久々の艦船模型です。
艦船模型もいよいよ90隻目を迎えようとしています。
以前、ゼク塩さんのブログでその名の客船が紹介されたとき、「次に作る英国艦は彼女だ」と決めていました。
その名は、
Virgin Queen
Good Queen Bess
Gloriana
の通称を持つ偉大なる大英帝国の
処女王から。
第3の通称、恐らくガルパンの聖グロリアーナ女学院の名前の由来ではないかと(調べたわけでもないし詳しくないので間違ってるかもしれません)
アドルフ・ヒトラーの名言の中に、
女性が権力を持った国は数年後に滅ぶ
と、あります。一見女性差別発言のように聞こえるのは、フェミニストという名の愚物か、人類の歴史に対して暗愚な人です。滅ぶを衰退するとか、乱れる、荒れるなどと言い換えれば、まぁお隣の国の先代大統領、鉄のパンツを穿く女の異名を持つ某女首相、ブラッディ・メアリーの異名を持つ
メアリ1世、
マリー・アントワネットなど、前例を探せば山ほど出て来るのであながち間違いではありません。
女性にやさしい女性優遇国家は成長しないどころか衰退する。
これはまさに今の我が国ですね(苦笑)そして、現在のスウェーデン王国がその最たる例となっています。感情的になる前に、まずはその論拠や背景をよく考えましょう。
そのヒトラーの名言が正しいとも間違っているとも言えるほどの善政を布いた偉大なる女王陛下の名を持つ大英帝国王立海軍戦艦、
HMSクイーン・エリザベス

(戦艦少女Rより)
です。
ここでも実は私は誤った歴史教育を受けていました。小中学校の歴史教育において、エリザベス1世とは絶対王政の象徴であり、暴君であると教わりました。
是非とも処女王でリンクしているウィキを一読願いたいところですが、Good Queen BessやGlorianaの通称がある通り、実は史上最も善政を布いた女王なのです。そもそも暴君であったなら後にその名を冠する船が未だに存在するはずがありません(
RMSクイーンエリザベスⅢ 空母クイーン・エリザベス)。
そして、ここは現在のお偉方は絶対彼女を見習うべきと思えるのが、無敵艦隊を打ち破ったアルマダの海戦で有名なスペインとの戦争で、女王陛下自らが戦場に赴いて陣頭に立ち、兵士たちを鼓舞していたということです。
その偉大なる名言は以下の通り、
我が愛する民よ、私は私の身を案じる者たちから忠告を受けて来た。謀反の恐れがあるから武器を持った群衆の前に出るのは気をつけよと。しかし、私は貴方たちに自信を持って言う。私は我が忠実かつ愛すべき人々を疑って生きたくはない。(中略)私はか弱く脆い肉体の女性だ。だが、私は国王の心臓と胃を持っている。それはイングランド王のものだ。そして、パルマ公、スペイン王またはいかなるヨーロッパの諸侯が我が王国の境界を侵そうと望むなら、汚れた軽蔑の念を持って迎えよう。
(ウィキペディアより)
エリザベス女王陛下に引きかえ、今の日本のお偉方のへっぴり腰よ。男の風上にも置けない下郎揃いです。善政を布いたという意味ではヒトラーの名言は世迷言ですが、生涯未婚で後継者はいなく、女王陛下逝去後の大英帝国は混乱したのであながち間違いではなかったと言えます。
女王陛下は大英帝国そのものと結婚されたと言えるかもしれません。
そして、現グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の元首、クイーン・エリザベス2世陛下も偉大な方です。
両陛下とも私にとっては尊敬する人物です。
戦艦少女Rでの女王陛下にも再現されています。左陣の一番手前がクイーン・エリザベス
さて、実艦ですが、クイーン・エリザベス級戦艦のネームシップとして生まれ、妹艦には艦これではおなじみのオールドレディ(ほらそこ、BBAとか言わない!)の異名を持つウォースパイト、船団護衛でドイツの通商破壊ににらみを利かせ、シャルンホルスト姉妹に無言の勝利を果たしたマレーヤ、バーラム、ヴァリアントがいます。このうち、戦没したのはバーラムのみです。
基準排水量31585t、全長195.3m、全幅31.7mと、小柄な船体ながらも、後の高速戦艦の魁ともなる、世界初の25knotの最高速を達成し、世界初の15インチ砲を搭載した戦艦であり、建造当初は世界最強の戦艦でした。
第一次世界大戦では、王立海軍が大惨敗したユトランド沖海戦こそ入渠のために参加できませんでしたが、その名の通りに艦隊旗艦として最前線で戦い、昭和天皇陛下も乗艦なされたことがあります。第二次世界大戦では、近代化改修によってまるで別の艦のような姿となって、金剛型と同じく艦齢30年近くでも前線で戦い続け、途中イタリアの人間魚雷で大破着底しながらも生き残りました。
WorldofWarshipsの私のQUEEN ERIZABETHはTier6でキルレシオ26.7(同Tierの戦艦扶桑で15程度)と圧倒的な強さを誇り、最強戦艦として君臨しております。
今回制作したのは、近代化改修後の威風堂々とした姿のものです。
通販でも手に入りにくく、アマゾンより安かったので、行きつけの模型屋さんで取り置きしてもらい、ようやくお迎えしました。
艦首側から

