
昨日の土曜、待ちに待った新型デミオの販社デモカーとの初対面を果たし、短時間ながら、スモーキーローズ色の試乗車(13S)を初めてドライブしてみた私。
エンジンだけがSKYACTIV化された我が家のデミオ(13-SKYACTIV)に対し、今回の新型デミオはトランスミッションからボディ・シャシーに至るまで、全身の隅々までマツダ最新のベース技術が投入された、所謂”フルSKYACTIV”モデル。
その進化の度合いに心底驚かされるに違いない・・・と予想していたのに、10分程度の市街地ドライブを終えた私に残ったもの、あくまで「想定内」の印象ばかり。とくに大きなインパクトを感じるシーンはなく、強いて言うなら、意外な程に車内に侵入してきた勇ましいエンジン音に「おやっ?」と感じたくらい^_^;。
これでは、巷に溢れる新型デミオの評価記事(※)とはちょっと温度差があり過ぎないか?
(※ディーゼル車ほどの迫力はないが、ガソリン車もレスポンスが軽快で気持ち良いというもの)
そこで私は、自分が薄味に感じた理由を一晩考えてみたのです。
試乗ルートはいつもと同じ。湾岸の工業地域の幹線道に沿って、平坦路を右回りで帰ってくるもので、その距離はせいぜい4kmくらい。
この間、幸いにもクルマの挙動に違和感を感じるシーンは何らなく、ましてやストレスなんて皆無だったのに、なぜに強い印象が残らなかったのか・・・。
その時、助手席にいたのは、担当セールス氏の代役として同乗してくれた若手セールス氏。
彼とのフレッシュな会話に私が随分気を取られていたことを思い出したら、おぼろげながらその答えが見えてきました。
つまり、今回の新型デミオが見せた基本的な挙動、操作に対するレスポンスやマナーというべきものは、CX-5やアテンザ、アクセラといった最新フルSKYACTIVモデルとも共通性が高く、もはや私にとっては「当たり前」のパフォーマンスに映ったのではないかと^_^;。
とくにこの半年間、実家のアテンザXDをドライブする機会を通じ、ドライバーの操作に対する過不足のないレスポンスや、それがもたらす操る楽しさといったものが、日常的な感覚として染み付きつつあるがために、特に意識しておかないと刺激に感じなくなっていたのでしょう。
今日こそは運転にもっと集中して(苦笑)、そこを
ハッキリさせよう!
そう意気込んで、日曜に再度訪れたディーラー。
6ヶ月点検を迎えたアクセラXDをサービスアドバイザー氏に預け、マツダコネクトのバージョンアップも依頼・・・・そう、これで作業待ちの時間はたっぷり作れたはず(^_^.)。
程なく店舗に戻ってきた新型デミオ試乗車に担当セールス氏と乗り込み、今日はスタート前に入念にドライビングポジションを調整(^^)。
満を持して、目の前の幹線道へと合流したその直後、なんと嫁さんがドライブする我が家のSKYACTIVデミオとすれ違ったのです。
そして、その青デミオはスモーキーローズのデミオと入れ替わるようにディーラーの敷地内へ。
エヘヘ・・・^m^
実をいうと今回の新型デミオ試乗、当初は「家族全員で乗る」前提で計画していたのですが、点検の予約時間と長女の習字教室の時間が微妙に被ってしまい、やむなく私一人で出発。
「もし早く終わったら皆で追っかけてきて・・・」と、嫁さんに言い残しておいたのです。
「すみません、引き返しまーす!」(笑)
薄味検証のドライブは即刻中止し、あらためて家族4人でデミオに乗り込み、再度ディーラーを出発。
いつもの試乗コースの途中に折り返し地点を設け、そこで私から嫁さんにドライバー交代。
私が同乗すると緊張してしまうという嫁さんには、ドキドキハラハラの刺激的な初ドライブとなりましたが、無事に2キロ弱の行程を走破してお店に帰還。(まぁ、当然といえば当然ですが)
気になる家族の反応は・・・
「ママが5点出せたし、楽しかったよ!」
とは、新車の匂いが大の苦手ながら、i-DMには興味深々の長男。
「座るところがフワフワしてて快適だった!」
とは、後席中央に乗り込んだ小柄な長女。
肝心の嫁さんは、新型デミオに関する直接的な言及こそなかったものの、今から3年前、ベリーサからSKYACTIVデミオに乗り換えた当時を思い出して、
「前回はクルマに慣れるのに苦労したけど、今回は大丈夫そう」
とのこと。
ドライバー目線で感じる車両感覚が旧型と新型でほぼ同じという安心感に加え、CVT特有のアクセルレスポンスが払拭されたことを好感するコメントでしたね。
ということで、家族の反応は「上々」といえるものでした。
私の方も、2km程の片道ドライブに終わってやや消化不良気味ではありましたが、随所でアクセラと共通性の高いリニアな応答を垣間見ることができ、昨晩の推論の裏付けにはある程度成功。
その上で今回は、トントントンッとスムーズで歯切れの良い変速を見せるSKYACTIV-DRIVEのパフォーマンスを再確認するとともに、低速での凹凸通過を上手にいなす、コンパクトカーらしからぬ乗り心地の上質さを新発見(^o^)。
近いうちに我が家のカーポート下に迎え入れる新型デミオのガソリンモデルに対し、期待していた進化分に相応しい好感触を得ることができました。
ただし、ハンドリングの印象に関しては、単純に「旧型<新型」とは語れず。
マイナーチェンジを機に”統一感”のチューニングコンセプトを全面採用し、燃費性能と走行性能を高い次元でバランスさせたSKYACTIVデミオの上質なフットワークも、やや線が細い印象は拭えないものの、なかなかの素晴らしいレベルなんですよね。
ここは、今回のような平坦な幹線道ではなく、然るべきステージに新型デミオを持ち込んでから、じっくり比較検証してみたいと思います。