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aquablauのブログ一覧

2020年06月30日 イイね!

ヤリスの燃費はなんでこんなにいいのか

以前に e-power の燃費について記事にしました。

 e-power と燃費と正規分布の話
 https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/39251822/

 e-power と燃費と正規分布の話、その後
 https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/41140213/

最近はヤリスの納車が始まっているらしく、実燃費もe燃費に登録され始めました。



e燃費によると、実燃費はなんと 32.38km/L (6月29日)だそうです。
アクア、新型フィット、Mazda2 などの他のBセグメント車と比べても、頭一つ抜きん出いているようですね。

e燃費のガソリン代ラインキングでは、長らくデミオ(ディーゼル)とアクアが競っていましたが(軽油とレギュラーの価格変動で順位が決まる感じ)、今後はヤリス一強になりそうです。

しかしまだ実燃費の登録件数が49件、ピーク値でも6件、信頼性が高いとは言い難い登録件数ですが、正規分布から大きく外れているエラー値が、20km/Lで、これが「低すぎる値」だなんて…。

いつもの様に正規分布を取ってみたのですが、登録件数は少ないものの、それほど大きなエラー値はなく、このまま登録件数が増えても大きくズレる様な気がしません。

■なぜヤリスはそんなに燃費がいいのか

ちゃんと検証まではしていませんが、大雑把に言えば

1)車両重量が軽い
2)前面投影面積が小さい
3)THSの効率の良さ

にあるのではないかと想像しています。

車両重量はかなり軽く、 量販グレードの HIBRID G でも 1060kg です。
新型フィットは量販グレードの HOME で 1180kg ですから、大人二人分ぐらいは違う。
エンジンが3気筒というのも重量的に有利で、しかもエンジンの摺動抵抗が少なくなります。

車も小さいですが、アクアの様な無理矢理感はないですね。
アクアは(大人の男性が)運転席にきちんと座れるレイアウトになっていない。
対してヤリスはデミオ程ではないにしても、大きな不満はない感じでした。
後部座席が狭いにしても1人〜2人乗りがメインとなるBセグメントとしては、必要十分ではないかと思います。

そして、やはり THS のコンセプトの優秀さ。

ノート e-power はシリーズハイブリッドですが、実燃費は 20km/L 近辺をウロウロしています。燃料代を考えるとデミオ(ディーゼル)の方がよっぽどいい。

これはやはり、すべての駆動エネルギーを一旦電気に変換しているため、エンジンで直接駆動するよりも効率が悪い場合がある、というのが大きいと思います。



その点、新型フィット e:HEV は、モーターでは効率が悪い場合は、エンジンから直接駆動力を伝達できます。



しかしながらTHSはそれを上回り、「常に」エンジンとモーターの比率を変動させることができるというのが大きそうです。



もちろん、ヤリスに搭載された THS II は、リチウム電池を採用したりすることで、そのエンジンとモーターの比率を変動させられる領域を広げたというのは大きいでしょう。

ホンダは HONDA IMA から始まり、i-DCD、i-MMD(e:HEV)と、ハイブリットのコンセプトを進化させ、仕組み自体が大きく変わってきました。

それに対してトヨタは 1997年に登場させた THS という仕組みを20年以上にわたり熟成させてきたという違いがあり、今回はトヨタに軍配が上がったように見えます。

操縦性も、以前のアクアはどんなに燃費が良くても…という代物でしたが、ヤリスはそんな感じではありません。

マツダはそのハイブリットの長い歴史の発端にもついていない訳ですが、エンジン自体はとても良いものがあります。

(コストはともかくとして)ディーゼルエンジンに、発進時の補助的なモーター駆動が付いただけで、最新ハイブリットに近い燃費は叩き出せるとは思うのですが、まあ言うが易しとはこのことですね。
Posted at 2020/06/30 09:36:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | | クルマ
2020年06月21日 イイね!

