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HighMACSのブログ一覧

2022年07月09日 イイね!

AZ-1:ロック(R) / CARA:ラッチアッシ、ライト

AZ-1:ロック(R) / CARA:ラッチアッシ、ライトドアが常に半ドアとなり、閉まらなくなりましたのでパーツを入手しました。

マツダ品番
P100-58-310B ロック(R)
P100-59-310B ロック(L)

スズキ品番
82201-69DA0 ラッチアッシ、ライト
82202-69DA0 ラッチアッシ、レフト


2022年7月2日時点でスズキからは左右とも部品が出ません。マツダからは運転席側(R)があと2つ、助手席側(L)は部品が出ませんでした。
マツダにて運転席側を購入しましたのであと残りは1つとなります。

新品と使用済みのパーツを載せておきます。(運転席側パーツです)





閉まらなくなる理由は、ドア側ラッチ内にあるロックフックにコーティングしてあるゴムが経年劣化で消失したことで、サイドシル側にあるストライカーに引っかからなくなることで発生するとのこと。
ロックフック周りの新旧画像を載せておきますので参考にしてください。




新しい方はきれいなU字を描いていますが、古い方は釣り針のようなラインになっていて、この僅かなフォルムの違いで閉まらなくなります。
このユニットをバラすのは簡単ではなさそうです。

フック部分にセメダインスーパーXを盛り付けてフォルムを整えることで補修された方がいらっしゃるようですので今後はこういった方法でリペアする必要がありそうです。

交換そのものは難しくありません。プラスねじで取り付けられていますが錆を避けられない場所ですので貫通ドライバーでネジを緩める際には緩める方向に力を入れながら金づちで叩くなどした方がいいと思います。
またロッド部分はリンクの穴に刺さっているプラ部分より先にロッドに抱き着いているプラ部分を外してからリンクの穴に刺さっているロッドを外します。

部品を交換後はドアをそっと閉じてドアのラッチがボディ側ストライカーに当たったところで手を放すだけで吸い込まれるようにドアが閉まりました。
すっかり忘れていましたが購入当初の記憶がよみがえりました。

もし、バタンと強く閉めないと半ドアになってしまう場合は近いうちに私と同じように閉まらなくなるかもしれません。

助手席側はまだなんとか半ドアにならずに済んでいますが、ある程度バタンと力を入れない閉まらないので、そう遠くない未来に「さてどうしたものか・・・」となりそうです。
Posted at 2022/07/09 17:15:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2011年03月25日 イイね!

ドアダンパーの交換

【取り外し】
4本あるうちのどこから交換してもOKですが一本ずつ交換します。ドアを支えるつっかえ棒があると作業が楽になりますが、無い場合は自分がつっかえ棒になります。結構きついです。翌日が。

ドアダンパー下側(ボディ側)の外れ止めワッシャを抑えているナット(10mm)を手で回せるまで緩めて置きます。このナットにはネジロック材が塗布されているようですのでそれなりに固いです。ボールジョイントをボディ/ドアから外してからではこのナットは外しにくいので最初に外しておきます。



ドアダンパーの上側と下側のボールジョイントをそれぞれボディとドアから外します。
ボールジョイントは17mmのスパナで外せます。
ドアはかなり重いので注意してください。

【ボールジョイントとドアダンパーの切り離し】
ボールジョイントからドアダンパーが抜けない理屈は、ボールの直径よりも若干小さなバネ性のあるCリングがドアダンパー側の溝に収まっていて、ボールがCリングに当たり、さらにCリングが溝に当たって抜けないようになっています。
このCリングを外したくなる衝動に駆られますが、実際にはCリングは外さずに、Cリングをボール直径よりも広げる方向で外します。

図はボールジョイント部の断面図です。「赤い円」がCリングになります。このCリングを「青い円」の位置に持ってこないと外れないことが解ると思います。


【切り離しツール】
先人たちによって、プラ板やテレカ、マイクロドライバーでこちょこちょする、ガンスパーク(!)を差し込むなど色々な方法が考案されてきましたが私はビニールコードを使いました。

太さ0.9mm~1.0mm(0.3sqくらいですかね)、長さ40mm~42mmのビニールコードを用意します。

※図でいうと「赤い円」の位置に線材を押し込んで、Cリングを「青い円」の位置に移動させます。このビニールコードによって、Cリングが手前に動いてボールの抜けをブロックするのを防ぎます。



