埴方ひかりのブログ一覧

英国の歴史を勉強すると、白人による人種差別から始まる帝国主義をはじめ暗黒面が目立ちますが、紅茶が足りないと英国面と言うものにも堕ちるようで、失敗あり成功ありの挑戦の歴史でもありました。挑戦の歴史としての成功例でまず挙がるのが産業革命でしょう。
そして、近代戦車の発明です。戦車の登場により、地上戦における従来の常識が覆ることとなりました。

そもそも英国の人って何人か知人がいますが男性は紳士、女性は淑女って具合に大らかで上品な印象があります。他人の失敗に対しても現代日本人とは比較にならないくらい非常に寛容です。
そういう国民性からか、何でこんなものを作ったのだろうか？、考え方は理解できるんだけど普通作るか？もっと違う何かがあるだろ！？と首を傾げるようなものでも当たり前のように登場しました。個人的にひどいと思ったのがパンジャンドラム。あれは何ですか、例えて言うならメシマズ女が味見もせず独創性だけを求めて作った本人曰く「料理」と言う名のゲテモノで、本人も食べたらあまりにものまずさに失神したというようなもんです。
兎に角色んな意味でアイディア大国です。しかし憎めない愛dear大国かもですね。
何だかんだ言って日本に鋼鉄の船とクルマの作り方などを教えてくれ、近代化させてくれた良き師匠なのですから。

かくいう私も、現代日本人の常識からはかなりぶっ飛んだ英国面に堕ちた一人です。よく言えば独創的、悪く言えばただの変人、キチ、偏屈者、まぁ色々言われますが独創的なものは大好きです。

さて、珍兵器のリストに挙がることはありませんが、英国の戦艦って結構独特な外観です。クイーンエリザベス級やフッド、レナウン級と言った優雅な外観の美淑女もいれば、微淑女もいます。
今回制作したのはどっちかと言えば微淑女な世にも珍しい外観を持ったネルソン級戦艦2番艦

ＨＭＳ　ロドニー

です。タミヤのキットではロドネイ、文献によってはロドネーとも表記されてます。
戦艦少女Ｒとアズールレーンではロドニーなので、それに準じます。
戦艦少女でもアズレンでもお姉さんっぽいキャラなのでロドネイを捩ってロド姉って個人的に読んでます。前から見れば世界１，２を争うほどの迫力があります。前から見れば、ですが。
建造当時は海軍軍縮条約下であり、その中で世界最大最強を誇る７隻の戦艦（ビッグセブン）が登場しました。
長門、陸奥、ネルソン、ロドニー、コロラド、メリーランド、ウェストヴァージニアです。

長門と陸奥は速力が頭一つ抜けて秀でており、ネルソンとロドニーは他の５隻が１６インチ連装主砲４基８門に対し１６インチ３連装主砲を３基搭載しているため、スペック上の砲火力と防御力に秀でており、コロラドとメリーランドとウェストヴァージニアは鈍足で戦闘力は日英４隻に譲るものの、後に近代化改装で対空戦闘能力で大きな差を付けました。
他の５隻に比べ兎に角異形な艦影なのがネルソンとロドニーです。
書くよりまずはお披露目しましょう。制作時間は何と戦艦としては異例の６時間ほどでした。部品点数が少なかったことと、軽巡並みに難易度が低かったのが理由です。

艦首側から

１６インチ３連装主砲が３基も艦首側に配備されているため、世界屈指の迫力です。
先ほどの記述からするとあれ？と思ったことでしょう。そうです、主砲が全部前にあるのです。
逆に艦首側に１基で艦尾側に２基という配置は結構ありますが、前面集中配置は世界的に見ても珍しく、英国はネルソン級のみ、フランスのリシュリュー級とダンケルク級位です。

こういう配置の仕方をすれば後方の敵に対する交戦能力が大きく削がれるというのは想像に難くありませんが、バイタルパートを小さくできることと、丁字不利や反航戦の交戦形態時でも最大火力を発揮できる長所があります。
しかしそれらの長所を差し引いても尚、前述の短所の他にも、取り回しが非常に悪いために、ネルソンやロドニーが入港の際には余程大きな港でもない限り他の艦船が退避しなければならないくらいだったそうで、その運用法はかなり限定的のように思えますが

