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埴方ひかりのブログ一覧

2020年03月06日 イイね!

リアル戦艦乙女の入浴

最初にお断りしておきます。
紳士の諸君、タイトルから想像されるムフフシーンはないのでご了承あれ。
タイトルホイホイされたと文句を言うのであれば、その邪念は浄化された方がいいと思います( ー`дー´)キリッま、私も人の子なので言えた口じゃありませんがね。


艦船模型でフルハルモデルを作ったことがある人なら一度はやってみたい、あるいはやったことがあるでしょう。
ただ飾るだけなら、洋上モデルで十分!

それは、実際に水に浮かせて遊ぶと言うことです。

昔作ったニチモ30cmシリーズの戦艦大和は元々水上航行前提の設計であるため難なく水上航行させることが出来ました。
で、結論から言うと、フルハルモデルはディスプレイ専用モデルであり、水上航行に適した設計ではないと言うことです。

昨日久々に風呂に入った(誤解のないように言っておくと、大体シャワーで済ませてるという意味です)ので、残り湯を使ってみました。
水上航行と言うよりレディの入浴ですよ。

まず、駆逐艦と軽巡洋艦は吃水が浅く喫水線部分の面積が小さい上にトップヘビーなのでそのままだと転覆しました。
重巡洋艦は帝国海軍艦のみ始めはちゃんと浮くのですが段々傾斜が増して転覆。衣笠のみしばらくプカプカ浮いてましたが徐々に傾斜が大きくなって最後は転覆しました。
空母は戦艦のように船底部が幅広いのでイケるかなと思い、翔鶴で試しましたが、艦橋が重く縦断面が▼に近いので艦橋のある右舷側に転覆しました。
艦橋の小さい飛龍ならどうかと思いましたが結果は同じで見事に撃沈。
しかも損傷したため入浴中に入渠と言うシャレにならない事態に。


戦艦大和と武蔵

どっちが大和でどっちが武蔵か分かりますか?
正解は左が大和で右が武蔵。
船底が幅広く平べったいので難なく浮いてます。波を起こしても平然としています。流石は当初は不沈艦と言われただけのことはあります。

フッドとクイーン・エリザベス

淑女の入浴を覗くのは紳士失格ですな。
結構凌波性に問題を生じやすい英国艦ですが、女王陛下とレディ・フッドは波を起こしても平気でした。むしろ気持ちよさそうです。
にしても、この大きさの差はまるで大人と子供。
女王陛下「小さいのは高貴の証よ!」

扶桑と山城

史上最高の艦橋を持つ扶桑姉妹。こちらもどちらがどちらかわかりますか?
左が扶桑で右が山城です。
いかにもバランス悪そうですが、フジミ製の姉の扶桑は優雅に入浴を楽しんでるようです。アオシマ製の妹の山城はちょっと左舷側に傾斜したまま安定しました。波を起こしても同じで、何故そうなった(笑)

そして、榛名

これで何度目?我が家では一番入浴している子です。
何か一人(?)で勝手に楽しんでますよ。幅狭なのに金剛型の設計の良さが垣間見えますね。

そしておまけ
U96とホークビル

潜水艦は水上航行より潜る専門でしょってことで試してみたら、一応浸水させると潜っていきましたが、何故こうなった(笑)U96は水面にお尻を突き出して垂直に浮いてます(爆)
そしてホークビルよ、無事潜れたのは良いがそなたは最早潜航ではなく撃沈されてますよ(苦笑)

転覆の原因は模型の性質上必ずトップヘビーになり、船底部に空気がたまっているせいです。そりゃ重い方が下になるでしょって話なのです。船底部分に浮力を維持できる程度に錘を入れれば駆逐艦でも浮いてくれます。水中モーターを追加すれば駆逐艦でもちゃんと航行してくれます。
とは言え、飛龍のように損傷したりデカール剥がれの原因になるので、ディスプレイモデルは素直に飾るだけがおすすめです。
どうしても水浴びさせたいなら、戦艦限定ですね。
うちの榛名は剥がれ対策に艶消しクリアを塗ってあるから何度でも水上航行させられるだけなのです。
Posted at 2020/03/06 18:52:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 模型 | 趣味
2020年03月05日 イイね!