Cリングの溝はCリング線材よりも大きいのでコードをCリングの溝にマイクロドライバーのマイナス等を使って押し込みます。
ビニールコードが収まったらボールジョイントをグリグリと動かしながら手前に引っ張れば抜けるはずです。
この時の抜く力は「なんだよ、あのページ(この記事のことです)に書いてあったのはガセじゃねーか」とちょっとカチンと来た時のイラっとした程度の力は必要です。

※写真で飛び出しているのがビニールコードです。



もし外れないとしたら用意したビニールコードが細くてCリングが十分に広がってないか、ビニールコードが太くてコード自体がボールをブロックしていると思います。


【メンテナンス】
ボディとドアのボールジョイント取付部を掃除し、再利用するボールジョイントの古いグリースを拭きとっておきましょう。また、ネジ部が渋くなっているのでボールジョイントのネジ部にグリスを塗っておくことをお勧めします。








【ボールジョイントの取り付け】
ボールジョイントを先にドアダンパーに付けてしまいたくなりますが、先に付けてしまうとボールジョイントをボディやドアへねじ込めなくなりますので注意です。

最初にボールジョイントをボディとドアへ取り付けます。特にフロント側を取り付ける時にはボールジョイントや工具を落とさないように注意してください。フロントガラスに当たると割れる可能性があります。毛布などで覆っておくといいかもしれません。




また、スパナで本締めする時に気合いはまったく不要です。ボディ、ドア側のナットは点付けで溶接
されているだけですので、無理に力を駆けるとナットが共回りする可能性があります。当然、共回りしてしまうとボールジョントは外すことの取り付けることもできなくなり、ナットはピラーの中へ脱落してドアダンパーの交換どころの騒ぎではなくなります。

【ドアダンパーの取付】
ボールジョイントが取り付けられたら、ドアダンパーを取り付けます。ドアダンパーは必ず下側から取り付けます。上側から入れてしまうと下側を取付できません。ドアダンパー上側は被せタイプですので取付方向をよく見てから、下側をボールジョイントに差し込んでください。
下側を差し込み終わったら、ドアを一番上まで高く開いてから上側のボールジョイントにドアダンパー取付部を被せてください。
ドアダンパーのジョイント部にはグリスが塗布されているので塗り拡げてください。ドアダンパーが取りついたら下側の外れ止めワッシャとナットを取り付けます。これを4本分繰り返せば、あなたのAZ-1/CARAは大空へ羽ばたきます。

【断片的な情報】
ドアダンパー現品を眺めたり、ネットを徘徊してみて解ったことを列挙します。

・交換前のモノ、交換後のモノに共通で「A977」の刻印があるのでこれがカヤバの管理上の番号だと思われます。

・色々なドアダンパー関連の記事を見ると、このドアダンパーが伸びる機構にはスプリングは入っておらず、ガスの圧力で伸びているようです。よって、ドアを開けて置くとドアダンパーが長持ちする可能性が高いということになります。またドアの開閉時をゆっくり行うことでシールからガスが漏れることを防げるかもしれません。

・カヤバではガススプリングと呼ばれるカテゴリの製品だと思われます。
http://www.mekatoro.net/mechatro_parts/vol3/pdf/p06-179.html
これくらいの値段で手に入ると「食われる人」が減る可能性が高いですが、AZ-1のドアダンパーは汎用品ではないのでカタログにはないようです。支える力も段違いのように思います。


該当パーツレビューはこちら⇒(ドアダンパー)
Posted at 2011/03/25 23:52:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2010年04月24日 イイね!

