
SUBARUがまた「やらかして」しまいました。
不正が相次ぐ中、ガバナンス重視の社風を取り戻すべく改革に乗り出していた筈なのですが、無資格検査から続き燃費データ改ざん、そしてブレーキやタイヤの不適正検査。
今回、その不正一覧に「不良パワステ部品の隠ぺい疑惑」が持ち上がっています。
真偽不明ながら内部告発の情報と言われる内容では「隠ぺいを匂わせる社内発言」があったとされ、もう、残念としか言いようがないです。
(その後、SUBARU社員の自殺が過労死認定の追加記事)
SUBARUって最も真摯な対応をする会社と言うイメージがあったんですけどね。
社名を富士重工からSUBARUに変えたとたんに発生した不正。
「富士重工の不正」という見出しだったら普通の人は気が付かなかったかもしれないけど、車の名前が社名になっているので「SUBARUの車はダメだ」となりかねない事態。
私がC-HRを買う時、同時に気になっていたのがスバルのレヴォーグ。
別にスバリストでもなかったんだけど、当時、電子ブレーキ連動型のACC(アイサイト)はスバルだけでした。
電子ブレーキが連動するのはスバルでもレヴォーグに搭載されるアイサイトだけ。
ところがC-HRが国産2号となる電子ブレーキ連動型ACCを搭載するという事でレヴォーグの芽は完全になくなりました。
今思うとレヴォーグ買ってたら該当車種じゃなくても「嫌な思いするだろうなぁ」と思います。
スバリスト達はもっと怒っていいと思いますよ。
私の中で「リコール」は嫌な思い出があります。
社会人になって最初に買った三菱の「RVR SPORTS GEAR」。
これ、後席が大きくスライドする独特なSUVでスライドドアを採用するなど、当時としてはかなり尖った車種でした。
ところが、後にリコール隠しが発覚しさかのぼることで分かるんですが車体フレームに欠陥があったんですよ。
車重で歪む欠陥が。
センターピラーのないタント(初代)でも同じような事が言われてましたが、2.4Lエンジンを搭載する巨漢モデルでしたからRVRは。
結局3年で手放すんですが、購入後1年ぐらいすると走ると「ギシギシ」言うんですね。
立て付けが悪い音がする。
ディーラーにも言いましたよ。
ディーラーも知らなかったので仕方ないんですがこれは欠陥の影響でした。
そういう経験があるからこそ「欠陥を隠す」とか「欠陥を誤魔化す」というのを極端に嫌います。
特に「構造的欠陥」は簡単に直せないため(ヘタすると取替え回収になる)メーカーは簡単には欠陥を認めません。
もう社運をかけて「仕様」と言い張るしかないですw
例えばホンダの3代目フィットのミッションに関する5連続リコール。
完全な欠陥品だったのに最後までリコールで押し切りました。
リコールされる内容も「その場しのぎ」感があり、連続リコールの時点で「欠陥」確定ですわ。
あれを経験した人は二度とホンダの車を買わないでしょうね。
当時、2代目フィットHVを乗ってたので色々と情報がありましたよ。
3代目に乗り換えた人の「怒り」は尋常ではありませんでした。
普通に乗ってるとミッションが壊れるので壊れないようにするためリコール対応として制御にリミッタを入れたんですが、これが性能ダダ落ちで使い物にならない。
これを仕様と言い切るあたりがホンダの本性を見た感じでした。
ベゼル(フィットと同じプラットフォーム使用)は改良版が載っているのか不具合の話はあまり聞きませんけどね。
そういえばC-HRも「エンジンルームの振動でケーブルが切れる」とかリコール来てましたけどまだ行ってないなぁ。
催促も来なくなりました。
滅多に火事にならないので「催促はいいや」と思っているようだと駄目ですね。
未だにワイパーのビビリやロアアームの錆び、ヘッドライトの液だれなどもユーザが指摘しないと交換しないようだし。
トヨタもちょっと心配です。
(あとがき)
構造的欠陥についてはバイクでも経験しています。
2007年に発売されたヤマハのシグナスXという125ccスクータ。
スタイルが恰好良く、沢山のドレスアップパーツが発売された人気モデルです。
このスクータ。発売時点は台湾ヤマハで売られていた物を逆輸入する形で国内販売されていました。
発売は、4月予定だったのに10月まで延期。
理由は平成19年の排ガス規制に合わせるためと言われています。
規制ガバガバの台湾仕様を国内で売ると排ガスでアウト、マフラーの騒音でアウトというシロモノでした。
予約を受け付けた後に発覚した不具合の為、最終的にエンジンの点火タイミングを遅らせると言う対処で販売。
規制はクリアできたんですが、アクセルオン後に一旦スロットを閉じ、再度スロットを開けるとエンジンが止まると言う重大欠陥が発生。
実際の使用では、カーブ曲がるときにアクセルオフ、コーナーの立ち上がりにエンジンストールするというとても危険な乗物に仕上がっています。
必ずしも発生するわけではないのですが結構な頻度で発生しました。
右折するときが怖いんですよ。
右に曲がり始めた途端にエンジンが止まる(もしくは出力が落ちる)ので交差点を直進する対向車が走ってきてるとぶつかりそうになります。
これをメーカは不具合とは認めず初期モデルを買った人たちから総スカン喰らうという事態に。
実際に台湾製のシグナスXを逆輸入して調べたツワモノもいましたね。
後に点火コントロールするCDIなどのパーツが発売されますが、初期モデルだけ「対象外」となるなど構造的欠陥を吸収できないものでした。
これ、いまだにメーカは不具合を認めていません。
相当売れたので回収するわけにはいかなかったんだと思います。
このモデルを買った私は二度とヤマハのバイクは買わないと誓いましたよ。
なおマイナーチェンジで国内向けに再設計されたエンジンがサイレント修正されたことは言うまでもありません。
車のメーカーには航空機並みの最高のコーポレート・ガバナンスで対応して頂きたいです。