「修度宇利神の片輪狩子」と一緒にノーベル賞を受賞したワイスマン博士は何をした人なのか?
以前から注目してきた狩子と違って、隣に座っていた博士は全然知らない人だったので、論文を参照してみました。
2018年の四人の共著論文です。
出典はコチラです
Published: 12 January 2018
mRNA vaccines — a new era in vaccinology
(「mRNAワクチン - ワクチン学の新時代」)
Norbert Pardi, Michael J. Hogan, Frederick W. Porter & Drew Weissman
読んでも専門的なことはちぃーともわかりませんが、何やらmRNAを使ったワクチンの運搬方法、そして将来目指す「自己増幅型mRNAワクチン」や「個人にカスタマイズした様々な癌ワクチン」などについて論じています。
きわめてざっくり言うと、「mRNAワクチンの実用化と将来に関する論文」です。
論文の最後の方に「安全性」についての記述がありましたので、ちゃんと読んでみました。
以下翻訳します。(※は自分のコメントです)
- - - - - -
安全性(Safety)
ワクチンは健康な人に投与されるため、最新の予防ワクチンにおける安全性の要件は非常に厳しいものです。
mRNAの製造工程では、有毒な化学物質や不定型ウイルスに汚染される可能性のある細胞培養を必要としないため、mRNAの製造は、生ウイルス、ウイルスベクター、不活化ウイルス、サブユニットタンパク質ワクチンなど、他のワクチンプラットフォームに関連する一般的なリスクを回避することができます。
さらに、mRNAの製造時間が短いため、汚染微生物を持ち込む機会がほとんどない。
ワクチン接種を受けた人において、感染やベクターが宿主細胞DNAに組み込まれる理論的リスクは、mRNAでは懸念されない(※)
以上の理由から、mRNAワクチンは比較的安全なワクチンフォーマットと考えられてきました。
(※→現在ワクチンへのDNAプラスミドの混入疑惑について世界の研究者の間で追試され議論されています。製薬会社の製造工程の問題だと思われますが、仮に事実であれば論文とは異なり、人体のDNAに組み込まれる懸念があります)
現在、いくつかの異なるmRNAワクチンが第Ⅰ相から第Ⅱb相の臨床試験でテストされ、安全で忍容性が高いことが示されている。
しかし、最近のヒト臨床試験では、様々なmRNAプラットフォームで中等度、まれに重篤な注射部位や全身性の反応が証明されている。
今後の前臨床試験や臨床試験で評価されるであろう潜在的な安全性の懸念には、局所的・全身的炎症、発現した免疫原の生体内分布や持続性、自己反応性抗体の刺激、非ネイティブヌクレオチドやデリバリーシステム成分の潜在的な毒性作用などが含まれる。
mRNAベースのワクチンプラットフォーム54,166の中には、強力なI型インターフェロン応答を誘導するものがあり、これは炎症だけでなく自己免疫とも関連する可能性がある。
(※→博士の責任ではありませんが、懸念はいずれも現実となりました)
したがって、mRNAワクチン接種前に自己免疫反応のリスクが高い個人を特定することで、合理的な予防措置を講じることができる可能性がある。
(※→そのようなことは現実には一切行われていません)
もう一つの潜在的な安全性の問題は、mRNAワクチン接種中の細胞外RNAの存在に由来する可能性がある。
細胞外RNAは、密に詰まった内皮細胞の透過性を増加させ、浮腫の一因となる可能性が示されている。
別の研究では、細胞外RNAが血液凝固と病的血栓形成を促進することが示された。
(※→血栓、心筋梗塞などが極めて多数発生するということが現実となりました)
従って、様々なmRNAの様式や送達システムがヒトで初めて利用され、より多くの患者集団でテストされるにつれて、安全性は継続的に評価される必要がある。
(※→国内治験はこれまで一切行われることなく、我が国では「特例承認」されました。米国では「緊急使用許可」にとどまり、未だ承認されていません。バイアルの中身さえ開示されていません。したがって上記論文のような評価は一切行われていません)
- - - - - -
立派な論文なのでしょうが、現実世界では論文に書かれているような安全確保が行われていないと思いました。
またきちんと製造して安全に実用化する技術(製造技術)がまだないのではないでしょうか。
ブログ一覧
Posted at
2023/10/09 08:32:06