久々にドイツ車を制作しました。
ここ数年ドイツ車に対する当たりが強い私ですが、どちらかというと日本のドイツ車オーナーへの当たりが強いだけで、同じクラスならスペック的にも実性能的にも日本車の方が優れているのが事実なのに、よく知りもしないで先入観だけでやたらとドイツ車上げ日本車下げしてるから、何も分かってないくせに日本車ディスってんじゃないよってことです。
まぁ言っても、近年の日本車はデザインが醜悪なものが多く、見た目だけならどうしてもベンツやBMWの方がいいと言わざるを得ないのもまた事実です。例えば現行クラウンを選ぶくらいなら、同じ価格帯クラスで現行ベンツ
EクラスかBMW
5シリーズを間違いなく選びますわ。
ドイツ車は何台か実際に運転したことがありますが、特に印象に残っているのが、今回制作したハセガワからリリースされている、
E36系BMW 3シリーズです。ドイツ本国では、Dreier Serie→ドライア ゼーリエ。
運転したことがあるのは、1.8L直列4気筒SOHCエンジン搭載の318iと2.0L直列6気筒DOHCエンジン搭載の320iです。
一言で言うと、普通のセダンです。何のひねりもなく、ただただ普通のセダンです。日本車乗りの目線で普通ってことは、ドイツ車なのに日本仕様はちゃんと
日本に寄り添ったクルマということです。ただ、エンジンの音だけはいい印象でした。もっとも、1.8Lエンジンなら日本にはB18とか、SR18とか、CA18とかもっと音がよくクオリティも高いエンジンがたくさんあり、2.0L直6エンジンだったら、1GやRB20といった、より音も性能もいいエンジンがあるので、日本車が嫌いじゃないならあえて選ばなくてもイイのでは?が正直な感想で、この形が好き、BMWの走りが好きって人向けだと思います。同年代同クラスで性能で選ぶんだったら、
スカイライン、
ローレル、
セフィーロでしょう。
ヨーロッパの各ツーリングカー選手権はさることながら、全日本ツーリングカー選手権にも参戦し、何度か優勝しており、実性能的には優れたものとなりました。
1990年前後当時の輸入車としては手頃な価格で買えたため、特に先代3シリーズは、「六本木カローラ」の異名を取りました。
ってなわけで、今回は20日ほどかけて制作しました。

車体色はパールホワイトを選択。安っぽい樹脂処理部分もすべてパールホワイトにしました。ぶっちゃけ日本では関税がかけられてるから比較的高いだけで、ドイツ本国では
プリメーラと同等か若干高い程度の所謂ミドルクラスセダンでした。

特徴的なキドニーグリルは、敢えてシルバー塗装にしています。
また、無粋な純正フロントバンパー開口部はM3っぽい形状に改造しました。

こじんまりとしたコンベンショナルなリアビューです。ドイツでは「なんだ、ただの3シリーズか」程度です。日本で言うところのコロナやプリメーラの車格なのです。

野暮ったい純正ホイールじゃなく、加工して5本スポークホイールを装着して車高とキャンバーを調整してみました。サイドマーカーもシルバー一色にしています。
内装色は、ジャーマングレイと、重巡
プリンツオイゲンの船体色塗装に指定される、ダークシーグレイとしました。
ドイツ車が好きで日本車が嫌いだというならそれに対して何の言い分はありません。
特にBMWは特徴的な部分が多く、デザイン面では一部例外を除いて日本車より優れているのは確かです。
しょうもない優越感に浸りたいだけなら、むしろ他のクルマを選ぶべきです。
悪くはないけど特別良いわけでもないが、あえて好きなドイツ車を挙げるなら、まずこのクルマです。
1990年代のBMWのスタンダードとしての良さを愉しみたいなら、このクルマを選ぶ理由になることでしょう。

Posted at 2024/07/11 17:11:38 | |
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