大東亜戦争において、我が国を代表する戦闘機と言えば日本国民で義務教育を受けているならだれでも知っているのが、ゼロまたはゼロ戦の愛称で親しまれている、連合国側愛称ZEKE(ジーク)、
三菱
零式艦上戦闘機
でしょう。さて、どんな戦闘機だったか、正確に答えられる人はあまりいませんよね。
その辺は戦艦
大和や
長門みたいなもんですね。
例えば、零戦と言えば深緑色の機体の印象がおありの人が大多数でしょうけど、一般知名度が高いのが五二型であるがためで、二二型までは一航戦、二航戦、五航戦共に明灰白色でした。
では、私が小学校6年の時に習った内容をお伝えしましょう。はっきり言ってずっと嘘だと思ってましたが、改めて調べてみたらウソもウソでした。
↓
1.鉱物資源が殆どなかったから木でできていた。そのため一発でも被弾すれば激しく燃えながら墜ちた。
2.初戦から終戦までアメリカ軍機にまるで歯が立たなかった雑魚戦闘機
3.まったくもって使い物にならないので、神風特別攻撃隊の特攻機として使用されたが、殆ど無意味だった
総合すると、日本が生み出した駄作の一つであった。
↑
当時私の周りではプラモデルは結構流行っており、駄菓子屋では100円でゴム動力で飛ばせるプロペラ飛行機のおもちゃがありました。そのモデルは第2次世界大戦時の戦闘機で、
零式艦上戦闘機、
グラマンF4F、
メッサーシュミットBf109、
スピットファイアなど各国を代表する戦闘機でしたが、前述のふざけた歴史教育だったためにこぞってF4Fやミグ3などを選んでいる中、私一人だけ零式艦上戦闘機を選んで飛ばしてました。
「あんな雑魚戦闘機選ぶとか、あいつアホだ。アホがうつるから仲間外れにしようぜ。」
「なんで日本機なんてゴミを好むんかね。」
などと罵倒され、
「日本人が日本機好んでどこが悪い?」などと反論したらハブられました。元々個性が強く、クラスでただ一人左利きであったために教師が習字などで教えづらくて冷遇されていたのに、さらに物心ついたころからのクルマ好きも私の住んでいた町では異端だったのも手伝って、友達らしい友達のいない子供時代を過ごしました。
駄菓子屋のおばちゃんも、「ほんまに日本機って売れんのよ。お国のために戦ってくれたのに何で嫌いなんかね?」ってぼやいてました。当時合計5機も売れ残ってた
零戦と
隼を全部買い占めておばちゃんに喜んでもらったのを覚えてます。
さて、この間違った歴史教育、正しい情報を見てみましょう。
しかも、嘗ての敵国、アメリカの番組です。
現存する実機による説明がされてます。
零戦 VS F4F
悉くウソを教えられたとはっきりわかります。ちなみに、特攻での成功率は約10%ほどで、4000機以上が出撃していることからも、400隻程度の連合国艦が被害を受けたことになります。
被害を受けた中で誰もが知っている艦としては
戦艦ミズーリが挙げられます。以前制作した
駆逐艦クラクストン、
空母ヴィクトリアスも特攻の被害を受けています。当然軍艦1隻に1人が乗っているわけじゃないので、1機に突っ込まれたら人的被害は凄まじいものです。特攻作戦自体は確かに狂ってましたが、零戦=特攻と言う印象を持っている人があまりにも多いのが現実で、零戦と言えば忘れてはならない人物が、
岩本徹三、
坂井三郎、
西沢広義、
太田敏夫、
笹井醇一ではないでしょうか。いずれもエースパイロットと呼ばれている面々です。
その中で、岩本徹三は空母
瑞鶴の艦載機則ち五航戦の一員です。

お気に入りのイメージソングがこちら⇒
天翔ル娘
いくつか型がありますが、今回選んだのは大東亜戦争中盤まで獅子奮迅の活躍をした二一型です。どうせなら空母機動部隊所属機を作ろうと思いましたが、二航戦と五航戦で悩んだところ、五航戦仕様を選びました。
以前、
三菱ランサーエボリューションⅧを、零戦二一型岩本隊機風にアレンジして制作しました。
それがこちら

陸の零戦とでもいうべき圧倒的な戦闘力を誇った名車ですね。
そして今回制作した零戦二一型(A6M2)です。五航戦岩本隊機仕様です。
機首側から
今回初めて飛行状態のものとしました。部屋の天井から吊ってますが、吊り糸は画像加工で除去しました。
機尾側から

日の丸以外はデカールを用いずすべて筆による手書きです。そのため、微妙にずれていたり、大きさや字体が実機と異なります。
左側から

ランエボのリアウイングの翼端板と零戦の垂直尾翼が何となく似てる気がします。更に言えば、三二型の主翼とランエボのウイングフラップがですね。
ちなみに、熟練搭乗員の大半が戦死するまでの大戦前半では圧倒的な強さを誇り、零戦に撃墜された航空機は数知れず、特にF2Aバッファローや大英帝国機の損害は想像を絶するものでした。
いい加減ふざけた自虐歴史教育は終わらせてほしいもんです。
小学校時代から変わらず最も好きな戦闘機です。一二型、三二型、五二型なども作ってみたいものです。
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Posted at
2019/02/11 20:13:21