タイロッドエンドブーツの交換

ホイールアライメントを調整している時に、タイロッドエンドブーツからグリースが漏れているのを発見しましたので交換しました。

4箇所のうち、右前輪のブーツから漏れていましたが、他のブーツは亀裂があり劣化しているものの破断は発生していませんでした。右前輪のブーツから漏れ出したのは、ホイールアライメント調整時に横着してタイロッドエンドをスパナで固定しなかったのが原因です。

漏れていた右前輪のグリースはすでに錆がまわって若干変色が始まっていましたので
漏れを発見したら(当たり前ですが)すぐに交換した方がいいと思います。

※以下の写真は4輪分の写真が混在していますので注意してください。


【交換手順】
ホイールナットを軽く緩めてから、クルマをジャッキアップしてホイールを外します。次に、タイロッドの長さ調整用ロックナットとフロントならタイロッドエンド(リアならトーコントロールロッド)の両方にスパナを掛けて緩めます。緩まない場合は、ロックナット側のレンチをハンマーなので叩いてみると緩むかもしれません。







そして、タイロッドエンドのキャッスルナット(溝付きのロックナット)部にコッターピン(割りピン)が入っていますので、ピンの曲がっている部分をマイナスドライバーなどで起こしてまっすぐにして、ペンチなどで引き抜きます。なお、このピンの再利用は不可です。








ピンが外れたらキャッスルナットを緩めます。キャッスルナットは完全に外さずに、ナットの上面がボルトの先端を超えない程度で止めておきます。これはナットを残すことで、タイロッドエンドが勢いのままに外れないようしています。


私は写真のようなタイロッドエンドプーラーをアストロプロダクツで購入しました(\1950-)。タイロッドエンドプーラーの爪部分をゴムブーツの下に差し込み、プーラーのボルト部を、タイロッドエンドのボルト部の頂点に垂直になるように当てて、プーラーのボルトを締め込んで行きます。プーラーのボルト先端部が、タイロッドエンドのボルトに妙な角度で当たらないように注意してください。プーラーのボルトを締め込んで行くと、ガコンという音とともにタイロッドエンドが外れます。





緩めてあったタイロッドエンドのキャッスルナットを外して、タイロッドエンドをハブキャリアから外します。タイロッドの長さ調整用ロックナットを緩めてありますので、ホイールアライメントが狂わないようにタイロッドエンドを回さないように注意してください。









おそらく一度も交換したことない個体は、ゴムブーツを留めるクリップがバネ性をもつリングで留っていると思います。これの正しい外し方が解りませんでしたので、マイナスドライバーをリングの中に入れてゴムブーツを回転させて外しましたが、最初に外したものが塑性変形してしまい、再利用できませんでした。








リングが外れれば、ブーツは簡単に外れます。グリースをできるだけ拭きとってボールジョイント部にサビなどがないことを確認します。この時、タイロッドのネジ部に錆が浮いていましたので古いグリースをネジ部やロッド本体に塗布して、ウエスでよく拭きとっておきました。おそらくカルシウム系のグリースで耐水性はあると思うのですが、もしかしたら返って錆びるかもしれません。







いよいよ、新しいブーツを取り付けますので、ブーツの中に添付されていたグリースを充填します。中央の穴に付いたグリースは、ブーツを取り付ける時にボルトに押されて外に出てしまいますのでブーツ内側の壁面に沿って全量充填します。

ブーツをタイロッドエンドに取り付けます。ブーツの裾がタイロッドエンドの溝にはまるように押し込みます。この時、ブーツ本体を押すとグリースが出てしまいますのでブーツの裾を持って押し込んでください。




うまく溝にはまったらブーツの裾に添付されているバンドを取り付けます。バンドはバネ性のないワイヤーに変更されています。なるべく形が変わらないように、ブーツの上から被せるようにしてブーツの溝に入れます。









それぞれのワイヤーの端をもってペンチなどでねじって行きます。ねじりの始まる根元がブーツに密着するくらいねじってあれば大丈夫だと思います。ねじり終わったらねじりの根元から1cmくらいを残してワイヤーを切断します。









タイロッドエンドのボルトを前後左右によく動かしてグリースが浸透するようにしてからハブキャリアへ取り付けて、キャッスルナットを締め込んで行きます。締付けトルクは300~550kg・cmです。コッターピンを通しますので、キャッスルナットの溝とタイロッドエンドのボルト部の穴が合う位置でナットの締付けを停止してください。

締め終わったらコッターピンの長い方をボルトの先端方向(短い方をナット側)にして溝を通して、両方のピンの足を曲げてください。写真の割りピンが古く見える人は疲れていると思います。



最後にタイロッドの長さ調整用ロックナットを締めて、ホイールを戻してやっと1つが完成です。
4輪ともすべて同じ構造ですので、他のブーツも同じようにして交換して完了となります。

該当パーツレビューはこちら⇒(ブーツセット)
Posted at 2010/04/24 23:23:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2010年03月07日 イイね!

