• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

HighMACSのブログ一覧

2010年03月07日 イイね!

エキゾーストマニホールドの交換


排気温度計センサーをエキゾーストマニホールドに取り付けてから、心なしかドライバーズシートの背中からの音が大きくなったような気がしていました。エンジン音の中にバリバリ言う成分が含まれているような印象です。
エキゾーストマニホールドに穴を開けてセンサーを取り付けている以上、取付に不備があれば排気漏れを起こすのは当然ということで、さっそくメンテナンスハッチを開けてエキゾーストマニホールドまでアクセス。エンジンを稼働させながらマニホールドに水を掛けてみると、刻印部分から泡が出るのを確認できました。




車検も近いということで、ソフト99の99工房マフラーパテ(耐熱温度:1000℃/硬化時間:24時間)を買ってきて、塗布する部分をワイヤブラシで錆を落とし、パーツクリーナーで表面を軽く清掃後、泡の出ていた刻印部分はもちろんのこと、その周辺のクラックらしき部分と取り付けたセンサー周りにもパテを塗布しました。







これで音質に変化はあったのですが、音量が変化した印象はなく、パテはあくまで応急処置、エキゾーストマニホールドを車載状態ではパテを塗布できる部分も限られている、そもそもクラックが入っているので他にも排気漏れが存在する可能性がある・・・とか疑い出したら切りがないので、意を決してエキゾーストマニホールドを交換することにしました。サードパーティ製のエキゾーストマニホールドも検討したのですが、熱の問題をクリアできる自信がなかったので純正品で行くことにしました。

部品の到着後、さっそくいつものウンザリ感とワクワク感の入り混じった気持ちのまま、シートを外してメンテナンスハッチを開けました。

部品名依頼品番着荷品番 単価発注数量
マニホールド,エキゾースト14111-54A50-\13,400-1
ガスケット,エキゾーストマニホールド14141-54A50-\2,000-1
ボルト,エキゾーストマニホールド14118-54A5014118-73G01\490-1
ボルト,8x2009106-08022-\540-1
スタッドボルト14118-8140014119-81402\130-2
ナット09159-08056-\80-2
ガスケット,エキゾーストマニホールド14181-54A5014181-54A51\1,050-1
ボルト,エキゾーストマニホールド14119-54A50-\790-2
ボルト,8x3509103-08118-\440-1
ガスケット,エキゾーストパイプ14182-67B00-\410-1
スタッドボルト01411-1025301411-1025A\100-2
ナット14152-69DA0-\430-2
スクリュ02142-0610302142-0610B\50-2
ガスケット,エキゾーストパイプ14182-8555014182-85551\290-1
ボルト01517-0610301550-0610B\50-6
ガスケット,8.2x14x109168-08016-\80-2
※発注したものの交換しなかった部品、今回のコンテンツとは無関係な部品も含まれています。
※品番はすべてスズキ自動車の品番です。

まずはインタークーラーに接続されているゴムパイプを2本とも外します。

余談ですが、このゴムパイプの取付時に、ゴムパイプにストレスが掛からないように取り付けた時とパイプを少しネジって取り付けた時でブーストの立ち上がりのフィーリングが変わるようです。ホースバンドの締付けだけでは漏れが発生する取付角度があるってことなんだと思います。ブーストが二段ロケットになっている人は漏れているのかもしれません。




次にターボチャージャーのアウトレットパイプのボルトとブローオフバルブへのゴムパイプを外します。私はブローオフバルブがテイクオフのプッシュンRになっていますが、純正のブローオフバルブでも同じです。









そして、エキゾーストマニホールドの上部遮熱板を外します。今回の件で取り付けた排気温度センサーもセンサー部分だけ取り外しておきます。センサーに傷が付かないようにセンサーのカプラも外して作業空間から離しておいた方がいいです。センサーのアタッチメントから異物が入らないようにガムテープなどで塞いでおきます。







エキゾーストマニホールドとターボチャージャを3本のボルトを緩めて切り離します。三角形のガスケットがあるのでこれも外しておきます。この辺りのお話は「排気温度計の取付」を参照してください。








今回の作業で知ったのですが、各パーツを外した際の開口部に紙のガムテープを貼っています。作業が1日で終わるならあまり気にする必要がないのですが、土日で終わらずに作業が翌週に持ちこしになった時、貼り付けたままで放置しておくと剥がすのに苦労します。特にこのターボチャージャの口はエキマニが邪魔をするので、異物が入らないように考慮したものが異物となって入り込む可能性がありますので注意が必要です。