ヤリスに乗りました

あんまり試乗を記事にしたことはないし、トヨタ車を試乗するなんてことは今までなかったけど、ヤリスは久々のフルモデルチェンジなので試乗してきました。

ディーラーの周辺、5〜6km ぐらいをぐるっと回ってきただけでしたけど、結論から言えば、これなら購入検討対象にしてもいいと思える出来でした。

正直なところ、30系プリウスとか、アクアとか、ヴィッツとか、過去にレンタカーなどで乗ったトヨタ車の印象はめちゃくちゃ悪かったのは、以前に記事にした通り。

 アクアに乗りました
 https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/39353767/

 ヴィッツに乗りました
 https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/41955904/

30系プリウスは「運転することが罰ゲーム(某評論家と同じ印象)」、アクアは「書けば書くほど悪口」、ヴィッツは「運転していて気持ち悪い(同乗者談)」、そんな評価だったんです。

そんな中でヤリスをわざわざ試乗したのは、ホンダ新型フィットと比べても良いらしい実燃費と、

 マツダ藤原副社長インタビューの連載
 https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/43515648/

この記事でインタビュアーがヤリスを持ち上げていたから。

で、ヤリスに試乗してみたんですが、結論としては「これなら購入検討の土俵に上げてもいいんじゃないの?」という感じ。

TNGAシャーシとか、GA-Bプラットフォームとか正直よくわかりませんが、車としての素性というか、少なくとも自分との相性が悪くないのだけはわかりました。

 ・アクセルの微妙な操作に、きちんと微妙に反応する、反応が無かったり、過剰に反応したりしない(THSのこれが凄く嫌だった)。
 ・普通に交差点を曲がった時も、ハンドルを曲げた分だけ曲がって、変なお釣りもない。以前の試乗記事で、CX-3の足が動くと驚いて書いたことがあるけど、そんな感じ。

ドアを閉めた時の音がとか、そんなのはどうでもいいです。
Bセグメントの車に求めるべきものじゃありません。
私はサーキットや峠を飛ばしたりする実力もありませんから、ちゃんと普通にアクセルが反応して、ハンドルを曲げた分だけ曲がって、気持ちよくトレースしてくれればいいんです。
難しいことは何も要求していないけど、トヨタ車は全然ダメだったんです。
それがヤリスでは豹変していてびっくり。

で、先の評論家がどんな記事を書いているのか、慌ててチェックしてみました。

 ヤリスとトヨタのとんでもない総合力
 https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1911/11/news051.html

恐らく多くの人の一致した見解だと思うが、これまでのトヨタは、全クラスを見渡してもBセグメントの出来が一番悪かった。ヴィッツもアクアも、競合車と比べて、評価するのが可哀想になるというか、書いていて辛くなるようなモノだった

(中略)

さて、これまで、Bセグメントで何を買うかと聞かれたら、マツダ・デミオ(Mazda2)かスズキ・スイフトと答えてきたし、正直なところそれ以外は多少の差はあれど「止めておいたら?」という水準だった。しかしその中でもトヨタはどん尻を争う体たらくだったのだ。

(中略)

かつてのトヨタ製HV(ハイブリッド)はとにかくドライバーのいうことを聞かないヤツで、アクセルを踏んでも加速しないし、アクセルを緩めても減速しない。コンピューターという現場監督が勝手に判断して、ドライバーのいうことを無視してまで燃費を稼ぎだそうとする。

 しかしそれは、リアルな交通の中で他のクルマの動きまで配慮した総合的な見通しや判断ではなく、結局過度なアクセルペダルの踏み込みを招いたり、ブレーキによる急減速を招いたりして、実走燃費には大して貢献しない。しかもトヨタが圧倒的にHVのシェアを独占していたから、「HVとはそういうもの」というイメージを付けてしまった。

この辺までは、私のトヨタ車に対する印象と全く同じ。
ではヤリスはどうなのと読み進めてみると、

シャシーは異様にしっかりしている。過渡域の挙動を綿密に作り込んでいるので、ヴィッツ/アクアのような無様なことになっていない。

 あんまり伝わらないと思うが、そのよく動くアシと、正確なハンドリングは、少し前のルノー・クリオ(ルーテシア)を思い起こさせた。ぶっちゃけ、欧州小型車の中で優秀なハンドリングを持つといわれたクルマにどこか似ているという話だ。

(中略)

ヤリスの全体像を極めて短く要約すると、しっかりしたシャシーと、追随性に優れたパワートレーンが与えられたということだ。

(中略)

クルマとしての基礎がしっかりしているだけでなく、ヤリスはさまざまな部分で手抜かりがない。

なるほど、ともかく自分の印象とあまり差がないというのだけはわかりました。

これじゃモデル末期になったマツダデミオ、名前が変わって Mazda2 は厳しいかな、と思ったんですけど、いやいや、マツダも黙って見ていないんですね。
その辺りについては、また暇があったら試乗記を書きたいと思います。

【追記】
そうそう、ヤリスの短時間の試乗で不思議に思ったのは、運転席の回転シート。
あれ、何なの?
Posted at 2020/06/21 23:38:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ
2020年06月20日 イイね!