ノルウェー防衛戦
大西洋船団護衛
ビスマルク追撃作戦
地中海輸送掩護
北アフリカ
南イタリア
ノルマンディ上陸作戦など

結構あちこち動き回ってたんですよね、ロド姉は。


艦尾側から

今一つですね。貧相です。何と言うか、タンカーのなりそこないっぽいですね。ここまでリアビューの悪い戦艦は、リシュリュー級とダンケルク級などがそうで、彼女らよりはややマシです。もっと不細工なリアビューの戦艦も色々いますが、戦艦のリアビューランキングがあるなら間違いなく下から数えた方が早いです。他の艦船を交えてのランキングならだいぶ格上がりしますけどね。そもそも戦艦って概して一番カッコいい艦種ですから。


右舷側から

非常に独特の艦影ですね。美しいとも醜いとも言い難い、まさに微淑女です。
決して貶めてるつもりはないのですが、彼女たちが並ぶとひどいことになります。
では、ちょっとひどいことになってみましょう。
フッドさんとレナウンさんに来てもらいました。


手前から、ロドニー、レナウン、フッド。
完全に美女２隻から浮いてしまいました。船だけに。そして、気持ちは沈みますね。だけどロド姉よ、決してブスではないから安心したまえ。フランスやソビエトの連中よりは全然カッコいいから。ちなみに、史上最も醜い軍艦は個人的にはロシア帝国のノブゴロドだと思います。


戦艦少女Ｒで３隻組んでみたら

美女３名なのに。おまけに３隻ともめっちゃ強い。ロドニーの鈍足だけどうしても目立ってしまうけど、卓越した戦闘力のおかげであばたもえくぼ。フッドが旗艦を務めてくれればその欠点も解消されます。


英国はやはり戦艦大国ですね。作りたい戦艦はまだ４隻もあります。近年ようやくラインナップされてきた軽巡と重巡も作ってみたいです。次回はまた日本艦に戻ります。制作待ちは日本の軽巡、重巡、戦艦、アメリカ戦艦、艦載機、クルマ３台です。これらの消化のため来月一杯まで新規購入無しです。

本日、腹痛と下痢が酷くて休業しました。
夕方頃にようやく快復しました。

折角なので、作りかけの模型を完成させました。
昨日がレイテ沖海戦スリガオ海峡海戦で西村艦隊が駆逐艦時雨を残して全滅した日で、７隻いるうちの４隻まではすでに仕上がり、２隻は火曜日に、最後の１隻は今日完成しました。
いつも通りウィキリンクは載せますし、西村艦隊についてはすでに何度も語っているので詳細は割愛します。

完了順に

駆逐艦　山雲


朝潮型駆逐艦６番艦で、基本構造は先日制作した朝潮に準じます。
対空兵装が強化され、２番主砲塔が撤去された代わりに２５粍３連装機銃が２基設置されました。
機銃の配置は後述の姉妹艦である満潮に準じました。
しかし、元々朝潮として制作完成させていたものをバラして組み直したため、色は本来大阪生まれであるため舞鶴海軍工廠グレイとすべきところを軍艦色(2)のままとしました。
キャラは艦これのみの実装か?

駆逐艦　満潮


朝潮型駆逐艦３番艦です。ほぼ山雲の札替えってところです。
色は大阪生まれなので舞鶴海軍工廠グレイとしました。
キャラは艦これとアズールレーンで実装されてますが、不貞腐れた感じの艦これ版より、優しくて友だち想いなアズールレーン版の満潮の方が好みですね。見た目だけなら甲乙つけがたいんですけど。

そして本日の真打、

戦艦扶桑

艦これでも戦艦少女Rでも永らく秘書艦を務めてくれました。
それくらい好きなキャラと艦です。特に艦これの扶桑は見た目だけなら戦艦の中では一番の美女です。おっとりとした大和撫子な性格も非常に好感が持てました。かまってちゃんなところが玉に瑕でしたが。
建造当時は世界最大にして最強最速の戦艦でした。
1発当たりの砲火力は金剛型などとあまり変わりませんが、３５．６糎主砲を12門も備えているため、単純な被害半径だけで言えば間違いなく史上最強クラスであり、大和型にも引けを取りません。鈍足であることをよくネタにされますが、同時期に建造された戦艦で扶桑型より速いどころか匹敵する戦艦すら存在していません。
後発のクイーンエリザベス級でようやく扶桑型に追いついたのです。

