手袋積んでてよかった

パンダに手袋積んどいて良かった。夏も冬も積みぱなし手袋(笑)
今日の帰りはとても寒く、とうとうミゾレ混じりの雪が降りました。






寒くなると小学生のあの日を思い出します。




僕の家は当時決して裕福ではなく、時に食べるモノにも困った。と、後に母から聞いたことがあるような普通の家でした。
月末になると家中の電気を消して、台所の小さな蛍光灯だけを点けて、そんな中で夕飯を食べたこともよくあった。
どんぶり飯に卵をかけて、それを母が雛のように並ぶ三人の兄弟の口の中に入れていく。
今思い出してもそれは楽しい記憶である。そんなことを楽しい記憶だと妹と弟も言う。



そんな僕が小学生だったある日父が僕たち兄弟三人の｢スキーウエア」を買ってきた。
きっと仕事場で｢暖かいから」という話を聞いて買ってきたのだろう。

スキーもやったことない僕たちに｢これは暖かいから明日から通学で着るように」と父は嬉しそうに言った。

次の日から僕と妹はスキーウエアを着て登校した。
モコモコのスキーウエアがもしも赤色なら｢がんばれ!!ロボコン」のようだろうなと思った。


その青色のスキーウエアはとても暖かく気に入っていた。
友達から｢それスキーウエアだろー」とバカにされるように笑われても暖かいから気にならなかった。

だけどただ、一度だけそのスキーウエアで悲しい思いをしたことがあった。

それは習字の授業中にワルふざけで青いウエアを筆で落書きされたことだった。

悲しくなったのは青いウエアが汚れたからではなく、父が少ない給料から僕たちのためにと思い買ってきてくれたスキーウエアを汚されたことで、父に申し訳ないと思うと悲しくなってしまった。

そんな大切なスキーウエアは、いずれ僕の不注意からストーブで穴をあけてしまいボロボロにしてしまうのだが(笑)



そんな懐かしい記憶を思い出す、寒い帰り道でした。