
土曜は長男の誕生日、日曜は新型デミオの納車、月曜は台風19号の通過と、まさに嵐のように慌しく過ぎていった我が家の三連休。
本来であれば連休の”主役”に躍り出るはずだった新しい仲間も、生憎の悪天候に出鼻を挫かれ、本格的な活躍の場は次週以降に持ち越されたのです。
但し、休み明けの火曜から、母の通院サポートで嫁さんがこのデミオを活用するため、月曜の夕方、一瞬だけ暴風雨が止んだ隙をついてサッと玄関先に出し、ガバッとホースで放水。
無駄な抵抗かなとは思いつつ、一昼夜半のうちに溜まった雨跡やホコリを一掃しておきました。
そうです、やや不本意なカタチではありますが・・・これが記念すべき初洗車となったのでした(^_^;)。
さて、斯くも消化不良気味に終わった三連休。
私は納車当日こそお祓いや初給油で何度かデミオのステアリングを握ったものの、走行距離はたかだか十数キロ。おそらく火曜のうちに、走行距離や運転時間で嫁さんに抜かれてしまったことでしょう(^_^;)。
まだまだ新車をじっくり味わったとは到底言い難い状況にある私ですが、そんな浅い付き合いにもかかわらず、実は今、このクルマに対するある思いが急に私の頭をもたげてきたものだから、正直、自分でも驚いてしまっています。
どうやら私、このデミオを・・・
無茶苦茶気に入ってしまいました(爆)
いや、あの、そのぉ・・・
別に、このクルマの性能やデザインが巷のクルマより圧倒的に優れているだとか、誰が乗っても感動するレベルの究極の走りの楽しさがあるだとか、クルマとして全く不平や不満がないだとか、そんな絶対的視点でデミオを語るつもりは毛頭ありません。(だいたい、他のクルマなんてほとんど乗ってないし 苦笑)
諸元値でいえば新型デミオより遥かにハイスペックなクルマは掃いて捨てるほどありますし、感性の領域ともなれば、個人のバックボーンや期待値に依って、受ける印象や評価は如何様にも分かれてしまうもの。
とくに今回、私が抱いた印象は、最後の「個人に依りけり」の範疇の話に過ぎないことは、先に述べておかないといけません・・・
ではその上で、あらためて"我が家の視点"に目を移してみた場合、仮に新型デミオと何かを比較するなら、まず真っ先にその対象として思い浮かぶのが、先代の嫁さん専用車のSKYACTIVデミオです。
でも、このクルマはこのクルマで、素晴らしい完成度だったと思っています。
三代目デミオならではの軽快な身のこなし、コンパクトカーらしいカジュアルな雰囲気、さらには、技術の限界に挑戦するSKYACTIV技術を体現した、突き抜けるようなアクアティックブルーの爽快なアピアランス。
無論、それでいて、我が家における嫁さん専用車の役割を十分に果たしてくれていたのですから、私たちの満足度も決して低くはなかったわけです。
そして、その後釜となった新型デミオも、基本的にその役回りは変わりません。
いや・・・むしろそこは、我が家の3台体制の微妙なバランス取りを慎重に考慮し、私が意図して”変えなかった”ところでもあるのです。
新型デミオの最大のウリである、「コンパクトカー+小型クリーンディーゼル」の画期的なコンビネーションをあえて選ばず、2代連続でSKYACTIV-G 1.3搭載車をチョイスしたのも、そんな理由からでした。(もちろん、DよりGの方がデリバリーが早かった、のも理由のひとつですけどね 笑)
だから私は、全身フルSKYACTIVに生まれ変わり、クルマとしての着実な進化が期待できる新型デミオが「無難に」その役割をこなしてくれるものと予想していたのです。
果たして、我が家にやってきた新型デミオは、ある意味私の目論見通り。
これまでのSKYACTIVデミオが担ってきたポジションを何一つ問題なくこなしてくれる・・・そんな確信を、納車当日に早くも得ることができました。
そう、やはり私の目に狂いはなかった・・・と。
しかし・・・
納車の直後、市街地でほんの数回、短距離の走行をした際に感じた何気ない挙動・・・
走る・曲がる・止まる・・・という基本的な動きを通じて伝わってきた新型デミオの正確で良質なレスポンスは、私の予想を少しずつ上回る心地良さとして、強く心に残ったのです。
これは、ディーラーの試乗コースではなく、普段の自分達の生活シーンに持ち込んでこそ気付くような、微妙な違いでした。個々としては決して著しい「差」ではないけれど、走行中のあらゆる瞬間を通して伝わっていく「差」は、ショートドライブを終えた際にハッキリと判る、爽快感の「差」に積み上がっていたのです。
「それってつまり、フルSKYACTIVの進化分じゃん?」
そう言われてしまえば、たしかにその通り。
ただ、ここまで自分自身が感動の渦に巻き込まれ、心から「いいクルマだ」と実感するに至るとは、全く想像できていなかったのです。
そんな動的な感動に加えて、
実はもうひとつ大きなポイントが。
新型デミオを我が家のカーポートの”定位置”に置いた時の静的な佇まいが、これまた秀逸(笑)。
もちろん、私たち夫婦は鮮やかなアクアティックブルーも大変気に入っていて、前述したようにSKYACTIVデミオの「らしさ」を構成する重要な一要素として好感していました。
ただ、このハッとするようなブルーが私たち元来のストライクゾーンだったかといえば・・・「No」。
このため、今回の買い替えでは、以前から憧れていた「ちょっとシブめのブルー」へのチャレンジは既定路線。
その上で、エクステリアの派手さや色味が薄まってしまった分を、白いレザーアクセントが目に眩しいオフホワイト色インテリアでカバーするという算段だったのですが、これがまんまとストライク。
私も嫁さんも、遠目にデミオのエクステリアを眺めてまずニンマリ、そして近付いて車内を眺めてまたニンマリ。黙っていてもついつい頬が緩んでしまうほど(^^)。
おまけに、車内をくまなく見渡せば、SKYACTIVデミオには一切存在しなかったメッキの光沢や加飾パネルの艶が随所に散りばめられ、明らかに質感が上がっているわけですから、毎日のように付き合っていく身近なクルマとして、決して悪い気はしませんよね。
このような「静」と「動」の感動のダブルパンチが、私が事前に期待していたレベルを超えていたことから、期せずして冒頭の”大のお気に入り宣言”に至ってしまったという次第です。
いやー、これほどまで新しいマイカーに感動したのは・・・ホント久しぶり。
私にとって初のRE車所有となったⅣ型RX-7の時以来ではないかと思いますね。
(ベリーサ、ビアンテ、アクセラ・・・ゴメンね)
さぁ、今後は一体どこまでこのクルマにシビレさせられるのか・・・あまり経験のない期待と不安が入り混じっている、納車4日目の私でした(笑)。