エキゾーストマニホールドの交換


排気温度計センサーをエキゾーストマニホールドに取り付けてから、心なしかドライバーズシートの背中からの音が大きくなったような気がしていました。エンジン音の中にバリバリ言う成分が含まれているような印象です。
エキゾーストマニホールドに穴を開けてセンサーを取り付けている以上、取付に不備があれば排気漏れを起こすのは当然ということで、さっそくメンテナンスハッチを開けてエキゾーストマニホールドまでアクセス。エンジンを稼働させながらマニホールドに水を掛けてみると、刻印部分から泡が出るのを確認できました。




車検も近いということで、ソフト99の99工房マフラーパテ(耐熱温度:1000℃/硬化時間:24時間)を買ってきて、塗布する部分をワイヤブラシで錆を落とし、パーツクリーナーで表面を軽く清掃後、泡の出ていた刻印部分はもちろんのこと、その周辺のクラックらしき部分と取り付けたセンサー周りにもパテを塗布しました。







これで音質に変化はあったのですが、音量が変化した印象はなく、パテはあくまで応急処置、エキゾーストマニホールドを車載状態ではパテを塗布できる部分も限られている、そもそもクラックが入っているので他にも排気漏れが存在する可能性がある・・・とか疑い出したら切りがないので、意を決してエキゾーストマニホールドを交換することにしました。サードパーティ製のエキゾーストマニホールドも検討したのですが、熱の問題をクリアできる自信がなかったので純正品で行くことにしました。

部品の到着後、さっそくいつものウンザリ感とワクワク感の入り混じった気持ちのまま、シートを外してメンテナンスハッチを開けました。

部品名依頼品番着荷品番 単価発注数量
マニホールド,エキゾースト14111-54A50-\13,400-1
ガスケット,エキゾーストマニホールド14141-54A50-\2,000-1
ボルト,エキゾーストマニホールド14118-54A5014118-73G01\490-1
ボルト,8x2009106-08022-\540-1
スタッドボルト14118-8140014119-81402\130-2
ナット09159-08056-\80-2
ガスケット,エキゾーストマニホールド14181-54A5014181-54A51\1,050-1
ボルト,エキゾーストマニホールド14119-54A50-\790-2
ボルト,8x3509103-08118-\440-1
ガスケット,エキゾーストパイプ14182-67B00-\410-1
スタッドボルト01411-1025301411-1025A\100-2
ナット14152-69DA0-\430-2
スクリュ02142-0610302142-0610B\50-2
ガスケット,エキゾーストパイプ14182-8555014182-85551\290-1
ボルト01517-0610301550-0610B\50-6
ガスケット,8.2x14x109168-08016-\80-2
※発注したものの交換しなかった部品、今回のコンテンツとは無関係な部品も含まれています。
※品番はすべてスズキ自動車の品番です。

まずはインタークーラーに接続されているゴムパイプを2本とも外します。

余談ですが、このゴムパイプの取付時に、ゴムパイプにストレスが掛からないように取り付けた時とパイプを少しネジって取り付けた時でブーストの立ち上がりのフィーリングが変わるようです。ホースバンドの締付けだけでは漏れが発生する取付角度があるってことなんだと思います。ブーストが二段ロケットになっている人は漏れているのかもしれません。




次にターボチャージャーのアウトレットパイプのボルトとブローオフバルブへのゴムパイプを外します。私はブローオフバルブがテイクオフのプッシュンRになっていますが、純正のブローオフバルブでも同じです。









そして、エキゾーストマニホールドの上部遮熱板を外します。今回の件で取り付けた排気温度センサーもセンサー部分だけ取り外しておきます。センサーに傷が付かないようにセンサーのカプラも外して作業空間から離しておいた方がいいです。センサーのアタッチメントから異物が入らないようにガムテープなどで塞いでおきます。







エキゾーストマニホールドとターボチャージャを3本のボルトを緩めて切り離します。三角形のガスケットがあるのでこれも外しておきます。この辺りのお話は「排気温度計の取付」を参照してください。








