暑い日が続きます。暦で言えば立秋を過ぎてますが、全然秋の気配を感じません。
昨日は終戦記念日でしたね。我が国にとっては左翼に言わせれば平和記念日みたいなもの、本気で戦争した者や極右派に言わせれば屈辱的な日です。
戦争には負けたが、結果的に大東亜共栄圏の大義は果たせた(かいつまんで言えば先進諸国の帝国主義による植民地支配からのアジア・アフリカ諸国の解放)ので、戦略的勝利であったとは前にも述べた通りですが、最近では一番の被害者は正義無き戦争で犠牲になった米軍兵や米国民じゃないかと思います。
アメリカもまた、馬鹿な大将敵より怖い国でした。時の大統領が、フランクリン・ルーズベルトではなくクリーブランド、もしくはセオドア・ルーズベルトだったならしなくていい戦争だったことでしょう。
と思えるのが、硫黄島の戦いで玉砕した、市丸少将の「
ルーズベルトに与ふる書」の内容です。
日米開戦後半年は大日本帝国は海軍を中心に連戦連勝でした。しかし、今の我が国のトップ然り、軍令部や政府は一度策略が成功すると、馬鹿の一つ覚えでいずれその策は繰り返すと対抗策によって無力化され、対抗策への対抗策を考えないと勝てないことがわからない、帽子置き場にしか使い道のない頭の持ち主ばかりです。
この程度のこと、将棋やチェスを嗜む人なら初心者でもわかる理屈です。
どうも勝てるケンカで負けるのが得意なのが、優秀なエリート君たちのようです。
航空戦が現代の戦いの要になるっていうことを実証したのが真珠湾攻撃でしたが、米海軍も爆撃機や攻撃機を運用するのに、防空について無策だったわけではなく、ただの海の航空機置き場でしかない
CV-1ラングレーとは打って変わって、当初は艦隊決戦への参加も視野に入れて巡洋戦艦を改造し駆逐艦や巡洋艦と並ぶ速力と、巡洋艦相手でも自身で撃沈できる戦闘力を与えられたのが、
レキシントン級航空母艦でした。
戦艦少女Rでは、航空戦の要となり得るキャラだけに、レキサラと並び称されてます。私は、制空は姉の
レキシントン、攻撃は妹の
サラトガと使い分けてます。
スペックだけなら、
飛龍や
蒼龍では歯が立ちません。艦これにも
サラトガは実装されてますが、初見で赤城と加賀の2隻で挑んだにもかかわらずサラトガ1隻に制空権取られました(汗)おかげでしばらくサラトガアレルギーを患ってしまいました。
今回制作したのは妹のサラトガ、ついでに姉のレキシントンも手直ししました。
終戦記念日に敵艦の姉妹丼とは中々粋な事するでしょう?(笑)
まずサラトガです。

戦艦少女Rの建造で、なんと4回連続出ました。サラトガに好かれてるようです。CVは
佳村はるかの
山瀬まみのような声がお気に入りです。ん?前作の麻美子に続いてCVまみ繋がり?(笑)
愛称はシスター・サラ(みんなの妹♪)、縦縞煙突のサラと、いわば艦隊のアイドルだったようです。
大東亜戦争初期から活躍し、2度も潜水艦の雷撃により致命傷に近い大破をしながらも無事終戦を迎えました。同じように潜水艦魚雷で沈んだ翔鶴や大鳳と違い、中々しぶといです。悪運が強いとも言えますが、伊6からの雷撃で損傷し修理した時に、キッチリ対水雷バルジを追加して強化してます。どうやら、当時の日本人よりアメリカ人の方が学習能力は高かったようです。
逆に空母を行動不能にするには潜水艦での雷撃が有効だと解ったはずなのに、逆の立場になった時の対策をしなかったのは帝国海軍の失策ですね。
最期はクロスロード作戦での水爆実験にて、1度目は耐えましたが、2度目のBAKERによって撃沈されました。エンタープライズと並んで大戦の1連の功労者であるサラトガは保存するべきだっただろうに。海底では原形を留めたサラトガが静かに眠っているそうです。
そして、サラトガが成し遂げた大きな功績は、史上最多の着艦記録を持つことです。その数は何と98549機でした。
戦艦少女Rでの改装前のサラトガはすぐ演習サボる困ったちゃんですが、これは2度の大破のせいでここ一番の海戦に参加できなかった史実から。サラトガがいれば沈まなかった艦は結構います。しかし、サボってたんじゃないんですよ。改装後は姉に頼ってばかりじゃだめだと、頼もしい子に化け、うちのサラトガは落とせない1戦では必ず勝って帰ってきます。勿論、それなりの編成をして挑んでるわけですけど、大鳳、サラトガ、瑞鶴のトリオを組めば大抵の作戦は勝って帰ってきますね。相性がいいようです。
制作時間は12時間ほどでした。今では入手困難なフジミ製で、完成度こそタミヤに譲りますが、定価1300円と安く、手を加えやすい貴重な1品です。
艦首側から

主砲がアトランタ級と同じ5インチ両用砲であることと、迷彩塗装でないことから伊6からの雷撃での大修理以降、伊26からの雷撃での大修理までの仕様だと思われます。しかし、塗装は竣工時のものとしました。竣工時のサラトガの特徴だった縦縞煙突も再現しています。
ご立派な集合煙突は、他にないものなので、レキサラ姉妹の大きな特徴となります。ただ、被発見性が高いのと、一目でレキシントン級と判るから、敵にとってはいい標的にされます。それもまた愛嬌です。艦隊のアイドルだから目立つんですよ、きっと。

