2017年09月20日
2015年4月7日掲載
ユーノスロードスターの気持ちを考える。
我が家では9台の四世代ロードスターを所有するまでになり、また18台 各オーナー様の思い思いをもつ こだわりのロードスターをテストさせて頂き、少しロードスターの気持ちがわかった気がしている今日この頃です。
今回はそんなさーぱぱがユーノスロードスターの気持ちや想いを代弁してみようと思います。
「ユーノスロードスターの気持ち」
私は初代ユーノスロードスターと申します。
私の父親はロータスのエランとよくいわれましたが、実はオースチンヒーレースプライトです。
今年で誕生、25年目に突入したサラブレッド(スーパースポーツカー)になりきれないポニー号(愛着のある駄馬)です。
生まれは広島県にある「マツダ総合病院
?(マツダ宇品&防府工場)」で産声をあげました。
兄弟たちは世界で約100万頭(台)が活躍しています。
僕はけして走りは速くないし、内装だって斬新でありません。
また容姿だってかっこよくも無いし、美人でもない。
しかし、私の持つオープン機構は大自然を感じながらドライバーさんと一緒に気持ち良く走っております。
こんな私が一番 嬉しいことは兄弟同士で走ることと聞かれると兄弟たちといっしょに走る事。
走りを競うのではなく、兄弟たちと一緒に楽しく走るとドライバーさんは満面の笑顔になるようで、私もとても嬉しいです。
しかし、たまにある 私の体調不良(故障)を一生懸命になおしてくれるドライバーさんが大好き。
だから、私はドライバーさんのために頑張って走ると、その楽しい走りを「人馬一体」と喜んでくれます。
皆さんこんな私(ユーノスロードスター)ですが、今後も宜しくお願い致します。
Posted at 2017/09/20 20:01:34 | |
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2017年09月20日
2015年10月19日掲載
マツダ(ユーノス)ロードスターを語る上でよく出てくる用語
それは「人馬一体」
あくまでも「人車一体」ではなく、血の通う動物とふれあうが如くと言う意味を込めて「人馬一体」と開発者は呼んでいる。
この人馬一体感とはどのようなものかを考えてみましょう。
【人馬一体の4要素】
1、一体感
ドライバーとクルマとのコミュニケーションを大切にし、その会話を通してクルマを最大限のパフォーマンスが発揮できるようにする。
2、緊張感
ドライバーがコックピットに乗り込み、「走りのスポーツをするぞ」と言う感覚を味わえる。またそのタイトな空間で走りの音や振動、応力、反力などを人の五感で感じながら一体感を演出する。
3、走り感
走りの絶対的性能よりも、ドライバーの感性や感覚的な性能を重視した設計、味付けとする。
4、ダイレクト感
ドライバーの操作にクルマが即座に反応する「打てば響く」ような構造とする。
【この4つの要素を実現するための条件】
1、フロントエンジン、リアドライブのレイアウトにする。
2、ライトウェイトであること。
(1トン前後に納めること)
3、前後輪の重量配分は50:50であること。
4、ヨー慣性モーメントが小さいこと。
5、低重心であること。
【人馬一体感を演出する具体的技術】
1、ヨー慣性モーメントの軽減と重量バランス
ヨー慣性モーメントの向上はクルマの応答性や回頭性、限界性能でのコントロール性能を向上させます。また前後重量配分は前後のタイヤの負担配分にも多大な効果があります。
2、ダブルウィッシュボーンサスペンションのジオメトリー設計
(上下非等長アーム採用)
アライメント変化により、曲がりの限界の見極めがしやすく、またセッティングの自由度もあります。
3、リアタイヤの位相、トーコントロール機構の開発
ロードスターのリアタイヤは原則、横Gがかかるとトーインに向くようになっています。これにより弱アンダーステアを実現し、リアスライド限界を判りやすくしてしています。
4、ショックアブソーバーの味付け設定
ロードスターのコーナーコントロールをつかさどる重要な役割をしています。原則、コーナー時のロールをいかにドライバーに感じさせて車両限界を知らせ、ドライバーに対処ののりしろを残すかが大切な要素でもあります。
【これに付随する要素】
・爽快感と軽量化を実現するオープンボディーの採用。
・ダイレクトなシフトフィーリングを出すためのP・P・F(パワー・プラント・フレーム)の採用。
・日常の使い勝手にこだわるトランクスペースの確保。
・走りの楽しさ以外にコストをかけずに、低価格を実現。
これによりロードスターはスポーツカーでありながら、速さだけに特化しない、走りの楽しさを提供することで、世界中のクルマ好きから愛され続ける存在となったと思います。
このような開発者たちのこだわりが、私もロードスターを大好きになった理由なのかも知れません。
