今日はカレーの日、金曜日ですからね。
一説によれば、語呂で良い夫婦の日だそうです。
全国の既婚者の皆さん、末永く仲良くしましょう。
昨日は秋葉原に出かけて、欲しかった掘り出し物を獲得。
その帰りには取材がてらタクシーを使いました。
JPNタクシーに乗ってみたかったからです。
感想はというと、確かに乗り降りはしやすいです。反面、完全な自動ドアのためドアの開閉に時間がかかります。座面が高くなったせいで
クラウンや
セドリックに比べると安定感がなく、クルマに弱い人だと酔いやすいのではと感じました。
乗り心地そのものは
プリウスと変わらない位で、悪くはないけどクラウンやセドリックには一歩譲るってところです。クラウンを作り続けてほしかったです。
そして日産、ニューヨークで
NV200が主力として活躍してるのはわかるけど、日本ではなしでしょ。やっぱり日産と言えば昔からセドリックですよ。
そもそもセドリックから
フーガにしたの失敗でしたね。歴代セドリックから言うと全然売れてないじゃないですか。
そして今回制作したのは、歴代では一番よく売れて、一番長く売れた
Y31型セドリック
です。セダンとハードトップがありますが、セダンは営業車、ハードトップは自家用車というのが一般的です。そしてセダンにはセドリック営業車という名前が与えられていました。
1987年に登場し、ハードトップは1991年に
Y32型へとモデルチェンジしましたが、セダンは実に2014年まで生産・販売されました。
私がタクシー乗務員だったころに一時的に愛車となったのがセダン後期型です。
クラウンより癖は強いけど、運転していて楽しいクルマでした。
模型は、アオシマとフジミから出ていますが、いづれもハードトップのみでセダンを作ろうと思ったら大改造を強いられます。そこまでの技術はないのでハードトップで妥協です。
そして、フジミは舵固定で車体以外に完成度は期待できないのでアオシマを選択しました。
しかし、折角元タクシー乗務員なので、思い切ってタクシー営業車仕様にしてみました。
総制作時間は実に30時間ほどです。制作期間は約1週間。
勿論、外観ばかりじゃないですよ。昨日何のために秋葉原から上野までタクシーを使ったんだか、です。
記憶を頼りに、内装にしっかりタクシー装備を施しました。
車体をはぐった状態です。

シートはガーゼでシートカバーを再現しました。
助手席後ろには、首都圏では主立ったタクシーでは標準装備されつつある広告モニター、その下にはパンフレットとパンフレットホルダーも再現。乗務員時代はパンフレットの管理は徹底していて、しわ一つあれば交換してました。その甲斐あって私のタクシーは毎常務パンフレットが減ってました。
助手席側ダッシュボードには、営業状態を表示するスーパーサインに、ちゃんと乗務員証まで再現(笑)センターパネルには、矢崎風のタクシーメーター、そのすぐ左には領収書発行機と、その下に無線機。センターパネル右には無線マイク。センターパネル上には純正ナビを加工してタクシーナビを再現しました。
更に更に、ちょっと見えづらいですけど、運転席の右側には客席ドア開閉レバーもしっかり再現しています。
そして、ここまでやるか!センターコンソールの黒いものは電子マネー決済機。
これは私のタクシーには付いてました。
客「Suica使えますか?」
私「(決済機を指して)はい、どうぞこちらにタッチしてください」
「ピピッ」
私「領収書と控えが出ます、少々お待ちください・・・・・はい、どうぞ。」
Suica、Pasmoとかの交通系IC、Quickpayも、iDもこのタクシーに乗れば使えるでしょう。今時のタクシーは地方でも使えるようになってきましたね。
内装色は呉海軍工廠グレイと佐世保海軍工廠グレイです。ハードトップとセダンとで内装は違いますが、ハードトップのままにしてます。
これでも、乗務員時代を思い出して懐かしくなりました。
前側から

私のセドリックは黒い車体でスーパーカスタムでした。しかしハードトップのグランツーリスモのままにしているためバンパーが違いますがそのままにしています。屋根の行灯(雪洞とも言う)は丸型を選択、ルーフウインカー(仲間内ではその形からクマミミと呼んでました)も再現しています。
スーパーサインは「空車」なのでお客さん待ちですね。先ほどの内装写真で、領収書発行機から領収書が出てましたが、きっとお客さんから「レシート要らない」と言われてそのままなんでしょう(笑)でメーターを切れば自動的に領収書は発行されますからね。
左正横から

東京ではよく見る、ドアパネルに広告ラッピングを施した仕様にしました。
以前制作したToHeart2の痛車仕様のAE86トレノのデカールが丸ごとあったので、このタクシーはToHeartの広告をしている所謂痛タクってことにしました。
私個人は大学時代の漫研部の先輩が制作に関わった
ToHeartの方はよく知っているんですが、[2]は知らないです。キャラも知ってるのはたま姉くらいです。まぁこの手の絵は好きなんでね。
後ろ側から

ハードトップはダブルマフラーですが、セダンに準じて1本にしました。
ちゃっかり無線番号を表示してます。このタクシーは「101」ですね。
右正横から

左側と違うラッピングです。何てキャラか知りませんが可愛いですね。
右側にもちゃんと私が現役時代の料金「2km730円」表示しています。
ちなみに、乗務を初めてしばらくは消費税5%だったので710円でした。
今日は雨です。雨が上がった時が問題で、
「お忘れ物はございませんか?」
と、声掛けをしているそばで
「大丈夫」と言いながら傘を忘れる人が結構いて、
「傘を忘れてますよ」と呼び止めたり、追いかけて行って傘を渡すことも多々ありましたね。
そういうのも思い出しながら、楽しく制作できました。
セドリックとは、「小公子」が名前の由来だそうです。
となると、日本語名にするなら昭和の女性風に公子。まぁ昭和設計のクルマですしね、Y31型は。なので、行灯に「公子」と入れてるわけです。会社は公子交通、かな。昔の同級生にズバリその名前で「ひろこ」と読む女子がいましたな。中国版セドリックは「公爵」という名前でした。
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Posted at
2019/11/22 15:45:46