クルマ好きなら大抵の人は
ケンメリをご存知でしょう。
「ケンとメリーのスカイライン」のキャッチコピーで登場した4代目スカイラインの事ですが、その中でも登場時期が悪すぎたために戦うために生まれたはずがわずか197台のみが生産されるに留まった悲運のGT-Rとして
KPGC110型スカイラインGT-Rがよく知られているところでしょう。
KPGC10型スカイラインGT-Rが正常進化した、一級の戦闘力を誇るクルマでしたが
一度も戦いの舞台に立つことはないままモデルラインナップから消え、ついぞその戦闘力を発揮する機会はありませんでした。
そのケンメリGT-Rのように、一級の戦闘力を誇りながらも遂に戦えずに生涯を終えた空母こそ、昨年末に衝動買いした
雲龍型航空母艦3番艦 葛城
です。エヴァンゲリオンではありません。艦隊これくしょんで実装されていますが、未だお迎えできておらず。雲龍型航空母艦は、名前に龍がつくだけに
空母飛龍の改良型として設計された中型空母で、3隻が建造され、葛城はその末っ子です。対空兵装は大幅に増強され、
翔鶴や
瑞鶴のような大型空母ではないために航空戦力的には
エセックス級が相手だと厳しいものがありますが、英国の
イラストリアス級相手なら十分渡り合えたことでしょう。
しかしながら、生まれたのは日本の敗色濃厚な1944年1月で、就役できたのはレイテ沖海戦も始まろうかという同年10月で当然レイテ沖海戦にも間に合わず、一度も出撃して艦載機を飛ばすことなく終戦を迎えました。
途中空襲で損傷するも戦後は改装されて復員輸送船として活躍し、葛城だけで5万人近くを生きて祖国に帰すことができました。
ちなみに飛行甲板には戦車や物資を載せていたそうです。
彼女は空母として生まれながらも航空機は載せられず、代わりに太平洋を巡って各地に散らばった日本の未来を載せて帰ってきたのです。
ちなみに、名前の由来である葛城山は、実家の近所から見ることができる上、小学校の遠足で何度か登ったことがあり、走り屋時代は何度か走りに行ったことのある、個人的には馴染み深い山です。あれ、この子って重巡洋艦だっけ?空母ですよね?そういえば天城もですが。
今回艦船模型としては初めて迷彩に挑戦したのでしこたま時間がかかりました。
制作期間は途中の休止期間を除いて約半月、かかった合計時間は丸1日でした。
上から甲板迷彩

付属デカールで再現しました。擬態迷彩です。見やすく艦載機を載せていない状態にしてみました。何を表現したかったのかよくわからないのですが、実際あまり効果はなかったようです。この迷彩であるにも関わらず爆撃を受けていますからね。基本色はタミヤのディープグリーンを選択。細部の塗装は色々資料を漁ってみたものの、想像で配色した部分もあって実艦と異なる箇所があると思います。基本色の選色は、転覆着底した天城のカラー写真から。
艦首側から

乾舷部は輸送船に見せかけた擬態迷彩が施されています。基本色はタミヤのスカイとディープグリーンで、非塗装部は呉海軍工廠グレイとしました。本キットはハセガワ製ですが、対空機銃など随所にフジミの部品に置き換えています。基本構造は飛龍に準じているため、どことなく右艦橋になった飛龍って印象はありますね。やはり迷彩があるとごちゃごちゃ感がありますね。ない方が艦の形がはっきりしてていいのですが、これが葛城の個性だと判断しました。ちょっとハズしたおしゃれは否定できませんが、可愛いから許す(艦娘、実艦どっちだ? 笑)
艦尾側から

帝国海軍空母特有の飛行甲板の着艦側の縞々を見るたびに縞パンかボーダーのシャツを連想します(笑)
この子は今まで作った中では一番艦載機が多いです。全部載せると不自然なので17機だけ載せています。艦首側から、彩雲2機、天山、彗星、烈風、零式艦上戦闘機六二型各3機、横に駐機している3機が流星改です。
艦これではお迎えしていませんが、艦これの葛城は先輩の瑞鶴を尊敬している様子です。その瑞鶴と、タイプシップである飛龍とを並べてみました。

やはり瑞鶴は大きいですね。葛城はまるで軽空母ですね。実は全長こそ227mと正規空母然としていますが、排水量は20100トンしかなく軽空母の隼鷹や飛鷹よりも小さいのです。
二次創作で面白いものが。
葛城に煽られる瑞鶴
ひんぬー同士仲良いですね(笑)史実では一度も会うことはありませんでした。
この元ネタも面白かったです。次の正月も楽しみです。
葛城を完成させると、天城も作ってみたくなりました。天城なら艦これでお迎えできたので。
次回もまた艦船模型になるかもしれません。また駆逐艦作りたい病が出てきたので(笑)
ブログ一覧 | 趣味
Posted at
2019/04/02 22:58:11