トヨタ クラウン
トヨタ マークⅡ三姉妹⇒マークX
日産 スカイライン
日産 セドリック/グロリア
これらには大きな共通点があります。いづれも歴代のトヨタと日産を代表するセダンですが、それまでの主力主機だった直列6気筒エンジンからV型6気筒エンジンに変わった点です。特にスカイラインがV6化したV35型に代変わりしたときは、自称コアなスカイラインファンという名のパータリは特に大ブーイングを飛ばしました。
V35型は目に見えた部分こそ先代の面影を捨て去ったのですが、実はよほどのスカイライン好きでない限り絶対わからないであろう目に見えない数字にも出ない「一番スカイラインらしい部分」だけはしっかり受け継ぎ、今のV37型に至るのです。
むしろ、それがわからない奴はスカイラインファンを名乗るな!
ところで、以上の4車種と同じように大きく変わったのが、
フェアレディZなのです。
近くはZ32型からZ33型に代変わりしたときでしょう。それまで主力だった3リッターV6DOHCツインターボ VG30DETTを捨て、新たに3.5リッターV6DOHC VQ35DEに変え、それまでの横長テールランプを捨てたのが大きいでしょう。
Z32型での失敗から何も学ばず失敗を繰り返しているのですよね。カルロス・ゴーンのせいでしょうけど。
Z32型も実は高級グランツーリスモという立ち位置、ロングノーズ&ショートデッキスタイルを捨て、エロス漂うグラマラスボディになったのも強烈な革新でしたが、その先代の
Z31型フェアレディZ

(グランツーリスモ6より。赤坂見附交差点コーナーでZZⅡを大外刈りシーン)
も、それまでのフェアレディZのキャラクターからの大きな革新でした。
Z31と聞くと、艦船好きの人ならドイツのあの駆逐艦を思い浮かべるでしょう。

ドイツ第三帝国1936A(Mob)型Z31
はい、こちらは2018年12月16日にアップしたものですね。
しかしこちらの名前は「ゼー アインウントドライスィヒ」と読みます。
今回制作したのは、3代目フェアレディZ、Z31「ゼット サンイチ」です。
はい、出したかったんですよ、あのロリキョヌー娘を。
残念ながら前期型のタミヤ製は昔制作したのですが紛失してしまい、買おうと思ったら秋葉原で1万を超えていてとても手が出ず、仕方なく行きつけの模型店で売れ残っていたフジミ製の後期型にしました。こちらもAmazonでも入手できなくなりましたね。
そしてこのZ31型ですが、それまでの直6OHCのL型から、新鋭のV6OHCターボのVG型に主機を変更。それまで最強だったL28Eの155PS/5,200rpm 23.5kg·m/4,000rpmから、下位グレードの200ZXのVG20でも170PS/6,000rpm 22.0kg・m/4,000rpm、トップグレードの300ZXでは230PS/5,200rpm 34.0kg・m/3,600rpmと大きく戦闘力を高めました。
さらには、実は基本的なデザイン骨格(例えばフロントフェンダーの一部を抉って付けたかように配置したヘッドライトなど)は現行のZ34型まで全く変わってないのですが、世にも稀なセミ・リトラクタブルヘッドライトを採用したのが大きな変化でした。セミ・リトラクタブルヘッドライトって何ぞやと言うのは、百聞は一見に如かずです。
1985年には往年のファンの要望に応え、180psの最高出力を発揮する新開発の直6DOHCターボであるRB20DETを搭載した
200ZRが追加されます。
後期型になり、ボディサイドプロテクターを廃し、Z32型に通じる前後ブリスターフェンダー化して色っぽくなったのに加え、リアコンビネーションランプのデザインを一新、更にはNA派向けにはツインカム化したVG30DEを搭載した
300ZRが追加されました。今作は300ZRとなります。こちらも20年ぶりの再制作です。
実はこのZ31型こそ、私は初めて好きになったフェアレディZでした。そのきっかけになったのが、幼少期の私を我が子のように可愛がってくれた母のママ友で、クリスマスプレゼントにと買ってもらったのがニッコー製のZ31型のラジコンでした。包装を破ってその姿を見た時、ワインレッドの流麗な車体に思わず目を奪われました。そして人生初のラジコンで、動かなくなっても車体の一部が欠損してもずっと持ち続けていましたが、知らない間に処分されていました。
ラジコンではないけど、このZを復元しようと思ったのが今作です。
前側から

かつてのラジコンはもっと赤っぽかったのですが、スプレー塗料の中では最もワインレッドに近いタミヤの「マルーン」を選択。
確かワインレッドと黒のツートーンでしたが、マルーン1色にしています。
さらには、Tバールーフをコニシボンドを使ってゴムの弾力で開閉するようにしました。こうやって開くんですよね。
これがセミ・リトラクタブルヘッドライトです。モデルは閉じた状態で、眠そうな半目になっているのが特徴です。なんか艦これの磯風みたいでかわいいですね。

(艦隊これくしょんより 磯風乙改)
磯風を初めて見た時、この顔はZ31かと思いました。

(グランツーリスモ6より)
上の画像のように、開けば普通のリトラクタブルヘッドライトのようになります。
後ろ側から

Z31後期型独特のリアコンビネーションランプってあまり好きじゃないんですよね。なので、往年のフェアレディZの特徴である2段テールにしようと思ったところ、この際だからと一番お気に入りのZ32型ルック塗ってみました。
個人的にすごく似合うと思うし、かっこよくないですか?
後ろ俯瞰視点から

もちろんTバールーフは閉じることも可能です。右側だけ開けてインストゥルメントパネル周りをお披露目。ホワイトメーターを選択し、操舵輪は付属の余りパーツからmomoっぽいものに変更しました。因みに、サイドミラーも付属の余りパーツから流用しています。
右正横から

美しいクルマの形と言えばこれですよね。異論は認めません。
Z32の時もS30の時も同じ事述べてなかったかって?だって基本的なシルエットはあまり変わらないでしょ。
前俯瞰視点から

Tバールーフを閉じた状態です。
実はブツを取るためにバフ掛けしたときに何カ所か角の部分に地が出てしまったのですが、塗り直しはせずにタミヤアクリルカラーのX-3レッド3:X-1ブラック2の割合で調合してマルーンを作り、タッチアップ補修してます。この技術は実車のタッチアップ補修の応用です。
幼少期の思い出、ここに復活です。
私にとって
セダンはクラウン
スポーツカーはフェアレディZ
です。