航空魚雷攻撃が可能な航空機の事を一般的に雷撃機と称しますが、大日本帝国では攻撃機と称していました。
逆に爆撃を主任務とした航空機の事を一般的に爆撃機と称します。
実際には、攻撃機に爆装することは多々ありましたし、戦闘機に爆装することも多々あり、結局原動機の高性能化や魚雷に取って代わったミサイルなどの登場により一律攻撃機として統合されましたが、今や空戦も対地・対艦攻撃も出来るマルチロール機が主流ですね。
攻撃機は基本その大きさや大きく重い魚雷を搭載することで動きが緩慢になる上、対空迎撃も最低限しかできないことから、対空砲火や戦闘機に対して脆弱でしたが、第二次世界大戦中に急降下爆撃も魚雷攻撃も出来、かつ対空装備は戦闘機と同等の万能航空機が大日本帝国海軍に登場しました。
艦隊これくしょんのプレイヤーならまず空母艦娘に搭載していない人はいないでしょう。
愛知航空機が生み出した幻の艦上攻撃機
愛知 B7A2 流星改

(艦隊これくしょんより)
大まかな説明をしてくれていますので、あくまで補足とします。
連合国側の渾名はGrace。ホンダ車で同名のセダンがいますね。
広義の分類では爆撃機としたいところですが、「魚雷」にこだわりを持つ大日本帝国海軍は艦上攻撃機に分類しています。
流星改は、その名の通り艦攻B7A1 流星の改良版で、発動機を強化して機動性を高めたもので、流星をしても艦上攻撃機としては世界最速の542.6km/h(流星改の試作機は567km/h!)を発揮し、まさに攻撃機版日産GT-Rでしたが、生産が間に合わずに終戦を迎えました。流星改も遅れすぎた怪物だったのです。やはり日産が最強説。
流星は、以前制作した1/700空母翔鶴、瑞鶴に、

流星改は同じく大鳳、葛城に

載せています。いづれも先頭に
彩雲、その次の列に3,4機です。
しかし、流星はついぞ艦載されることはありませんでした。まずその図体が収まり、かつ発着艦可能な空母が限られており(大鳳と信濃のみ…)、そもそも生産機数もたった114機と少なかったので、基地航空隊として運用されたのみにとどまりました。そして、最後の特攻を行ったのが流星でした。
キットは1/72がフジミのみである上、古い設計のものです。
仕事日での制作だったので、3日に分けて約8時間ほどで仕上がりました。
機首側から

大きな流線形の逆ガル翼が特徴です。主翼内には左右に20mm機銃が搭載されています。これにより
九七艦攻や
天山のように対空砲火を決死でかいくぐるだけでなく機銃掃射も可能になりました。
説明書通りの塗装を施しましたが、この魚雷は色的に酸素魚雷ですね。航空魚雷版もあったのでしょうか?なんかすごく立派ですね、こんなのツッコまれたらそりゃ昇天するでしょうな(注:エロな意味はない)
尚、初期には防弾装備もなされていたそうです。
機尾側から

逆ガル翼は後ろから見てもかっこいいです。
真上から
機内が透けて見えますが、機内色の青竹色は自分で調合しました。
右正横から
明灰白色の胴体下部の模様は適当です。機首部分だけ彗星よろしく波模様を入れています。また、生産されていないので指定の七五二空ではなく、所属部隊マークを入れていません。
逆ガル翼になったが故の短いアンヨが可愛い。そのため何となくR33型スカイラインっぽい。
非常に流麗な機体ですね。日産は是非ステルス戦闘機ではなく、彗星や流星をデザインモチーフにすればかっこいいクルマができるはずなので、きっと売れると思います。昔の日産車で名車と言われるものは概してそれっぽかったじゃないですか。もうおフランス流デザインは要りません。
艦これでは、空母には烈風改&彗星一二甲&流星改が黄金トリオですよね。
え、もっと強い艦攻がいる?
そんなの
知らね!
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Posted at
2020/01/23 01:02:34