毎日新聞は三流以下のダメ新聞

■専門知識を持たずに記事を書く記者

これは酷いと感じるのが毎日新聞。
先日リストラがあって多くの社員が首を切られた様だが、こんな記事を書いている様では話にならない。

 日本はなぜ、韓国に一本取られたのか
 https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200611/pol/00m/010/001000c?yclid=YJAD.1592666013.gnF7E8Wdcq3vCmTZwUQtN2X5VtS6PzF0BIfNMkc4AIvDd2zDy0CCPwCYTj7ZXaYE4zwPsLbAaA..3Mo-

この記事を書いた記者の妄想はこうだ。

日本が2019年7月に実施したこの措置をめぐる展開は、韓国側に一本取られたという感が強い。韓国は貿易管理制度についての日本の要求をすべて受け入れたけれど、日本側の本当の狙いだった徴用工問題は好転していない。そのために日本は「制度を改善しただけでは駄目だ。運用を見てからでないと判断できない」という苦しい主張をせざるをえなくなった。それを受けて韓国は、WTO提訴再開という揺さぶりをかけてきたという構図だ。

この記者は貿易管理の基礎の基礎すら理解していない。
韓国のプロパガンダを鵜呑みにし、「日本は徴用工問題で圧力をかけるために輸出規制をした」と思い込んでいるのだ。

それは事実と違うということは、今まで政府も経産省も何度も説明している。
しかし、この記者は「徴用工問題で圧力をかけるために違いない」と思い込み、脳内妄想こそ事実だと決めつけ、そして政府や経産省の説明を「表向きの説明」だと思い込んでいる。

■輸出の手続きは煩雑で厳格

仕事で輸出入(貿易)に絡んだことがある人なら誰でも知っているが、輸出入には煩雑で厳格な決まり、手続きがあり、それに違反すると会社が潰れるほどの大事になる。

例えば、ちょっとした部品1つであっても、それを手軽にUPSなどの国際宅急便で海外に送ったりすることも厳禁で、下手するとそれをやった社員の首が飛ぶ。

ましてや規制品を輸出したにも関わらず、その行き先が分からないなんてありえないこと。

■輸出規制ではなく輸出管理

 対韓国の輸出管理問題が再燃? 「米中の代理戦争」という誤解
 https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00133/00036/

これまでも、しばしば誤解を解いてきたが、簡単におさらいしよう。
まず日本の措置は半導体関連の3品目を個別許可にした措置と韓国をホワイト国から外した措置の2つあり、分けて考えなければいけない。これらを混同している論者がいかに多いことか。

 結論を言えば、前者は輸出者に着目したもので、元に戻るのは輸出者の改善次第で時間の問題だ。他方、後者は相手国に着目したもので、韓国の輸出管理が信頼できると判断するまで当分の間続くだろう。相手国が信頼できなければその輸出管理が信頼できないのは当然だ。

 (中略)

 これに対して後者の「ホワイト国」については、相手国の輸出管理が信頼できるかどうかの問題だ。当局者間の意思疎通といった信頼関係があることが不可欠だ。韓国は輸出管理体制の脆弱や法制度の不備といった日本がこれまで指摘していた点について対策を講じてきたのは事実だ。ただしそれだけでは足りない。形だけでなく、運用が実効的かきちっと見極めて、日本が信頼できると評価するかどうかだ。

 そして根本的な点は、いずれも日本が輸出国の責任で判断するもので、相手国と交渉する性格のものではないということだ。「韓国に譲る、譲らない」という性格のものではない。

輸出入に絡んだことがある人なら常識の話だ。貿易管理ができない企業には、厳格にその手続きを守らせるのが経産省の仕事だし、それは今までも外交関係とは全く関係なく行われてきた。
そして韓国をホワイト国として認めるということは、世界中の国に対して日本の信頼を担保にして「韓国はちゃんと貿易管理ができているから手続きを簡素化します」とすること。
貿易管理が出来ていないのに韓国をホワイト国にしたままだったら、最悪、諸外国からの日本のホワイト国指定を外されてしまう。

韓国をホワイト国として認めるということは、韓国が輸出入の仕組みを整えるのは当然で、それだけでは足りない。その仕組みを正しく確実に運用しているという実績と信頼があるのが大前提となる。