片山豊氏が生み出した傑作スポーツカー フェアレディZ

クルマ好きなら一度は聞いたことであろうこの愛称

悪魔のZ

「湾岸ミッドナイト」に登場する主人公のクルマです。
スペックで語るのではなく、ドライバーをその気にさせるクルマを生み出してきたのが日産です。その魅力に私も取りつかれました。今でこそ日産車を降りてますが、いづれまた乗りたいと思っています。
悪魔のZとは、L28改3.1Lツインターボエンジンを搭載した最高速200マイル(約320km/h)を悠に超える悪魔のパワーを備えた初代のS30型フェアレディZで、国産ベストセラーにして傑作とでもいうべきスポーツカーです。
その開発・販売を企画したのは、米国日産の初代社長片山豊氏であり、スペックではなく、その美しい車体に誰もが魅せられ、頑丈でメンテナンス性に優れ、秘めたる底知れない潜在能力があり、レースにおいてはアメリカでポルシェ・911を破るなど底なしの戦闘力を発揮し、まさに規格外にして無双だったのです。日本でも8万台、世界で約55万台を売るベストセラースポーツカーとなりました。フェアレディZとは美しき小悪魔だったのです。その姿、その走りに、クルマ好きを名乗るなら魅せられないはずはないでしょう。
また、フェアレディZが好きなら片山豊氏を知らないとは言わせません。

今回制作したのは、先日お知らせしたフェアレディZのロングノーズ版、240ZGのワークス仕様です。
クルマ好きならこの言葉を聞いたことがあるでしょう。

「日曜日に(レースで)勝って、月曜日に売る」

それはアメリカにおける2代目のS130型フェアレディZのことだったのです。
アメリカにおけるフェアレディZは連戦連勝を続けたアメリカレース界の伝説となったのです。そして現在も、ドラッグレースなどで現役としてその姿を見ることが出来ます。

制作期間は4日、総制作時間は10時間ほどでした。
アオシマの嘗てのモーターライズモデルで作りが簡素である上、ボディも大した表面処理が必要じゃなかったので然程手間暇がかからなかったのです。

車首側から

車体色は白を選択。RSワタナベ8スポークは手を加えずシルバーメッキのままとしました。
定番のビタローニミラーではなく、あえて純正の砲弾型フェンダーミラーとしました。
迫力がありつつも美人ですね。

車尾側から

4代目のZ32型までに通じる特徴的なコンビネーションランプです。
良く見えませんが、再現されていない中間排気管は自作して取り付けています。

右正横から

古典的なロングノーズ・ショートデッキが美しいスタイルです。
フェアレディZの何が魅力ってまずスタイルでしょう。

右俯瞰視点から

典型的なコークボトルスタイルがワークスフェンダーによってさらに際立ってます。人間に直すと、バスト98cm(Gカップ) ウエスト60cm ヒップ96cmくらいでしょうね。
ちょっと小技を使ってます。インパネにはウッドブラウンをあしらい、シートにはステッチっぽく赤いラインを入れています。

楽しみにしていた人へ、お待たせしました。
制作時間こそ過去最短クラスですが、入魂の一作です。
だってフェアレディZですよ、手を抜くはずがないじゃないですか。
Posted at 2020/03/05 21:52:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 模型 | クルマ
2020年02月28日 イイね!

大日本帝国を代表する戦闘機 A6M5 零式艦上戦闘機五二型

零式艦上戦闘機

通称ゼロ戦、零戦(以下零戦)。連合国側愛称ZEKE、ゼロ、ゼロファイター。
義務教育を終えているなら、正式名称はともかくこの愛称を知らない人はいないでしょう。知らないとは言わせません、歴史の教科書でしっかり登場するはずです。
日本を代表するレシプロ戦闘機です。
どんな色だったかと言えば航空機好きでない限り大抵の人は緑と答えるでしょう。
どんな戦闘機だったかと尋ねて、「特攻」の文字をまず挙げたら「貴様の頭がゼロ賤だ。」と言って差し上げます。
日米開戦後、大英帝国機相手には無双し、当時最新鋭のアメリカ戦闘機をバッタバタと撃ち落とし、顔真っ赤になったアメリカが本気でゼロファイターキラーとして、F4FワイルドキャットF6FヘルキャットF4Uコルセアを生み出させた世界の歴史を顧みても傑作戦闘機なのです。
詳しい説明は以前制作した二一型の記事をご覧あれ。
よく知られる零戦は大戦後期の改良型である型式コードA6M5 五二型で特攻機があまりにも有名なため色は緑の印象が強いのは良いとして、第六五三航空隊(六五三空)や第六〇一航空隊(六〇一空)くらいは知っておきたいところです。

