レクサスブランドからは初代
ISとなります。いやいや、レクサスなんかどうだっていいから、このコンセプトのままアルテッツァとして続けてほしかったです。
だって、俗物エンドユーザーが求めてないから。
この手の子を好むのは、今の時代私のような1000に1人いるかいないかのイカれたエンスージアストくらいですよ。そんな売れないクルマを作るメーカーが存在するのかどうかです。
ところが、1997年当時、売れるクルマ作りにしか興味がない金儲け第一主義の印象の強いトヨタが、やってくれたんですよ。
排気量2000cc、
セリカや
MR2にも搭載されたスポーツエンジン、3S-GEを搭載しつつも、3ナンバーでありながら、横幅があるだけでサイズ的にはプレミオクラスのセダン。更には最早このクラスではほぼ絶滅したであろう駆動方式がFRと、ガチのクルマ好きなら垂涎もののパッケージングでした。まさにスポーツコンパクト。
私も一度は乗ってみたいと思ってましたが、遂に叶わずです。
クラウンが存在してなかったら絶対所有してました。
まぁトヨタが作っただけあって、自称クルマ好きの批判厨は言いたいことは山ほどあるでしょう。特に自動車評論家からは非常に賛否両論のあったクルマです。
だがしかし、前述の通り存在自体が希少価値なのです。漢なら黙って細かいことを気にせずこの子が存在したことに感謝しましょう。
この子の存在が、後の
86に通じるのは言うまでもないのです。
足回りをガッチガチに固めて、快適装備は一切なし、乗り心地も燃費も度外視、隣に可愛い彼女乗せるなんてナンパのすること、速さこそがすべてと思っているホモに近いガチムチニキにはアルテッツァの価値は分からないでしょう。アルテッツァを批判する奴はただの脳筋バカ、これははっきり断言します。
そもそもアルテッツァが走るメインステージはサーキットではありません。時にはでこぼこ道、砂利道、時には雨で濡れた路面、時にはアイスバーン、つまり公道です。
それらを難なく走りこなせるための設計です。どうしても絶対性能を求めるなら、黙ってインプレッサかホンダのタイプRなどを選んで、そもそもセダンなんか選ばず暑苦しいスポーツカーだけ乗ってればいいじゃないですか。
アルテッツァはね、クラウンと同じなのです。見た目清楚っぽくてどこがスポーツセダン?と思うかもしれません。足回りも柔いしね。でもスポーツセダンなんです。なんでしたら、クラウンも高級車の皮を被ったロードゴーイングレーサーです。
アルテッツァの走りの極意はクラウンと同じ、
柔よく剛を制す
です。まさに、クルマ版ヤワラちゃんなんですよ。
そんな彼女ですが、模型はフジミからしか出ていません。
完成度は低く、作りもかなり雑ですが、20年程前に3台作るほどお気に入りでした。
そして今回、人生4台目のアルテッツァとなります。
今回は、見た目の好みから、頭文字Dの延彦仕様のものを選択しました。
20年前には気づいても放置してましたが、今回致命的な欠陥を改めることにしました。
それがこちら
そう、タイヤ、ホイールの位置が目に見えてズレているのです。これじゃ不格好すぎるので
一度リアアクスルを外して、プロペラシャフトを1mmカットします。
また、リアアクスルもずらせるように写真のようにメンバー部分を切り離しました。
そのメンバーは1mmほどカットしてから、車台に1mmずらして取り付けたリアアクスルに接合するという寸法を取りました。
で、この改造の結果
一目瞭然ですね。これは大きな差だと思います。
そして完成。
前側から
延彦はシルバーでしたが、車体色は実車で言うところのスーパーホワイトです。
一度パールホワイトにしようとして失敗したのでこの色にしました。
純正の顔を生かしたこのリップスポイラーがお気に入りです。
後ろ側から
控えめなリアスポイラーが個人的には好みです。
一世を風靡したユーロテール、その第一人者がアルテッツァです。
ちょっと高級感を出そうと、ナンバープレート上の化粧板はシャインシルバーで塗装してメッキっぽくしました。
正面上から
勿論内装もしっかり作ってますよ。
ただ、前席は付属のフルバケットシートではなく純正のものとしました。
シートのグレー部分は指定のものではなく、イギリス海軍機色で使われるオーシャングレーとしています。これでちょっとシックになったかと。
右正横から
こじんまりとしてるけど、かっこいいですね。
サイドスカートも延彦仕様のものです。
ドアグリップハンドルも、高級感を出すためにシャインシルバー塗装です。
現実で言うところのクロームメッキです。
ちょっとおしゃれでちょっとプレミアムなアルテッツァ、中々いいでしょう?
個人的には、アミューズのアルテッツァをモデル化してほしかったですね。
ただ、これはこれでよしです。