これは国内企業に対しても同様で、貿易管理の仕組みが整えられ、しかもそれが正しく確実に運用しているという実績を経産省が認めた企業に対しては、手続きの一部を簡素化する仕組みもある。

この処置も「貿易管理の仕組みが整えられている」だけではダメなのだ。

■毎日新聞の体たらく

・徴用工問題で圧力をかけるために輸出規制をした

 →思い込み、韓国のプロパガンダ

・韓国は貿易管理制度についての日本の要求をすべて受け入れたけれど、

 →仕組みを整えたらホワイト国にする、というものではない、韓国に対しては「普通の国と同じ」という扱いにしただけ

・日本側の本当の狙いだった徴用工問題は好転していない。

 →本当の狙いでも何でもない

・そのために日本は「制度を改善しただけでは駄目だ。運用を見てからでないと判断できない」という苦しい主張をした

 →苦しい主張でも何でもなく、制度を改善した程度でホワイト国に指定しないのはあたりまえ、少なくとも制度を厳格に正しく確実に運用しているという実績と信頼が必要

ということで、毎日新聞記者の知識は素人の感想文以下で、記事を書く上で最低限必要な知識と常識すら取材で得ることもできず、思い込みと陰謀論で記事を書いたもの。

こんな素人の妄言記事を、東日本大震災以降、何度も読んできた。

だから何度でも言う、「新聞なんか読んでいたら馬鹿になる」と。
Posted at 2020/06/21 01:08:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2020年06月19日 イイね!

加計学園騒ぎとは

■論理的な思考とは

本来は、根拠があって、結論を導くのが論理的な思考です。
しかし、意外と多くの人は、結論を先に想像して、その結論に都合の良い根拠を主張するということをやってしまいます。

これは学者であっても陥る罠です(特に文系

そういう人は、結論Aを導くための根拠Aが否定されると、根拠Bを持ち出し、それが否定されると根拠Cを持ち出し、永久に結論Aを否定しようとしません。
こんなのは議論とは言いません。

しかしこういう罠があるからこそ、印象というのは大事だし、新聞やテレビや雑誌は「印象操作」に躍起になる訳です。

■総理のご意向

本当に世の中にはバカしかいないのかと思ったのが、加計学園騒ぎ。
発端となったのは、誰がいつ作ったかもわからない「総理のご意向」と書かれた文書。

新聞やテレビでは、一斉に「総理のご意向」という一文だけを取り上げて、「加計学園獣医学部設立は、総理の友人である加計氏と総理の強い意向を踏まえてのものではないか、そしてその陰には何らかの不正が絡んでいるのではない」と印象操作を繰り返した訳です。

でも、その総理のご意向とやらの文書ですが、どれだけの人が全文を読んでいるのでしょうか。



ここにある一文を抜き出します。

「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。

総理からの指示に見せかけなければならない、ということは総理からの指示ではないということです。

■総理からの指示に見せかける理由

この文書は誰が書いたのか、何時書いたのかも記載されていない、メモ程度の内容でしかないものですが、2016年9月26日に、文科省の牧野課長補佐が省内調整のために作成したものなのがわかっています。

なぜこのメモを牧野課長補佐は作ったのか、実はこの直前に牧野課長補佐はやらかしてしまっているのです。

■なぜ獣医学部を作ってはいけないの?

新たな大学や、新たな学部を作るには、学校基本法に基づく文科省の審査が必要です。
審査が必要なのは、必要な教育水準を維持するためなので当然ですが、逆に言えば法律上は、必要な教育水準さえ維持できれば、本来は自由に大学や学部を作れるのです。

しかし医学部や獣医学部は、新たな学部を作ることについては文科省は門前払いという形で「審査さえしない」という政策を取り続けてきたのです。

これは医師や獣医師をむやみに増やさない、医師も獣医師も社会に必要な人数は揃っている、という見解から、法律ではなく自分達が定めた省令に基づいて審査を門前払いしてきました。

これが岩盤規制と言われるもの。
加計学園は2006年頃から獣医学部の誘致を進めてきましたが、この岩盤規制によって法律で定められている審査すら門前払いされ、新規設立が認められてこなかったのです。

■潮目が変わったのが民主党政権

2007年、2008年と自民党政権では加計学園の獣医学部新設の提案が認められてこなかった訳ですが、2009年に民主党政権となり、「加計学園の獣医学部新設について実現に向けて検討」ということになりました。

