先日、パーツレビューでフロントスピーカーをTS-C1736Sに取り替えたことを記事にしました。スピーカー自体は「ポン付け」出来ると結論付けています。
しかし、残ったハードルがツイーターグリルの加工です。
TS-C1736Sのツイーターは40mm径の大物が使われています。
純正ツイーターとは大きさも違いますが、取付位置も全く違うためそのままではツイーターグリルが取付できません。
加工が必要なんですが、方向性としては大きく2つです。
(1)グリルの裏側を薄く削って音の通るエリアを拡大する
(2)グリルの中側をくり抜いてスピーカーネットを表面に貼る
グリルの素材は疎水性のポリプロピレン。
(1)の削るパターンが一番確実なんですがポリプロピレンを薄く削るのは結構手間です。
(素材に柔軟性があり削りにくい)
(2)のパターンは、赤いネコさんが悪戦苦闘したとの報告があってサランネットをグリルに引っ張りながら固定するのが困難です。
(赤いネコさんは熱で溶かしながらくっつける方針でした)
私の方針は最悪は(1)の削る方向なんですが、自分の技術の幅を広げておく意味でもスピーカーネットの貼り方を確立しておこうと実験することにしました。
スピーカーネット貼りを難しくしている要素は、グリルが難接着素材であるポリプロピレンが使われている事、サランネットを引っ張りながら固定する必要があるので接着には瞬間接着できる方法が必要な事の2点です。
実はサランネットが耐熱素材であればステブラーの針を個々に分解し、1個の針を火で熱してからポリプロピレンに差し込んで固定する方法が使えます。
これはプラモデルのジオラマを作るときのテクニックですが、今回はサランネットが熱に弱かったので使えませんでした。
PP用のグルーガンを使う方法も考えたのですが、あれ、くっつかないです。
残る方法は瞬間接着剤を使う方法です。
難接着素材のポリプロピレンであっても対応する接着剤は幾つかあります。
身近で手に入りそうなものを集めました。
硬化時間が長いものであれば業務用の専用接着剤が存在しています。今回は「瞬間」でなくてはならないので基本的にプライマーが必須になりますね。
調べた範囲では
⑤PP7F + ①スーパーX(8008業務用)今回はスーパーXGで代用
④PPX-3 + ②3000ハイスピード
④PPX-3 + ③PPX(接着剤)
の組合せは接着可能のようですがPPX-3とPP7Fの違いがデータで判らず、また、②と③が同じものという可能性もあって色々試行錯誤する必要がありそうです。
実は期待しているのは⑤と②の組合せ。
今回、セメダインのデータを調べたんですがPPX-3には業務用と一般用で成分配合が違う事が判っています。プライマー散布後の放置時間が違うため将来的には量を使う「業務用」での再確認が必要かもしれません。
(今回は一般用のPPX-3を用意)
実験はまだ始めていません。
有機溶剤を使うので犬が居る部屋でやりたくないのが理由です。
休日に外に出てやる予定。
また、車の高温環境でも耐えれるか耐熱環境確認も必要ですね。
結果は後日お伝えします。
DIYの大御所さん達もこういう試行錯誤の上で現在に至っているかと思うと頭が下がります。
(コンテンジェンシー)
今回の結果が全滅だった場合、ポリプロピレンに馴染みやすい「バンパーパテ」をグリルの裏側に塗って平らにして、接着面の素材変更と面積を増やす案を用意しています。
実はフロントバンパーのコーナーガーニッシュにデイライト&ウィンカーを埋め込むのが今流行ってますが、あそこに大玉のLEDを並べて仕込みたいんですよ。
既にみん友さんでやっている方居ますね。
そこでガーニッシュの加工用にあらためてパテの学習を始めています。
今までファイバーパテしか使ったことがないので「造形」とはほど遠い補修の知識しかありません。「造形」も奥が深いので師匠を探さねば・・・
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2017/08/01 09:30:04