3月に戦艦大和を作って以来、5カ月ぶりの戦艦制作です。
今月15日が終戦記念日と言うことで、終戦記念特別企画として制作したのは、
超ド級モンスター ながもん
もとい、
帝国海軍の象徴であり、ビッグセブンの1隻である、国民に最も愛された
戦艦 長門

(戦艦少女Rの長門)
です。ワシントン軍縮条約当時、世界で16インチ砲(40.6cm≒41cm)を備えた戦艦は7隻しか存在せず、世界のビッグセブンとして、日本は
長門と
陸奥、英国は
ネルソンと
ロドネイ(ロドニー)、米国は
コロラドと
ウェストヴァージニアと
メリーランドが並び称されました。
数字上の砲火力は米英が優れるものの、ネルソンとロドネイは取り回しが悪い上、前方集中配備の主砲ゆえに反航戦や丁字不利の交戦形態に強いが背後からの攻撃に弱く、コロラド級3姉妹は防御力がいいとは言えず、特にウェストヴァージニアは真珠湾攻撃で撃沈されました(後に浮揚修復され、レイテ沖海戦でその復讐を果たす)。長門と陸奥は近代化改修後ではあるが、速力と防御力に秀でていました。ビッグセブンのうち、最大船速25ノットに迫るのは長門と陸奥でした。特に長門は、大東亜戦争では目立った活躍はしていないものの戦争を生き抜き、戦後米国に接収されクロスロード作戦にて2度の水爆実験を耐え、戦後の混乱と暗い社会情勢だった日本国民に勇気を与え、世界に日本の優れた造船技術を知らしめました。
それはまるで第1次世界大戦後の暗い社会情勢の中、世界巡航を成し遂げて英国民を元気づけた
巡洋戦艦フッドを思わせます。
常に戦線の後方に陣取り、碌に活躍できなかったのは軍令部の頭が残念だったことが一番大きいですが、長門自身が帝国海軍の象徴であるがゆえに、言わば将棋の王将のような存在だったことも大きいでしょう。つまり、絶対沈んではいけない戦艦だったのと同時に、
現存艦隊主義を貫いたとも言えます。
キットはフジミの開戦時のフルハルモデルですが、制作途中から急に対空兵装を強化した捷一号作戦時の仕様を作りたくなったために路線変更し、再考証して資料漁りから始めて改造を施したために、制作期間にして1カ月ほど、総制作時間は久々に20時間を超えました。
以前制作した蒼き鋼のアルペジオの重巡タカオに、戦艦長門の部品が含まれていたのでそれを流用。それでも足りない部品は自作やある物を加工したりで何とか形にしました。
特に25mm単装機銃は、以前制作した駆逐艦の余りをもってしても6挺しかなく、かと言って艦船装備セットを買うくらいだったら初めからレイテ沖海戦仕様のキットを買えという話なので、無い物は作ってしまえと思ったところにふと閃きました。
ピットロード製の駆逐艦の余り部品の連装機銃を加工して単装化すればいいじゃないか!
と。カネじゃなく知力を使ったわけです。
それが下の写真です。

写真右側3挺はランナーから切り離した状態の連装機銃。左側2挺は連装機銃を真っ二つにして整形し、機銃台を自作して取り付けた状態です。これが創意工夫ってもんです。
連装機銃が足りなくなったら、今度は3連装機銃を3枚下ろしにしました。
知識や知恵と言うのは、カネでは手に入らないのですよ。
艦首側から

威風堂々とした佇まいです。対空機銃の防盾はアオシマの長門のものを流用していますが、艦首部分をはじめ、足りないところは自作しました。要らない構造物を削り取って均し、そこにレイテ沖海戦時の部品を取り付けるといった作業でした。
左舷側から

ウィキペディアでは3連装機銃が14基、単装機銃が30挺となっていましたが、フジミ、ハセガワ、アオシマで考証にずれがあり、配置や数に差異が出ているため、それぞれの考証から分析したうえで資料を漁って何とか形にしたところ、3連装機銃16基、単装機銃は24挺で妥協しました。
13号連装電探と23号対空電探はアオシマの予備部品から流用しました。
さらに短艇用の大きなクレーンは、吊りフックがなかったために自作して取り付けました。
横から見ると、どことなく金剛型に通じる艦影ですね。
艦尾側から

艦尾部の艦上構造物は自作と加工のオンパレードです。
零式水上観測機はキット付属の2機を巧く載せました。
艦尾だけでも対空弾幕が凄まじいことでしょう。私が敵機の搭乗員だったら回れ右したくなります。
アニメ版艦これ第6話だと長門はやたらと第六駆逐隊の駆逐艦ズを応援していたので、第六駆逐隊と共に輪形陣を組んでみました。ま、ライバルの年増重巡を応援したら向こう1年辛いものが苦手な長門にとっては悲惨なことになってたでしょうし、ロリコンは正義ですよ!異論は認めません。

ん~、長門が歓喜してるように見えますね。まるで
アズールレーンの
アークロイヤルを見ているみたいです(笑)ちなみに、アズールレーンの長門は艦これや戦艦少女の様なお姉さんタイプではなく、何故かロリです。まぁそれはそれで悪くないんだが、少々無理があるような気がします。
余談ですが、先日久々に秋葉原に行ってきました。
メイドさんや2次元やらでいい目の保養になりましたが、それより何より掘り出し物を獲得してきました。いつも模型は駿河屋さんかアマゾンで買うことが多いのですが、初めて駿河屋さんの秋葉原店に赴きました。ベンソン級駆逐艦が投げ売りの300円で売られてたので思わず手が伸びましたが、特に好きな艦でもなかったので買わずじまい、代わりにたまたま見つけた模型専門店で件のものを買いました。入手困難なレベルの
重巡ブリュッヒャーやホビーボスの
軽巡リアンダーに手が伸びましたが、ブリュッヒャーは姉妹艦のオイゲンがいるから必要ないし、リアンダーはサイズが違うから並べられないと思い、残念ながら購入に至らずでした。1/700リアンダー、どこかのメーカーさんが出してくれれば買いますよ!何だったら、今年に出た
重巡ドーセットシャーと
エクセター、今欲しい戦艦と重巡を手に入れた後で作りたいです。
流石は秋葉原、陸の宝島ですね。
よって次回艦船模型制作は、戦艦か空母になります。
ブログ一覧 |
模型 | 趣味
Posted at
2018/08/04 01:11:09