私は大阪生まれ大阪育ちですが、遺伝子は静岡県民です。
静岡県民であったのは1600年ごろまでで、以降私の両親までが高知県です。
なので、生誕地基準で見れば大阪人で、言ってみれば蒼眼の日本人みたいなものですが、遺伝子基準で言えば大阪生まれの静岡人です。こういう生い立ちの人は少数ながらもそんなに珍しいことではないが、生まれからして世間の常識からずれてるわけです。何だったら、生まれたのが船やタクシーの中だったって人もいます。
工業に至っては常識的にあります。所謂ノックダウン生産、ライセンス生産と言われるものです。古くは
戦艦比叡がそうですね。設計も部品も英国のものですが、生まれたのは日本です。
今、航空自衛隊で現役で飛んでいる戦闘機と言えば、まずは三菱
F-2が挙がるでしょう。その次に
F-35ライトニングでしょうか。
ところが就役から40年近くたった今でも現役の戦闘機があります。
それが、
F-15J イーグル

(空戦乙女スカイヴァルキリーより F-15Jイーグル 雪音)
です。
航空自衛隊に志願するとなれば、「例えばF-15Jのパイロット」とまずその名前が出てきます。成り立ちは、マクドネル・ダグラス F-15Cをベースに、零戦で有名な三菱重工業を主体に日本仕様に手直しされてライセンス生産された、まさに「碧眼の日本人」です。
製造に関わっているのは三菱だけではなく、隼で有名な中島飛行機、飛燕で有名な川崎重工業などです。
なので私も少年時代はアメリカ機を輸入したものと思ってましたが、実際は一部を除き立派に日本機なのです。
1981年に運用開始されたにもかかわらず今でも稼働率90%以上と、現役バリバリです。
言うまでもなく、ガワこそ40年前の戦闘機ですが、中身は最新のものと遜色ありません。というか、素の戦闘機としての格闘能力だけを見れば、40年前からそんなに大きくは進化してないのです。
精々零戦が一一型から二一型になったくらいの差です。
ぶっちゃけクルマもそうですよね。例えば現行
レガシィB4なんて、22年前の
初代レガシィB4 RSKにクルマとしての運動性能では劣ります。
そもそも、マッハ2を超える速度に目がついていきますかって話です。
マッハ2ってことは、1秒間に約680m進むのであり、砲弾並みの速さです。
っていうことでF-15Jの諸元をウィキペディアからコピペ
乗員: 1名(複座のDJ型は2名)
全長: 19.4m
全高: 5.6m
翼幅: 13.1m
翼面積: 56.5m2
空虚重量: 12,973kg
最大離陸重量: 30,845kg
動力: プラット・アンド・ホイットニー/石川島播磨 F100-IHI-100(及びF100-IHI-220E) ターボファンエンジン
ドライ推力: 6,620kg (14,600lb) × 2
アフターバーナー使用時推力: 10,800kg (23,800lb) × 2
性能
最大速度: M2.5
巡航速度: M0.9
フェリー飛行時航続距離: 4,600km
航続距離: 2,800km(機内燃料のみ)
実用上昇限度: 19,000m
戦闘行動半径:1,900km
武装
固定武装: JM61A1 20mmバルカン砲×1(装弾数:940発)
ミサイル:
短射程空対空ミサイル
AIM-9L サイドワインダー
90式空対空誘導弾(AAM-3)
04式空対空誘導弾(AAM-5)(改修機対応)
中射程空対空ミサイル
AIM-7F/M スパロー
99式空対空誘導弾(AAM-4)/99式空対空誘導弾(B)(AAM-4B)(改修機対応)
AIM-120 AMRAAM(改修機対応、試験運用にて使用実績あり)
爆弾:
Mk.82 500lb通常爆弾:無誘導
アビオニクス:
AN/APG-63 火器管制レーダー
AN/APG-63(V)1 火器管制レーダー(改修機)
AN/ARC-182 UHF/VHF無線機
AN/ARN-118(V) 戦術航法装置
J/ASW-10 データリンク装置
AN/APX-101(V) IFF応答装置
AN/APX-76A(V) IFF質問装置
AN/ASN-109 慣性航法装置
AN/AWG-20 PACS(J-MSIP機)
AN/AWG-27 PACS(改修機)
AN/AVQ-20 ヘッドアップディスプレイ
J/TEWS
J/APR-4/-4A/-4B レーダー警戒装置
J/ALQ-8 機上電波妨害装置
AN/ALE-45J チャフ・フレアディスペンサー
J/APQ-1 後方警戒装置
統合電子戦システム(改修機)
J/APR-4A/-4B レーダー警戒装置
J/ALQ-8B 機上電波妨害装置
J/APQ-1 後方警戒装置
AN/ALE-47 チャフ・フレアディスペンサー
なんて書いてもわかる人は少ないでしょうけど、要するにかいつまんで言えばジェット機になった零戦ってところです。
推力はクルマで言うところのトルクですね。
ぶっちゃけこれ1機で隣の赤い国や上の小汚い元狂惨主義大国のゴミグやス呆夷5,6機は墜とせる戦闘力ってことです。そもそも航空自衛隊のパイロットの練度自体も世界一級ですし。
本機を知ったのはビッグワンガムがきっかけで、初の航空機模型がそれでした。
なので約30年越しに大きくなって復活ですね。作った後しばらくしてから確か空中衝突事故がニュースで報道されました。
ニュースではアメリカ機と区別するためか「日本イーグル」という呼び方をしていました。
キットは色んなメーカーから出てますが、代表的な長谷川製作所製を選択。
無難だし1000円あれば買える割には完成度は悪くないのでこだわらなければ十分でしょう。
制作時間は恐ろしくかかりました。主にデカール!デカール貼りだけで4時間くらいかかってます。100点以上あるって何?ちなみに、此間商品にラベルを貼る仕事をしましたけど、1時間に500個程度のペースでした。あれは台紙から剥離して所定の位置に貼るだけだから簡単ですが、水転写式デカールは、貼りたいものを台紙ごと切って、10秒ほど水につけてからさらに10秒ほど放置して、デカールが浮き出してから所定の位置に貼るという作業ですが、指とかにはべたべたつくくせに部材にしっかり貼るには技量が必要で1枚貼るのに1分では足りません。おまけに説明書が不親切だから中々に苦戦しました。
組みと塗装だけでも12時間くらいかかってるから、合計16時間くらい?
この1機のために専用色の塗料を新たに買うのはもったいないので、行きつけの模型屋さんと相談したところ、水性ホビーカラーの明灰白色(1)とタミヤの舞鶴海軍工廠グレイ、機内色がエアクラフトグレー指定のところを、タミヤのスカイグレイにしました。なので帝国海軍色のイーグルが出来たわけですが、
機首側から

