この記事は艦船模型のif仕様です。艦船模型は絶対史実艦を作るべきという持論をお持ちの方はどうぞブラウザバックしてください。
歴史にifはない、頭の悪い自称歴史学者の常套句です。
しかし、艦隊これくしょん(例:
扶桑型戦艦など)をはじめ、割とifを求めることって大いにありますね。
私はこう思います。
ifを考えるからこそ、歴史から学ぶんだ
と。
今手掛けている空母でちょうど艦船模型再開から99隻目になる(厳密に言えば弟のために作った
駆逐艦 雪風を含めると100隻目)わけですが、その中に私が人生初めて作った艦船模型の当時物を500円で売っていたので思わず買って作りました。今でもなんで買ったんだろう?と疑問です。中学時代を思い出して懐かしくなったのか、初めての艦船模型を復活させようとしたのか・・・。気が付けば買ってたのです。
当初は仕方なく重巡洋艦青葉として制作しましたが、今年の初めにフルハルモデルの青葉を制作したので元の
重巡洋艦 衣笠

(艦隊これくしょんより。艦これで初めて入手した重巡も衣笠)
に戻しました。と、同時にもはやフルハルモデルで史実艦の衣笠はいるので正直用済みなんです。
え、そんな言い方したらかわいそうだろって?おっしゃる通りです。私もそう思います。まさか捨てるなんてことはしませんよ。一度失敗して廃棄した
駆逐艦 宵月は、本当に船体が手のつけようがないくらい破損したためでしたが、衣笠に至っては実は損傷はしていました。左舷側の12cm単装高角砲が地震で脱落してそのままなくなってしまってました。
かといって予備部品があるわけでもなく、捨てるのも忍びない。
そこで奥さん、衣笠さん大改造計画です!
とりあえず、身ぐるみ全部引っ剥がしてっと・・・
衣笠「あんまり脱がすと脱がし返すぞ。」
そして、衣笠自身は第三次ソロモン海戦で、
空母エンタープライズの艦載機による空襲で撃沈されましたが、対空兵装が整っていれば、更にはサボ島沖海戦で砲火力がもう少しあれば・・・。そもそも作戦もかなり杜撰なものでしたけど。
ってことで、別の時間軸で近代化改修を受けた衣笠(火力対空強化仕様)、名付けて衣笠改二乙に大改造しました。
百聞は一見に如かず、画像を見せて説明します。
衣笠のフルハルモデルはこちら。画像左です。

衣笠・青葉追衝事件の再現ですね。相変わらずかっこいい。
艦首側から
空中線は前から外回りだけ適当に張っています。まず艦橋前部両脇に九六式二十五粍連装機銃を1対増設。ちょっと見辛いですが2番砲塔の直後に見えてます。
前部マスト上部に基台を設置して、そこに22号水上電探2基、32号対空電探1基を増設しています。
これは姉妹艦の青葉の最終仕様を参考にしました。
右舷正横から
亡失した45口径十年式十二糎単装高角砲から、軽巡五十鈴の最終仕様の主砲にもなった40口径八九式十二糎七連装高角砲に換装。
後部マストに13号電探を増設。
カタパルトを一旦撤去し、その位置に20.3cm連装砲を背負い式に1基増設。カタパルトは飛行甲板後端に移設し、後ろ向きに設置しました。これにより、搭載機数は2機から1機に。また搭載機も軽量な九五式水上偵察機にグレードダウン。さらに、水上機台車軌条も撤去しました。
主砲塔増設で後部視界が悪くなるため、後部艦橋を高楼化。
魚雷次発装填装置の上部に機銃台を設置し、九六式二十五粍連装機銃を2対増設。
飛行甲板前後端に九六式二十五粍三連奏機銃を2対増設。
因みに元あった十二糎単装砲はチハたんの車台にも載せられ、WW2時のあらゆる戦車を一撃で仕留められるキングチーハー(海軍十二糎自走砲)が誕生したとか。
艦尾側から
後部甲板上に九六式二十五粍連装機銃を2基増設。
青葉の最終仕様で基準排水量が9000tだったので恐らくこの衣笠は基準排水量は9300tほどでしょう。満載で11000tほど?ややトップヘビーになっているので旋回能力が若干落ちて、最大速力も33knotほどでしょう。それでも米英の同時期の巡洋艦に比べると優速です。
小さい体に重武装はまさに国産の特徴ですよ。
元々英国のホーキンス級、アメリカのオマハ級に対抗して作られた巡洋艦級のために、どうしても太平洋戦争期のほかの重巡と比べると砲火力で見劣りします。同じ日本でも利根型で8門、妙高型高雄型(対空強化後の摩耶除く)、重巡化後の最上型は10門、英国のカウンティ級、ドイツのアドミラル・ヒッパー級、イタリアのザラ級、フランスのアルジェリー級では8インチ砲8門、アメリカのニューオーリンズ級、ポートランド級、ノーザンプトン級、ボルティモア級、デモイン級では9門、ペンサコーラ級で10門。ただしアメリカ艦の場合は砲門数を増やし、防空能力を重視する代わりに雷撃能力を捨てているので純粋な攻撃力では古鷹型や青葉型が勝ってます。
素のままでは攻撃、防御共にアドミラル・ヒッパー級に劣りますが、砲火力は互角になりました。これでタイマン勝負だったらどの国の重巡にも負けません!
ぼくのかんがえたさいきょう重巡洋艦ではなく、重量増や性能、実戦での使い勝手なども考慮して、事情許さば叶ったであろう合理的なif仕様だと思いますがいかがでしょうか。
重量が増えるから取り回しや最大速力が落ちることも見積もってますし、
え、中途半端にせずやるならちゃんと空中線を張れって?暇が出来たらやります。
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Posted at
2020/04/29 01:23:57