また、前段の内容と矛盾しますが、仮にガムテープを使う場合には、しっかりと貼り付けましょう。インタークーラーのインレット側にガムテープを貼ったのですが、サイズが小さいのとブローバイの油分でしっかりと着いてなくてインタークーラーパイプの中に落ちてしまい、それに気付かずに組み上げた後、エンジンを掛けたらアフターファイヤーが出ました。すぐに剥がし忘れたことに気付いたのでパイプの中を覗いてみると、しっかりとそこにガムテープが入っていました。こんなヘマをするのは私以外いないとは思いますが念の為。


ここまでくれば、あとはエキゾーストマニホールドのボルトを外すだけと思っていたのですが、ターボチャージャーを外さないとエキゾーストマニホールド取付ボルト(排気ポートの2番と3番の間にあるボルト)へアクセスできません。また、この状態でエキゾーストマニホールドの下部遮熱板を外そうとするとアクチュエータのステーが邪魔をし、遮熱板を取り付けているプラスねじをナメることになるのでここは後回しにしましょう。私はナメてしまったので、ポンチを打って少しづつ回して外し、ねじは追加で発注することになりました。こういうところでセンスの無さが露呈してしまいます。クルマいじりは絶対に急がば回れですね。



ターボチャージャを外すには、冷却水のゴム配管を2本、ターボインレットパイプのゴムパイプ、タービンブレードのシャフトへオイルを供給する為のユニオンボルト、そのオイルをオイルパンに戻す為のリターンゴムパイプ、そして触媒につながる部分の4本のボルトを外します。
今回はターボチャージャをずらせればいいのでオイルリターンの配管は外しませんでした。オイルリターンの配管はホースバンドで留っていますが、遮熱の為のパイプ状カバーで覆ってありますので、遮熱カバーをずらせばホースバンドにアクセスできます。


この冷却水の配管はタイミングベルトカバーと共締めされていますが、これも外しておきます。
触媒部分にはガスケットが入っています。入っていたものは1枚でしたが、買ったものは2枚となっており、2枚が分離しないように一部に溶接で貼り付けてあるものに変更になっていました。


この状態から知恵の輪のようにしてターボチャージャをずらしましたが、触媒がかなり邪魔をします。お勧めは触媒とマフラーを切り離し、触媒が下に落ちないように木材などで当て物を当てて触媒をズラす方が結局は早いと思います。ターボチャージャを外すのに苦労して、今度は戻すのに苦労することになりますので。
この辺りはあやしい車のなかだページのなかだ号キャラ タービン交換が参考になります。




いよいよ、エキゾーストマニホールドを外しますが、下側遮熱板がプラスねじ2本で留っていますので外します。熱の影響が大きなところですので、サイズのあったドライバーを使い、ボルトに対して垂直に当てて回してください。
マニホールド本体は4箇所で留まっています。左右両側がスタッドボルトにナット、中2つがキャップボルトです。左右両側のスタッドボルト部分が、ひどい錆でどうやって外せばいいのか悩みましたが、ワイアブラシで擦ったら錆はきれいに落ちて、普通にナットを回せました。このナットは銅製です。





エキゾーストマニホールドを外しましたらエンジン側のガスケットのカスを清掃します。カムカバーから漏れたオイルなどもついでに清掃しておきましょう。










なお、今回買った純正のエキゾーストマニホールドは品番は変更されていませんでしたが、排気温度センサーを取り付けるに当たって穴を開けてみたところ、かなり肉厚が増えていました。砂型鋳造品の精度だとこんなものなんですかね。従来の1mm厚では不安だったので渡りに船でした。







新しいエキゾーストマニホールドとガスケットを付けて、逆の手順で組み上げて行けば完了です。

組み上げる時の注意点ですが、ユニオンボルト部分のオイル供給パイプのバンジョーには銅のガスケットを2枚両側から挟んで取り付けます。私は不自然に感じながらも下側のガスケットの存在に気付かずに一度組んで、クルマを動かしたところでガスケットを見つけたので、取付ようとしたところ、落としてしまって紛失しました。下側のガスケットを入れるのが意外と面倒ですので気を付けてください。たぶん、触媒の遮熱板の中に入ってしまったのだと思いますが、触媒の遮熱板のボルトがレンチに掛からないので捜索は諦めて、代替品を作って一時的に凌ぎました。銅ガスケットやユニオンボルト、ボルト取付面は取付前に必ず清掃しましょう。