Posted at 2017/09/20 06:04:24 | |
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2017年09月20日
2015年10月26日掲載
1989(平成元)年、マツダは不毛なジャンルと言われた「ライトウェイトスポーツカー」を復活させるを宣言しました。
そのクルマが「ロードスター」です。
今回はこのロードスターにおける代表的モデル10台を比較データーを掲載します。
皆様の何か参考になればと思います。
【初代NA型 ユーノス ロードスター】
NA6CE(初期型)
エンジン:B6-ZE[RS]
総排気量:1597㏄
車両重量:940㎏
最高出力:120PS/6500rpm
パワーウェイトレシオ:7.83㎏/PS
最大トルク:14.0㎏m/5500rpm
トルクウェイトレシオ:67.14㎏/㎏m
NA8C(シリーズ1)
エンジン:BP-ZE[RS]
総排気量:1839㏄
車両重量:990㎏
最高出力:130PS/6500rpm
パワーウェイトレシオ:7.62㎏/PS
最大トルク:16.0㎏m/4500rpm
トルクウェイトレシオ:61.88㎏/㎏m
【2代目NB型 マツダ ロードスター】
NB6C(シリーズ1)
エンジン:B6-ZE[RS]
総排気量:1597㏄
車両重量:1000㎏
最高出力:125PS/6500rpm
パワーウェイトレシオ:8.00㎏/PS
最大トルク:14.5㎏m/5000rpm
トルクウェイトレシオ:61.97㎏/㎏m
NB8C(シリーズ1)
エンジン:BP-ZE[RS]
総排気量:1839㏄
車両重量:1030㎏
最高出力:145PS/6500rpm
パワーウェイトレシオ:7.10㎏/PS
最大トルク:16.6㎏m/5000rpm
トルクウェイトレシオ:62.05㎏/㎏m
NB8C(シリーズ2)
エンジン:BP-VE[RS]
総排気量:1839㏄
車両重量:1070㎏
最高出力:160PS/7000rpm
パワーウェイトレシオ:6.69㎏/PS
最大トルク:17.3㎏m/5500rpm
トルクウェイトレシオ:61.85㎏/㎏m
NB8C(ターボ)
エンジン:BP-ZET[RS]
総排気量:1839㏄
車両重量:1120㎏
最高出力:172PS/6000rpm
パワーウェイトレシオ:6.51㎏/PS
最大トルク:21.3㎏m/5500rpm
トルクウェイトレシオ:52.58㎏/㎏m
【3代目NC型 マツダ ロードスター】
NCEC(シリーズ1)
エンジン:LF-VE
総排気量:1998㏄
車両重量:1100㎏
最高出力:170PS/6700rpm
パワーウェイトレシオ:6.47㎏/PS
最大トルク:19.3㎏m/5000rpm
トルクウェイトレシオ:56.99㎏/㎏m
NCEC(シリーズ2)
エンジン:LF-VE[RS]
総排気量:1998㏄
車両重量:1120㎏
最高出力:170PS/7000rpm
パワーウェイトレシオ:6.59㎏/PS
最大トルク:19.3㎏m/5000rpm
トルクウェイトレシオ:58.03㎏/㎏m
【4代目ND型 マツダ ロードスター】
ND5RC(Sグレード)
エンジン:P5-VP[RS]
総排気量:1496㏄
車両重量:990㎏
最高出力:131PS/7000rpm
パワーウェイトレシオ:7.56㎏/PS
最大トルク:15.3㎏m/4800rpm
トルクウェイトレシオ:64.71㎏/㎏m
ND5RC(RSグレード)
エンジン:P5-VP[RS]
総排気量:1496㏄
車両重量:1020㎏
最高出力:131PS/7000rpm
パワーウェイトレシオ:7.79㎏/PS
最大トルク:15.3㎏m/4800rpm
トルクウェイトレシオ:66.67㎏/㎏m
[パワーウェイトレシオランキング]
1位、3代目:NCEC(シリーズ1)
パワーウェイトレシオ:6.47㎏/PS
2位、2代目:NB8C(ターボ)
パワーウェイトレシオ:6.51㎏/PS
3位、3代目:NCEC(シリーズ2)
パワーウェイトレシオ:6.59㎏/PS
4位、2代目:NB8C(シリーズ2)
パワーウェイトレシオ:6.69㎏/PS
5位、2代目:NB8C(シリーズ1)
パワーウェイトレシオ:7.10㎏/PS
6位、4代目:ND5RC(Sグレード)
パワーウェイトレシオ:7.56㎏/PS
7位、初代:NA8C(シリーズ1)
パワーウェイトレシオ:7.62㎏/PS
8位、4代目:ND5RC(RSグレード)
パワーウェイトレシオ:7.79㎏/PS
9位、初代:NA6CE(初期型)
パワーウェイトレシオ:7.83㎏/PS
10位、2代目:NB6C(シリーズ1)
パワーウェイトレシオ:8.00㎏/PS
[トルクウェイトレシオランキング]
1位、2代目:NB8C(ターボ)