今回の作業で知ったのですが、各パーツを外した際の開口部に紙のガムテープを貼っています。作業が1日で終わるならあまり気にする必要がないのですが、土日で終わらずに作業が翌週に持ちこしになった時、貼り付けたままで放置しておくと剥がすのに苦労します。特にこのターボチャージャの口はエキマニが邪魔をするので、異物が入らないように考慮したものが異物となって入り込む可能性がありますので注意が必要です。

また、前段の内容と矛盾しますが、仮にガムテープを使う場合には、しっかりと貼り付けましょう。インタークーラーのインレット側にガムテープを貼ったのですが、サイズが小さいのとブローバイの油分でしっかりと着いてなくてインタークーラーパイプの中に落ちてしまい、それに気付かずに組み上げた後、エンジンを掛けたらアフターファイヤーが出ました。すぐに剥がし忘れたことに気付いたのでパイプの中を覗いてみると、しっかりとそこにガムテープが入っていました。こんなヘマをするのは私以外いないとは思いますが念の為。


ここまでくれば、あとはエキゾーストマニホールドのボルトを外すだけと思っていたのですが、ターボチャージャーを外さないとエキゾーストマニホールド取付ボルト(排気ポートの2番と3番の間にあるボルト)へアクセスできません。また、この状態でエキゾーストマニホールドの下部遮熱板を外そうとするとアクチュエータのステーが邪魔をし、遮熱板を取り付けているプラスねじをナメることになるのでここは後回しにしましょう。私はナメてしまったので、ポンチを打って少しづつ回して外し、ねじは追加で発注することになりました。こういうところでセンスの無さが露呈してしまいます。クルマいじりは絶対に急がば回れですね。



ターボチャージャを外すには、冷却水のゴム配管を2本、ターボインレットパイプのゴムパイプ、タービンブレードのシャフトへオイルを供給する為のユニオンボルト、そのオイルをオイルパンに戻す為のリターンゴムパイプ、そして触媒につながる部分の4本のボルトを外します。
今回はターボチャージャをずらせればいいのでオイルリターンの配管は外しませんでした。オイルリターンの配管はホースバンドで留っていますが、遮熱の為のパイプ状カバーで覆ってありますので、遮熱カバーをずらせばホースバンドにアクセスできます。


この冷却水の配管はタイミングベルトカバーと共締めされていますが、これも外しておきます。
触媒部分にはガスケットが入っています。入っていたものは1枚でしたが、買ったものは2枚となっており、2枚が分離しないように一部に溶接で貼り付けてあるものに変更になっていました。


この状態から知恵の輪のようにしてターボチャージャをずらしましたが、触媒がかなり邪魔をします。お勧めは触媒とマフラーを切り離し、触媒が下に落ちないように木材などで当て物を当てて触媒をズラす方が結局は早いと思います。ターボチャージャを外すのに苦労して、今度は戻すのに苦労することになりますので。
この辺りはあやしい車のなかだページのなかだ号キャラ タービン交換が参考になります。




いよいよ、エキゾーストマニホールドを外しますが、下側遮熱板がプラスねじ2本で留っていますので外します。熱の影響が大きなところですので、サイズのあったドライバーを使い、ボルトに対して垂直に当てて回してください。
マニホールド本体は4箇所で留まっています。左右両側がスタッドボルトにナット、中2つがキャップボルトです。左右両側のスタッドボルト部分が、ひどい錆でどうやって外せばいいのか悩みましたが、ワイアブラシで擦ったら錆はきれいに落ちて、普通にナットを回せました。このナットは銅製です。





エキゾーストマニホールドを外しましたらエンジン側のガスケットのカスを清掃します。カムカバーから漏れたオイルなどもついでに清掃しておきましょう。










なお、今回買った純正のエキゾーストマニホールドは品番は変更されていませんでしたが、排気温度センサーを取り付けるに当たって穴を開けてみたところ、かなり肉厚が増えていました。砂型鋳造品の精度だとこんなものなんですかね。従来の1mm厚では不安だったので渡りに船でした。