冷却水のパイプを外すと少し冷却水が出てきます。組み上げ後にエア抜きが必要となりますので忘れないようにしましょう。私はスロットルボディにあるエア抜きボルトから行いました。

触媒とターボチャージャの接合面のガスケットを挟んでボルトを留めるのがそこそこ苦労しました。まずはガスケットの穴を手前のボルト穴だけに合わせてネジを通します。ガスケットを回転させて他の穴に合わせてから、ゆっくりとガスケットにボルトが引っかかってないことを確認しながらボルトを通します。無理にボルトを貫通させるとガスケットを傷つけることもありますので注意しましょう。



さて、ターボチャージャをズラしただけで作業したと書きましたが、1度目に組み上げた後にマフラーからの白煙が止まらないので、またバラすハメになりました。二度目はターボチャージャを交換するならリビルトなので、コア返却で絶対に外す必要あるということで外したついでに写真を撮りました。
ターボチャージャーはIHI製のRHB31FW/VZ25(A/R:9)となります。






およそ45,000km走行ですが、タービンホイールはだいぶ白っぽくなっています。指で触った限りではラジアル方向にもスラスト方向にもガタは感じられず、何か異物を噛みこんだ様子もありません。最初はタービンホイールのナットが六角形でないので、ここが欠けているのがダメなのかと思いましたが、ネットで画像検索するとみんなそうなっているので一安心。原因らしいことも分からないので、また組んで白煙が出たら潔く交換しようと思って組んでみたら、今度は白煙は出なくなっていましたので作業完了しました。



交換してみて、ドライバーズシート後方からのエンジン音の音量が下がったのは体感しましたが、そもそもマフラーもだいぶ音が大きくなってきているようです。今回の件でさらに後方からの音がうるさいのがわかるようになりました。

残務は外れなくなった触媒の遮熱板のナット交換と代替品となっているターボチャージャオイル配管のガスケット交換です。
Posted at 2010/03/07 21:51:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2010年01月01日 イイね!

排気温度計の取付


運転席シートバック後ろのメンテナンスハッチを開けて、エキゾーストマニホールドへアクセスする為に、邪魔なものはすべて外します。
インタークーラーからのパイプ、インタークーラーへのパイプ、ブローオフバルブ、ターボチャージャーのコンプレッサ側にあるアウトエアパイプ等を外せば大丈夫だと思います。アウトエアパイプはゴムのパッキンが挟まっていますので、ボルトを緩める時は、いきなり1本目を抜かずに、最初だけ2本のボルトを少しづつ交互に緩めるとボルトの頭に無理なストレスが掛からずに済みます。(写真のガムテープの部分です)


なお、インタークーラーやターボチャージャー等のパイプ接続部の開口部分は、異物が入らないようにガムテープやウェスなどで開口部を塞いでおきます。

次に3本のボルトで取り付けてある遮熱板を外します。私の個体は向かって左側のボルトが緩むものの、錆びの為か妙なストレスが掛かっていたので、遮熱板が外せる程度までボルトが浮いたところでやめておきました。

エキゾーストマニホールドが見えたら、余計な異物がターボチャージャーに混入しないようにワイヤブラシなどでエキゾーストマニホールドのサビやホコリを取り除き、ウエスなどで拭いておきます。

そしてタービン側のフランジのボルトを3本緩めます。ここのボルトはかなり締まっていますので、レンチを掛けて硬いと判断したらCRC-556などの潤滑剤をスプレーし、しばらく放置してから緩めるとスムースに外せると思います。ここで無理をして、ボルトの頭が取れてしまうと排気温度計どころの騒ぎではなくなりますので注意してください。また、本来であればこのボルトは再使用しない方がいいようです。奥側2本が長く、手前の1本が短いです。長いボルト(スズキ品番:14119-54A50 ボルト・エキゾーストマニホールド)、短いボルト(スズキ品番:09103-08118 ボルト・8x35)です。

フランジのボルトが外れたら、ターボチャージャーとエキゾーストマニホールドの間にあるガスケット(スズキ品番:14181-54A50 ガスケット・エキゾーストマニホールド)をスライドさせて外します。私の個体はここが固着していましたので、マイナスドライバをガスケットの淵に当てて、ガスケットを傷つけないようにハンマーでコツコツを叩いてずらしました。

