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2010年01月01日 イイね!

排気温度計の取付


運転席シートバック後ろのメンテナンスハッチを開けて、エキゾーストマニホールドへアクセスする為に、邪魔なものはすべて外します。
インタークーラーからのパイプ、インタークーラーへのパイプ、ブローオフバルブ、ターボチャージャーのコンプレッサ側にあるアウトエアパイプ等を外せば大丈夫だと思います。アウトエアパイプはゴムのパッキンが挟まっていますので、ボルトを緩める時は、いきなり1本目を抜かずに、最初だけ2本のボルトを少しづつ交互に緩めるとボルトの頭に無理なストレスが掛からずに済みます。(写真のガムテープの部分です)


なお、インタークーラーやターボチャージャー等のパイプ接続部の開口部分は、異物が入らないようにガムテープやウェスなどで開口部を塞いでおきます。

次に3本のボルトで取り付けてある遮熱板を外します。私の個体は向かって左側のボルトが緩むものの、錆びの為か妙なストレスが掛かっていたので、遮熱板が外せる程度までボルトが浮いたところでやめておきました。

エキゾーストマニホールドが見えたら、余計な異物がターボチャージャーに混入しないようにワイヤブラシなどでエキゾーストマニホールドのサビやホコリを取り除き、ウエスなどで拭いておきます。

そしてタービン側のフランジのボルトを3本緩めます。ここのボルトはかなり締まっていますので、レンチを掛けて硬いと判断したらCRC-556などの潤滑剤をスプレーし、しばらく放置してから緩めるとスムースに外せると思います。ここで無理をして、ボルトの頭が取れてしまうと排気温度計どころの騒ぎではなくなりますので注意してください。また、本来であればこのボルトは再使用しない方がいいようです。奥側2本が長く、手前の1本が短いです。長いボルト(スズキ品番:14119-54A50 ボルト・エキゾーストマニホールド)、短いボルト(スズキ品番:09103-08118 ボルト・8x35)です。

フランジのボルトが外れたら、ターボチャージャーとエキゾーストマニホールドの間にあるガスケット(スズキ品番:14181-54A50 ガスケット・エキゾーストマニホールド)をスライドさせて外します。私の個体はここが固着していましたので、マイナスドライバをガスケットの淵に当てて、ガスケットを傷つけないようにハンマーでコツコツを叩いてずらしました。

ガスケットが外れたら、ターボチャージャー側のフランジ部分にガムテープを張り付けて、その上からウエスを被せます。ウエスはエキゾーストマニホールドにセンサー用の穴を開け、タップでねじを切った時の切り子がターボチャージャー内に混入しないようにする為ですが、ガムテープはそのバックアップです。ウエスを引きずり出す時に切り子が落ちないとも限らないので念には念を入れます。ただし、作業が長引くようならガムテープはNGです。一週間後に剥がそうとするとかなり接着されていますので、剥がす時にガムテープが異物となって混入する危険性があります。

AZ-1/CARAで排気温度計のセンサー取付には、この方法が色々なところで紹介されていますが、この方法はかなり悪い部類に入る方法です。ターボチャージャーへ切り子は入らないのですが、エンジンの排気ポート側へは切り子が間違いなく入ります。よりベターな方法としてはエキゾーストマニホールドをエンジンから外してセンサーの穴を開けることになりますが、エキゾーストマニホールドを止めているスタッドボルト周辺はかなり錆びており、エキゾーストマニホールドを外すのはかなり苦労しそうな気配です。正しくはこれを機会に錆を落としてスタッドボルトを打ち直すのだと思いますが、私はシロートなので華麗に妥協しました。

エキゾーストマニホールドの肉厚はかなり薄いので、そもそもここへのセンサー取付はベストではないようです。よりベターな方法はサードパーティー製のエキゾーストマニホールドにセンサー取付ボルトを溶接してもらうとか、ターボチャージャーのエキゾーストハウジングに穴を開けてセンサー取付とか色々あるようです。

話が逸れたついでにもう一つ。エキゾーストマニホールドのボルトを外す際にCRC-556等の潤滑剤を使った場合は、パーツクリーナーをウエスに吹き付けて、ボルトとエキゾーストマニホールドに付着している潤滑剤を除去してください。ボルトがボルトとして機能するには、ねじ山部の斜面とねじ頭裏の座面部の摩擦が必要です。緩みがちなこれらのボルトには必要な作業だと思います。

また潤滑剤が塗布された状態は摩擦係数が小さいので、その状態で締め込んで行くと、締付け力が過大となり、ボルトが破断する可能性が高くなりますのでやっておいて損はないです。(オイルが付いていることが全てにおいて悪いわけではありません。オイルによって摩擦係数を調整した結果の締付けトルクを記載していることもあります)


そしていよいよエキゾーストマニホールドに排気温度センサー用の穴を開けます。位置は写真を参考にしてください。Defiのセンサーは1/8PTのねじ穴を必要としますので、下穴は8.2mmの大きさが必要です。メンテナンスハッチ内は電動ドリルの収まる空間が厳しいので穴を開ける角度に注意してください。

一気に8.2mmの穴を開けるのは大変なので細いドリルから徐々に大きくして行くことをお勧めします。私は8.0mmのドリルしかなかったので、穴が開いた後にドリルで少し揉んで穴を気持ち広げました。