新しいエキゾーストマニホールドとガスケットを付けて、逆の手順で組み上げて行けば完了です。

組み上げる時の注意点ですが、ユニオンボルト部分のオイル供給パイプのバンジョーには銅のガスケットを2枚両側から挟んで取り付けます。私は不自然に感じながらも下側のガスケットの存在に気付かずに一度組んで、クルマを動かしたところでガスケットを見つけたので、取付ようとしたところ、落としてしまって紛失しました。下側のガスケットを入れるのが意外と面倒ですので気を付けてください。たぶん、触媒の遮熱板の中に入ってしまったのだと思いますが、触媒の遮熱板のボルトがレンチに掛からないので捜索は諦めて、代替品を作って一時的に凌ぎました。銅ガスケットやユニオンボルト、ボルト取付面は取付前に必ず清掃しましょう。

冷却水のパイプを外すと少し冷却水が出てきます。組み上げ後にエア抜きが必要となりますので忘れないようにしましょう。私はスロットルボディにあるエア抜きボルトから行いました。

触媒とターボチャージャの接合面のガスケットを挟んでボルトを留めるのがそこそこ苦労しました。まずはガスケットの穴を手前のボルト穴だけに合わせてネジを通します。ガスケットを回転させて他の穴に合わせてから、ゆっくりとガスケットにボルトが引っかかってないことを確認しながらボルトを通します。無理にボルトを貫通させるとガスケットを傷つけることもありますので注意しましょう。



さて、ターボチャージャをズラしただけで作業したと書きましたが、1度目に組み上げた後にマフラーからの白煙が止まらないので、またバラすハメになりました。二度目はターボチャージャを交換するならリビルトなので、コア返却で絶対に外す必要あるということで外したついでに写真を撮りました。
ターボチャージャーはIHI製のRHB31FW/VZ25(A/R:9)となります。






およそ45,000km走行ですが、タービンホイールはだいぶ白っぽくなっています。指で触った限りではラジアル方向にもスラスト方向にもガタは感じられず、何か異物を噛みこんだ様子もありません。最初はタービンホイールのナットが六角形でないので、ここが欠けているのがダメなのかと思いましたが、ネットで画像検索するとみんなそうなっているので一安心。原因らしいことも分からないので、また組んで白煙が出たら潔く交換しようと思って組んでみたら、今度は白煙は出なくなっていましたので作業完了しました。



交換してみて、ドライバーズシート後方からのエンジン音の音量が下がったのは体感しましたが、そもそもマフラーもだいぶ音が大きくなってきているようです。今回の件でさらに後方からの音がうるさいのがわかるようになりました。

残務は外れなくなった触媒の遮熱板のナット交換と代替品となっているターボチャージャオイル配管のガスケット交換です。
Posted at 2010/03/07 21:51:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2010年01月01日 イイね!

排気温度計の取付


運転席シートバック後ろのメンテナンスハッチを開けて、エキゾーストマニホールドへアクセスする為に、邪魔なものはすべて外します。
インタークーラーからのパイプ、インタークーラーへのパイプ、ブローオフバルブ、ターボチャージャーのコンプレッサ側にあるアウトエアパイプ等を外せば大丈夫だと思います。アウトエアパイプはゴムのパッキンが挟まっていますので、ボルトを緩める時は、いきなり1本目を抜かずに、最初だけ2本のボルトを少しづつ交互に緩めるとボルトの頭に無理なストレスが掛からずに済みます。(写真のガムテープの部分です)


なお、インタークーラーやターボチャージャー等のパイプ接続部の開口部分は、異物が入らないようにガムテープやウェスなどで開口部を塞いでおきます。

次に3本のボルトで取り付けてある遮熱板を外します。私の個体は向かって左側のボルトが緩むものの、錆びの為か妙なストレスが掛かっていたので、遮熱板が外せる程度までボルトが浮いたところでやめておきました。

エキゾーストマニホールドが見えたら、余計な異物がターボチャージャーに混入しないようにワイヤブラシなどでエキゾーストマニホールドのサビやホコリを取り除き、ウエスなどで拭いておきます。

そしてタービン側のフランジのボルトを3本緩めます。ここのボルトはかなり締まっていますので、レンチを掛けて硬いと判断したらCRC-556などの潤滑剤をスプレーし、しばらく放置してから緩めるとスムースに外せると思います。ここで無理をして、ボルトの頭が取れてしまうと排気温度計どころの騒ぎではなくなりますので注意してください。また、本来であればこのボルトは再使用しない方がいいようです。奥側2本が長く、手前の1本が短いです。長いボルト(スズキ品番:14119-54A50 ボルト・エキゾーストマニホールド)、短いボルト(スズキ品番:09103-08118 ボルト・8x35)です。