ガスケットが外れたら、ターボチャージャー側のフランジ部分にガムテープを張り付けて、その上からウエスを被せます。ウエスはエキゾーストマニホールドにセンサー用の穴を開け、タップでねじを切った時の切り子がターボチャージャー内に混入しないようにする為ですが、ガムテープはそのバックアップです。ウエスを引きずり出す時に切り子が落ちないとも限らないので念には念を入れます。ただし、作業が長引くようならガムテープはNGです。一週間後に剥がそうとするとかなり接着されていますので、剥がす時にガムテープが異物となって混入する危険性があります。

AZ-1/CARAで排気温度計のセンサー取付には、この方法が色々なところで紹介されていますが、この方法はかなり悪い部類に入る方法です。ターボチャージャーへ切り子は入らないのですが、エンジンの排気ポート側へは切り子が間違いなく入ります。よりベターな方法としてはエキゾーストマニホールドをエンジンから外してセンサーの穴を開けることになりますが、エキゾーストマニホールドを止めているスタッドボルト周辺はかなり錆びており、エキゾーストマニホールドを外すのはかなり苦労しそうな気配です。正しくはこれを機会に錆を落としてスタッドボルトを打ち直すのだと思いますが、私はシロートなので華麗に妥協しました。

エキゾーストマニホールドの肉厚はかなり薄いので、そもそもここへのセンサー取付はベストではないようです。よりベターな方法はサードパーティー製のエキゾーストマニホールドにセンサー取付ボルトを溶接してもらうとか、ターボチャージャーのエキゾーストハウジングに穴を開けてセンサー取付とか色々あるようです。

話が逸れたついでにもう一つ。エキゾーストマニホールドのボルトを外す際にCRC-556等の潤滑剤を使った場合は、パーツクリーナーをウエスに吹き付けて、ボルトとエキゾーストマニホールドに付着している潤滑剤を除去してください。ボルトがボルトとして機能するには、ねじ山部の斜面とねじ頭裏の座面部の摩擦が必要です。緩みがちなこれらのボルトには必要な作業だと思います。

また潤滑剤が塗布された状態は摩擦係数が小さいので、その状態で締め込んで行くと、締付け力が過大となり、ボルトが破断する可能性が高くなりますのでやっておいて損はないです。(オイルが付いていることが全てにおいて悪いわけではありません。オイルによって摩擦係数を調整した結果の締付けトルクを記載していることもあります)


そしていよいよエキゾーストマニホールドに排気温度センサー用の穴を開けます。位置は写真を参考にしてください。Defiのセンサーは1/8PTのねじ穴を必要としますので、下穴は8.2mmの大きさが必要です。メンテナンスハッチ内は電動ドリルの収まる空間が厳しいので穴を開ける角度に注意してください。

一気に8.2mmの穴を開けるのは大変なので細いドリルから徐々に大きくして行くことをお勧めします。私は8.0mmのドリルしかなかったので、穴が開いた後にドリルで少し揉んで穴を気持ち広げました。


1/8PTはテーパーねじですから8.5mmくらいまでならセンサーはしっかり取り付けられるようですが、大きくなった穴は小さくできませんので自己責任でお願いします。また、前述のように、排気ポート側へは切り子が入りますので、気休めにしかならないですが、切り子が少し出たら、吹き飛ばすとか掃除機で吸うとか対策してください。


センサー取付用の下穴が開いたら、次はタップでねじを切ります。タップは1/8PTという規格で、ねじ部にテーパーが付いています。PTではなくPSやPF、NPTやNPSというものもありますが、別物ですので注意してください。

またタップを回すハンドルですが、私の使ったタップの全長が短いせいか、ハンドルタイプ(写真上)ではヘッドにハンドルが当たって回転させられませんでしたので、ホルダータイプ(写真左)を購入して対処しました。タップでねじを切れたらバリや落ちない切り子がないようにセンサーのフィッティングを仮止めしたり、ワイヤブラシでねじ穴周辺をさらったり、ハンマーなどでエキゾーストマニホールドを叩いて切り子が残らないようにしておきます。

そして排気温度センサーのフィッティングを取り付けます。テーパーネジですので、それなりにトルクが掛かるところまで締めつければOKです。無理に締め込んで行くとエキゾーストマニホールドにクラックが入るかもしれません。元々、何もしなくてもクラックが入るエキゾーストマニホールドですから注意してください。

