4月に購入したフジミ模型の1/24
JZS155クラウンロイヤルサルーンGが満を持して完成しました。
ベースがロイヤルサルーンGではあるものの、それなりのアレンジはしています。
S150系クラウンの特徴としてはバブル崩壊直後のモデルであることから色々装備などの簡略化が図られて全体的に低価格であったことにあるでしょう。
最低級グレードのロイヤルエクストラだと、先代のGS141型に引き続いて300万円を切りましたし、中級グレードの2.5ロイヤルサルーンでも300万円台後半と、一般家庭のご主人なら頑張れば手が届く超良心価格でした。装備が簡略化されたと言っても、余程の贅沢者でない限り不満は全く出ないばかりか、「俺でも頑張ればクラウンに乗れるんだ」という夢を与えられた世代ではないでしょうか。
クラウンってやっぱりオヤジグルマなんですよ。若い子には中々その価値を理解できないでしょう。言いつつ、物心ついた頃からのクラウン好きですし、初めてクラウンを所有したのは24歳の時ですけどね(笑)
本来の主力購買層と言えば、
仕事の問題
家庭の問題
個人の問題
社会の問題
そんな色んな負の問題を抱え、日ごろから疲れているお父さんたちであり、癒しや安らぎ、あるいは唯一自由になれる空間として、第二の家であり、第二の妻的な立ち位置でしょう。革シートじゃ落ち着きませんが、伝統のフルモケットシートで寝ると自宅のベッドより熟睡できます。何ていうか、安心できるんですよ。包み込まれるような、まるで膝枕されている気分です。男性ならみんな好きでしょ、膝枕?
ちなみに、初恋はMS110型ですが、そのきっかけとなったのがこちら
わかりやすい!いつかはクラウン、いつかはターボ。そう思いながら育ちました。周りの同い年が何とかマンだのガンダムだの言ってる横でです。そら周りから浮くわ(笑)そして現車のMS110が近所に停まってましたが、それ見たさによくひとりで遊びに出かけてました。当時3~6歳(爆)
ピンク色のボディでドラえもんのCMじゃ恐らく私はクラウン好きどころか、クルマ好きですらなかったでしょうね。
すると今度はS120型にモデルチェンジしてるじゃありませんか。
この型のミニカーは3台持ってました。
そしていつか絶対この型に乗ろうと中3の小僧ながら心から思ったのが、S150系
このCMが流れ、模型店に並んでるのを見て速攻で買いました。実は高級車というより、走りにこだわったクルマって印象を物心ついた頃から持ってたのです。
そのため現役走り屋時代にJZS141型を何の迷いなく峠に持ち込めたのです。そして、普通に攻めることができました。まさか本当にいつか所有することになるとはね。
余談ですが、小さい頃からクラウンの次に好きなクルマは、それこそ一目ぼれしたアイツですよ。日産
フェアレディZ。幼稚園時代の当時はS130型からZ31型への転換期、あの美しすぎる姿に心奪われないはずないでしょう。言うなれば、
貂蝉に一目ぼれした
呂布状態です。一応これは将来何かの伏線になる予告です。
さて、長々と脱線しましたが、24年ぶりに作ったのでさすがに興奮しました。
スプレー塗料のホワイトパールとクリアー、いつもなら半分しか使わないのにそれぞれ丸1本、塗装代だけで1000円を超えるほど手間をかけました。きっと代と合わせると3500円ほど。というのも、出来るだけ玲奈タソの再現度を高めた結果です。
前側から

上が模型、下が玲奈タソ。車体色は言うまでもなくホワイトパール。キットの元々の色をそのままベース色として利用し、合わせてモノトーンとしました。ホイールはそのうち履かせる予定のBBS-RSを選択。そのままでははみ出てしまうので、ツラウチにするために加工して装着しています。やっぱりクラウンにBBSは合い過ぎるくらい合いますね。中々に再現度が高いです。
後ろ側から

同上
早苗ステッカーは入れてません(笑)まぁシャレで入れてるだけですので。
風格ある「G」バッジ、入れたいですね。タクシー乗務員時代の愛車がスーパーデラックスGパッケージだったので、最高級の象徴である「G」は憧れです。
黒い油虫をイメージした人、ぶっ飛ばしますよ?
こちらも中々の再現度かと。マフラー等もノーマルのままとしました。
右正横から

パールカラーってなかなか光沢が出しづらい上、画像にその光沢が巧く表現できないのですが何とか頑張ってみました。真横から見るとやはり、「クラウンってこの形」「どこから見てもクラウン」ですね。
色々省略された内装も、出来るだけ現車を再現。

写真ではシートと内張は呉海軍工廠グレイっぽかったのですが、実際見てみてより近い軍艦色(1)を選択。ダッシュボードなどはジャーマングレイの上にクリアーを塗りました。また現車にはある前席のツイーター部分もしっかり再現しています。
正面から

このおとなしそうで上品な四角い垂れ目、おちょぼ口。最近誰かに似ているなと思います。そして、艦これで遊んでいると、「あ、そなたか」となりました。

似てる?似てない?特に目元。
それは良いとして、
2台並べてみました。

完全再現はほぼ不可能なのは仕方ないとして、割とそれっぽくなったかと。
こうしてみると、1990年代っていい時代だったのだなと。
300万円あればベースグレードのクラウンが買えたのです。頑張って手を伸ばせば届くからこそ、みんな憧れて買おうと頑張って仕事に打ち込めたのではないのでしょうか。それに引き換え今時の中高年労働者のへっぴり腰と老害っぷりよ。ブラック企業のクソ社長は論外として。で、所有しているメイン車両が軽やミニバンやハイブリッド。そりゃ若者はクルマ離れしますわ。そりゃ若者は仕事に情熱や希望を持てなくなりますわ、働いたら負けってなりますわ。今時の腑抜けた中高年の姿が自分たちの将来像ですから。私はああはなりたくないです。
勿論みんながみんなではなく、世の7,8割がたを指しています。
どうせいつかジジイになるんだったら、例えば三国志の
黄忠や
黄蓋のような無双ジジイでありたいもんです。勿論愛車はクラウン!若者の手本となり尊敬されてこその年寄り。黄忠を見習え!黄忠こそ私の年老いた先に目指す人物像です。年寄りは敬えだと?尊敬される年寄りになってからぬかせ!!
ロイヤルサルーンGには乗らないけど、ロイヤルサルーン爺になりましょう。ヤンエグより、齢を重ねて盛んな男の方がかっこいい。それに気づいたとき、真なる男が立つのです。クラウンはそんな男に似合うクルマなのです。だから下手な若返りは不要。
そんなに若返りさせたいなら、デザインは往年のように戻し大排気量V6ターボを搭載し、最高速300km/hクラスのクラウンを作り、高性能をアピールしてほしい。その方がきっと若者の心をつかむはずです。
Posted at 2019/06/10 19:56:51 | |
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