艦これプレイヤーなら知らない人は少なくないでしょう。
戦艦少女Rプレイヤーなら知らない人はいないでしょう。
個人的にはアメリカ海軍の中でなら、好きな艦種は重巡洋艦です。
帝国海軍相手に真っ向から艦隊決戦を演じた艦が多いのです。勿論一番多いのは駆逐艦ですが。
1942年当時、アメリカ海軍で主力となっていた重巡は、
ニューオーリンズ級(ニューオリンズ級とも)です。
最も活躍した重巡洋艦級ではあるが、最も帝国海軍に傷めつけられた艦級でもあります。
魚雷を持たないながらも、8インチ主砲は3連装3基9門。世界中探しても帝国海軍の重巡洋艦相手に張り合えたのはアメリカ海軍の重巡洋艦だけでしょう。
今回は、7姉妹いるニューオーリンズ級の中でも、戦艦少女Rではアイドル的存在で最も勇敢に戦ったと評していい6番艦 (0v0)
CA-39 クインシー

(一番先頭がクインシーのSDキャラ。先ほどの顔文字は特徴的なSDキャラの顔)
です。先月、行きつけの模型屋さんで獲得した掘り出し物の一つです。
艦番号が39で艦隊のアイドルだけ(注:戦艦少女R限定)にミクか!と思ったのは私だけではあるまい?
戦前は偵察任務や訓練任務に従事し、日米開戦後は、ガダルカナル島侵攻のために出撃し、ガダルカナルの戦いの前哨戦で活躍。姉妹艦の
ヴィンセンスとはよく行動を共にしていました。
第1次ソロモン海戦では、姉妹艦のアストリアも加わり、3姉妹揃っての出撃となりました。
そこへは、帝国海軍第八艦隊、通称三川艦隊が迫ってきました。艦これプレイヤーならよく知る、重巡
鳥海、
衣笠、
青葉、
古鷹、
加古、軽巡
天龍、そして
夕張と駆逐艦
夕凪で構成される艦隊です。
対するクインシー所属の米豪混成の第62任務部隊は、
重巡
オーストラリア、
キャンベラ、
シカゴ、
アストリア、
クインシー、
ヴィンセンス、軽巡
サン・フアン、
ホバート、駆逐艦
パターソン、
バッグレイ、
ヘルム、
ウィルソン、
モンセン、
ブキャナン、
ラルフ・タルボット、
ブルーで構成されており、戦力で言えば連合軍優勢のはずでした。
三川艦隊は鳥海、青葉、衣笠が小破に留まったにもかかわらず、第62任務部隊で生き残った重巡はオーストラリアと、大破したシカゴのみでした。
第62任務部隊は三手に分かれており、南方部隊のオーストラリアの1群が接敵交戦、三川艦隊にフルボッコに遭って壊滅。この時に撃沈したキャンベラを避けようとして古鷹が変針。これに天龍と夕張が続いたため、三川艦隊は二手に分かれてしまいます。南方部隊からの緊急信号は北方部隊であるクインシーたちは一切受信しておらず、接敵したことも、南方部隊が壊滅したことも知る由もなく、やがて鳥海達はクインシーたちに迫ります。クインシーたちは接近してきた鳥海達をオーストラリア達かもしれないと思い、味方認識信号を送り、返答を待ちます。これに対し、鳥海達は砲撃で返答。まずヴィンセンスがこいつらは敵だと気づき応戦。アストリア、クインシーも応戦するが、まずは一番接近していたアストリアが集中攻撃を受けて大破戦闘不能になり、クインシーとヴィンセンスは北へと避退を始めます。これがアストリアを庇う形となり、鳥海達はアストリアに止めを刺さずクインシーとヴィンセンスを追撃します。クインシーは艦載機を破壊されて炎上したことで格好の標的となり、運が悪いことに、鳥海達とはぐれていた古鷹、天龍、夕張に出くわし、挟撃される最悪の状況となりました。
数十発もの砲撃が命中しフルボッコ状態でのたうち回っていたところに、缶室に魚雷が命中し、これが致命傷となりました。クインシーは捨て身の反撃を行い、鳥海を小破させることで一矢報いました。、しかし、大破したクインシーはなぜか止めを刺されず、今度はヴィンセンスが集中攻撃を受けて大破炎上。三川艦隊は3姉妹のどれにも止めを刺さず去っていきました。
しかし、3姉妹ともすでに虫の息であり、翌日には3姉妹揃ってアイアンボトムサウンドの底に沈んでいきました。
戦力的には優勢だったにも拘らず大敗を喫し、米豪混成部隊と言う烏合の衆であるが故の(米海軍自体は優秀なので、どう考えても豪軍がアホすぎた)連携もまともに取れない稚拙な戦術と、砲撃精度の悪さでもがき苦しみながらも最期まで諦めず戦い抜いた勇敢な艦がクインシーなのです。
そりゃ戦艦少女Rで健気で愛い性格の子にされるわけで、好きな重巡の1隻で、ベスト10に入ります。
制作時間は目一杯かけました。多少苦戦することもありましたが、丸半日で完成しました。
艦首側から

一言で表すなら、かっこかわいい艦だと思います。かっこよさと可愛さが融合しています。火力は十分ながら砲撃精度の悪い8インチ3連装主砲ですが、見た目は十分迫力があってかっこいいです。
何となく、質より量、精度よりスペックを重視した大味なアメリカらしさを感じますが、可愛いは正義!の一言で片づけましょう。
ニューオーリンズ級は、帝国海軍の金剛型と同じく、それぞれに個性があり、艦によって構成部品が異なってます。クインシーは、
戦艦榛名の様につば付きの帽子をかぶったような艦橋の形が特徴です。
毎度のごとく迷彩嫌いは健在で、竣工時の基本色で塗りました。甲板色だけどうしてもわからなかったので、行きつけの模型屋さんの店主さんに助言を仰いだところ、米海軍艦載機の機体色と同じネイビーブルーを選択しました。なので、ジーンズっぽい色の甲板になりました。
艦尾側から

可愛らしい艦尾です。後部艦橋の下の構造物がやたらと大きいのですが、反対側を覗くと大きなシャッターがあります。艦載機格納庫です。後年のDDHなどに通じているんでしょうね。
左舷側から

非常に美しい艦影です。帝国海軍の高雄型、最上型などと同じくカタパルトが2基装備されており、キチンと艦載機格納庫まで備えて実質航空巡洋艦と見ていいものでしょう。艦載機は偵察能力に優れる
カーチス SOC-1シーガルです。
こうして見ると、実に惜しい艦を失ったと思います。
他の姉妹艦4隻たちは大戦を生き延びはしましたが、
タスカルーサ以外は第三次ソロモン海戦、ルンガ沖夜戦などで艦首を吹き飛ばされたりするなどかなり傷めつけられました。特にルンガ沖夜戦はクインシーたちと並ぶほどの悲惨な敗北を喫しました。タスカルーサよ、自分だけタスカルーサってか。他の姉妹はみんな中大破や轟沈してるのに。それぞれ持って生まれた運の問題だったんでしょうけどね。
近日、姉妹艦のヴィンセンスがピットロードのラインナップに加わるそうです。既出のアストリアと共に、勇敢に散っていったこの3姉妹はぜひとも揃えたいと思います。
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Posted at
2018/09/29 00:25:06