レイテ沖海戦時の扶桑のフルハルモデルは青島文化教材社からしかラインナップされておらず、現在生産終了で入手困難であるため、フジミのフルハルモデルの山城の船底部分を切り離して山城を洋上モデルに作り直し、フジミの特シリーズのレイテ沖海戦時の扶桑に付け直してフルハルモデルとしました。前にすでに山城のフルハルモデルは制作済みであるにも拘らずわざわざアオシマのレイテ沖海戦時の山城のフルハルモデルを制作したのはこの扶桑への伏線でした。

艦首側から

「ジャックと豆の木」「違法建築」などと揶揄される史上最高を誇る艦橋が特徴です。
整った形状の山城と違って異形です。
似ているようで、山城とは色々異なる点があります。

艦尾側から

後から見れば山城そっくりです。零式水上観測機の代わりに、零式水上偵察機と水上爆撃機　瑞雲を載せてみました。

山城と見比べてみましょう。

扶桑の左舷側

山城の右舷側

艦橋の形状が大きく違うのと、3番主砲塔が扶桑が前向きに対して山城が後ろ向きなのが大きな違いです。
また、対空機銃の配置が全然違いますし、後部艦橋もまるで違います。
それでも遠くから見たら見分けるのは難しいでしょう。実際、スリガオ海峡海戦で扶桑が先に魚雷で爆沈するも、傍にいた最上や時雨からは、どっちがやられてどっちが健在なのかわからなかったようです。


西村艦隊、ようやく出揃いました。惜しむらくはキットの都合上フルハルモデルと洋上モデルに分かれてしまったところで、出来れば揃えたかったですね。


キャラは艦娘で統一しますが、左奥から


見方によっては捨て石にされたとも取れる悲運の艦隊でした。
更に言えば、エンガノ岬沖海戦の小沢艦隊もある意味ただの捨て石扱いでした。
そこまで酷評できるくらい、捷一号作戦と言うのはあまりにも愚劣極まりない作戦だったのです。
結局捷一号作戦とは、レイテ沖海戦とは稚拙極まりない帝国海軍の軍令部の気まぐれで、死なせてはならない将兵を多数死なせ、絶対沈めてはならない艦を多数沈めてしまった、まさに負けるための戦いでした。
馬鹿な大将敵より怖いってね。

そして、この責任を軍令部は何一つ取っていないところはまさに現代社会の政・官・業のトップそのものですね。いつも泣きを見るのは現場の兵隊たちなのです。汗一つかかずアゴで人を使ってふんぞり返っている奴だけが得する資本主義社会、そりゃ左翼連中が喚くわけですよ。
こんな社会、必ずいつかぶっ潰れます。いやむしろ一度潰れた方が我が国のためです。

真面目で正直者が馬鹿を見る世の中や常識こそ間違っている。
だから戦争に負けたんだ、日本は！と言ってやります。

工業力や数でこそアメリカに負けても、工業技術や兵の質は間違いなく大日本帝国が圧倒的に上でした。太平洋戦争はやりようによっては勝てる戦争だったのです。しかし、国のトップ連中の質は未だに発展途上国にも劣ります。

そしてそれは、昨今のクルマ業界にも言えることでしょう。
間違いなく日本車は世界最高品質を誇るはずなのに、便利さばかりで見た目も質もお隣の国以下のクルマばかり求めている愚民の寄り集まりが今の日本です。
世界中どこを探しても、ミニバンがこれほど売れてセダンやスポーツタイプのクルマがこれほどないがしろにされている国など、日本以外ありえません。
人それぞれ、自由と言えばそれまでですが、

そんなことばかり言ってるから欧米に負けるのです。
そんなことばかり言ってるから、今どきのクルマは20年前のクルマより動性能で劣り、見た目も総じて品も情緒もない。

勝っているのは燃費と便利さだけなのです。無駄に大きく重いですしね。
その証拠に、スバルWRXは筑波サーキットにおいてはGC8型やGDB型インプレッサにラップタイムで負けてるではありませんか。
基本に忠実で真面目にコツコツクルマ好きやっている人だけが報われ、その人たち向けのクルマ作りが蔑ろにされているようじゃ、日本車は劣化の一途を辿るだけです。
新しいものが良いとは限らない。常識が正しいとは限らない。旧式でも古臭くても、やりようによっては新しいものより全然イケる。流行りなど無価値です。要は使い方、考え方なのです。

適材適所の運用がなされなかったがために艦隊壊滅の憂き目に遭ったのが西村艦隊。
しかし、どこまでも真面目で漢らしかった艦隊でもありました。たとえ負けると判っていても一歩も退かない。その先に死しかないとしても、自分の信じたもののため、守るべきもののために戦う覚悟と根性、それこそがこの海戦から学ぶべきものだと思います。そう、言ってみれば新選組の様な艦隊だったのです。

