運動会の季節です。運動会には
ZARDの「
負けないで」が使われることが少なくないですね。
我が実家の座右の銘は、バレーボール日本代表監督だった
松平康隆氏直筆サインの入った掛け額の文言
「
負けてたまるか!」
私が人一倍負けず嫌いな性格なのはこのためです。
そして、お月見の季節でもありますね。
秋の夜長に眺める月は素晴らしいものです。
同時に、ついつい大日本帝国海軍駆逐艦の
秋月を連想してしまいます。
今日はその姉妹艦である秋月型駆逐艦3番艦
涼月

を更新しました。今回はウィキリンクではありませんが、詳しい説明はリンク先の動画でされています。
涼月という名は、まさに今の時期の晴天の夜空に輝く月のことです。
私内部ではすずちゃんの愛称で艦娘と模型を愛でています。
台風もあったり、
時雨と
夕立が遊びにきたり、
秋風がやってきたり、まさに駆逐艦の季節ですね。
涼月は大東亜戦争を満身創痍ながらも生き残った艦の1隻です。
何度も大破損傷しながらも復活し、その不屈の精神で生き抜いた船です。
そして、運命の坊ノ岬沖海戦。戦艦大和も軽巡矢矧も、駆逐艦浜風も、朝霜も沈んでしまい、動けなくなった磯風と霞は、雪風と冬月が介錯します。
そして涼月も、艦首側に爆弾が命中して大破します。
それからの詳しい説明はこちら⇒
人も艦も一体だった。
初見で不覚にも目から汗が流れました。
涼月を沈めまいとその身を捨ててまで涼月を支えた360人の乗組員たち、そしてその中の3人の犠牲者たち。
それに涼月も、360人を無事に本土に帰そうと、沈むまいと頑張ったのです。
「負けてたまるか!沈んでたまるか!私は絶対祖国に帰るんだ!」
その負けじ魂、諦めない心こそまさに大和魂。
クルマ好きにとって
クルマは大事な家族
であるように、
駆逐艦乗りにとってフネも大事な仲間
なのです。涼月はそんな乗組員たちの熱い想いに応えたのです。
涼月の話は物言わぬ人でもなく生物でもないフネにも心はあることを物語っていると思います。
それは見栄でベンツだのレクサスだのに乗ってる奴らには一生解らないでしょうね。
デカければ、性能が良ければいいんじゃない。小さくても、性能が良くなくても、そこに魂があるなら、何よりも強いのです。
負けじ魂の駆逐艦とも、不沈艦とも呼ばれる涼月は、世界で一番好きな
雷(いかづち)と同じくらい好きな駆逐艦であり、好きな軍艦としては10本の指に数えます。
反論がある奴は、
わらぐつの中の神様でも読んできてから物申すがいいでしょう。それ読んでもわからないでしょうけどね。
今も涼月は北九州の若松港の防波堤として我が国を見守ってくれてますが、こんな人の痛みもわからない卑しい人間(煽り運転とかいじめとか、色々な面でね)ばかりの国になって悲しんでますかな、それとも戦争のない時代になって、頑張った甲斐があったと思ってくれてますかな。どっちの思いもあることでしょうね。
涼月のキットは洋上モデルしか手に入らなかったためにピットロードの
宵月のフルハルモデルをベースに制作していましたが、制作途上で誤ってストーブに落として船体を溶かしてダメにしてしまい、無事だった船底部分と、新しく買った洋上モデルの涼月の船体を組み合わせたニコイチとして完成しました。
完成当時の写真を紛失したので、今回は更新後のみとします。
艦首側から

世界的には割とよく見られますが、前部に連装砲塔が2つもあるのは帝国海軍で建造された中では秋月型だけです。計画では一応北風型と春雲型がありましたが、着工する前に終戦を迎えました。
空中線は艦首まで伸びず、2番砲塔までとなっているのが特徴です。
2度の大破の後に新しい艦橋を与えられた最終時のモデルとなるため、他の姉妹艦とは違った角張った艦橋が与えられているのが涼月の大きな個性です。
戦艦少女Rの涼月が凛とした顔つきなのはこのせいでしょう。
艦これの涼月はまだお迎えしてませんが、フィギュアは持っています。

お顔のアップ。やっぱり凛としてますね。サイドテールがかわいくて、美人さんだと思います。
髪を結んでいる飾りは、艦橋上の射撃管制装置を模したものですね。
艦尾側から
伸びやかでプリ尻という日本駆逐艦の特徴を見事に継承しています。
艦尾に伸びる空中線は1本説が有力のようですが、私はあえて2本にしました。その方がかっこいいから。後部マストの軍艦旗支柱もしっかり再現しています。
右舷正横から
涼月も制作する人によって空中線の張り方が違うので、想像で張っているため実艦と異なる箇所や再現していない箇所があると思います。
しかし、お前のような駆逐艦がいるか!巡洋艦のような見た目でかっこいいですね。全長はあるのに全幅はその辺の駆逐艦と変わらないため、非常にすらっとしていて美しいですね。特に1本にまとめられた誘導煙突。艦これでも戦艦少女Rでもバカみたいに雷装値が高いのですが、ご覧の通り実際は九三式酸素魚雷ではあるものの、発射管は4連装を1基のみなので、数字上の雷撃能力は陽炎型や朝潮型などの半分です。徹甲能力と速射力の高い長10cm砲連装4基8門でボカスカ砲撃すれば軽巡相手でも殺れるでしょう。
全長134mは天龍型軽巡洋艦にも迫り、1942年当時の世界では、フランスのル・ファンタスク級やヴォークラン級などと並ぶ大型駆逐艦のひとつです。
艦娘の涼月はこんな姿
特徴的なスレンダーボディの実艦に似合った、すらっとしたスタイルなのに出るところは出ているのがニクい。駆逐艦と言えばロリでしょうに(←ここ重要)その常識を見事に覆してくれてます。駆逐艦=ロリは戦艦少女R版涼月が担当してくれてるからよしとしましょう。
おまけに食欲の秋って感じですね。なんかかわいい。
武勲らしい武勲は残さなかった(爆撃機数機撃墜のみ)けど、何度やられても立ち上がり、生きて護国の鬼として最後まで戦った涼月は立派な名鑑であり、アメリカでも負けじ魂の駆逐艦として非常に高い評価を得ています。
そして今は、彼女の2代目である護衛艦DD-117すずつきが頑張って我が国を守ってくれています。
その雄姿はこちら⇒
護衛艦すずつき
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Posted at
2019/09/26 21:42:33