女王陛下の名の通り、威風堂々とした佇まいです。まさに王立海軍の栄光の象徴でしょう。
艦首の乾舷部より吃水部の方が突き出ているのが前時代的です。
艦尾側から

金剛型にも通じる、英国戦艦らしい、シュッとした艦尾です。まさに後ろ姿は百合の花ですね。
右舷正横から

小さい体なのに、威圧感が凄まじいですね。
艦中央部構造物と、後部艦橋がまるで切ったような形をしているのは、ウォーラス偵察機を間に収めるためであるのが、その切り欠きの幅が丁度ウォーラスの両翼が収まるようになっていることからもわかります。中央部構造物へはシャッターが2つあり、その中でウォーラスの整備をしていたそうで、実は航空戦艦の一面を持っていたと言えましょう。カタパルトは左右に2つあり、ウォーラスを背中合わせに載せてみました。
左舷前側から

かっこよく見えるアングルかと思います。尚、主砲とクレーンは加工して可動式ギミックとしています。
制作済みの洋上モデルのキングジョージ5世と並べてみました。

これぞまさに、キング&クイーン。キングジョージ5世級戦艦自体、クイーン・エリザベス級の発展形です。主砲こそ14インチにグレードダウンするも4連装2基と連装1基の10門に増えて総合的な火力は増し、さらに高出力の機関を搭載したことで29knotの高速を誇りました。
王立海軍の栄光たち。

戦艦少女R版。女王陛下はこちらの方が好みです。黒髪美淑女とか私得すぎです。
金髪淑女なフッド、女王の風格漂うクイーン・エリザベス、戦艦少女版十六夜咲夜なメイドのレナウン。

左から、
HMSフッド、
HMSクイーン・エリザベス、
HMSレナウン
(3隻合わせて15000円オーバー 汗)
フッドとレナウンは巡洋戦艦でクイーン・エリザベスは戦艦なのに、フッドが巨大でクイーン・エリザベスが小柄と、艦種に似合わない構図です。いづれも15インチ砲搭載なので、当時としては大火力を誇りました。
こうして並べてみると、アズールレーン版では3隻の大きさの差がよく表れています。

お姉さんタイプのフッド

ロリっ子のクイーン・エリザベス

乙女なレナウン
以前HMSフッドを世界で一番好きな海外艦と評しましたが、HMSクイーン・エリザベスも同じくらい好きです。つまり一番好きな海外艦は2隻ってことです。実は彼女は映画にもなりました。「戦艦クイーン・エリザベスを追え」というものです。
やはり大英帝国艦は優雅で美麗の一言です。
尚、この先一度帝国海軍艦を1隻制作した後に、英国重巡洋艦の制作予定が続きます。
いづれRMSクイーン・エリザベスも制作を検討中です。
乞うご期待。
おまけ
エリザベスと言う名には実はトラウマがあります。
「メギドラオンでございます」
あのゲームの裏ラスボスです。流石女王陛下と同じ名を冠するだけのことはありました。
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Posted at
2019/10/16 02:43:50