昨年末から制作していた模型が遂に完成しました。
昨年は、アメリカ空母はUSS
エンタープライズを制作しましたが、今年の第1弾は、その姉でありその艦級のネームシップである、
CV-5 USSヨークタウン

(戦艦少女Rより アズールレーンは昨年末で引退しました)
です。ヨークベニマルのショッピングセンターではありません。
艦娘はすごくかわいいですね。
愛称は、「オールドヨーキィ」「ワルチングマチルダ」私はヨーキィと呼んでます。以下、ヨーキィ。
1936年4月4日進水の牡羊座。五航戦の鶴姉妹より3年ほど年長になります。
艦隊これくしょんでは未実装ですが、恐らく戦闘海域の5-2珊瑚海沖ボス、空母棲鬼が該当するのではと思います。
大東亜戦争においては、1942年5月8-9日の珊瑚海海戦で、空母レキシントンと共に、空母翔鶴、瑞鶴相手に死闘を繰り広げました。
ヨーキィは瑞鶴の艦爆隊である江間保隊(艦これ未実装)からの直撃弾1発、至近弾3発を受けて中破炎上、レキシントンは翔鶴、瑞鶴艦攻隊からの航空魚雷2発、同じく艦爆隊からの直撃弾2発を受けて大破、その後轟沈しました。
一方、瑞鶴はスコールに隠れたため、ヨーキィ及びレキシントンの航空隊は翔鶴を集中攻撃、ヨーキィのSBDドーントレス隊が1000ポンド爆弾3発を命中させ、翔鶴を大破させましたが、この海戦での両者の損害がミッドウェー海戦の勝敗を分けたという見解もあります。
翔鶴の損傷は深刻で一度内地に帰投、瑞鶴も一度は追撃をしようとするも、航空隊の損害は甚大で燃料も少なく、結局作戦部隊から外され、翔鶴を追うように内地に帰投します。
一方でヨーキィも損傷は深刻であり、一度泊地に帰港し応急修理を受けますが、完全修復には3か月かかる見込みでした。そこで突貫工事が行われ、1か月の騙しだましの修理でとりあえず空母としての能力は発揮できる状態になり、本調子ではないもののミッドウェー海戦へと出港していくのでした。
ミッドウェー海戦では、空母
サラトガが1942年1月に潜水艦伊6の雷撃で損傷修理のため出撃できず、空母はエンタープライズと
ホーネットとヨーキィの3姉妹だけ、しかもヨーキィは珊瑚海海戦で航空隊を損失しているため、サラトガの航空隊を借りての出撃という、戦力的に不利な状況で南雲機動部隊と会敵したのでした。
結果は歴史の教科書にある通りですが、あまりにも間抜けすぎる南雲機動部隊の作戦行動により、空母
赤城および
加賀はエンタープライズのドーントレス隊の爆撃で被弾炎上、ヨーキィのドーントレス隊も空母
蒼龍を撃沈しました。
しかし、
空母
飛龍「我今ヨリ航空戦ノ指揮ヲ執ル」
飛龍は無謀にも単独でエンタープライズ、ヨーキィ、ホーネットに挑んだのです。その中で一番に発見されたヨーキィが飛龍攻撃隊の攻撃を一身に受けることになりました。飛龍は満載排水量2万トン強と、軽空母に毛が生えた程度の中型空母であり、艦載機も常用57機と少なく、ヨーキィも満載排水量25000tの中型空母でありながら、艦載機は90機、しかもヨーキィの戦闘機隊には名パイロットの
ジョン・S・サッチ及び彼の編み出したサッチ・ウィーブを繰り出して、飛龍攻撃隊は次々と堕とされていきます。艦これで実装されている
友永丈市率いる友永隊も結果としては遂に一撃も与えることなく全滅しました。
大きく数を減らした飛龍攻撃隊はそれでも諦めず、橋本敏男率いる第二中隊が遂にヨーキィに雷撃を2発命中させます。たった2発ではあったものの、前述の突貫工事が仇となって航行不能となります。ここでヨーキィは大きく傾斜し、何とか浮いている状態で助かる見込みなく総員退艦命令が出され、搭乗員は駆逐艦USSハムマンに移乗しますが、バックマスター艦長は諦めきれず、ハムマンに瀕死のヨークタウンを曳航させます。しかしこの判断が結局ヨーキィばかりかハムマンの命運すら分けてしまったのです。

(以前制作したUSSハムマン)
一方で飛龍は、戦艦榛名や霧島、重巡筑摩や利根に掩護され、エンタープライズとヨーキィのドーントレス隊は「あの目障りな戦艦から沈めろ!」と命令を受けてその目障りな戦艦である榛名に向けて攻撃を始め、一時飛龍へのタゲは外れたものの、榛名には機銃弾1発すら当たらず、結果として飛龍が1000ポンド爆弾4発を被弾して炎上、夜には駆逐艦巻雲によって雷撃処分されました。
その後、虫の息であったヨーキィですが、しばらくはハムマンに曳航されながら何とか浮いていました。ヨーキィもここで死んでたまるかと頑張って生きようとしていたのでしょう。
バックマスター艦長は、「ひょっとして助かる?」と思ったのか、ハムマンを停船させ、ハムマン搭乗員を交えて再びヨーキィの応急修理に取り掛かりました。
そこで復讐の炎を燃やす潜水艦伊168に発見されてしまったのです。伊168の放った魚雷で、曳航中のハムマンは身動きが取れずに真っ二つになって轟沈。
ヨーキィにも魚雷2本が命中し、これが致命傷となって遂に息絶えました。
今回制作したのは10月に秋葉原で購入したタミヤの1/700のもので、ランナーには1974年の刻印があったので古い設計です。そのため実艦と異なる部分が所々あります。
艦首側から

