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2022年06月12日 イイね!

WRCにワークス参戦した日産のベビーギャング RNN14型パルサーGTi-R

約20年ぶりに、2ボックス車両です。
正直、このカテゴリーはあまり好きじゃないので、今まで作ったことがあるのは、EK9型シビックタイプRと、フォルクスワーゲン・ゴルフⅣだけでした。
そして、今回20年ぶりに制作したのは、日産最後の世界ラリー選手権(以下WRC)ワークス参戦ホモロゲーション車両であったパルサー3ドアハッチバックがベースのエボリューションモデル、

RNN14型 パルサーGTi-R

です。
搭載エンジンは直列4気筒DOHCエンジンのSR20DETで最高出力230馬力で、コンパクトなパルサー3ドアハッチバックベースにアテーサ4WD装備で、車重はたったの1230kgというかなり変態なベビーギャングと呼ぶにふさわしいスペックを誇りました。

1991年登場当時のWRCのライバルと言えば三菱はギャランVR-4、スバルはレガシィ、トヨタはセリカと、スペックだけを見れば互角以上に渡り合えるはずでした。また、今日のWRCの主力が、トヨタのGRヤリスやスズキのスイフトなど2ボックス車であることから、当時のライバルに比べて時代を先取りしたものと言えます。

スペック的には十分チャンピオンを取れるほどのスペックを誇ったにもかかわらず結果は振るわなかったのですが、パルサーの致命的な弱点が大きな足かせとなりました。

まずタイヤ&ホイール。150馬力しかないP10型プリメーラと同等のサイズであり、これだけのスペックを路面に伝えるにはあまりにも貧弱過ぎました。この時点ですでに勝てる勝負を捨ててるようなものですが、さらには元々が1.5Lクラスの車体には大きすぎるエンジンであるためにエンジンルームにゆとりがなくオーバーヒートや機関故障を引き起こしやすい構造であることも、耐久性が問われるWRCでは致命的な弱点となり、この詰めの甘さは悪い意味で日産らしくないものでした。
言わば、日産版カヴェナンター巡航戦車だったのです。
タイヤサイズを拡大し、冷却性能の問題さえクリアしていればと悔やまれる、名車とも迷車とも言える歴史に名を遺す日産の変態ベビーギャング、それがこのクルマです。

今回はサクサク進みました。制作期間は1週間、制作時間は10時間とかかってなかったと思います。
今回制作するにあたって、行きつけの模型屋の店主さんから色々助言をいただきました。

前側から

車体色は悩んだのですが、純正では設定されていない模型屋の店主さん一押しの黄色を選択しました。
アレンジとして、方向指示器はすべてクリアに、ヘッドライトハウジングとバンパーエアインテークはブラックアウト処理としました。

正面から

ブラックアウト処理により、ノーマルより精悍な顔つきになったかと。
室内は、車体色に合わせて黒とハルレッドのツートーンにして、スポーティながらもおしゃれにしてみました。

後ろ側から

ヨーロピアンホットハッチっぽい後ろ姿ですね。
大型のリアウイングが、他のパルサーとの大きな差別点です。

右側から

2ボックス車のシルエットってなんか好きになれませんがこの当時の2ボックス車としては中々のスタイルでしょう。
ドアハンドルとモール類は純正では艶消しブラックですが、安っぽいのが嫌なのでドアハンドルは銀色に、モール類は車体同色としました。
ホイールはレーシーに白塗装としました。
やはりタイヤ・ホイールはこのスペックなら16インチ、最低でも15インチは欲しいところです。


プリメーラや同時期のブルーバードにこのエンジンと駆動システムを搭載して、タイヤサイズを拡大したエボリューションモデルをラインナップしていれば、日産の歴史は違ったものになったと思います。
狙いも素材も間違ってなかったのにどうしてこうなったと言いたくなる、味付けが残念なベビーギャング、それがパルサーGTi-Rです。
Posted at 2022/06/12 10:15:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 模型 | 趣味

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生粋のエンスージアストにして普通自動車第二種免許保有の正真正銘プロの運び屋です。 普通免許取得時の私のあだ名は「奇跡のドライバー」。運転センスゼロで、自動車学...
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