ある日知人で育児中の主婦Mさんから「独学で2週間勉強し試験を受け保育士の資格を取った」と聞き、そんなに簡単なのかと興味を持ちました。
受験資格を確認しますと大学、短大、専門学校卒はOKですが、高卒は平成3年3月31日以前に卒業していることを条件にOKであることが分かりました。私はギリギリセーフでした。
早速受験することに決め、Mさんから市販の保育士テキスト上下巻セット(翔泳社)を拝借しました。某フリマアプリで購入したという年度遅れのそれをざっと斜め読みしますと、9つの章に分かれ、どれも専門的な内容が書かれています。簡単?話が違うではないですか。貴女は天才ですか?
困惑しつつも一旦受験すると決意した以上、やってやろうと闘志が沸いてきました。その日から、人生で一番勉強する日々が始まりました。この情熱が中学生の頃にあったのなら、今は違う人生を歩んでいたことでしょう。戻れるものなら戻りたい…。
気を取り直し、この試験の受験申込書には卒業証明書を添付する必要があります。そのため25年ぶりに母校の只野工業高校へ足を運びました。恩師に挨拶しようにも一人も残っていないようで、事務的に頂いてきました。
受験申込書は2017年7月上旬、第2種電気工事士の技能試験申込書と一緒に郵送しました。並行して学習を進めます。学科試験日は10月22日、23日の二日間に分けて行われます。実質3ヶ月間で全科目合格を目指します。
勉強法:
・ひたすらテキストを周回
・無料アプリの過去問を解きまくり
・Web エンゼルカレッジ様の資料閲覧
・Youtubeほいくん様の動画視聴
・その他Web上の有志の資料参照
2017年当時の科目:(→特記事項)
1. 保育原理
→テキスト巻末に記載されていた保育所保育指針を朗読・録音し、通勤時や家事の際に聴きました。
2. 教育原理
3. 社会的養護
→Web上で有志がまとめてくれたマトリックス図を暗記しました。…保護者のいない児童や被虐待児がどのような場所て保護されているか知り、それらの職員に尊敬の念をいだきました。
4. 児童家庭福祉
5. 社会福祉
→家庭の幸福なくして子どもの幸福なしという考えの元、生活保護等について学びました。
6. 保育の心理学
7. 子どもの保健
8. 子どもの食と栄養
→栄養バランスが描かれているイラストを眺めたり、色々な数値を丸暗記しました。
9. 保育実習理論
→楽譜の読み方や子どもの遊びについて学びました。
そして迎えた試験日。会場は地元の赤十字病院に隣接する看護大学の一室です。部屋に入ると席に座る受験生はまばらでした。この試験は科目ごとに一度合格すれば3年間有効で、対象科目を受験する人のみ着席しております。
私は初回なので、二日間全ての科目に着席しましたが、結構入れ替わりがありました。難関と言われる教育原理・社会的養護の2点セット、社会福祉は受験者が多かったです。
そして翌年1月、試験結果が届きました。合格点は各教科60点以上です。教育原理と社会的養護は両方30点以上取ることで合格となり、片方不合格だと次回両方受けなければなりません。
結果、8科目は合格でしたが、社会福祉が50点で残念ながら不合格でした。目標の全科目一発合格とはならずに落ち込みましたが、次回こそはとリベンジを誓います。
次回は2018年4月21日、社会福祉1科目だけなので気分は楽です。前回思い知ったのは、テキスト熟読だけでは合格は至難の業ということです。
出題範囲は直近の各種データや重箱の隅をつつくような奇問が多く、人材不足の保育士を増やす気などさらさらないような鬼門となっております。
前回は全ての空き時間を本試験勉強に捧げましたが、今回は燃え尽き症候群と言いましょうか、全くやる気が出ません。ダラダラと時を過ごし、気付けば試験1ヶ月前です。
さすがにやばいと焦り、勉強を始めました。前回と同じ轍を踏まぬよう、テキストの読み込みは最小限にし、もっぱら直近の各種統計データ確認、様々な法令の暗記に時間を割きました。
そして試験日当日。会場は聖園女子短期大学です。試験の行われる部屋の人口密度は濃かったです。前回不合格になり涙を呑んだ方が沢山いることの現れです。
試験開始。今回は手応えがあります。分からない問題はヤマカンでマークシートを塗りつぶしましたが、それ以外の問題で60点は超えられそうです。安堵しつつ鉛筆を置きました。
後日、合格通知兼実技試験案内が届きました。社会福祉2回目は80点でした。これで学科試験全クリアとなりました。
いよいよ次回、実技試験ステージとなります。いざゆかん!
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資格試験
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2023/01/23 08:21:26