今年のル・マン24時間耐久レースは、実に58年ぶりにフェラーリが総合優勝を果たしました。
1960年代まで、フェラーリはル・マンにおいては第二次世界大戦後の優勝候補であり、1960年から1965年では6連覇を果たしていました。
そして7連覇を食い止め、1966年に総合優勝したのが、アメリカ車としては史上初となる、
フォード GT40
です。ル・マン以外にも、セブリング24H、デイトナ24Hなどの耐久レースにおいても、当時無敵と言われたフェラーリを打ち破りました。
PS2のグランツーリスモ2のヒストリックカーレースにおいて、レギュレーション違反で登場したために苦戦を強いられたプレイヤーは数知れず。私も初めは苦戦しましたが、そのうちに
KPGC10型スカイラインGT-Rでもウデでカバーして打ち破ったのが懐かしい記憶です。
フォード GT40の1/24モデルは、現行ではフジミしか国内にありませんが、たまたま昭和の遺物と言っていい、エルエス製を入手できました。
正直、昭和当時模型というのは今日のように老若男女が愉しむ趣味ではなく、平成どころか20世紀の間は子供の玩具という認識だったので、「プラモが趣味」と自称すればバカにされた時代(実際私は大学時代までバカにされました)であっただけに、今日の模型に比べるとおもちゃ感丸出しのものです。
しかしそれが何だ?気合いとウデがあればある程度何とかなるものです。
バカにしてくる奴らに言いたい、同等のものを作れてからバカにするがいい、とね。模型は趣味を通り越して、今や文化です。
今回の制作期間は1週間、制作時間は10時間ほどでした。
ってことで、実はフォードGT40ってのはさまざまなバリエーションがあるわけですが、当時のル・マンにおけるホモロゲーション取得のために、50台限定でロードカー(公道走行可能な車両)が販売されていました。
今回は、日本国内でナンバー取得して走るならこうなる的なアレンジをしましたのでどうぞ。
前側から

車体色は、メタリックブルー+スーパーシルバーで、名付けるならブライトメタリックブルーです。以前制作した510型ブルーバードより明るいメタリックブルーです。
こちらは1965年製のデイトナ24H優勝車すなわちMKⅠなので、グランツーリスモシリーズなどで有名なMKⅡとは、細部が異なります。
正面から

公道走行車っぽく見せるために、エアインテーク下部にはフォグランプとナンバープレートを表現。
また、ドアにはエアロミラーを装着してみました。
右正横から

昭和の模型だけに部品の合いが悪かったので、削ったりなどの加工で愛をもってうまく合いを得ました。
GT40の40とは、全高が40インチという意味ですが、低いは正義!ですね。ちなみに、車高の低いのと地上高の低いのとは別物です。
後ろ側から

排気口の上にナンバープレート、エアアウトレット下部にバックランプを追加してみました。
久々にアメ車を作りましたが、フォード・GT40は半世紀以上たった今でも古さを感じさせずカッコいいですね。
カッコいいクルマってのはこういう形ですよ。
そして、スーパーカーと言えば大抵の人はフェラーリやランボルギーニ、ポルシェなどヨーロッパ車ばかり挙げますが、日本でもアメリカでも、そしてなんとドバイでも作られてるんですよ。

コイツがそのドバイ製スーパーカー、
フェニア・スーパースポーツ
見た目もフェラーリやランボルギーニよりカッコいい。
更には地上最強のスーパースポーツカー、最高出力5007馬力、最高速度500km/hオーバーの
デヴェル・シックスティーンという化け物もドバイ製です。
そして今の時代だからこそ言いたい。フォードGT40みたいなクルマを好む人、また所謂フォーディズムにピッタリの言葉
花より団子

Posted at 2023/06/25 19:43:15 | |
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