祇園精舎の鐘の音
諸行無常の響きあり
予想ですが、あと数年で現行までの模型制作は終了します。
そろそろ置き場と作るものがなくなってきたからです。
その後にもし作るとすれば、新しく発売されたものに留まるでしょう。
実際、模型化して欲しいけど叶ってないものがたくさんあります。
例えば、V36,V37型スカイライン。GVB型以降のスバルWRX、フーガなど。
そして、艦船模型ですでに110隻オーバー、クルマ模型も100台オーバーしましたが、今回はそれらの制作に欠かせなかった功労者たちを紹介します。
これで全部ではないのでご了承を。
プラニッパー 主に部品をランナーから切り取るのに使用。
デザインナイフ バリを取ったり、大まかな整形をするのに使用。
タミヤセメント 部品の接着に使用。
はさみ デカールの切り離しや紙部品の切断加工に使用。
マーカーペン 黒は主に墨入れに使用。また、マーキングでも使用。
筆 精度が不要な塗装に使用。
ハンドピース 主に高精度が必要なクルマ模型の塗装に使用。
ベースホワイト 成形色が白以外のものに白塗装するための下地、サーフェイサー代わりとして使用。
ルーター ドリルは穴明け、カッターは切削(写真のもの)、サンダーは成形と多用途。軽くても数針を縫う程度、最悪指切断などの大けがにつながるので取り扱いは厳重に注意。

左手人差し指のこの切削痕は昔に同じような道具ですが仕事で誤って付けました。これで軽いほうですが、あと数mmずれていれば血管も切ってました。
自信がなければピンバイスやのこぎり、金やすりを推奨します。
余談ですが、付け根が折れたままですが、空手の組手中に折ってしまい、応急処置をしただけで医者で治療を受けなかったためこうなりましたw一応ちゃんと動きますが、握力が40kg→25kgに激減しました。
ノギス 加工、改造、部品自作で各部寸法を測るのに使用。
定規 ノギスより低精度な寸法を測ったり、直線を引いたり、直線にナイフを入れたりするのに使用
ツイーザー 一般的にはピンセットと呼ばれる工具。細かい作業に使用。
楊枝 塗料を塗料皿やハンドピースに移したり撹拌するのに使用
マスキングテープ 塗装の際、その時に塗装しない部分を養生するのに使用。また、部品の仮固定としても使用。ツートーン以上の塗装では必須アイテム。
筆洗い瓶 筆塗装後の筆の塗料落とし、ハンドピースのノズル洗浄に使用。
以下は画像に写ってない道具類です。
溶剤 塗料を薄めたり、塗装後の筆やハンドピースの洗浄、失敗した塗装の剥離に使用。中毒に要注意。
ペットボトル マスキングテープとの併用で、塗装の基台として使用。
ゴムボンド 接着力より粘着力が必要な接着や部品の固定、透明部品の接着に使用。クルマの窓やライトカバー、艦船の空中線の取付など。
瞬間接着剤 秒単位の硬化時間が必要な接着や、強度を求められる部分の接着に使用。例:クルマのサスペンションとブレーキなど。また、小さな穴埋めのパテ代わりとしても。
サンドペーパー 整形したり、塗面の表面処理に使用。
ラプロス 目が非常に細かいサンドペーパー。鏡面仕上げに使用
艶出し剤、コンパウンド 艶出しや鏡面仕上げに使用。
水性塗料 精度及び強度が不要な塗装に使用。比較的安全。
ラッカー塗料 車体など、精度と強度が必要な塗装に使用。中毒に要注意。
ウエス 部品、道具の清掃及び洗浄に使用。捨てる予定の衣服を切ったりティシュペーパーで代用する場合もあり。
スクリュードライバー ビス止めに使用。
精密ドライバー 小さなビス止めに使用。
ラッカーパテ 大きな穴埋め、スムージングに使用。
エポキシパテ 部品の自作、成形加工、改造に使用。
プラバン 平面部品の自作、成形加工、改造に使用。
その他資材 扱う部品によって選択。布や木材を使うこともあり。
除光液 手に付いた塗料や接着剤を落とすならこれが安全で早いです。
実際にはここまでそろえる必要はなく、とりあえず始めたての1作目とかなら、総額2000円くらいの初期投資でいいとは思います。本格的なクルマ模型なら3000円くらいかなと。
また、プラモ=男の子の趣味という認識は昭和の凝り固まった思い込みです。歳を重ねても続ける人は続けるし、男性だけじゃなく秋葉原などにいけばプラモ女子なんて当たり前のように見かけます。
電動ツールは便利さとケガの危険度アップがトレードオフなので中級者以上推奨。
模型は焦らずじっくりで、プロモデラーを目指すならともかく、抜くところは抜いて詰めるところはしっかり詰めるといったやり方をすれば気楽ながらも仕上がりのいいものができるかと思います。
また、模型に限らずいいツールを使えばいいものができる、いい仕事ができると錯覚している人が多くいますが、私に言わせればそれを
下手の道具調べ
と言います。クルマの運転もそうです。高スペック、高性能安全装備だからと言って安全走行できるなら、なぜ事故件数が減らないのでしょう?下手が乗ればアイサイトもエアバッグもABSも意味なく、プリウスミサイルに代表されるように10km/hでも危険です。最新型プリウスでも簡単に事故ってますからね。そして事故っても懲りずにまた事故を起こします。
私のスタンスは常に、
弘法筆を選ばず
です。道具の良し悪しの前に、まずは自分の腕を磨き、確かな知識を深め、知恵をつけることが大事だと思っています。
クルマも、本当に上手い人が運転すれば、たとえ昭和45年式カローラだとしても、10km/hでも100km/hでも安全です。
やってみたいならまず簡単なものからやってみるのがいいでしょう。
後、これだけは断言できます。
模型趣味を馬鹿にする人は相当頭の悪い人です。才覚のある人は悪いことでない限りそもそも人の趣味を馬鹿にしません。その趣味が、社会を動かすほどに昇華されることなんて、いくらでもあるんですから。