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2020年03月24日

隠れたいすゞの名車、「街の遊撃手」JT190型ジェミニ

世の中には色んなタイプの人間がいますが、才ある人と言うのは大体以下の二種類です。

一芸秀逸

あるいは、

多芸中庸

前者は所謂エキスパートやスペシャリストと言われる人で、専門分野に特化した才能の持ち主です。職業で言うと、医者や学者、自動車整備士などがそうですね。
後者は所謂ゼネラリストと言われる人で、特に目立って優れた部分はないが何でもそつなくこなせる人です。職業でいうと、各分野の総合職や管理職、現場監督などですね。
私はと言うと後者ですが、永らく何をしても一番を取れないことがコンプレックスでした。でも、概して一番を取れる人って他分野でも一番を取れると言うことはまずないのです。勿論学生時代のテストの成績は別ですよ。
例えば一芸秀逸の代表例である医者ですが、内科専門医に骨折したから診てくれと言ったらどうでしょう?整形外科に行ってくれと言われるのがオチです。だけど病気になった時には頼るしかない存在ですよね。
多芸中庸の一番わかりやすいところで言えばサッカーのリベロです。攻撃にも防衛にも動き回れる、日本語に直すとすれば「遊撃手」です。野球のショートも「遊撃手」ですが、2塁と3塁のカバーや中継ができ比較的自在に動き回るところが由来でしょう。野球の遊撃手は専門ポジションですが、守備の要となる存在ですよね。

いすゞ自動車は現在バス・トラック専門自動車メーカーですが、かつては乗用車を作っていたことは知っている人も多いでしょう。その社名は奇しくも大日本帝国海軍の、対潜・防空・水雷戦と多芸に秀でたまさに海上の遊撃手というべき軽巡洋艦五十鈴のその名と同じ三重県の五十鈴川が由来です。
更に奇しくもCMにて「街の遊撃手」のキャッチコピーで登場したのが、いすゞ自動車の隠れた名車、

JT190型 ジェミニ

です。


このCMに度肝を抜かされた人は多いでしょう。ジェミニとはふたご座のことなので、どのCMも必ずつがいでパリの街にいるカップルのように登場しています。CGや特撮など一切抜きのガチのカースタントです。乗車定員は5名で荷物もそこそこ積めて、日常の足としては申し分なく燃費も良いが、ファミリーカーだと思ってなめてかかると返り討ちにされてしまうであろうクルマ好きなら知る人ぞ知る隠れた名車です。
そのスポーツグレードとなるのが、これまたクルマ好きを名乗るなら一度は聞いたことであろう「イルムシャー」です。
1600㏄直列4気筒DOHCの4XE1はネット値で最高出力135ps、最大トルク14.3kg-mと、名機4A-GEにも引けを取らない高性能エンジンに、セダンでありながらわずか960kgと全長4070mm全幅1615mmの小型軽量な車体で、CMの走りも納得できるスペックでした。
また、豊富な色設定もあり、当時の欧州風の車体デザインが手伝って、パステルカラーの非常に似合うオシャレなセダンでもあり、CM効果もあって一時的に販売台数でカローラを抜いたとか抜かなかったとか。
まるでクルマが意思を持っているかのような走りこそ、私が長年追い求め続けてきたものです。いや、モノを言わないだけで本当はちゃんと自我を持っています。同じ車種でも1台1台違うんですよ。

ジェミニが可愛いと思える3代目ジェミニのCM

今時に流すと、やれ事故だの危険運転だの煽り運転だの大声で文句垂れる能無しが多いんでしょうな。でも、こんなCM流されたら購買意欲湧きますよ。初めての愛車にジェミニを検討したくらいです。

制作期間は5日、総制作時間はざっと15時間ほどでした。
JT190型マイナーチェンジ後前期仕様です。
今回所々アレンジしています。

前側から

CMに登場していた水色を選択。
アレンジとして、垢抜けしない純正ではなく、BNR32型スカイラインGT-R純正ホイールを加工して装着。そのままでは装着不可です。模型だからできる事ですが、GT-Rデザインの適合ホイールを装着したと思ってもらえればいいかと。地上高とキャンバー角も調整しています。
また、ラジエターグリルは実車は艶消し黒ですが、ガンメタにして質感を上げてます。
更には、ボディサイドプロテクター、ドアフラップ、ドアミラーは実車は黒樹脂ですが、今時安っぽいので車体色にしました。

後ろ側から

1980年代の欧州セダンってこの手のデザインですよね。だけどこの子はれっきとした日本車です。
リアスポイラーも車体色にしています。
ほっそ~い排気口が何か泣けます。それでもいい音するんですよ。その音質たるやそれこそハチロクに引けを取ってません。
何とかはみ出ないように頑張りましたが、程よいネガティブキャンバーにちょっとだけはみ出した状態に妥協しました。きっちり作るとなるとブレーキの再現を諦めざるを得ないので。ちなみに後ろはドラムブレーキです。

右正横から

角張っていながらもオシャレな外観ですね。
どんな色にしても映えます。
ラヂオのアンテナは自作です。

右俯瞰視点から

今時のヘンに角張らせたダサいものは同じ日本車とは思いたくない非常に洗練された角ボディですね。プリウスよりよっぽどかっこいいです。

いすゞのクルマ作りはやはり素晴らしいもので、特にATの技術には目を見張るものがあり、いち早くセミATを開発し、トラックやバス向けにATを開発したのもいすゞが初めですしね。また、ジェミニはこの頃には純正で今風のヨーロピアンホーンを採用していて、常に時代を先取りしていたのです。私個人の意見としては、いすゞ自動車が乗用車部門から撤退した時点で、日本車の未来が決まったように思えます。それほど世の人間の見る目が節穴だったってことです。
いすゞの名車と言えば、ジェミニのほかには
ベレット
117クーペ
ピアッツァ
フローリアン
アスカ

があります。知らないとすればクルマ好きになったばかりの人か、にわかでしょう。
いつかまたいすゞが乗用車を作れる時代が来るといいですね。

余談ですが、ガルパンに五十鈴 華っていましたね。結構好きなキャラです。
あと、昔のガールフレンドにも五十鈴っていたなぁ・・・。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2020/03/24 17:12:26

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この記事へのコメント

2020年3月24日 21:27
こんばんは(^ ^)本物のジェミニを見た記憶がございません(^^;; きっと見てるのでしょうが…皇裕守治さんが作成されたジェミニはフルエアロで今でも通用しそうなデザインですね(^_^)!水道管のようなマフラーが時代を感じさせますが(^^;;いすず車は近所の旧車マニアの方が117クーペに乗ってました。いすずはビッグホーンやミューなど今でも隠れた人気ですよね(^ ^)

しかし、毎回の塗装、きれいですね(o^^o)

聖は天下一品はムリだから平々凡々で頑張りまーす

(^_^)ノ

コメントへの返答
2020年3月24日 21:39
ありがとうございます。
2代目と3代目ジェミニなら記憶にないだけできっとどこかで見かけたはずですよ。2000年代前半までは割といましたから。

ちなみに塗装は塗装工の作業を見よう見まねで盗みました。エアブラシだともっときれいなんでしょうけどね。

あと、86に乗られてる時点ですでに平凡の域を出てるんですがそれは(笑)

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