2010年1月には、愛媛の加藤敏幸代議士(民主党)が、獣医師の定員増と獣医師の偏在問題について国会で質問。

2011年6月には、岡山の江田五月法相(民主党)など岡山・愛媛選出議員が獣医関係の特区勉強会を開催。

その後、自民党に政権が戻ってからは、実は5回も却下されています。

■牧野課長補佐のやらかし

やっと獣医学部新設に希望が見えてきたのは、2015年に加計学園が国家戦略特別区に申請してから。

2015年6月8日から国家戦略特区WGで、内閣府、農水省、文科省との合同ヒアリングが何度か行われましたが、その時の議事録が面白いです。

文科省「加計学園さん、獣医師が必要だというなら、その根拠を出してください」
内閣府「いやいや、獣医師が足りてるというなら、文科省が足りている根拠を出してください」

(文科省「え?」)

文科省「獣医師は足りてますよね、ねえ農水省さん」
農水省「獣医師の品質さえ確保できれば増やしても困らないです」
内閣府「獣医学部で学んだからといって獣医師になるとは限らないし」

(文科省「ええ?」)

内閣府「獣医師が十分に足りていると言えないなら獣医学部設立の方向で」

という流れが、2016年9月16日のWGヒアリングまでにあり、獣医学部設立を認めたくない文科省も、設立の方向で省内を調整しなければならなくなったのです。
(何しろ52年ぶりですから、審査のノウハウすら残っていない)

そしてその結果、2016年9月26日に作られていたのが『「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。』です。

省内調整を「総理のご意向」で進めようとした訳です。

ちなみに余談ですが、このWGヒアリングが進められていた 2016年4月には、民進党が「地方創生に関する特別委員会」を開き、岡山選出の高井崇志議員(民進党)が、国家戦略特区に対して、加計学園の獣医学部開設を要望していたりします。

■加計学園ありきだったのでは?

加計学園ありきだったのは、加計学園を誘致した加戸元愛媛県知事も認めています。
何しろ、多くの大学に声をかけて、今治市への獣医学部新設の誘いに乗ったのは、加計学園ただ1校だったそうですから。

普通、他の大学はあえて文科省と喧嘩したくないんですよ。

だから加計学園しかいなかった、加計学園がいなかったら獣医学部新設はできなかった、という意味での加計学園ありき、ということです。

何も知らない人、何も調べない人の中は「加計学園と京産大が獣医学部新設に向けて1つの椅子を争った」と思い込んでいる人もいるようですが、これも新聞やテレビの印象操作です。

加計学園は今治特区案件、京産大が関西特区案件と、全く別々の案件であって、公募されるとしたらそれぞれ「1校だけ」が認められるのです。

■朝日新聞や毎日新聞の報道は?

この流れをきちんと説明すべきなのが、本来の報道なのですが、

 加計学園の新学部「総理のご意向」 文科省に記録文書
 https://www.asahi.com/articles/ASK5K0494K5JUTIL08N.html



 岡山・加計学園
 獣医学部新設計画 野党、徹底追及へ 集中審議要求
 https://mainichi.jp/articles/20170518/ddm/002/100/124000c



この通り、見事なまでに、

「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。

という一文は隠されています。
記事では全文紹介すらされていません。

「政府は国民に説明しろ」とか偉そうな人がたまにいますけど、政府は官房長官会見とかでも丁寧に説明していますよ。議事録も議論の中身がわかる程度には公開されています。それでも理解できないのは、政府の説明が足りないんじゃなくて、ひたすら新聞やテレビを鵜呑みにする国民が悪いんですよ。

■反撃してこない政治家ではなく、国民を攻撃したら反撃された毎日新聞

政治家、特に政権与党の政治家にはどんなデマを書いても反撃をしてこないのでいい気になったのでしょう。
毎日新聞は新聞一面で、特区WGの原英史氏を貶める記事を連載しました。

 「政治報道冤罪」毎日新聞と戦う 政策シンクタンク代表 原英史
 https://www.sankei.com/column/news/190628/clm1906280005-n1.html

ところが原英史氏は元官僚とはいえ、今は公務員でもなく一国民に過ぎません。
すぐさま様々な媒体で反論し、毎日新聞を訴えたのです。

これだけの記事を書いておきながら、毎日新聞は訴訟の場でこのように言い訳したそう。

 1、あの記事は原英史のことを書いたのではない。
 2、写真を貼り間違えた。
 3、「会食」は間違えだった、「団欒」だった。
 4、それも原英史の知り合いのことを書いた。
 5、本人のことを書いたのではない。