(ウィキペディアより抜粋 パブリックドメイン)
大修理以降(ヘルキャットを載せていることから恐らく最終時)のサラトガの実艦の甲板の写真はご覧の通りで、タミヤのサラトガはこちらの仕様になりますね。
艦尾側から

まるで帝国海軍空母のように、艦尾のぐるりに対空機銃が装備されています。ボフォース40mm4連装機関砲、エリコン20mm単装機銃が所狭しと配備されてます。命中精度がやたら高い上に、当たれば即死レベルと帝国海軍機には脅威でした。艦載機は、派手な塗装のものが艦攻
TBDデバステーター、中ほど4機が艦爆
SBDドーントレス、後ろ3機が艦戦
F4F-3ワイルドキャット。羽を畳んで駐機中の2機も同じくF4F-3です。レキシントンの時は反米思想だったために各機に星マークを入れてませんでしたが、今回は単に紛失のために入れてません。どこへやったのやら。帝国海軍機、特に零式艦上戦闘機があまりにも強すぎるため、後に
TBFアヴェンジャー、
SB2Cヘルダイバー、
F6Fヘルキャットなどの対零強化された新鋭機に随時切り替えました。
右舷側から

すっきりしていますが、ボフォース40mm4連装機機関砲がやたらと配置されます。前部マストの大きな対空レーダーが目を引きますが、レーダーは煙突の前後にも配備され、さらに4基8門ある主砲で対艦攻撃も可能、更には巡洋戦艦からの改造艦なので装甲も厚く、丸裸のサラトガを倒せるのは潜水艦か重巡でしょうね。残念ながら日本の戦艦は鈍足なので、そもそも射程範囲に近寄る前に逃げられてしまいます。
お次は姉のレキシントンです。
愛称はグレイ・レディ(灰色の淑女)、あるいはレディ・レックス。
大戦前期の主力空母の1隻でしたが、珊瑚海海戦にてヨークタウンと共に空母祥鳳を撃沈し、空母翔鶴と凄絶な殴り合いの末、翔鶴を戦闘不能にするも、自らも翔鶴攻撃隊からの雷撃2発、爆撃2発を受けて大破し、その後運悪く艦内に充満していた気化ガソリンに誘爆して応急処置が間に合わず轟沈と、翔鶴、大鳳と似たような最期でした。
今回既に制作済みでしたが、色々手を加えました。
艦首側から
最終時であることに変わりはないが、船体をニュートラルグレーから軍艦色(1)に塗り替えました。
これによって、甲板と船体での色分けがはっきりし、より精悍な印象になったかと思います。
後の考証でやはり米海軍標準色だったそうなので、それに準じました。
主砲が8インチなので、サラトガとの大きな違いになってますが、実際はサラトガも1度目の大修理までは8インチ砲を搭載してました。大きな対空レーダーがないが、大戦後期まで生き延びていれば装備されていたことでしょう。
なので大きな違いは、艦橋の形状位でしょうか。
艦尾側から
j羽を畳んだワイルドキャットを2機追加しています。デバステーターはネイビーブルーのままです。
艦尾の対空兵装はサラトガに比べて少ないですね。ボフォース40mm4連装機関砲も装備されてません。
右舷側から
やたらと短艇を載せています。さらに、煙突上部に対空機銃台が備えられていて、そこにエリコン20mm単装機銃がびっしり配置されているのがサラトガとの大きな違いです。煙突に配備された機銃手は、登っていくだけでも大変なのに相当暑い思いをしながら対空戦闘を行っていたことでしょう。この角度だと、甲板と船体との色のメリハリがついて引き締まった印象ですね。
しかし、戦艦少女Rのサラトガの中破時のセリフ「お姉ちゃん、どこなの?助けて・・・」が、サラトガの知らないところで撃沈された史実の切なさを感じます。
悪いのは全部当時のアメリカの!白人による有色人種差別がいかに愚劣で、結局自分の首も絞めることになるか!レキシントンも正義無き戦争の犠牲者だったのです。
先ほどからアメリカにとっては正義無き戦争をやたら強調してますが、その論拠は結局のところ後の朝鮮戦争に始まる米ソの冷戦に繋がるからです。何の先見もせず浅慮なままに日本を追い詰めて「先に手を出した方の負け」の原則を悪用したのですから。馬鹿な大将敵より怖いを地で行ってしまいました。
姉妹並べてみました。
なんかレキシントンの右舷がやたらテカってますね。一応艶消し塗装のはずなんですけど、と言うかサラトガと同じ塗装なんですけど。こうして並べてみると、あちこち違うけどやっぱり姉妹だなって思います。
レキサラ大鳳は、私内部ではカッコいい空母ベスト3なのです。
艦これでレキシントンが実装されれば、もっとまじめにプレイするんですけどね。アイオワが実装されてるのに、ミズーリが実装されていないのにも矛盾を感じますし、これもうわかんねぇな、何がしたいの?ってやつです。
その点戦艦少女Rの方がよっぽど方針がわかりやすいです。
さて、実は制作中のクルマ模型が1台ありますが、なんか色々と手こずってます。その内完成させますが、その間にまた艦船模型が入るでしょう。結局今回、前回の大鳳の時にサラトガの名前を出したのが伏線になりましたね。