
(2)からの続きです。
マイカーのデミオでは、少ないケースながら、ドライバーのアクセル操作にクルマ側が呼応しないことに私が盾突いてしまい、結果として一定の距離を置くに至った「i-DM」。
もっとも、私も完全に戦意喪失していたわけではなくて、地元のタクシー運転手が毛嫌いする程の狭くて見通しの悪い急坂エリアを発着点としながらも、平地での記録スコアをいかに目減りさせずに乗り切るかや、玄関前での切返し時にいかに白ゲージ判定を回避するかなど、「それなりに」テーマを掲げたトライアルは続けていたんですけどね^_^;。
ただ、何れにしても、自分が求める加速パフォーマンスを得るために、やや癖のあるCVTのレスポンスを先読みした意図的な操作(創作)を強いられる部分が、個人的には"健全"とは思えず、それ以上に距離を縮めていくには至らなかったのです。
そんなとき、実家にやってきたフルSKYACTIV車の新型アクセラ。
私にとって2台目のi-DM搭載車となるコイツのトランスミッションは、6速マニュアル。
ドライバーの意志をアクセルペダルに託し、クルマの挙動をダイレクトにコントロールするという意味では、これ以上ないトランスミッションだと思われました!
ところが
予想に反し、私はアクセラに搭載された「i-DM」との最初の関係構築に、意外なほどの時間を要してしまったのです・・・。
なぁんていうと、あたかもアクセラのi-DMに対する戸惑いがあったかのように思われるかもしれませんが、実はそうではなく、i-DM自体がどこにどうやって表示されるのか、すぐには判らなかったのです(爆) 。
まぁ、マイカーなら自宅で取説書を読み耽るなり、夜な夜な運転席で試行錯誤を重ねるなり、納車直後に早々に理解を深めていくのでしょうけど、ま、平日の朝晩利用のみの実家のクルマですから、なかなかそこまではね・・・(^_^;)。
ひとまず初日は、マツダコネクトを適当に触って、私が常用するスペアのスマートキーを「ドライバー2」として登録するところまで(^_^;)。
次に、センターディスプレイにi-DMのメイン画面を「確実に」表示する術を理解したのが3日目くらいでしたが、最後まで皆目見当が付かなかったのが、リアルタイムの青/緑/白ゲージの表示箇所(-_-;)。
MIDの設定を変えても出現する雰囲気が全くないので、こればかりは最初の週末、素直に取説書に救いを求め、タコメーターのほぼ中央部に小さくドット表示されることを確認。
そう言われてみれば、夜間の巡航中、メーターの真ん中に直径1ミリくらいの小さな円が緑色で点灯していて不思議に思っていたのですが、これがi-DMのゲージ表示だったとは・・・。青ゲージ時はこの中央の小円の点灯色が変わり、白ゲージ時はその小円に代わり、左右2箇所の別の小円が白く光るというわけです。
デミオの場合は、MIDの表示状態にかかわらず、常にメーターフード右隅にi-DMの色ゲージが大きく固定表示されるので、アクセラのそれは些か地味な表示にも映りますが、要は「見たい時だけにしっかり見えればいい」と考えれば、メーター中央の一等地でもあるし、これが妥当なセンではないかと私は思います。
そんなわけで、不慣れな点をやっとクリアし、晴れてスタートラインに立ったアクセラのi-DMと私。
やや膠着状態に陥っていたデミオでの関係とは違い、新たな発見や気付きが幾つも出てきていますが、最も顕著なものといえば、やはりアクセル操作に関する感覚の違いですね。
まず驚いたのがゆっくりと
シフトアップした時。
私の用途は、あまり絶対スピードが出ない市街地の低速走行が中心ですが、周囲の交通状況を見ながら、1st→2nd→3rdと、丁寧な操作を心掛けて自分のリズムでシフトアップ。
程良い節度感に秘かな爽快さを感じていたら、そんな気持ちに呼応するように青ゲージが点灯(@_@;)。
正直、デミオではトリッキーなCVTのレスポンスに手を焼き、とりわけゼロ発進時は人一倍ナーバスになっていたので、とりあえずはその呪縛から解放されれば「御の字」と思っていたので、この望外なまでの青判定には驚きました。
この背景にはおそらく、SKYACTIV-D 2.2の低速域の力強さがもたらした、私の意図を微妙に超える加速Gの発生があったと思われるので、今後いつの日か、私が本気でこのアクセラに鞭打ち、強烈な加速Gを発生させる機会が訪れたなら、そこで白判定を受けないレベルに車両の挙動を収め切れるか、真価が問われることでしょう(汗)。
もうひとつ驚いたのは、ゆっくり
アクセルOFFをした時。
混雑した市街地で2ndまでシフトアップしたところで、遥か前方の信号が赤に変わったので、少しだけ穏やかな加速を続けた後でそっとアクセルを抜き、エンブレを効かせた穏やかな減速状態に移行。
すると、メーター中央部の小円インジケータがずっと青点灯しているではありませんか(@_@;)。
デミオではただひたすら、アクセルのOFF操作が雑にならないよう意識を集中するのみで、そこでしくじらなければ即、ブレーキ操作へ意識を移していく場面。まさかエンブレの効かせ方を褒められるとは夢にも思いませんでした。
但し、さすがに最近はそのシーンに巡り会えなくなった気がするので、この青判定は2ndステージくらいまでの期間限定サービスだったのかもしれません(^_^;)。
その他の気付きとしては・・・
前々回の(1)でも触れた通り、アクセラXDはアクセルOFFの状態でも強烈な推進力を発揮するので、徐行時には早々とクラッチを切っておかないと意図通りのメリハリある減速Gを発生させにくいことと、あとはやはり、常にエンジンに余力があるので、ラフなクラッチミートをしてしまうと、速度域に依らず白判定につながりやすいこと、がありますね。
いずれにしても、デミオとアクセラのi-DMが私にとって決定的に印象を異にするのは・・・
実家から自宅までの片道10分の市街地走行。
距離にすると2km弱しかなく、その回のi-DMスコアが表示されるかどうかギリギリの短距離走行なんですが、私の周南市生活においては欠かすことのできない重要な生活ルート。
ここが、デミオのi-DMでは
「余程気を付けないと高スコアは期待できない」魔のステージであり続けたのに対し、アクセラのi-DMでは
「余程大きな失敗をしない限り高スコアに止まる」リラックスステージに変貌を遂げたのですから、正直、私としても動揺を隠し切れないところがあります。
とはいえ、まだまだ両車とも3rdステージであり、総合的にはまだまだ発展途上。
おまけに、デミオで「このエリアで高スコアが維持できるよう精進せねば!」と一度は闘志を燃やしたほどの難ルートであったはずなのに、アクセラでこうも手応えがないのはいろんな意味でオカシイ話。
どう考えても、ここではアクセラの素直な車両レスポンスを前提にして、あらためて取り組むべき課題や実践ルートの設定を見直す必要に迫られているのは、間違いのないところでしょう。
とにもかくにも、通い慣れた日常のルートでここまでi-DMへの心象が違ったのは驚きの一言。
もちろん、アクセラでの体験が自分にとって少なからず良い方向に作用することは期待していたのですが、これは、今後の興味やモチベーションの維持に大きな影響を与えてくれそうです。
残念ながら
GW連休中はアクセラを利用する機会がないので、チャレンジ再開は10日後くらいになりますけどね(^_^;)。