 毎日新聞が執拗に続ける「イジメ報道」について考える
 https://diamond.jp/articles/-/206320

毎日新聞なんか読んでいたらバカになりますよ。

■この文書は誰がばら撒いたのか

この文書をマスコミにばら撒いたのは、あの前川助平喜平元文科省事務次官と言われています。そしてそれを最初に記事にしたのはNHK。

この方、例の貧困調査でも有名ですが、文科省事務次官を辞任することになったのは、天下りの再就職あっせんに主導的役割だったから。

 文部科学省における再就職等問題に係る調査報告
 https://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/04/19/1382987_04.pdf

ですから当然、5600万円と言われる退職金受け取りについて、野党、新聞、テレビからかなり批判されていました。

 行政のゆがみ究明を
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-06/2017020603_02_1.html

それが加計学園ネタを提供した途端、野党、新聞、テレビからはヒーロー扱いですからね。
官僚は本当に頭がいい。



結果的にこの騒ぎで得をしたのは「5600万円の退職金の追求を逃れたい元事務次官」と「岩盤規制を堅持したい既得権益側の役人」な訳です。バカな国民は、その道具にされたということ。

こうやって安易な政権批判に乗っかって、見事自分への追求を逃れた人がもう一組います。

そう、森友学園の籠池夫妻です。

森友学園騒ぎでは、当初保守系小学校を作るとして寄付金集めを行い、それが頓挫すると辻元清美議員らの働きかけに乗っかり、反政権の急先鋒として振る舞うことで見事、自分への追求を逃れました。
そして今更になって「辻元清美議員らが自分をコントロールしようとしてた、騙された」とやってる訳です。

 籠池夫妻の動画・SNS発信が話題 野党や反政権と距離
 https://www.sankei.com/politics/news/200508/plt2005080019-n1.html

いやほんと、天下りあっせん官僚といい、詐欺事件の主犯といい、素晴らしい身の振り方です。

■森友・加計学園騒ぎ以降の特区案件は停滞

岩盤規制に風穴を空け、既得権益を壊し、経済的発展を図るのが特区の役割でした。
しかし、特区に名乗りを挙げると、既得権益側の強大な力で、新聞やテレビが総力をあげて悪者にされるというのがわかった今、あえて火中の栗を拾おうなんて人はいません。

 高橋洋一(嘉悦大)
 https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/1207250264895311874

「カケ以降、特区は動いていない。一部自民、一部野党、一部マスコミは既得権側をサポートしたため、特区が動かなくなり、その他既得権者はほっと一息し枕を高くしている。既得権を守るためにアベガーというわけだった」

何しろ民主党で追求の急先鋒だった玉木雄一郎議員は、香川県獣医師会副会長の父親を持ち、獣医学部を新設することに強く反対をする日本獣医師会から100万円の政治献金を受けていますからね。

結果として、族議員と既得権益と岩盤規制を守ったのは、新聞とテレビを盲信した国民自身だった訳です。


それでも政権批判をしたいのが野党、新聞、テレビです。
だって、族議員や官僚に恩は売れるし、新聞の購読者層は老人だし、テレビの視聴者層はオバさんですからね、妬みや怒りは視聴率につながるんです。
Posted at 2020/06/19 15:34:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2020年06月19日 イイね!

新型コロナの流行と収束について(追記)

この記事は、日本人にはすでに集団免疫が出来ていたと解った!について書いています。

トラックバック先からの引用です。

新型コロナウイルスには3つの型があり、感染力が強く毒性のあるG型が世界で猛威を振るっているのだが、日本は中国からの旅行者を遮断した時期が遅く、その間に150万人以上の中国人によってもたらされたK型と言う新型コロナウイルスの蔓延が起きたそうだ。
その時期に中国から入って来たK型コロナウイルスに感染した日本人は多く50%以上になるそうです。

現実の抗体保有率はこの通り。

 都内の抗体保有率0.1%、海外より低水準 厚労省検査
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60391960W0A610C2MM0000/

 新型コロナの抗体保有率は東京0.1%、大阪0.17%、宮城0.03%にとどまり、感染拡大防止と医療体制充実が依然重要―厚労省
 https://gemmed.ghc-j.com/?p=34462

非常にロジカルで理性的だと思っていた人が、新型コロナや震災被災地に関して陰謀論に与するのを見ると、本当に歳を取るというのが怖くなります。
Posted at 2020/06/19 10:53:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記

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