岩本徹三坂井三郎岩井勉小町定などの五二型のエースパイロットをご存知であれば、零戦が傑作機であり、口が裂けても駄作とは言えないでしょう。ヘルキャットは零戦がいたから生まれたのです。戦果を根拠にするなら後出しじゃんけんで勝つのは当然でしょう。
大戦前期を戦った二一型との違いは、より強力なエンジンを搭載したことによる最高速度の向上を得たが、申し訳程度の防弾装備を施されて格闘性能が若干低下したことです。
私がグライダーや模型で最も多く作った航空機こそまさに零式艦上戦闘機五二型であり、同級生がアメリカやらクソ連機ばかりを推す中で30歳を過ぎるまで私の周りでは弟を除いてただ一人の零戦愛好家でした。

今回制作したのは昭和の遺物、旧アリイ(現マイクロエース)製のもので、じっくりと時間をかけて制作しました。結局5日に分けて約8時間かけました。

機首側から

六五三空仕様です。
やっぱりアンヨが可愛い。
普通艶消し塗装を施すところですが、あえて艶を出しました。そう、わざとクリアーの上塗り塗装をしています。
史上最も美しいレシプロ戦闘機は零戦で間違いないでしょう。
Bf109やスピットファイアを挙げる人はいるかもしれませんが、知らね!

機尾側から

昭和のモデルにしては細部がしっかりと再現されています。
機体下部の模様は適当にしてます。
この美しい機体を見て、口が裂けても特攻のために生まれたと言えますか?
答えはNO!アジアの新秩序と平和のために戦う使命をもって生まれた傑作戦闘機です。

ギミック展開

以前制作したハセガワ製の零戦と違い、フラップやエリコン、風防が可動。
低価格なのに中々手の込んだ小細工をしていますね。これには歓喜しました。

二一型と並べてみました。

歳を取った今では個人的には二一型の方が好きですが、やっぱり五二型も捨てがたい。
私の前で零戦の悪口は断じて許しません!
つまるところは、零戦は傑作機!!零戦は正義!!
Posted at 2020/02/28 19:01:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 模型 | 趣味
2018年08月31日 イイね!

帝国陸軍の傑作主力戦車 九七式中戦車「チハたん∩(・ω・)∩ばんじゃーい」

小学校以来です。
戦車模型を始めてみました。
以前作ったのは小学校5年で、陸上自衛隊の90式戦車でした。
それと、ドイツのティーガーⅠの2両しか作ったことがありません。

正直なところ、日本の戦車はクソ雑魚ナメクジという印象をつい最近まで持っていたので、全く興味ありませんでした。
特に中学の歴史の教科書なんて、大破して放置された九七式中戦車の写真があり、米軍の猛攻の前に手も足も出ず破壊された、のような記述があったのでそれを真に受けたわけですよ。無知は罪なりと言ったもんです。
今となっては、何両いた中の数少ない1両だよ!?です。

WW2時の戦車と言えば真っ先に挙がるのが、やはりドイツのティーガーⅠ、ティーガーⅡですが、帝国陸軍も時代遅れの設計ながら、

九七式中戦車 チハ

と、それを母体にした派生車両が活躍し、昭和時代の考証ではGHQ主導の誤った情報によってズタボロにやられたとありますが、連合軍は局所的には苦戦を強いられました。
とんだ風評被害を被ったのです。
チハを知ったのは中学の歴史の教科書からですが、詳しく知るようになったのは、今ではサービス終了しているDMMの「機動戦車 チハたん」からです。

同じくDMMゲーム「日本版WarThunder」では、チハを使って1戦で最大単独15KILLを奪うなど好戦績を挙げてます。そして最大の敵であるアメリカのM4シャーマンを何度も撃破しています。
戦車界のハチロク、あるいは陸の零戦と言うのがチハへの正当な評価だと思います。

