結構日常的に、東洋経済オンラインを読んでいます。
一言で言えば、現代日本は与太郎の寄り集まりだということです。
この法律が日本を「生産性が低すぎる国」にした
という記事はまさに的を得ていると思います。
何シテルでも挙げた農林水産業がその最たるもので、人が生きる上で絶対必要不可欠な分野であるにもかかわらず、「自由」という言葉を盾に民営、それもその大半が個人経営という「小さな企業」なのです。「小さな企業」ではどうしても生産性は低くなります。そして政府はその対策をせず、安易に輸入という手段を取るのです。その方が確かに楽であり、即効性がありますが、根本的な解決策ではありません。じゃあその輸入が何らかの原因で止まったらってことを考えてないのです。
当面は輸入に頼るとして、徐々にでも自給できるシステムを構築するということを全く考えないのです。結論から言えば農業は中学の社会の授業で学習したアメリカ式の「プランテーション農業」が効率がいいに決まってるのです。
それを構築するにはかなりの規模が必要であり、「小さな企業」でそれはなしえません。だからいつまで経っても食糧自給がうまくいかないのです。
それこそ何シテルでも書いたように、公務化して豊作不作関わらず農家に安定した収入が得られるようにし、かつ「大きな企業」にすることで生産性を上げて労働環境そのものを改善すれば、人手不足や後継者問題なんてものは解決の糸口をつかむはずです。大体労働環境が悪いから、なり手がいなくなって人手不足になるのです。そして、足りないなら足りないなりの創意工夫をしないから余計きつくなるだけです。
それを論じているのがこの記事。
人手不足は「労働条件が酷い」会社の泣き言だ
例えば、ダラダラ残業させないために何時までにこれだけの仕事を終えたら手当をつけるようにして、定時で帰らせるようにする。そうすれば労働者は十分な休養を取ることが出来、度重なる疲労から来る慢性的な生産性低下を防げます。
その逆に、出社時にその日の作業内容(もちろん定時内で確実に終わらせられるが、8時間分の仕事量であることが大前提)を予め決めておき、それが終わり次第定時前でも一日勤務扱いとして帰っていいことにし、逆に予定作業がすべて終わった後に定時まで別の作業をしていたならその分を残業扱いにする、モノを売る仕事なら忙しくなれば当然売り上げも伸びるから伸びた売り上げ分繁忙手当をつける、こうするだけで労働者の士気は上がり、生産性は向上します。
何故やらない?
それは簡単です。労働力すなわち人件費をコストと考えてるからです。経営者の多くは、出来るだけ人件費を使いたくない、すなわち給料を払いたくないのです。
ところがですよ、そもそも何のために労働するのですか?
給料をもらうためですよね?
あのね、やりがいとか好きな仕事だからとかいうのは二次的なもの、副産物ですよ。あくまで一次的なもの、主産物のことを述べています。いくら好きな仕事でも仕事に見合った給料をもらえないならやる意味はありません。それが労働です、遊びじゃないんです。何故ならすべての仕事には責任が必ずついてきますから。その責任の対価としての給料なのです。
なのに、経営者は出来るだけ人件費は抑えたい?そりゃ無駄な人件費なら抑えた方がいいでしょうけど、労働者の志向と経営者の志向は全く逆なのです。そして成果を上げても給料に反映されず残業残業(残業手当がつくとは言っていない)じゃ、労働者は疲弊し、ますます生産性を下げて売り上げも下がっていくだけ、そうすればますます給料は下がり、更に労働環境は悪化して、労働者も逃げるの悪循環です。
それこそこの格言ですよ
情けは人の為ならず
経営者の利己主義は必ず倍以上になって自身の損失につながります。
まずは労働者においしいご飯を食べさせることを考えなきゃ、経営者失格です。
そう、私の亡き祖父も経営者でしたが、これまで述べていた通りの雇い方をしていました。給料もその地方の平均より明らかに高かったそうです。おまけに従業員には晩御飯を支給してました。
更には、失敗を恐れず何でも挑戦し何でも従業員にやらせましたが、従業員の失敗には寛容的でガミガミ怒らずすぐ対策を講じてました。それは再発防止策じゃなくどうすれば違う結果になるかを考えるのです。
なので、全体的に士気は高く明るい雰囲気の中で無期雇用の人は誰一人辞めず倒産まで働いてくれてました。
倒産した理由は、余計なものにお金を使い過ぎて個人負債が増え、更には都内にあった取引先から当時の金額(平成初期)にして3000万円の取り込み詐欺に遭ったためです。貪欲でわがままでどうしようもないクソ爺でしたが、孫である私はよくかわいがってくれて、良い社長だと従業員は口をそろえて言ってました。
そして、実は子供でもできる仕事だったので私も若干8歳か9歳で手伝ってました。したら、やった仕事分小遣いくれました。大体田舎に帰るときは1週間くらいで1日2,3時間くらい手伝うのですが、帰るときに手伝ってくれた分だと1万円渡してくれてました。
その祖父がよく言ってたこと、
社員の食べる腹いっぱいの旨い飯で、会社は大きくなるんだ
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2020/04/30 12:56:43