2020年06月24日
館林のラーメン店の紹介をしていたら
突然昔食べた、あるラーメン店の味を思い出したので、
館林のおいしいラーメン店以外のある意味レジェンド店を
番外編1&2としてご紹介。
先ずは番外編1。「記憶に残る味」
日本一不味いラーメン店として有名になった、
東京千駄木の「龍彦」。
既に、ずいぶん前に店主も故人となり、
お店もなくなったと聞いている。
このお店、
様々なTV番組で「日本一不味いラーメン店」として取り上げられ、
「旨い」と言ったら店から叩き出されるなど様々を伝説を残す店だが、
私は「バカ舌」なのか、
このラーメンを普通にしか感じなかった。
そんな私だが、
私がこれまで食べた中で、
脳裏にこびりつき離れない味がある。
それは、神奈川県内にあるN駅から徒歩10分ほどにあったNラーメン。
何度食べても同じように安定した不思議なマズさの店で、
ラーメンとうジャンルに限らず、
これまで食べた全ての外食の中でとび抜けてマズイ食べ物でであった。
当時大学生だった私は、
ラーメンに限らず、ソバやうどんなど様々な麺を食べるが楽しみの一つだった。
当時住んでいた近隣のお店に限らず、
バイクツーリング先で食べた飲食店の日記メモをつけていた。
そんな中で遭遇した、
今でもはっきりと覚えている超インパクト店「Nラーメン」。
スナック跡を改装したような小さな店で、
外の看板にNラーメンと記され、
マスターが一人で切り盛りしていた。
初入店は、一人でお店に入り「ラーメン」を注文。
しかし、テーブル席にラーメンが運ばれてくるあたりから
なんとも言えない臭いが漂い始め・・・
そして目の前に配膳されると、
スープの湯気とともに強烈な魚の悪臭が鼻を突いた・・・。
見た目は、よく見る赤い中華模様のラーメンどんぶりに
トッピングは、チャーチュー、メンマ、ネギ、なると、海苔と
いたってシンプルな普通のラーメン。
「くさや」も匂いが強烈だが食べると旨いという例もあるので、
恐る恐るスープを口に運ぶ。
しかし、そうしたわずかな期待は打ち砕かれ、
スープが口に入った瞬間、
さらに強烈な魚臭が鼻を突いた。
スープの味は、出汁を入れ忘れたかの様な、
塩気の濃い醤油をお湯で割ったような味で、
うまみを全く感じず、
生焼けの魚の様な風味が残り、後味がとにかく気持ち悪い。
麺は、中太麺だが、
ヌルっとした何かの膜に覆われた様な謎のぬめりけに包まれ、
コシも歯ごたえも全く無く、もちろん麺自体の味もしない。
幸いにして、この麺がぬめりけに覆われているため、
スープが麺に絡みつかないので、かろうじて麺が食べられるのである。
悪臭に耐え、何とか麺を平らげたものの、まさに苦行。
スープは全く飲めなかった。
あまりの不味さに、自分の舌がおかしいのかと思い、
後日、味を確かめるために、
大学の友人と再び店を訪れ、ラーメンを注文。
すると、不思議な事に、
運ばれたラーメンからは、
前回と異なり、あの強烈な魚臭がしない。
友人も「あれ?匂わないじゃん」と警戒心を解いた様子。
私は変だなと思いつつ、
警戒心を解き先にスープを口に入れようとしていた友人を観察した。
すると次の瞬間、友人は僅かにむせ、
そして、臭いを嗅ぎながらラーメンを眺め、
箸でどんぶりの中を探るような動作の後、
「これは無理だわ・・・。」と箸を於いた。
臭いがなくなった事で、
スープを口に入れまで、
不味さを予測できないという
とんでもない進化を遂げていた。
あまりの不味さで大学の仲間内で有名になり、
怖いもの見たさで、
その後、何度か他の友人とともに訪れたが、
味は安定して不味く、
私以外に自称ラーメンマニアの友人1人が麺を完食しただけだった。
しかし、その自称ラーメンマニアの友人も流石にスープは飲まなかった。
いつも客が全くいない店だったが、
私が大学を卒業するまで1~2年位は営業していたようだ。
当時は21世紀を迎える前だったので、
当然、現存していないだろう。
たぶんこれからも、
あの味を超える不味さの食べ物とは遭遇しないだろう。
Posted at 2020/06/24 20:59:47 | |
トラックバック(0) |
グルメ | 日記