2021年09月16日
部長が考えるKDmscの活動方針は
怪我無く車体の被害を最小限にとどめて完走する事が第一条件です。
その条件のもと基本的に2通り作戦を事前に考えるますが、
レース当日の他チームの人の動きの様子も見て、
その都度、作戦を少し変えています。
このところ本庄軽one耐久NNレースで作戦が当たるケースが増えてきました。
直感に頼る部分も多いですが、「勘」だけを頼りにしてはいません。
作戦を考えるにあたり、多くのヒントがあるので参考にしています。
部長の私は、レース前や練習走行時にパドックやPITを一通りふらっと徘徊します。
草レースなので、クルマに精通している参加者ばかりではなく、年齢も性別も、クルマに関する知識や技量も大きく異なります。
私が徘徊時に注目するのは、
クルマやクルマに対する技術よりも、
そのチームの「人の動き」を見ています。
出走前の準備の仕方は段取りが良いか?
テキパキ動いているか?
集団の性質や特性はどうなのか?
などなど・・・・。
例えば、
パドックの様子がぎこちない印象のチームは、
無理な突っ込みや不要なブロックが見られるドライバーが多い気がします。
また、予選時にPITレーンに入る際に他のレーンの確認しないメンバーが多いチームは、やはりレース中も周りを見れていない傾向が多く感じられます。
話はややそれますが、
私の作業療法士なので、クルマの知識や技術はプロにはかないませんが、
リハビリ治療に必要な、人間の行為、動作、心理などの分析はプロです。
私は、プロの中でも高度な専門特殊スキルのライセンスと技術をいくつか習得していて、人間の精神的・身体的な動作(作業)を分析しリハビリ治療へつなげる専門特殊スキルを習得しています。
そこでその専門特殊スキルを発動してレース中の作戦に活かしています。
現在、私の専門特殊スキルは、
高齢者や障害者のリハビリが業務で活かされていますが、
私の持つ専門特殊スキルのうちの一つは、
スポーツ選手のパフォーマンスUPにも応用可能で、
私の師匠はトップアスリートのサポートを行っております。
自動車レースもスポーツとして考えれば、
一見畑違いに感じる私のスキルも十分に役立てそうです。
私は練習中やレース中にクルマの挙動も見ますが、
それよりも職業柄ドライバーの顔の動き方や動作、
シーティング(座位)なども注意して見ています。
自分の持つ専門特殊スキルによって得られた情報も考慮に入れて、
レースの展開を読んだり、
状況に応じて作戦を変更したり、
ドライバーに無線で情報を伝えたり、
時に指示を出したりもしています。
エース級ドライバーは基本的に「お任せ」ですが、
私は、レース中には前走車や後続車のタイムをチーム無線で伝えてもらい、
自身よりタイムが速いクルマが迫っていれば、
どこで譲るか考え、
リスク対象チームでタイムが近ければ、ディスタンスをとったり、
先行させて後追いで後ろから観察して情報を得てから、
抜ければ抜くというレースに徹しています。
こうした事の繰り返しが、
レースアクシデントの確立が低く抑え、
レース活動開始以来これまで100%の完走率に役立っているいるのかも知れません。
表彰台に上る事が目標ではありますが、
我がチームはレースで生計を立てているプロではないので、
レースアクシデントによる怪我などで翌日からの本業に支障が出てもいけない。
車体も、業務で使用するので、
なるべく無傷で気分よく帰りたい。
チームの代表としてはそんな事も考えています。
こうしたプロセスと結果として、
たまたまレース展開の読みが当たり、
作戦が機能し、タナボタ的順位が上がっていると思っています。
ただ、自分が「見えている事」、
同じチームのメンバーが「見える様にする事」、
この「情報分析」と「伝達」が大切である事はレースも仕事も変わりません。
しかし、
本庄NN耐久もこれだけ参加チームが増えると、
全体を把握する事はもう困難ですね~。
Posted at 2021/09/16 17:25:44 | |
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