英国面に堕ちた世界のビッグセブンの一角、ネルソン型戦艦２番艦　ロドニー

英国の歴史を勉強すると、白人による人種差別から始まる帝国主義をはじめ暗黒面が目立ちますが、紅茶が足りないと英国面と言うものにも堕ちるようで、失敗あり成功ありの挑戦の歴史でもありました。挑戦の歴史としての成功例でまず挙がるのが産業革命でしょう。
そして、近代戦車の発明です。戦車の登場により、地上戦における従来の常識が覆ることとなりました。

そもそも英国の人って何人か知人がいますが男性は紳士、女性は淑女って具合に大らかで上品な印象があります。他人の失敗に対しても現代日本人とは比較にならないくらい非常に寛容です。
そういう国民性からか、何でこんなものを作ったのだろうか？、考え方は理解できるんだけど普通作るか？もっと違う何かがあるだろ！？と首を傾げるようなものでも当たり前のように登場しました。個人的にひどいと思ったのがパンジャンドラム。あれは何ですか、例えて言うならメシマズ女が味見もせず独創性だけを求めて作った本人曰く「料理」と言う名のゲテモノで、本人も食べたらあまりにものまずさに失神したというようなもんです。
兎に角色んな意味でアイディア大国です。しかし憎めない愛dear大国かもですね。
何だかんだ言って日本に鋼鉄の船とクルマの作り方などを教えてくれ、近代化させてくれた良き師匠なのですから。

かくいう私も、現代日本人の常識からはかなりぶっ飛んだ英国面に堕ちた一人です。よく言えば独創的、悪く言えばただの変人、キチ、偏屈者、まぁ色々言われますが独創的なものは大好きです。

さて、珍兵器のリストに挙がることはありませんが、英国の戦艦って結構独特な外観です。クイーンエリザベス級やフッド、レナウン級と言った優雅な外観の美淑女もいれば、微淑女もいます。
今回制作したのはどっちかと言えば微淑女な世にも珍しい外観を持ったネルソン級戦艦2番艦

ＨＭＳ　ロドニー

です。タミヤのキットではロドネイ、文献によってはロドネーとも表記されてます。
戦艦少女Ｒとアズールレーンではロドニーなので、それに準じます。
戦艦少女でもアズレンでもお姉さんっぽいキャラなのでロドネイを捩ってロド姉って個人的に読んでます。前から見れば世界１，２を争うほどの迫力があります。前から見れば、ですが。
建造当時は海軍軍縮条約下であり、その中で世界最大最強を誇る７隻の戦艦（ビッグセブン）が登場しました。
長門、陸奥、ネルソン、ロドニー、コロラド、メリーランド、ウェストヴァージニアです。

長門と陸奥は速力が頭一つ抜けて秀でており、ネルソンとロドニーは他の５隻が１６インチ連装主砲４基８門に対し１６インチ３連装主砲を３基搭載しているため、スペック上の砲火力と防御力に秀でており、コロラドとメリーランドとウェストヴァージニアは鈍足で戦闘力は日英４隻に譲るものの、後に近代化改装で対空戦闘能力で大きな差を付けました。
他の５隻に比べ兎に角異形な艦影なのがネルソンとロドニーです。
書くよりまずはお披露目しましょう。制作時間は何と戦艦としては異例の６時間ほどでした。部品点数が少なかったことと、軽巡並みに難易度が低かったのが理由です。

艦首側から

１６インチ３連装主砲が３基も艦首側に配備されているため、世界屈指の迫力です。
先ほどの記述からするとあれ？と思ったことでしょう。そうです、主砲が全部前にあるのです。
逆に艦首側に１基で艦尾側に２基という配置は結構ありますが、前面集中配置は世界的に見ても珍しく、英国はネルソン級のみ、フランスのリシュリュー級とダンケルク級位です。

こういう配置の仕方をすれば後方の敵に対する交戦能力が大きく削がれるというのは想像に難くありませんが、バイタルパートを小さくできることと、丁字不利や反航戦の交戦形態時でも最大火力を発揮できる長所があります。
しかしそれらの長所を差し引いても尚、前述の短所の他にも、取り回しが非常に悪いために、ネルソンやロドニーが入港の際には余程大きな港でもない限り他の艦船が退避しなければならないくらいだったそうで、その運用法はかなり限定的のように思えますが

ノルウェー防衛戦
大西洋船団護衛
ビスマルク追撃作戦
地中海輸送掩護
北アフリカ
南イタリア
ノルマンディ上陸作戦など

結構あちこち動き回ってたんですよね、ロド姉は。


艦尾側から

今一つですね。貧相です。何と言うか、タンカーのなりそこないっぽいですね。ここまでリアビューの悪い戦艦は、リシュリュー級とダンケルク級などがそうで、彼女らよりはややマシです。もっと不細工なリアビューの戦艦も色々いますが、戦艦のリアビューランキングがあるなら間違いなく下から数えた方が早いです。他の艦船を交えてのランキングならだいぶ格上がりしますけどね。そもそも戦艦って概して一番カッコいい艦種ですから。


右舷側から

非常に独特の艦影ですね。美しいとも醜いとも言い難い、まさに微淑女です。
決して貶めてるつもりはないのですが、彼女たちが並ぶとひどいことになります。
では、ちょっとひどいことになってみましょう。
フッドさんとレナウンさんに来てもらいました。


手前から、ロドニー、レナウン、フッド。
完全に美女２隻から浮いてしまいました。船だけに。そして、気持ちは沈みますね。だけどロド姉よ、決してブスではないから安心したまえ。フランスやソビエトの連中よりは全然カッコいいから。ちなみに、史上最も醜い軍艦は個人的にはロシア帝国のノブゴロドだと思います。


戦艦少女Ｒで３隻組んでみたら

美女３名なのに。おまけに３隻ともめっちゃ強い。ロドニーの鈍足だけどうしても目立ってしまうけど、卓越した戦闘力のおかげであばたもえくぼ。フッドが旗艦を務めてくれればその欠点も解消されます。


英国はやはり戦艦大国ですね。作りたい戦艦はまだ４隻もあります。近年ようやくラインナップされてきた軽巡と重巡も作ってみたいです。次回はまた日本艦に戻ります。制作待ちは日本の軽巡、重巡、戦艦、アメリカ戦艦、艦載機、クルマ３台です。これらの消化のため来月一杯まで新規購入無しです。