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2010年04月24日 イイね!

タイロッドエンドブーツの交換

ホイールアライメントを調整している時に、タイロッドエンドブーツからグリースが漏れているのを発見しましたので交換しました。

4箇所のうち、右前輪のブーツから漏れていましたが、他のブーツは亀裂があり劣化しているものの破断は発生していませんでした。右前輪のブーツから漏れ出したのは、ホイールアライメント調整時に横着してタイロッドエンドをスパナで固定しなかったのが原因です。

漏れていた右前輪のグリースはすでに錆がまわって若干変色が始まっていましたので
漏れを発見したら(当たり前ですが)すぐに交換した方がいいと思います。

※以下の写真は4輪分の写真が混在していますので注意してください。


【交換手順】
ホイールナットを軽く緩めてから、クルマをジャッキアップしてホイールを外します。次に、タイロッドの長さ調整用ロックナットとフロントならタイロッドエンド(リアならトーコントロールロッド)の両方にスパナを掛けて緩めます。緩まない場合は、ロックナット側のレンチをハンマーなので叩いてみると緩むかもしれません。







そして、タイロッドエンドのキャッスルナット(溝付きのロックナット)部にコッターピン(割りピン)が入っていますので、ピンの曲がっている部分をマイナスドライバーなどで起こしてまっすぐにして、ペンチなどで引き抜きます。なお、このピンの再利用は不可です。








ピンが外れたらキャッスルナットを緩めます。キャッスルナットは完全に外さずに、ナットの上面がボルトの先端を超えない程度で止めておきます。これはナットを残すことで、タイロッドエンドが勢いのままに外れないようしています。


私は写真のようなタイロッドエンドプーラーをアストロプロダクツで購入しました(\1950-)。タイロッドエンドプーラーの爪部分をゴムブーツの下に差し込み、プーラーのボルト部を、タイロッドエンドのボルト部の頂点に垂直になるように当てて、プーラーのボルトを締め込んで行きます。プーラーのボルト先端部が、タイロッドエンドのボルトに妙な角度で当たらないように注意してください。プーラーのボルトを締め込んで行くと、ガコンという音とともにタイロッドエンドが外れます。





緩めてあったタイロッドエンドのキャッスルナットを外して、タイロッドエンドをハブキャリアから外します。タイロッドの長さ調整用ロックナットを緩めてありますので、ホイールアライメントが狂わないようにタイロッドエンドを回さないように注意してください。









おそらく一度も交換したことない個体は、ゴムブーツを留めるクリップがバネ性をもつリングで留っていると思います。これの正しい外し方が解りませんでしたので、マイナスドライバーをリングの中に入れてゴムブーツを回転させて外しましたが、最初に外したものが塑性変形してしまい、再利用できませんでした。








リングが外れれば、ブーツは簡単に外れます。グリースをできるだけ拭きとってボールジョイント部にサビなどがないことを確認します。この時、タイロッドのネジ部に錆が浮いていましたので古いグリースをネジ部やロッド本体に塗布して、ウエスでよく拭きとっておきました。おそらくカルシウム系のグリースで耐水性はあると思うのですが、もしかしたら返って錆びるかもしれません。







いよいよ、新しいブーツを取り付けますので、ブーツの中に添付されていたグリースを充填します。中央の穴に付いたグリースは、ブーツを取り付ける時にボルトに押されて外に出てしまいますのでブーツ内側の壁面に沿って全量充填します。

ブーツをタイロッドエンドに取り付けます。ブーツの裾がタイロッドエンドの溝にはまるように押し込みます。この時、ブーツ本体を押すとグリースが出てしまいますのでブーツの裾を持って押し込んでください。




うまく溝にはまったらブーツの裾に添付されているバンドを取り付けます。バンドはバネ性のないワイヤーに変更されています。なるべく形が変わらないように、ブーツの上から被せるようにしてブーツの溝に入れます。









それぞれのワイヤーの端をもってペンチなどでねじって行きます。ねじりの始まる根元がブーツに密着するくらいねじってあれば大丈夫だと思います。ねじり終わったらねじりの根元から1cmくらいを残してワイヤーを切断します。









タイロッドエンドのボルトを前後左右によく動かしてグリースが浸透するようにしてからハブキャリアへ取り付けて、キャッスルナットを締め込んで行きます。締付けトルクは300~550kg・cmです。コッターピンを通しますので、キャッスルナットの溝とタイロッドエンドのボルト部の穴が合う位置でナットの締付けを停止してください。

締め終わったらコッターピンの長い方をボルトの先端方向(短い方をナット側)にして溝を通して、両方のピンの足を曲げてください。写真の割りピンが古く見える人は疲れていると思います。



最後にタイロッドの長さ調整用ロックナットを締めて、ホイールを戻してやっと1つが完成です。
4輪ともすべて同じ構造ですので、他のブーツも同じようにして交換して完了となります。

該当パーツレビューはこちら⇒(ブーツセット)
Posted at 2010/04/24 23:23:54 | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ

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