2010.11.14(日)
翌朝。無事に帰宅したはいいが、ボーッとしている暇はない。今回の長距離移動で車は雨と潮風と黄砂等で汚れまくっている。
もしかしたら桜島の火山灰も付着しているかもしれない。早速洗車しワックスがけをした。
また、出発前に交換したオイルが既に劣化していると思われたため、帰路に購入したオイルでの交換作業を実施した。
さらに夏タイヤから冬タイヤへと入れ替え、空気圧チェック、そして冬ワイパー取り付けをし、冬支度を終わらせた。
今回の旅では各地のご当地名物を食べまくろうと思っていたのだが、観光時間を優先してしまったため食事の時間が削られ、結果的にコンビニで購入したパンを運転しながら食べるというスタイルとなった。
そんな貧しい食事ばかりなので、栄養が不足すると思い、野菜ジュースばかりガブ飲みしていたら、便の色が綺麗なオレンジ色になったのにはびっくりした。それもまた体に良くない気がして、それ以降違う飲料も飲むようにした。
今回は下調べを殆どしない旅だったため、帰宅後に「あそこへ行けば良かった」と思うスポットが多々あった。
とくに今回は短日程であちこち飛び回ったものだから大分行きたいところを端折ってしまった。大分後悔したのは、大分の耶馬渓の「青の洞門」に行かなかったことだ。
旅の後に菊池寛の「恩讐の彼方に」を読んだのだが、もし旅立ち前に読んでいたら絶対に行っていただろう。
今回は訪問した各府県の上っ面をなぞっただけの薄っぺらな旅であった。次回また機会があるならば行動範囲を限定し、腰を据え、その地を深掘りしてみたい。
こうして終えた「邯鄲の夢」の旅、事後に待っていたのは会社の溜まった仕事。こなすのは簡単ではなかったが、しばし肝胆を砕き、遅れを挽回したのであった。
ちなみに8日目、今治城で「おしろツアーズ」という番組の取材現場に居合わせたが、その後のテレビ放送では私は全く映っていなかった…残念。
最後に、1999年に購入したこの旅に使用した地図の紹介を。
「地図で訪ねる歴史の舞台 -日本-」(帝国書院)
これはまるで社会科の副読本のようだが市販品である。かつてノストラダムスの大予言に私がこの本を購入するという文言が書かれており、事実その通りになった…ということはない。
1999年、初めての車中泊遠征を試みた。初日に新潟県上越市の上杉謙信ゆかりの春日山城跡を訪ね、滋賀県長浜城、彦根城、安土城跡を攻め、京都では仏閣巡り、とくに鷹ヶ峰の光悦寺は印象深い。そして最終目的地の大阪城で秋の陣を決めこんだ。
復路は松坂城、伊賀の忍者屋敷、名古屋城、浜松城、身延山久遠寺、草津温泉、善光寺、戸隠の忍者屋敷等を観光した。
他にも数多のスポットを訪れたが、この本はその時からの旅の友である。掲載されている写真がわずかであり、風景は現地に行くまでのお楽しみというのが良い。
私はネタバレが嫌いで初見のインパクトを大事にしたく、なるべく訪問地の情報は仕入れないようにしている。
ちなみにドラマの次回予告も見ない。そのようなタイプの人間に、この本はうってつけである。
ページをめくると各地の歴史が細かく書かれている。本の片隅に、今回の旅の出発前に検討した訪問先候補の付箋が貼られたままとなっていた。
テーマ毎にまとめられているページもある。本ページは「源平合戦の舞台」。
本ページは「幕末・維新の動乱」。
今回の旅は、主にこれらのページを参照した。本当に役に立つ地図である。
…ということで、全93話、本ブログに「いいね」を押してくださった方々との同行n人の旅、思い出の反芻にお付き合いいただきありがとうございました。
とっぴんぱらりの、ぷ。
◆11泊12日の旅
全走行距離:4,680km
旅の経費:
高速道路・フェリー等 約22,000円
ガソリン代 約35,000円
観光地見学料 約17,000円
観光地駐車料 約6,000円
食費その他 約25,000円
合計 約105,000円
【完】
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2010年旅行記
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2023/05/23 17:33:19