日本車としてのショーファードリブンは、今や
トヨタ・センチュリーのみですが、かつてはセンチュリーと対を為す存在として日産からは、
プレジデント
が存在しました。英語で大統領や社長という意味で広く認識されていますが、学校の生徒会長も英語にするとプレジデントです。
一応、私の社会的肩書も英語にすると同様ですが。
センチュリーもさることながら、ショーファードリブンという特性上、長い全長や燃費をはじめ日常使用を想定していないため、自家使用にはどちらかと言えば不向きでした。
後年、3代目以降の
セルシオや
レクサス・LS、現行
クラウンなど、軒並み全長5m超え、全幅1.8m超えと一般ユーザー特に都内の金持ちに売る気ないだろ!と言いたくなるほどショーファードリブン並みに大型化が進んでますが、3代目プレジデントには、全長を5m未満に詰め、インフィニティQ45とコンポーネンツを共用して自家使用に振ったモデル、
プレジデントJS
が存在しました。
ぶっちゃけそれを担ってるのは
シーマじゃん!とツッコミたくなりますが、セダン全盛期の時代ってこともあって需要があったってことです。とはいえ、実際の人気はと言えば、やっぱりシーマがいるじゃんってことでした。
JSと聞いて別の意味を連想するかどうかで心の汚れ具合がわかりますねww
どういう意味かは把握してないので、ご存知の方はコメントで教えていただければ幸いです。
そのおかげで、アオシマからインフィニティQ45との着せ替えができるキットが数年前に登場したので今回制作しました。
今回はプレジデントJSのみですが、追々インフィニティQ45の車体も製作しようと思います。
アオシマではほかにも、X90系チェイサー/クレスタなどの車種選択式という名の着せ替えモデルが販売されてます。
さしずめ、クルマ模型版リカちゃんですwww
まぁこれはこれで楽しいから、アリかなと。
今回、少しずつ制作したので期間にして半月ほどかかりました。
いつも通りやれば10日かからなかったんですけど、五月病でしたから。
ってことでお披露目
今日は生憎の雨でしたが、雨粒が付いたりすればかえって本物感が出るかと思って雨天決行としました。
前側から
プレジデントと言えばショーファードリブンなので黒の印象が強いと思いますが、JSなのであえてパールホワイトにしました。
はいそこ、JSだからホワイトにしたんだろとかいかがわしいことを言わない。
素のプレジデントより短いとはいえ、威風堂々としています。
後ろ側から
ちょっとアメ車っぽい後姿ですね。当時のクリントン大統領が乗ってても違和感なさそう。
正面から
Y32型セド/グロのブロアムにロールスロイスを足して2で割ったような、四角基調のいかつい顔です。
むしろ高級車ってこういう威圧感、貫禄があったほうがいいと思います。
今時の日本の高級車ってクラウンをはじめ値段と全高が高いだけで高級車らしくないと思いますが、それは高級車の顔をしてないからです。今どきの代表例を出せば高級車の顔と言えるのは
キャデラック・ビーストや、
ロールスロイス・ファントム、そして
トヨタ・センチュリーですよ。
クラウンがかつてほど売れなくなったのは、高くなっただけじゃなく、高級車の顔じゃなくなったからじゃないんですかね。今でも平成や昭和のクラウンが走り回ってるのが目立つのはそういうことじゃないのかと。
右正横から
時代を先取りした、6ライトルックの横スタイルです。
先代クラウンとかはアウディのパクリと言われてもしょうがないけど、スバルと日産はアウディの日本での人気が出るずっと前から採用しています。そもそも1990年当時のアウディって80,90、100などであり、お世辞にもカッコいいとは言えませんから。
国土ではなく、道が狭い日本、そんなサイズでどこへ行く?どこに停める?
「そんなサイズで大丈夫か?」「そんな価格で大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない。海外で売るから。」
多分、これが今時の国内メーカーなんですかね?世界は70億人、日本人なんてしょせんその1/70しかいないんだからってことか?
とは言え軽量コンパクトでタフ、燃費が良く価格も割安と海外から絶賛されている日本車としての個性をなくした名ばかりの日本車に何の価値があるのか。しかもヨーロッパ各国の市街地はちょっとわき道に入ると日本並みに狭いのです。だから日本の軽自動車が排気量をアップすればヨーロッパで売れるのです。
ショーファードリブンのプレジデントにJSが存在したことにその答えがありましょう。ある程度大きくてもいいが、大きすぎは害悪。最小限こそが正義、日本車の在り方です。
Posted at 2023/06/11 18:48:22 | |
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