人は失敗を繰り返す生き物である。
何事も経験だと主張する人が恐らく世の大多数の人ですが、
私のものの見方では、それはあくまでその経験から何を学んだか、何を身に着けたかがはっきりしていればこそです。
逆に言えば、何も学ばなければ、何も身につかねばその経験は無意味無価値、時間と労力、費用の無駄です。
更に言えば、しなくても学べる経験はしない方がいいのです。
例えば、盗みとか人殺しとか、麻薬とかですよ。経験しなくても「人として悪いことだ」ってわかるでしょ。
特に我が国日本の歴史なんて、とてもとても「何事も経験だ」なんて口が裂けても言えません。言えないはずなのにそれを主張したがる人間ばかりが権力を持つから万年不景気、万年先進国一頭の悪い国民(現代日本人の平均IQは確か94。100で初めて人並み。)なのです。世の乱れは人心の乱れです、今一度襟を正すことが大事なんじゃないですかね。
我が国の歴史を学ぶと、必ず言いたくなることがあります。
それは、
何度同じ失敗をすれば学ぶんだ!!
特に悪しき習慣である、官僚主義や年功序列主義は害悪。
ぶっちゃけ日本が戦争に負けた一番の原因はこれです。
名将山口多聞が第一機動部隊を率いていれば、恐らく歴史は変わっていたことでしょう。黒島が参謀でなければさらにもっといい結果になっていたでしょう。
慢心してはダメ、索敵や戦線を大事にしないと!
はい、今回このセリフの主を更新しました。
一つの作戦が成功するということは、見方を変えれば相手にその対策法を教えたのと同じことです。
同じ失敗を繰り返すということは、相手にそれが苦手だと教えたようなものです。
これがわからないなら戦略を語ってはダメです。
そしてさらに言えば、愚者は戦略を重んじ、賢者は兵站を重んじます。
私は自分で賢者とは思ってませんが、兵站を最も重視します。それが、索敵や戦線を大事にしないとっていう意味です。ちなみに、戦争に限らず、会社経営やビジネス、人事においても全く同じことが言えます。索敵や戦線を別の言い方に替えれば、ですが。
わざわざバカに倣う必要などありますか。現代日本人はどんなバカげた基準でもそれが大多数の意見ならそれに従うことが常識なのですが、私にはそういう概念はとっくの昔に捨てました。たとえ極少数、あるいは私一人だけの意見でもそれが正しいと信じたならそれに従う。人の話を聞かないのではなく、バカの話は聞かない、自分より賢い人間の意見にしか耳を傾けない、それだけです。
これが間違った考えだというなら、
そんなだから日本は戦争に負けたのだ
そんなだから日本はバブル崩壊以来万年不景気なんだ
そんなだから今の日本は道徳が乱れまくってるんだよ
って言ってやります。
前述のセリフの主は先日の地震で棚から落下し、床にたたきつけられて上部構造物が破損。修繕中に再度不注意で床に落としてしまい、今度は上部構造物が大破、再利用不能になった部品がいくつも出ました。
そのため、今週はその修繕作業と再利用不能部品の自作に追われ、艦船模型の新作を見送りました。
その艦船とは、水雷屋としては優秀な司令官だが航空戦はズブの素人なのに悪しき年功序列と官僚制度の慣例のために機動部隊の司令長官にされたミッドウェー海戦の大戦犯、
南雲忠一座乗の第一機動部隊、第一航空戦隊旗艦
空母 赤城
です。うちの鎮守府じゃ空母としては二軍落ちした(通常では翔鶴、瑞鶴、大鳳がスタメン、飛龍、蒼龍、アークロイヤルが代打要員)とはいえ、使えば大活躍してくれる
そりゃ負けるわ、ミッドウェーで戦った相手はあの航空戦においては歴史的名将フランク・J・フレッチャーにスプルーアンスが指揮官、その艦隊旗艦は米国最強空母エンタープライズですから、無知な南雲に慢心と楽観主義の黒島参謀では、赤城が10隻いても勝てなかったでしょう。
それだけじゃなく、ミッドウェー海戦において、対艦戦闘はからっきしで脆弱な空母を前面に出したのがとんでもない愚策でした。榛名や霧島だけでも赤城達の前に出ていれば・・・。実際榛名と霧島が機転を利かせて飛龍が反撃するときにその掩護に回ったおかげで、結果として沈んだものの飛龍の反撃が空母ヨークタウン撃破と一矢報いることになったのです。
そして、赤城の失敗はこれが初めてではないのです。
セイロン沖海戦でも、
十分な索敵や警戒をせず、まんまと敵艦載機に背後からの奇襲を許してあわや被弾という事態に。
そして真珠湾攻撃でも、中途半端な作戦計画に出鱈目な索敵で本来の最重要目標である敵空母の撃沈に失敗、そもそも真珠湾作戦自体本来の目的である早期講和にちっともつながるものではなく、日本に敗北フラグをしっかり立てました。
赤城自体は優秀な空母なのです。間違いなく加賀と並んで当時最強の空母でした、スペックだけなら。
見方を変えれば、中枢の人間次第ではでかいだけの浮かぶガラクタ、爆弾を落としやすいただの的になるのです。そしてそれはミッドウェー海戦の戦犯艦という不名誉につながったのです。
日中戦争においては、加賀と並び中華民国軍本体を完膚なきまでに叩き伏せる(日清戦争でも大惨敗したように、中華民国1国だけでは全く歯が立っていなかった)手引きをし、襲い掛かってくる中国機を、赤城にとってはまるでカトンボ、七面鳥同然で悉く叩き落とすなど、まさにチートだったのです。
キットはタミヤのウォーターラインシリーズ初期の赤城です。
それを500円で購入したので、完成度はお察し。
なので、所々作り直しました。
特に参考にしたのが、
映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」
です。
艦橋周りは映画内の赤城のものを参考に作り直してます。
空中線支柱をはじめ、旗竿、艦橋後ろのラッタルや双眼鏡台も追加。
対空機銃も新しいものに交換しています。
艦首側から
翔鶴や大鳳、エンタープライズにレキシントンなどから比較するとダサい空母ですが、彼女らが特別かっこいいだけで普通に船として見た場合は十分かっこいい部類ですね。モデルとクラスで3番目にかわいい子を比べるのは酷ってもんです。
ちなみに、赤城の艦歴についての詳細はウィキペディア先生にお任せするとして、元々は天城型巡洋戦艦で、レキシントンやサラトガなどと同じく改造されて空母になったという経緯があります。
丁度空母黎明期で様々な試行錯誤から生まれたために、所々無理が生じたのもある意味致し方がなかったけど、それでも世界最強クラスの空母に変わりはなったのです。