そして、Warthunderの日本車の主力デッキはすべてチハとその派生車の「チハたんとゆかいな仲間たち」、個人的通称「チハたんズ」です。低バトルレートですが全然かまいません。
何故なら「愛に勝るスキルはない」からです。私がチハを使えば、敵がティーガーだろうがシャーマンだろうがバレンタインだろうが関係ありません。勝てる勝負よりも、負けて元々の方が燃えるってもんだし、そもそもチハが弱いって誰が言ってるの?ちゃんと調べてモノ言えって話です。
ミリヲタが大嫌いな理由の一つです。

ちなみに、チハの1両はシナ軍に鹵獲され、その後国民党VS共産党の内乱で大活躍し、今は大事に保管されているそうです。おたくが作った戦車じゃないんだけど…。むしろおたくの出来損ない相手にチハじゃただの虐殺なんですがそれは。兎に角自虐史観を持ったり、愛国心のない奴は日本国籍を持っていて日本生まれ日本育ちなだけで日本人じゃない。海軍もしかりですが、チハたんズも戦争に負けはしても白人至上主義と植民地支配時代を木っ端微塵にした功労者の一員なのです。
チハたんズにやられたM3,M4戦車の数と、撃破されたチハたんズの数を1つの抜かりもなく資料を漁ってみてください。時代遅れのクソ雑魚ナメクジなど、口が裂けても言えなくなります。
ガール&パンツァーでも、知波単学園の戦車として名脇役ですし。ちなみに、史実ではあんなバカげた脳筋突撃などまずしてませんので悪しからず。

だから、

チハたん∩(・ω・)∩ばんじゃーい

タミヤの1/35の前期砲塔モデルを選択。戦時中は迷彩色が主流ですが、毎度のごとく1色塗装としました。選んだ色は、模型店の店主さんに相談して、タミヤのディープグリーンです。今回は、臨場感を出すべく家の庭で撮影。

右側面から

チハたん∩(・ω・)∩ばんじゃーい、鉢巻アンテナが可愛らしいです。短小砲塔ははっきり言って貫通力は皆無ですが、命中精度はかなり高く、榴弾を使って燃やしてやればM4シャーマンごとき、怖くありません。
小柄で軽量であり、非常に小回りが利く上、ディーゼルエンジンならではの加速力がチハたんの持ち味です。正面からのタイマンで負けるなら、俊足を活かして回り込んでシャーマンのメタボどてっ腹やエンジンに砲弾を見舞ってやればOK!

後ろ側から

デュアルマフラーがかっこいいです。エンジンは何とV12気筒とスーパーカー顔負けです。
後期型でも排気量22000cc近くある割にたったの170psで、15tの車重を40km/hオーバーまでしか引っ張れませんでしたが、問題は加速力。最大トルクはわかりませんが相当あったと考えられます。
対空機銃を付けるなら砲塔後部の固定機銃を取り外せという指示がありましたが、そのまま残しました。車体右側には、スコップ、つるはし、バールが備えられていて、歩兵支援戦車っていうのがよくわかります。
チハたん「いたいの、いたいの、とんでいけ~」

左側面から

やはり、中の人は欲しいですね。確か1/35の知波単学園生徒のセットが売られてますね。そのうち載せてみたいと思います。

いざ作ってみると、歩兵や他の陸軍兵器とかも一緒に並べたくなりました。と言っても今のところ未定ですが。

次に戦車を作るかどうかはまだ決めてませんが、とりあえずまた艦船模型とクルマ模型に戻ります。
Posted at 2018/08/31 17:09:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 模型 | 趣味
2018年08月26日 イイね!

艦隊の疫病神と称された武勲艦 BB-57 USSサウスダコタ

世の中っていう物は無情なもので、100の努力が1の成果を上げられないこともあれば、活躍して結果を出したのに正当な評価を受けられないことが多いことでしょう。
そもそも日本の社会常識自体が、有力者のご都合主義で成り立っているのが問題で、(上層部目線のの)経験則に囚われやすい日本人に対し、(現場からの)経験から学ぶアメリカ人と言った思考の違いも大きいでしょう。
個人的な意見ですが、将棋やチェスもろくに指せないような経営者や幹部の指示は従う価値がないと思ってます。