ようやくセカンドカーを引き取ってきました。
しかし、こちらがメインカーになります。

今回３度目の自分での名義変更手続きとなります。
ま、法学部出身なので行政手続きなんて簡単なもので、結構知り合いの代行を安く請け負ったりしてます。大体名義変更だけで２，３万ほど、車庫証明まで代行してもらったら１～１．５万ほどとられますもんね。
東京も西の方のクルマなので色々大変だし経費も浮くってことで、クルマ屋さんと話をしてすべての手続きを自分でさせてもらうことにしました。

野田自動車登録検査事務所で


相模ナンバーでしたが、引き取った時には都合上多摩ナンバーになっていました。
軽巡多摩「呼んだにゃ？」
って言うか、昔と比べて随分とやりやすくなりましたね。手順も変わってて逆に手際が悪くてめっちゃ間抜けでした。
白いボディに柏ナンバーってなんかシュールですよね。

しかし思ったことがあります。高校時代にフジミ模型のUZS151型マジェスタとJZS155クラウンを作ったことがあるのですが、ボディとタイヤ・ホイール以外ほぼ同じもので手抜きだなと不満に思ったことがあります。
間違いなく車台回りは違いますが、問題は内装です。思わず笑いました。
まず、こちらがマジェスタの内装。


ロイヤルの内装

細かいスイッチ類やマルチかそうでないかの違い以外は、同じデザインです（笑）
マジェスタの立場としては何か損した気分だし、ロイヤルの立場としては何か得した気分？
ま、ロイヤルの方は助手席パワーシートじゃないし、ステアリングのチルト＆テレスコ機構がマジェスタが電動に対してロイヤルがレバー式、ウィンドウディスプレイとリクライニング式リアシートの有無など、やはり価格差なりの差別化はされてますが、別に不満がないレベルです。
あと、正直デジタルメーターには飽き飽きしていたので、アナログメーターになっているのには歓喜しました。

また、VVT-i化された１JZエンジン。BMWのシルキー６より全然気持ちいいですね。
結構トルクもあるし、１４万ｋｍ近くも走ってるのに吹け上がりもいいし流石はトヨタです。
回した時の重厚感がありながらも甲高いサウンドもいいです。そなたはオペラ歌手か。
やっぱり世界的に見ても、直６エンジンはRB系とJZ系の２トップですね。異論は認めません！

姉妹並べてみました。と言うか駐車場の契約もちゃんと隣同士です。

単独だと角張ってていかつい印象ですが、マジェスタが隣にいると大人しい印象に代わる不思議。
でもやっぱりロイヤルの方がキャッチフレーズ通り「どこから見てもクラウン」って感じですね。
通りかかる人みんな注目していきます。羨望と嫉妬両方の目を持って。
酒もたばこも賭博も女遊びもしないんだから、クルマで贅沢してどこが悪い？ですよ。

愛車紹介のニックネームはとりあえずです。前に乗っていたJZS141クラウンの愛称をそのまま２世ってことで暫定にしてます。けど、同じクラウンでも違う個体、違う子なんですよ。なので序列はありません。

やっぱりいくら市場価値が下がっても、クルマその物の本質や価値が下がるわけではないのです。
何をもって満足とするか、何を求めてクルマを選ぶかはその人の境遇や好みによって変わってきますけど、５年前に買ったユニクロの中華製コットンシャツはもうボロボロなのに、２０年前に買ってもらった国産だけど英国ブランドのドレスシャツは未だに現役で大して傷んでません。やっぱり持って生まれた「モノの違い」ってものは変わらないんですよ。

我野島艦長トノ約束アリ　野島救援ノ後避退ス

古来より、約束と言うものは時として命がけです。
約束を交わすのにその印として定番の行為と言えば「指切り」
これを破れば指を切り落とすと言う意味で、任侠の世界での「エンコ詰め」に通じます。