トルクウェイトレシオ:52.58㎏/㎏m
2位、3代目:NCEC(シリーズ1)
トルクウェイトレシオ:56.99㎏/㎏m
3位、3代目:NCEC(シリーズ2)
トルクウェイトレシオ:58.03㎏/㎏m
4位、2代目:NB8C(シリーズ2)
トルクウェイトレシオ:61.85㎏/㎏m
5位、初代:NA8C(シリーズ1)
トルクウェイトレシオ:61.88㎏/㎏m
6位、2代目:NB8C(シリーズ1)
トルクウェイトレシオ:62.05㎏/㎏m
7位、2代目:NB6C(シリーズ1)
トルクウェイトレシオ:61.97㎏/㎏m
8位、4代目:ND5RC(Sグレード)
トルクウェイトレシオ:64.71㎏/㎏m
9位、4代目:ND5RC(RSグレード)
トルクウェイトレシオ:66.67㎏/㎏m
10位、初代:NA6CE(初期型)
トルクウェイトレシオ:67.14㎏/㎏m
[総括]
馬力やレットゾーンの高さは走りの陶酔感や心の高鳴りにつながり、トルクは扱いやすさにつながります。
ロードスターは歴代 重量は200㎏増加、エンジンパワーは52馬力増加、トルクでは7.3㎏mの増加に過ぎないのです。
この重量増加に伴い、エンジンの排気量アップやタイヤサイズをアップさせることで悪くなった所を補って来たのも事実です。
私はロードスターを通してクルマづくりを教えてもらいました。
軽さがスペックになると思える数少ないスポーツカーだと思いますねぇ~。
Posted at 2017/09/20 05:48:52 | |
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2017年09月19日
2012年8月1日掲載
我が家でも現在 2台所有するNA型ロードスター(ユーノス・ロードスター)はどこで どのように作られたのかをお話し致します。
今回はその生産工場及び 工程についてお話します。
まずはこのユーノス・ロードスターの生産当時1日に240台の生産体制でマツダの宇品工場と防府工場で作られておりました。
そしてクルマ作りの第一工程がプレスラインです。
ロードスターは約0.7~0.8㎜の厚さの鉄板を使用しており プレスにより500台分の部品を一気に打ち終える能力をもっているそうです。
第二工程は溶接ラインで1台のロードスターを溶接するのに最短で4分(通常は8分で流していました。)、溶接の38%が人の手によるものだったというから驚きです。
第三工程はエンジンの組み立てで30人のスタッフで1日に500台の4気筒エンジンを仕上げていました。また1台のエンジンを完成させるまでに約2時間で1.15分に1台のわりにラインオフしたそうです。
第四工程は組み立てラインで5,008㍍のラインで約8時間かけてボディ塗装がされ、約260人の人がラインスタッフとして働き、約3時間30分で完成すると言いました。
このような工程を経て私達、乗り手に届けられたユーノス・ロードスターを誇りと愛着で乗り続けたいと思うさーぱぱなのです。
Posted at 2017/09/19 16:56:46 | |
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2017年09月19日
2012年8月28日掲載
旧発行元:紅の豚 号外
…Coffee・Brake…
[題名:私の休日、ロードスターとの一日]
朝、コーヒーの香りで目を覚ます。
そして 入れたてのコーヒーを片手に車庫に向かう。
そこには私の愛馬である赤いロードスターが静かにそこにいる。
あたかもその主人に今日はどんな出会いがあるのかと問い掛けるかのように。
静かなる空間の中、ロードスターとしばし会話をする。
そこから私のオフタイムの始まる。
イグニッションオンと共にBP(RS)エンジンの滑らかな鼓動が始まる。
そしてOpenAirへと。
エキゾーストの音がだんだん整って来た。
ギアを一速に入れていざテイクオフ。
もうそこからは人馬の自由な空間が始まる。
その走りに目的など無く、また決まりも無い。
ただ自由に走りたいだけ。
そして私のわがままな走りに応えてくれるクルマ、ロードスター。
意のままに操る事の出来るハンドリング。
ショ-トストロークの軽快なシフトタッチ。
大自然を肌で受ける爽快なOpenAirモータリゼーション。
そんな自由人に付き合ってくれるロードスター。
いつしか私の心はワインディングロードへ。
そんな自由人の唯一の楽しみ、それは友に会いたいとの思い。
最終コーナーを曲がり、いつもの友人の待つ場所へ。
編集長:サーパパ(ポルコ・ロッソ)より(旧:筑波の赤い彗星パイロット、その後 紅の豚機より)
Posted at 2017/09/19 06:40:19 | |
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