フランジのボルトが外れたら、ターボチャージャーとエキゾーストマニホールドの間にあるガスケット(スズキ品番:14181-54A50 ガスケット・エキゾーストマニホールド)をスライドさせて外します。私の個体はここが固着していましたので、マイナスドライバをガスケットの淵に当てて、ガスケットを傷つけないようにハンマーでコツコツを叩いてずらしました。

ガスケットが外れたら、ターボチャージャー側のフランジ部分にガムテープを張り付けて、その上からウエスを被せます。ウエスはエキゾーストマニホールドにセンサー用の穴を開け、タップでねじを切った時の切り子がターボチャージャー内に混入しないようにする為ですが、ガムテープはそのバックアップです。ウエスを引きずり出す時に切り子が落ちないとも限らないので念には念を入れます。ただし、作業が長引くようならガムテープはNGです。一週間後に剥がそうとするとかなり接着されていますので、剥がす時にガムテープが異物となって混入する危険性があります。

AZ-1/CARAで排気温度計のセンサー取付には、この方法が色々なところで紹介されていますが、この方法はかなり悪い部類に入る方法です。ターボチャージャーへ切り子は入らないのですが、エンジンの排気ポート側へは切り子が間違いなく入ります。よりベターな方法としてはエキゾーストマニホールドをエンジンから外してセンサーの穴を開けることになりますが、エキゾーストマニホールドを止めているスタッドボルト周辺はかなり錆びており、エキゾーストマニホールドを外すのはかなり苦労しそうな気配です。正しくはこれを機会に錆を落としてスタッドボルトを打ち直すのだと思いますが、私はシロートなので華麗に妥協しました。

エキゾーストマニホールドの肉厚はかなり薄いので、そもそもここへのセンサー取付はベストではないようです。よりベターな方法はサードパーティー製のエキゾーストマニホールドにセンサー取付ボルトを溶接してもらうとか、ターボチャージャーのエキゾーストハウジングに穴を開けてセンサー取付とか色々あるようです。

話が逸れたついでにもう一つ。エキゾーストマニホールドのボルトを外す際にCRC-556等の潤滑剤を使った場合は、パーツクリーナーをウエスに吹き付けて、ボルトとエキゾーストマニホールドに付着している潤滑剤を除去してください。ボルトがボルトとして機能するには、ねじ山部の斜面とねじ頭裏の座面部の摩擦が必要です。緩みがちなこれらのボルトには必要な作業だと思います。

また潤滑剤が塗布された状態は摩擦係数が小さいので、その状態で締め込んで行くと、締付け力が過大となり、ボルトが破断する可能性が高くなりますのでやっておいて損はないです。(オイルが付いていることが全てにおいて悪いわけではありません。オイルによって摩擦係数を調整した結果の締付けトルクを記載していることもあります)


そしていよいよエキゾーストマニホールドに排気温度センサー用の穴を開けます。位置は写真を参考にしてください。Defiのセンサーは1/8PTのねじ穴を必要としますので、下穴は8.2mmの大きさが必要です。メンテナンスハッチ内は電動ドリルの収まる空間が厳しいので穴を開ける角度に注意してください。

一気に8.2mmの穴を開けるのは大変なので細いドリルから徐々に大きくして行くことをお勧めします。私は8.0mmのドリルしかなかったので、穴が開いた後にドリルで少し揉んで穴を気持ち広げました。


1/8PTはテーパーねじですから8.5mmくらいまでならセンサーはしっかり取り付けられるようですが、大きくなった穴は小さくできませんので自己責任でお願いします。また、前述のように、排気ポート側へは切り子が入りますので、気休めにしかならないですが、切り子が少し出たら、吹き飛ばすとか掃除機で吸うとか対策してください。


センサー取付用の下穴が開いたら、次はタップでねじを切ります。タップは1/8PTという規格で、ねじ部にテーパーが付いています。PTではなくPSやPF、NPTやNPSというものもありますが、別物ですので注意してください。

またタップを回すハンドルですが、私の使ったタップの全長が短いせいか、ハンドルタイプ(写真上)ではヘッドにハンドルが当たって回転させられませんでしたので、ホルダータイプ(写真左)を購入して対処しました。タップでねじを切れたらバリや落ちない切り子がないようにセンサーのフィッティングを仮止めしたり、ワイヤブラシでねじ穴周辺をさらったり、ハンマーなどでエキゾーストマニホールドを叩いて切り子が残らないようにしておきます。