艦隊これくしょんで真面目っ子と言えば真っ先に挙がるのは、第８駆逐隊旗艦であった

駆逐艦朝潮

でしょう。前回のイベントでは我が鎮守府においては主力として活躍してくれました。

太平洋戦争ではバリ島沖海戦、ミッドウェー海戦、第３次ソロモン海戦、ビスマルク海海戦などに参加。
バリ島沖海戦では駆逐艦１隻を撃沈して更に１隻を撃破する戦果を収めています。
スラバヤ沖海戦で、駆逐艦エレクトラ撃沈と駆逐艦エンカウンター撃破（後に駆逐艦雷に撃沈される）の戦果を挙げた姉妹艦である駆逐艦朝雲の艦長であった佐藤康夫が、第８駆逐隊指令として朝潮に座乗し、ビスマルク海海戦における輸送作戦の失敗と輸送艦隊の壊滅を危惧していました。
出港前夜、佐藤康夫と給炭艦野島の艦長松本亀太郎が酒を飲み交わし、佐藤が「今度の作戦は危ないかもしれん。貴様の艦がやられたときにはすぐに飛んでいって救助してやるから安心しろ」と約束します。

作戦当日は、連合軍機の波状攻撃によって輸送船団の艦船は次々と撃沈され、残存艦による生存者の救助が行われるも、更なる連合軍機発進の報告を受けて救助活動は打ち切られます。その時に佐藤康夫が発した信号が、冒頭のセリフです。その時の艦隊司令の木村昌福は佐藤康夫の要請を承認し、朝潮は更なる攻撃を受ける危険を顧みず、単艦で野島救出に向かい、その途上で大破漂流中の姉妹艦荒潮を発見、その生存者も救助します。そして、約束通り野島の乗組員も松本を含めて救助に成功します。
その後、朝潮は連合軍機の追撃を受けて轟沈。松本亀太郎は生還できたが、佐藤康夫は朝潮と運命を共にしました。

以前洋上モデルを制作しましたが、それは姉妹艦の別の艦として改造途中で、今回新たにフルハルモデルを制作しました。

艦首側から

佐世保海軍工廠生まれなので、佐世保海軍工廠グレイとしました。これは駆逐艦夕立や時雨と同じ色です。九州ってのはある意味豪傑の寄り集まりですね。
対空強化される前に戦没したため、２５粍連装機銃２基と、１２．７糎連装主砲３基６門の装備です。
これでは航空機による波状攻撃を凌げるはずがありませんでした。純粋な艦隊決戦での同数対決なら、米英駆逐艦など敵ではありません。特に対潜能力が高く、運用次第では陽炎型にも引けを取らない強力な駆逐艦なのです。

艦尾側から

対潜装備は充実しています。やはり空中線を張りたくなりますね。
既に制作済みの姉妹艦たちはすべて対空強化済みの仕様なので、かなりすっきりした感じがしますが、２基４門の主砲が後方に睨みを利かせている点が大きく異なりますね。
また、掃海具もしっかり装備しています。


引き続き朝潮型の姉妹艦を制作中です。それが仕上がり次第、更に戦艦を制作予定です。
乞うご期待。

ワレギョライヲウク カクカンワレニカマワズトッシンセヨ

男として生まれたなら、一生のうちに一度は経験することでしょう。
負けると判っていても挑まねばならない戦い、と言うものを。
真に強い男っていうのは、単に腕力が強い男を指すのか？ケンカが強い人を指すのか？
私の答えはＮＯ！です。
たとえ負けると判っていても、その先にどんな悲惨な結末が待っていても、戦うべき時に一歩も退かない「負けじ魂」の持ち主こそが真に強い男です。
スラバヤ沖海戦で2隻の敵艦を撃沈するも、400名以上もの敵兵を救助した駆逐艦　雷（工藤俊作艦長）が「海の武士道」と呼ばれるなら、「海の士道」とでも称すべき提督が存在しました。

こう述べると真っ先に挙がるのは、ミッドウェー海戦での空母飛龍座乗の第2航空戦隊の山口多聞でしょう。現代日本の価値観では、例え無様に負けて帰っても生きていればまたチャンスはあったのにバカな奴、でしょう。その価値観こそ便所に吐いたタンカス以下の汚物です。
そんな価値観のやつらばかりの集まりが当時の日本だったら、今の日本は、そしてアジア・アフリカ諸国はみんな白人の奴隷です。

海戦史上最も悲惨な戦いだと言われた「レイテ沖海戦」。その中で最も悲惨と言われたのが「スリガオ海峡夜戦」は、帝国海軍史上最も愚策ともいうべき作戦の一つであり、日本の敗戦を早めた海戦のひとつと言って過言ではないでしょう。