アメリカの戦艦、ソースタコだじゃなくて、

BB-57 USS-サウスダコタ

も、しっかり武勲を残した割には正当な評価を受けられるどころか、艦隊の疫病神というレッテルを貼られました。それには、あまりにもタコなことをしたからですけど、サウスダコタが活躍したのは、第三次ソロモン海戦第二夜戦と南太平洋海戦です。
南太平洋海戦では、空母エンタープライズを護衛し、敵機を26機撃墜し、エンタープライズをしっかり守り抜きました。将棋で言えば、日本は戦艦を王将、空母はあくまで飛車か角の扱いでしたが(これがそもそもの間違い。空母は脆弱で、やられたら元も子もない)、アメリカは逆に空母を王将、戦艦は金将、飛車角は攻撃機と爆撃機と言ったような位置づけだったのが大きな差でしょう。珊瑚海海戦で空母祥鳳が撃沈され、空母翔鶴が大破した戦訓を終戦まで全く生かせてなかったのが「量でも質でもアメリカに負けた」と言わざるを得ない事情でしょう。その最たるものが、レイテ沖海戦での囮機動部隊です。空母機動部隊を囮にするとか正気か!?わざわざ負けに行ったのか?って話です。
第三次ソロモン海戦は、大惨事ソロモン海戦でした。帝国海軍にとっては戦艦比叡霧島、駆逐艦綾波夕立、重巡衣笠を失って惨敗し、アメリカにとっても苦い勝利となりました。

サウスダコタは、第二夜戦で後年「ソロモンの鬼神」としてその武勲を評されている綾波を撃沈し、旧式の霧島に深手を負わせた(結局自沈には追い込んだけど撃沈には至ってない)が、自身も42発もの砲撃を受けて中破戦闘不能、あわや撃沈される事態に陥りました(注:艦これWikiでは霧島は大した痛手を負わせてないとあるが、それはあくまで結果論)。霧島の徹甲弾はサウスダコタの第3砲塔下の居住区を貫通してバーベットの装甲を割る深手を負わせた上で第3砲塔を使用不能にし、更には僚艦である高雄か愛宕の20cm砲の徹甲弾がサウスダコタの横っ腹喫水線部を貫通し、若干の浸水を与えています。ハセガワの考証では舷側装甲の厚みは457mmと戦艦大和より厚いと説明していますが、もしそれが本当なら20cm砲で抜くことは不可能です。主砲部はそうですが、舷側装甲は実際には扶桑型と殆ど変わらない310mmです。WorldofWarshipsでも、古鷹型の説明で、古鷹の主砲の徹甲弾ですら、戦艦の装甲を撃ち抜く貫通力があったといったような記述がある位で、見方を変えれば帝国海軍の重巡ズってスペック以上に優秀だったことがわかります。綾波も撃沈される直前に砲撃でサウスダコタの測距儀を破壊して戦闘不能に至らしめました。
さて、作戦時にはサウスダコタは戦艦ワシントンを伴っていたはずなのですが、日本艦隊と遭遇した時、何故かワシントンはいなくなってました。そのため、もし水雷戦隊の追撃を受けていれば深手を負ったサウスダコタの命運は尽きていたでしょう。
ここで運はサウスダコタの味方をしました。ここでようやくいなくなっていたワシントンが合流し、砲撃で霧島を航行不能(後に自沈処分)にして日本艦隊が混乱したことで、難を逃れました。

逆に日本艦隊はと言うと、サウスダコタが小柄なせいか、サウスダコタを巡洋艦と誤認したため、油断したようです。主砲の大きさと幅の広さで判別できなかったのか?と思いますけど、もし誤認しなかったらm霧島は1917年進水で14インチ砲4基8門、サウスダコタは1939年進水で16インチ砲3基9門とスペックだけを見ればサウスダコタの圧勝(注:実力は別の話。???「旧型ですって?バカね、駆逐艦の実力は、スペックじゃないのよ!」)なので、正面から殴り合うなんて愚は犯さず、霧島轟沈は免れていた可能性はあるでしょう。

さて、これをサウスダコタから見たワシントンはどう映ったでしょう?窮地に陥ったところを助けてくれたと言う見方も出来なくはないですが、常識的に考えて、肝心な時にいなくなって美味しい所だけ持って行ったってなるでしょう?
その後、帰投し修理を受けたサウスダコタですが、「あんにゃろ、見捨てて逃げやがった!あいつのせいでタコられた!ダコタだからって!!」とサウスダコタの乗組員は思ったようで、本土帰投後、留置場が満員になるほどサウスダコタVSワシントンの盛大な大喧嘩があったそうな。38人も死んでいれば当然か。