そして排気温度センサーのフィッティングを取り付けます。テーパーネジですので、それなりにトルクが掛かるところまで締めつければOKです。無理に締め込んで行くとエキゾーストマニホールドにクラックが入るかもしれません。元々、何もしなくてもクラックが入るエキゾーストマニホールドですから注意してください。

フィッティングが付いたらそろばん玉の向きに注意して、フィッティング側にスパナをかけて、センサーの締付けナットを締め込んでセンサーを取り付けます。ここで最後の気休めとして、フランジのウエスを外し、ガムテープはそのままで、排気ポート側にある切り子が排出されることを願ってセルを回して一瞬でいいのでエンジンを始動し、すぐに停止させます(とても危険です)。さらにおまじないとして掃除機でフランジ辺りから吸ってみたりしてから、フランジのガムテープを外します。


次に、遮熱板にセンサー用の逃げ加工をします。目視で適当に金ノコで切り込んでいき、現物合わせでヤスリなどで調整します。遮熱板自体は固いのですが、加工しやすい素材ですので、ヤスリでの調整も苦労なくできると思います。

なお、センサー逃げ加工の上の穴は遮熱板取付用のねじ穴なのですが、私の個体は熱と振動でプレス加工の線から打ち抜かれて大穴になってました。




遮熱板の加工が済んだら、遮熱板取付の前にフランジにガスケットを挟んでエキゾーストマニホールドとターボチャージャーのボルトを締め込んで行きます。ガスケットはウエスなどでよく拭いておいてください。取付ボルトは3本ありますので、それぞれ少しづつ均等に締め込んで行きます。締付けトルクは180~280kg・cmです。

このボルトにスプリングワッシャを挟むとねじが緩まないとの噂がありますので、気になる人は付けてみるのもいいかもしれません。ただし、スプリングワッシャの役割は緩み止めではなく、緩んだ後の回り止めですので、本当に効果があるかはわかりません。そして遮熱板を取り付けて、取り外した各種配管を元通りに戻して一段落です。


あとは、センサーのハーネスを車内に引き込みますが、アウトエアパイプのボルトを利用したハーネス固定用のステー(エーモンテクノロジー採用)を追加し、センサーハーネスと延長ハーネスのコネクタをインタークーラーの穴を利用して取り付け、ハーネスに無理な力が掛からないようにする必要があります。このハーネスは重量もさることながら、熱を持つので厄介でした。ステーはいつか作り直したいところです。






車内への引き込みは他のメーター類のセンサーハーネスと同じところにまとめて通してあります。この穴はドリルで穴を開けました。エンジンルーム側から、Defiのコントローラ側のコネクタをこの穴に通して、ゴムブッシュにも通して完了です。

引き込んだ延長ハーネスは、コルゲートチューブに納めてDefiのメーターコントローラまへ取り付け、他のメーターからのデイジーチェーン接続で排気温度計を取り付けてほぼ完了ですので、エンジンを始動してメーターが動作するか、排気漏れはないか、他に異常を感じることがないか確認して、メンテナンスハッチを閉じ、シートを取り付けて終了です。

なお、取付直後はセンサーハーネスから焼けた臭いがしますが、しばらくすると治まります。


助手席の前にAUTOGIANO製のグローブボックスを加工したものを取付けているので、そこへメーターを固定しました。

ダッシュボードにマジックで円が書いてあるのが見える人は今年はきっといいことがあると思います。

異常がなくても一か月後くらいには、各部の増し締めや点検のためにもう一度エキゾーストマニホールド周辺を確認することをお勧めします。




【2010年1月23日:追記】
エキマニにクラックがあり、排気漏れを起こしていましたので、応急処置としてマフラーパテにて補修。ついでにセンサー周りにもパテを盛っておきました。このままでは気持ち悪いので新品のエキマニとその周辺パーツを購入しました。近いうちに交換しますが、原型をとどめていないスタッドボルト辺りをどうやって外すのか悩み中。








該当パーツレビューはこちら⇒(排気温度計)
Posted at 2010/01/01 22:00:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ

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