それでも、一度決まった以上は最後まで諦めずやる、士道を貫徹したのが西村祥治提督率いる通称西村艦隊。その旗艦である

扶桑型戦艦2番艦　戦艦山城

（戦艦少女Ｒの山城）
です。戦艦山城自体は前のアカウントで一度制作しています。
しかしこちらは昭和13年当時、即ち角田覚治艦長時代のものであり、今回制作したのは昭和19年10月、即ち西村艦隊旗艦、篠田勝清艦長時代のものです。
冒頭のセリフは、戦艦山城がスリガオ海峡に突入した際に魚雷攻撃を受けて被雷した時のものです。
スペック上は山城の装甲を容易く貫通できるはずの41糎砲弾の混じる数千発もの砲撃を被弾しながらも数時間も耐え抜き（注：アメリカの14インチ主砲戦艦なら数分しか持たない。圧倒的な物量で負けたのであって質では日本の方が明らかに上であることがわかる。日本車とアメ車を比べればそれは歴然たるもの）4本の魚雷で沈んだ山城。まず姉の扶桑がやられ、僚艦の駆逐艦山雲、満潮もやられてしまい、自身も集中攻撃を受けている中、身を挺して航空巡洋艦最上（離脱後駆逐艦曙が雷撃処分）と駆逐艦時雨、朝雲（離脱中に追撃を受けて撃沈される）を逃がしました。
艦これの二次創作でその様子を再現したＭＶがありますね。

まっくろな雨

時雨に何かを告げて砲火の中に消えて行ったのが戦艦山城。
小沢治三郎「あのとき、まじめに戦争をしたのは、西村一人だったよ」
江崎（山城主計長）
「日本海軍がアメリカ海軍に負けたのであって、西村司令官の責任ではない。当時の誰でも西村司令官以上の指揮は出来ず、あの状況下では最善の指揮だったと信じている」
「艦を沈めたのは4発の魚雷であり、艦砲射撃は終末を早めたのみである」

今回2隻目とは言っても、フジミ製とアオシマ製の違いがあってまったく別の船を作っているようなものでした。かかった日数は約10日で制作時間もざっと20時間ほどです。
純粋に対空強化を施されているので、その分手間暇かかりました。

まず、以前制作したフジミの戦艦山城。傍には艦これ版山城のフィギュア。

軍艦色（２）で塗装しています。これでも十分威厳があってかっこいいんですが。
艦娘の山城も美人です。個人的には扶桑と同じく黒髪ロングヘア―のデザインだったらさらにいいが。

さて、今回制作した西村艦隊旗艦の山城です。
艦首側から

まごうことなく山城です。立派な艦橋は健在ですが、微妙にフジミの山城の艦橋と形状が違います。改装前と改装後の違いでしょうか？
対空機銃がハリネズミのように張り巡らされてます。やはり対空機銃のついた主砲ってかっこいいですね。
色は明るめで青味がかった舞鶴海軍工廠グレイにしてみました。どっちかというと横須賀海軍工廠グレイに近いので。

艦尾側から

零式水上観測機ではなく、フジミの山城に載せていた水上特殊攻撃機　晴嵐を２機載せました。艦これでの私の山城改二も４スロット目に晴嵐を載せているので。また、戦艦少女Ｒでも山城改が実装されたら晴嵐を載せます。if仕様の航空戦艦ではないが、物理的に３機まで載せることは可能なので。

右舷側から

やはり扶桑型は艦影が際立ってカッコいいです。背の高い後部艦橋などどうしても１９４０年代では時代遅れ感が否めませんが、一目で扶桑型と判る位他のどの戦艦にも似てません。
山城は整った艦橋の形をしていますが、姉の扶桑はジャックと豆の木と揶揄されるほど異様な形をしています。この差で個人的には山城の方がいいですね。

やはり高いお金を払ってまで改めて作ってよかったです。同じ艦でも時期によって大きく変わる場合もあるし、その時期に起こった出来事なども考えると感情移入しますからね。

洋上モデルの最上、フルハルモデルの時雨と並べてみました。

史実があまりにも悲惨だからこそ、この世界ではみんな揃って幸せであってほしい。
だからこそ、西村艦隊はモデルの都合上洋上モデルとフルハルモデルに分かれてしまいますが、揃えます。戦艦少女Rの山城のセリフ、実現して差し上げましょう。
ちなみに今、山雲と朝雲、満潮を西村艦隊仕様として作っています。
また、フジミの山城は艦底部を外して洋上モデルとし、フジミの特シリーズの扶桑を発注しました。
なので、そう遠くないうちに西村艦隊が出来上がります。
もうすぐ命日ですね（１９４４年１０月２５日戦没）