実技講習を終え、約3ヶ月後に学科試験となります。余り早く勉強を始めても飽きてきますし他にもやることがありますので、あえて1ヶ月前になるまで勉強しませんでした。この試験の合格率は当時50%ほどで、無勉強でもない限り恐らく大丈夫でしょう。
使用した参考書は主に写真下段の2点です。標準問題集(日本ボイラ協会)の過去問を解くことを中心に、時々技師教本(日本ボイラ協会)に目を通し、息抜きに漫画(オーム社)を読みました。法令(ボイラ・クレーン安全協会)の本は全く読みませんでした。
試験は4分野の知識が問われます。当時の私は以下の状況でした。
1. 構造…実地講習で学んだ炉筒煙管ボイラーについては少し分かるが他の種類については全然分からない。
2. 取扱い…炉筒煙管ボイラーは少し分かるが他は殆ど分からない。
3. 燃料および燃焼…ほぼ分からない。
4. 法令…口周り、加齢とともに深くなってきたなぁ…ではなく、全然分かりません。
改めて参考書に向き合ってみると意外と難しく、真剣にやらないと本番で返り討ちにあってしまいます。やばい、油断してました。
まずは細かいことは気にせず、目と脳を慣らすべく、よく分からないまま問題集をどんどん進めます。時々参考書に目を通し、こういうことかと理解し納得しつつ、知識を少しずつ積み上げて行きます。
息抜きに漫画も読みました。この漫画は昭和時代のテイストですが、楽しく勉強することが出来ました。作画は望月あきら氏という、かつて「サインはV」、「ゆうひが丘の総理大臣」などの作品を描かれた方のようです。
頭から蒸気の出るような常軌をを逸した勉強漬けの日々を過ごし、そして迎えた学科試験当日、地元のJAビルに続々受験者が集まってきます。受験者のガラは今までの試験で一番悪いです(個人の感想です)。
さて定刻となり試験開始。問題用紙を見ますと殆ど見覚えのある文章です。マークシートを塗りつぶす手が止まりません。鼻唄交じりで全ての問題を解き終えました。
ということで、この試験は過去問を周回するだけで基準の60点を超えることは容易です。かと言って何もしなければゲームオーバーです。
後日手元に合格通知書が届きました。これには得点が記載されておらず、分野毎の理解度が分かりませんので不親切だと思います。ぜひ改善していただきたいと思います。
この資格を取得したことで、社会の縁の下の力持ちと言うべきボイラーについて意識するようになりました。街を行き、この建物にはどの種類が設置されているのか想像したり、地元の大森山動物園に展示されている蒸気機関車を見ては興奮したり。
しかし実生活では恐らく生涯活用する機会はないでしょう。でも構いません。ボイラーに対する4分野の知識を得ることが出来たことで上機嫌です。
…余談ながらビルメン4点セットの最難関である冷凍3種については、仕事が多忙になってきたことやモチベーションの低下により手付かず、凍結状態となっております。
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2023/01/21 07:10:04