基本的にエンタープライズそっくりな外観です。違うのは主に迷彩柄、対空機銃の配置と数です。
愚にもつかない歴史観や先入観がなければ、普通にかっこいい空母だと思います。
っていうか、アメリカの正規空母って基本かっこいいです。

因みにこちらがエンタープライズ(1944年)
艦尾側から

エンタープライズに比べると対空機銃数が控えめです。
また、エンタープライズと違って、艦載機格納庫のシャッターを開いた状態の指示はありませんでした。単にシャッターを付けなければいいだけなんですけどね。
驚いたのがこの艦載機の数です。エンタープライズより多く、F4Fワイルドキャット8機、SBDドーントレス12機、TBDデバステーター4機、合計24機と、模型製作史上最多数となりました。
右舷正横から

右舷側に部品が付いていないのが1カ所ありますが、説明書通りです。艦橋のラッタルも省かれていますが、こちらも同じくで、不自然に見えます。
また、何故か軍艦旗が元からなく、説明書にもありませんでした。またアメリカ艦制作するときに追加するとしましょう。
一応迷彩はミッドウェー海戦時です。
飛龍と並べてみました。

翔鶴と互角に渡り合う艦載機運用能力のヨーキィ。こうして並べてみると飛龍が小柄な空母であることが分かります。艦載機も飛龍の方が全然少なくスペックだけを見れば、ミッドウェーでの山口多聞の判断、飛龍の反撃は勇敢で立派だったとも言えるし、無謀な蛮勇だったとも言えるでしょう。結局飛龍だけを見れば前者の意見になるし、ヨーキィだけを見れば後者の意見になるのです。
しかしこうして並べてみると、艦の密閉を嫌ってシャッターで開放できるようにしているヨーキィと、密閉状態で格納庫誘爆を起こしかねない飛龍、数のアメリカ、質の日本とは一概には言えない面がありますね。
ただ、なるべく艦橋を小さく、煙突を舷側に下向きに配置することで艦載機着艦の妨げにならない設計など、隠蔽性を高めて被弾面積を減らし、運用面で有利になる工夫しているところは、スペックのアメリカ、実力の日本と言うべきところでしょう。実際着艦事故が多いのはどちらかと言えばアメリカの方でしたから。
それはクルマでも同じことが言えますね。
そしてやっぱり、こうしてかつての敵同士を並べてみると、もう戦わなくていい、仲良くして良いんだよって言ってあげたくなります。
戦争は愚かなことかもしれません。私は戦争を美化する気はないが、反対する気は全くありません。争いがないこと、平和がすべてとは思ってないからです。
何かもめごとが起こった時、そして自分や周りの身に危険が降りかかった時、正義を示す時が来た時、最後は「力こそすべて」です。だからとっとと日本国憲法9条を改正し、日本国軍を結成すべきだと考えると同時に、アメリカとは恒久の友人でなければならないです。日本の真の敵はいつの時代もすぐ西と北にあり、その国々はいつの時代も虎視眈々と日本を隷属させることを狙っているのですから。
日本共産党が「若者を戦場に送るな!」なんて寝言ほざいてますが、日本国憲法を平和憲法だと呼んでる時点でどんだけ頭悪いんだと思います。
本気で若者を戦場に送りたくないなら、逆に軍拡せねばならないんですよ。軍拡し、日本の軍事力を誇示することで、うかつに手出しできない国だと、すなわち抑止力として働くのです。日常だってそうでしょ、悪い奴ほど自分より弱いやつしか狙わないのですから。ひったくりや強盗なんかいい例です。自分より強そうなやつには絶対手を出さない、それが邪な人間です。
実際、某ネトゲで弱いプレイヤーをPKしまくり、嫌がらせを繰り返し、何人もやめさせたプレイヤーキラーがいましたが、そいつはいくら諭しても、いくら正論を突き付けても全く意味がなく、そいつより強いキャラでそいつがログアウトするまで執拗に殺しまくるというやり方しかなかったのです。
人はみんながみんな良心を持っているとは限らないのです。ましてや自分に刃を向けている人間に、話し合いは通じません。一度刃を向けられたら、自分が死ぬか相手が死ぬかしか道はないのです。だから最後は力なんですよ!
某漫画である先生が言ってたでしょ。
正義無き力が無力であるように、力無き正義もまた無力
だと。
ちなみに、制作後の艦船のその後ですが、棚の中で史実上の敵味方関係なくみんなケンカせず仲良く並んでます。ケンカなんかしたらお仕置きですよ。
特に、駆逐艦の綾波、ジャヴェリン、ラフィーとか。
ヨーキィの目の前には、飛龍と翔鶴姉がいます。横にはエンタープライズがいますが、どんな会話してるんでしょうね。
私、気になります。