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イイね!
2019年05月21日

【検証】ボンネットの低いデザインは車高を低く見せる。

この記事は、220クラウンはフロントが低く見えにくいデザインなのか?について書いています。

私の脳内自動車辞典には国内外問わず世代やグレードまで合わせると10000を下らない車種をリストアップしています。
さて、今でこそ燃費だの快適装備だのばかりでクルマ本来あるべきものは全く無視されていると言っていい風潮で、デザインもそれに準じた感があります。
大きく口を開けてバンパー下端付近まで達したラジエターグリルは空力悪そうだし、実際の開口部は小さいので冷却性能は往年のグリルレス車と大して変わらないでしょう。
よく私が使う「往年の」は、1960年代後半から1990年代までを指します。日本が戦後目覚ましい成長を遂げ、日本車もそれに追随するがごとく目覚ましい成長を遂げました。技術者たちの不断の努力の賜物ではありますが、我々ユーザーがより流麗で高性能なクルマを求めてきたことも大きいでしょう。
特に1980年代から1990年代までは流麗で高性能なクルマが群雄割拠していました。
そして、高性能車の共通点としては流麗で低く構えたスタイルが一番目に付くところでしょう。
特にこの年代はハードトップ車の全盛期でした。
ハードトップって何ぞや?
うちのレイナたんとリリアたんがハードトップ車です。逆にプリメーラは非ハードトップ車です。広義には窓枠のない乗降ドアを持ったボディ形状の事です。利点としては窓を大きくしつつも全高を低くできることが挙げられます。
さらに、S170系までのクラウンは、サイドステップを黒く塗装したものが多かったのですが、これはボディサイドの見た目の投影面積を減らしてクルマを低く見せる工夫でした。そもそもクラウンって初期のモデルはワークスレーサーとしても使われていたことなど、自称クラウン好きの中でどれだけ知っている人がいることでしょう。

そして、低く見せる工夫として見逃せないのが、ゼク塩さんのブログにもコメントした、「ボンネットの低いクルマはより低く見える」ということです。
正直、「気のせいですよ」で十分な話ですが、その裏付けくらいあった方がいいと思ってその論拠を検証してみたいと思いました。
例えば3代目アコードがその最たる例です。ボンネットを低くするためにリトラクタブルヘッドライトを採用しました。これにより似たような全高の他車より低く見せることに成功しています。
じゃ、ボンネットが低いデザインは本当に低く見えるのか?

一番手っ取り早い比較がS150系クラウンとクラウンマジェスタです。要するにうちの子を比べてみればわかるってことですよ。
JZS151クラウンロイヤルサルーン 全高1425mm 最低地上高150mm
UZS151クラウンマジェスタ    全高1440mm 最低地上高140mm
そして、レイナたんはノーマル車高、リリアたんは40mmダウンしています。
並べてみると、alt
遠近差があるとはいえ、リリアたんが40mmダウンさせたことで全高1400mmになっているにもかかわらずボンネットが低くスラントしたレイナたんの方が低く見えているかと思います。
リップスポイラーがあるおかげで地上高ではリリアたんの方が低いですが、同じ形状のリップスポイラーをレイナたんに装備すれば逆転するでしょう。
ラジエターグリルも、高さはそんなに違いませんが、ロイヤルの方がスラントしていてマジェスタの方が立ち気味になっているため、マジェスタの方が余計高く見えます。
フロントガラスも明らかにレイナたんの方が広いですしね。

クラウン同士でもこれだけ違うのだから、妹分のアリストと模型で比べてみましょう。
UZS151クラウンマジェスタ 全高1440mm 最低地上高140mm
JZS161アリスト        全高1435mm 最低地上高155mm
と、アリストがわずかに全高が低く地上高に至ってはマジェスタの方が低いのですが、ボンネットはアリストの方が傾斜して低いのです。
真横から
alt
ほとんど変わらない車高なのにアリストの方が低く見えるでしょう。
フロントバンパー周りではフロントリップスポイラーのせいでマジェスタの方が明らかに低いのですが、フロント周り全体でみるとアリストの方が低く見えるはずです。

前側から比べると一目瞭然
alt
大事なことなので2度述べます。全高はほとんど変わりません。実車ではその差たったの5mmです。それを1/24にしたらいくらの差ですか?ルーフ周りはハードトップのマジェスタの方が低く見えますが、全体で見れば明らかにアリストかと思います。

このように、技術者たちの不断の努力によって、高性能なクルマはより低く流麗に見せ、風格を問われるクルマにはより力強く見せる工夫がなされているわけです。
近頃のクルマがやけに高く見える(というかセダンでも軒並1500mm前後と十分高いが)のは、無駄に大型化したラジエターグリルに加え、ボンネットの高いデザインが一役買っていると思われます。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2019/05/21 09:12:46

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この記事へのコメント

2019年5月21日 10:16
どもどもww

確かにボンネットの低いクルマは自然と低く見えますね。
スポーツカーなどはまさにその理屈通りですよね。
自分のブログでも書いてますが、220クラウンはフロントがパッツンですから余計に高く見えるのでしょう。
でも、同じく開口部が広いクラウンと同クラスのアウディ(A5.A6など)はフロント下がってるので高く見えないんですよね( ノД`)シクシク…
コメントへの返答
2019年5月21日 14:16
コメントありがとうございます。
私のコメントで話が大きくなっていたので、誰もが納得するように構成してまとめてみました。
先代から続くフロントグリルの切り立った造形がよりボンネットを高くしていますね。アウディはボンネットのラインになだらかな傾斜と曲面を作ることで低く構えた顔作りに成功しています。そもそもアウディA6とクラウンとでは成り立ちも本国での用途を含めた車格も違うので単純比較はできません。
逆に日産やホンダは、頑なに横長グリルを採用している上、フーガやシビックのようにアウディのようなスラントカーブデザインとしているため、概して低く見えますね。

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