余談ですが、戦艦少女Rでは、霧島からは名前を切り取って「サダコさん」って呼ばれてます。

艦隊の疫病神と評されるのには、
1.1939年9月6日に、ラハイ水道で海図にない囲い柵に激突して損傷(目視で確認すれば防げたのでは?)
2.南太平洋海戦で爆撃を被弾して司令部が混乱し、一時操艦不能に陥る。その際、空母エンタープライズに突っ込んで行ってしまい、エンタープライズ側が気付いて間一髪で避けたため、惨事は免れた。その時を表現したのが先ほどの戦艦少女Rのサウスダコタのセリフです(笑)
等々、中々のやらかし屋ぶりを発揮したため。

満載排水量44374t、機関出力13万馬力と、大和より3万tも少なく2万馬力しか違わない(大和は15万馬力)割には、最大速力は27.8knotと、大和より若干速い程度に留まってます。アメリカ車もそうですが、動力伝達効率はあまり良くないようです。スペックだけ見れば戦艦長門よりやや上ですが、実力を見れば水爆にすら耐えた頑強な長門相手にタイマン勝負したら勝てるのか???20cm砲にすら撃ち抜かれた装甲で、長門の41cm砲の徹甲弾を食らったら一堪りもないのではないか?と思います。やはり個々の品質では日本の方が良く、スペックはあくまで参考値に過ぎないってことです。

正直不細工な戦艦ですが、作りました。制作時間は丸半日ほど。どこか憎めないダコタちゃんが出来上がりました。

艦首側から

確かに巡洋艦と見紛うほど、戦艦にしては貫禄がありませんね。金剛型の方が圧倒的に立派な外観です。前述の通り、主砲の大きさと幅広さで見分けがつくくらいですね。
全長は207mと、金剛型より10m以上短く、逆に全幅は33mと、寸胴な船体です。どっかのバカが戦艦大和をデブ呼ばわりしてますが、縦横比で言えばサウスダコタの方がよっぽどデブです。ただ、船体の形は小さくした上で下膨れした大和って印象です。16インチ3連装砲に負けずに目を引くのは対空機関砲の多さでしょう。エリコン20mm単装機関砲は合計76挺、ボフォース40mm4連装機関砲は17基68門。これで対空弾幕を張られたら、爆撃機にとっては近寄りたくないですね。

艦尾側から

戦艦の分際でプリ尻です。しかしでっちりです。日本の駆逐艦ズと違って可愛さはありません(笑)どこか大和っぽい艦尾周りではありますが、大和の様な色気もありません。アメリカ艦ってアイオワ級が代表するように余裕がある印象ですが、ダコタは詰め込み感が強いです。その辺は重巡足柄に通じるものを感じます。全体的に愛嬌はありますけどね。

霧島たちが巡洋艦と見間違えた理由を実証してみました。

手前から、重巡三隈、重巡プリンツ・オイゲン、戦艦サウスダコタ、戦艦金剛(霧島の姉妹艦)と並べてみました。
前述の通り、金剛の方が立派に見えます。ダコタはオイゲンより短く、三隈よりやや長い程度で、スレンダーでも自己主張の強いオイゲンや三隈に溶け込んでますね。しかしやはり主砲の大きさが歴然としているから、夜の闇のせいで判らなかったのかな?とは思えます。見比べてみると、やはりでっぷりしてますね。


WorldofWarshipsでは姉妹艦のマサチューセッツが実装され、現在も記念艦保存されているのが姉妹艦のアラバマと、割と名高い艦級ではあります。
次に作るとしたらアリゾナでアメリカ戦艦制作は最後の予定です。アメリカ空母と重巡はあと数隻の予定です。

その前に、溜まってきた買い置きの方から先に作っていきます。
Posted at 2018/08/26 18:41:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 模型 | 趣味

プロフィール

「先日制作したR34スカイライン天道咲夢スペシャルですが、テールライトハウジングを塗装してV36っぽくしました。ブログにアップするほどでもないと思い、こちらに載せます。」
何シテル?   11/19 08:02
生粋のエンスージアストにして普通自動車第二種免許保有の正真正銘プロの運び屋です。 普通免許取得時の私のあだ名は「奇跡のドライバー」。運転センスゼロで、自動車学...
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