言葉って使う人の性格を顕すんですよ。
乱暴な言葉を使う人はやっぱり乱暴な性格であるように。
そして私のように一般的に考えて難しい言葉ばかり使う人はやっぱり堅苦しいんですよね(笑)
私個人の意見なので異論は認めますが、本当に優れた人間ってのは、
おっきくて、カタくて、太い
人だと思いません?あ、下ネタはないので、それだと思った人、心を洗濯してきてくださいな。
おっきくてってのは心の大きさ、すなわち寛大さ。
かたくてってのは、身のかたさ、すなわち誠実さ。
太くてってのは、芯の太さ、すなわち意志の強さ。
でも、
どんなに寛大な人でも言葉一つで怒りを覚えることがあります。
どんなに誠実な人でも言葉一つで軽い人だと思われることがあります。
どんなに芯の強い人でも言葉一つでだらしないと思われることがあります。
私自身もたまにやらかしますが、言葉の誤用だけは要らぬ誤解を与えるので避けたいところですね。
ってことで、最近色んな所で言葉についてコメントしてますが、本当は間違っているのに当たり前のように使われている(と私が思う)言葉と、本当はどう言えばいいかを検証できればと思います。
はっきり言ってこれから挙げる例はすべて「日本語不自由な人ですか?」って言われても仕方ないレベルです。
まず、クルマいじりでよく使う言葉
DIY
ありがちな誤用。
「この部品をDIYで取り付けました。」
「この部品をDIYで作りました。」
意味がわかりません。っていうか全く意味が通じません。
DIYとは、do it yourselfの略です。つまり、一人称じゃなくて二人称。
これをこのまま日本語にすると、
「この部品をあなた自身がやって取り付けました。」
「この部品をあなた自身がやって作りました。」
はっきり言って、ダサい!!
DIYは言い換えれば和製英語のセルフサービスです。
なので、ホームセンターの看板によく掲げられている「DIY商品」などと言う使い方が正しいのです。むしろ日常での正しい使い道ってそんなにないでしょう。
上の2例だと普通に「自分で」で十分でしょう。
日常編 その1
役不足
ありがちな誤用
「こんな難しい仕事、俺では役不足だ。」
意味が逆です(笑)
もし、「こんな楽勝な仕事、俺にとっては役不足だ。」なら意味は通ります。
役不足とは、役が不足しているすなわち自分の能力に対して受け持つ役割が″手に余る″のではなく″容易すぎる″と言う意味です。
手に余ると言いたいのであれば、
「こんな難しい仕事、俺では荷が重い。」
とか、
「こんな難しい仕事、俺では力不足だ。」
です。
日常編その2
充電
ありがちな誤用
「携帯の充電が切れた。」
意味が通じません。
充電とは、「電力を充たすこと。」です。携帯の電力を充たすことが切れたって普通に意味不明でしょ。日本語習いたての特アの人ですか?
正しくは
「携帯の電池(バッテリー)が切れた」
どうしても充電って言葉を使いたいなら
「携帯の充電しなきゃ」です。
初めて「充電切れた」って聞いたとき、言った人に対して「頭大丈夫?」って真剣に心配しましたよ。
仕事編その1
恥の上塗り
ありがちな誤用
「こないだのブログでDIYで作ったなんて書いてエライ恥をかいたけど、今度はちゃんと自作したって書いた。これで恥の上塗りだな。」
はい、それこそ恥の上塗りです(笑)ありがとうございます。
恥の上塗りとは恥の上に恥を重ねることです。塗装を思い浮かべてほしいのですが、こういう構図になるわけです。
―――――
恥(上塗り)
―――――
恥(下塗り)
―――――
下地
―――――
恥の上塗りって言葉を使いたいなら、例えば
「コンビニで買い物してsuica使おうとしたら残高不足で、仕方なく現金で払おうと思ったら手持ちのお金が足りなかったから買うの辞めた。恥の上塗りだよ。」
とか。実際私がコンビニのバイトやってたころにあった事件です。
例文を意味の通るように書き直せば、
「此間のブログでDIYで作ったなんて書いてエライ恥をかいたけど、今度はちゃんと自作したって書いた。これで
汚名返上だな。」
名誉挽回って言葉でもいいですね。
その他 長くなるので簡潔にします。
「
苦肉の策」
俗に使われる意味⇒苦し紛れの方策
本来の意味⇒自分の身を痛めたり自分が損をしてでも行う偽計
詳しくはウィキリンクしておきました。
「気の置けない人」
よく間違える意味⇒心を許すことが出来ない人
正しい意味⇒遠慮なく付き合える親しい人 同様の意味として心安い人
「気高い」
間違われやすい意味⇒気位の高い 傲慢な
正しい意味⇒ 1 すぐれて上品に見える。気品がある。2 身分が高い。高貴である。
私が良く評される言葉です。多分若い人からは前者の意味、実年の人からは後者の意味(笑)
クルマ編
ハンドル
ありがちな誤用
「クルマのハンドル」
ハンドル【handle】とは、取っ手や舵取り棒のことです。
なので、「バイクのハンドル」、クルマでも「ドアハンドル」などは正しいよう法ですが、クルマの操舵に使う環状の舵のことは、
「ステアリング・ホイール」
略して
「ステアリング」
日本語にすると「操舵輪」
が、正解です。クルマ好き名乗るならステアリングと呼びましょう。
俗に言われる右ハンドルは、英語にすると
right hand steering drive、略してRHD
同様に左ハンドルは
left hand steering drive、略してLHD
ですが、これはこれで定着してしまいましたから訂正のしようがないですが、私は苦し紛れに「右ステア」「左ステア」と呼称してます。
番外編
バック誘導する時に、「右に(ステアリングを)切って。」
案外指示とは逆に左に切る人が多いです。
確かに後退する時に運転者の顔は後ろを向くので見た目の右はクルマの左側です。
しかし、誘導って進行方向に対して方向指示します。つまり後退っていうのは言い換えると後進すなわち進行方向とは逆に進むと言うことですし、そもそもステアリングを右に切れと言ってるんだから素直に右に回せばいいだけなのです。
日本語って難しいなぁ。
いいえ、正しく理解して使ってないだけです。
言いつつ、私もたま~に日本語おかしくなったり間違えたりしますよ。
でもね、その時は感情的にならず、
知るは一時の恥、知らぬは一生の恥
だと思って素直に訂正してます。
ん、正しくは「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」の間違いって?耳で聞くだけじゃなくて目で見て、あるいは経験したり勉強したりして知ることもあるので、知ると言う言葉に置き換えただけです。
何でもかんでも自由主義ばかり主張して世の中全体が人それぞれって言葉で正当化し続けた結果、日本語をまともに使えない日本人が多くなりました。
そりゃ時代と共に変化するってことはあるでしょうよ。だけど、青が赤に変わったり、白が黒に変わったりすること(要するに根本的な部分)はないでしょう。
特に何でもかんでも俗語や外来語を使いたがる人ほど日本語がなってないのです。
まぁこんなことばかり言ってるから余計堅苦しい人って言われるんでしょうな。
ま、言われたら言われたで誉め言葉と捉えてます。