キャノピーを開閉できるようにしています。画像は開けた状態。
指定と違う色を塗ってますが、カメラやディスプレイの色合いの誤差レベルだと思います。
機尾側から

双翼の垂直尾翼に2本のアフターバーナーがかっこいいですね。
今どきのは単翼に1本のアフターバーナーが主流でちょっと華がありませんが、ジェット戦闘機と言えば私はこの形をイメージします。
右側から

迷彩塗装は苦戦しました。フリーハンドなので、実機とは多少異なります。
ビッグワンガムでの仕様で、垂直尾翼の鷲のマークが印象的だったので、茨城の百里基地 第7航空団 204飛行隊(1980年代当時 現在は那覇基地所属)のものとしました。
実機はこちら

(ウィキペディアよりパブリックドメイン)
経年でやや色褪せて汚れもありますね。クルマのようにしょっちゅう洗う訳じゃないから当然ですが。
機首側から(キャノピーを降ろした状態)
とにかく至る所に点在するデカール。100を優に超えているのでそれだけでかなり消耗しました。
しばらくジェット戦闘機はいいかな、なんて思ってます。
実はその大半は警告表示なんですけどね。摺動部だから挟まれたり巻き込まれたりしないように注意とか、火気厳禁とかいった類のですね。
こだわる人は1か月くらいかけて整形や修正をして細部をしっかり作りこみますが、出来るだけ少ない時間で数作る派の私はこの程度で十分です。