1/8PTはテーパーねじですから8.5mmくらいまでならセンサーはしっかり取り付けられるようですが、大きくなった穴は小さくできませんので自己責任でお願いします。また、前述のように、排気ポート側へは切り子が入りますので、気休めにしかならないですが、切り子が少し出たら、吹き飛ばすとか掃除機で吸うとか対策してください。


センサー取付用の下穴が開いたら、次はタップでねじを切ります。タップは1/8PTという規格で、ねじ部にテーパーが付いています。PTではなくPSやPF、NPTやNPSというものもありますが、別物ですので注意してください。

またタップを回すハンドルですが、私の使ったタップの全長が短いせいか、ハンドルタイプ(写真上)ではヘッドにハンドルが当たって回転させられませんでしたので、ホルダータイプ(写真左)を購入して対処しました。タップでねじを切れたらバリや落ちない切り子がないようにセンサーのフィッティングを仮止めしたり、ワイヤブラシでねじ穴周辺をさらったり、ハンマーなどでエキゾーストマニホールドを叩いて切り子が残らないようにしておきます。

そして排気温度センサーのフィッティングを取り付けます。テーパーネジですので、それなりにトルクが掛かるところまで締めつければOKです。無理に締め込んで行くとエキゾーストマニホールドにクラックが入るかもしれません。元々、何もしなくてもクラックが入るエキゾーストマニホールドですから注意してください。

フィッティングが付いたらそろばん玉の向きに注意して、フィッティング側にスパナをかけて、センサーの締付けナットを締め込んでセンサーを取り付けます。ここで最後の気休めとして、フランジのウエスを外し、ガムテープはそのままで、排気ポート側にある切り子が排出されることを願ってセルを回して一瞬でいいのでエンジンを始動し、すぐに停止させます(とても危険です)。さらにおまじないとして掃除機でフランジ辺りから吸ってみたりしてから、フランジのガムテープを外します。


次に、遮熱板にセンサー用の逃げ加工をします。目視で適当に金ノコで切り込んでいき、現物合わせでヤスリなどで調整します。遮熱板自体は固いのですが、加工しやすい素材ですので、ヤスリでの調整も苦労なくできると思います。

なお、センサー逃げ加工の上の穴は遮熱板取付用のねじ穴なのですが、私の個体は熱と振動でプレス加工の線から打ち抜かれて大穴になってました。




遮熱板の加工が済んだら、遮熱板取付の前にフランジにガスケットを挟んでエキゾーストマニホールドとターボチャージャーのボルトを締め込んで行きます。ガスケットはウエスなどでよく拭いておいてください。取付ボルトは3本ありますので、それぞれ少しづつ均等に締め込んで行きます。締付けトルクは180~280kg・cmです。

このボルトにスプリングワッシャを挟むとねじが緩まないとの噂がありますので、気になる人は付けてみるのもいいかもしれません。ただし、スプリングワッシャの役割は緩み止めではなく、緩んだ後の回り止めですので、本当に効果があるかはわかりません。そして遮熱板を取り付けて、取り外した各種配管を元通りに戻して一段落です。


あとは、センサーのハーネスを車内に引き込みますが、アウトエアパイプのボルトを利用したハーネス固定用のステー(エーモンテクノロジー採用)を追加し、センサーハーネスと延長ハーネスのコネクタをインタークーラーの穴を利用して取り付け、ハーネスに無理な力が掛からないようにする必要があります。このハーネスは重量もさることながら、熱を持つので厄介でした。ステーはいつか作り直したいところです。






車内への引き込みは他のメーター類のセンサーハーネスと同じところにまとめて通してあります。この穴はドリルで穴を開けました。エンジンルーム側から、Defiのコントローラ側のコネクタをこの穴に通して、ゴムブッシュにも通して完了です。

引き込んだ延長ハーネスは、コルゲートチューブに納めてDefiのメーターコントローラまへ取り付け、他のメーターからのデイジーチェーン接続で排気温度計を取り付けてほぼ完了ですので、エンジンを始動してメーターが動作するか、排気漏れはないか、他に異常を感じることがないか確認して、メンテナンスハッチを閉じ、シートを取り付けて終了です。

なお、取付直後はセンサーハーネスから焼けた臭いがしますが、しばらくすると治まります。


助手席の前にAUTOGIANO製のグローブボックスを加工したものを取付けているので、そこへメーターを固定しました。

ダッシュボードにマジックで円が書いてあるのが見える人は今年はきっといいことがあると思います。

異常がなくても一か月後くらいには、各部の増し締めや点検のためにもう一度エキゾーストマニホールド周辺を確認することをお勧めします。




【2010年1月23日:追記】
エキマニにクラックがあり、排気漏れを起こしていましたので、応急処置としてマフラーパテにて補修。ついでにセンサー周りにもパテを盛っておきました。このままでは気持ち悪いので新品のエキマニとその周辺パーツを購入しました。近いうちに交換しますが、原型をとどめていないスタッドボルト辺りをどうやって外すのか悩み中。








該当パーツレビューはこちら⇒(排気温度計)
Posted at 2010/01/01 22:00:33 | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ

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