フィッティングが付いたらそろばん玉の向きに注意して、フィッティング側にスパナをかけて、センサーの締付けナットを締め込んでセンサーを取り付けます。ここで最後の気休めとして、フランジのウエスを外し、ガムテープはそのままで、排気ポート側にある切り子が排出されることを願ってセルを回して一瞬でいいのでエンジンを始動し、すぐに停止させます(とても危険です)。さらにおまじないとして掃除機でフランジ辺りから吸ってみたりしてから、フランジのガムテープを外します。


次に、遮熱板にセンサー用の逃げ加工をします。目視で適当に金ノコで切り込んでいき、現物合わせでヤスリなどで調整します。遮熱板自体は固いのですが、加工しやすい素材ですので、ヤスリでの調整も苦労なくできると思います。

なお、センサー逃げ加工の上の穴は遮熱板取付用のねじ穴なのですが、私の個体は熱と振動でプレス加工の線から打ち抜かれて大穴になってました。




遮熱板の加工が済んだら、遮熱板取付の前にフランジにガスケットを挟んでエキゾーストマニホールドとターボチャージャーのボルトを締め込んで行きます。ガスケットはウエスなどでよく拭いておいてください。取付ボルトは3本ありますので、それぞれ少しづつ均等に締め込んで行きます。締付けトルクは180~280kg・cmです。

このボルトにスプリングワッシャを挟むとねじが緩まないとの噂がありますので、気になる人は付けてみるのもいいかもしれません。ただし、スプリングワッシャの役割は緩み止めではなく、緩んだ後の回り止めですので、本当に効果があるかはわかりません。そして遮熱板を取り付けて、取り外した各種配管を元通りに戻して一段落です。


あとは、センサーのハーネスを車内に引き込みますが、アウトエアパイプのボルトを利用したハーネス固定用のステー(エーモンテクノロジー採用)を追加し、センサーハーネスと延長ハーネスのコネクタをインタークーラーの穴を利用して取り付け、ハーネスに無理な力が掛からないようにする必要があります。このハーネスは重量もさることながら、熱を持つので厄介でした。ステーはいつか作り直したいところです。






車内への引き込みは他のメーター類のセンサーハーネスと同じところにまとめて通してあります。この穴はドリルで穴を開けました。エンジンルーム側から、Defiのコントローラ側のコネクタをこの穴に通して、ゴムブッシュにも通して完了です。

引き込んだ延長ハーネスは、コルゲートチューブに納めてDefiのメーターコントローラまへ取り付け、他のメーターからのデイジーチェーン接続で排気温度計を取り付けてほぼ完了ですので、エンジンを始動してメーターが動作するか、排気漏れはないか、他に異常を感じることがないか確認して、メンテナンスハッチを閉じ、シートを取り付けて終了です。

なお、取付直後はセンサーハーネスから焼けた臭いがしますが、しばらくすると治まります。


助手席の前にAUTOGIANO製のグローブボックスを加工したものを取付けているので、そこへメーターを固定しました。

ダッシュボードにマジックで円が書いてあるのが見える人は今年はきっといいことがあると思います。

異常がなくても一か月後くらいには、各部の増し締めや点検のためにもう一度エキゾーストマニホールド周辺を確認することをお勧めします。




【2010年1月23日:追記】
エキマニにクラックがあり、排気漏れを起こしていましたので、応急処置としてマフラーパテにて補修。ついでにセンサー周りにもパテを盛っておきました。このままでは気持ち悪いので新品のエキマニとその周辺パーツを購入しました。近いうちに交換しますが、原型をとどめていないスタッドボルト辺りをどうやって外すのか悩み中。








該当パーツレビューはこちら⇒(排気温度計)
Posted at 2010/01/01 22:00:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2009年12月06日 イイね!

クラッチペダルからの異音 ~リベンジ~

2008年10月26日に「クラッチペダルからの異音」と題して、アルミ板をクラッチケーブル保持部分に当てるコンテンツを書いてみたものの根本的な解決には至らなかった。

前回、アルミ板を当ててみたのは、クラッチケーブルの軌跡が円を描いていて、バルクヘッドもしくはクラッチケーブル取付ボルトが生えているステーの強度が足りないことが原因との仮説に基づいた施策だった。

従来より行われているワッシャ使う方法は、ケーブルの軌跡を緩やかな方向へ向ける為に、クラッチケーブル取付角度を変更することで、バルクヘッドへ無理な力が掛からなくなる方法となるが、雨水の侵入と力の掛かる部分を2点だけで支持している部分の面接触面積を減らしてしまうことを考えると不安が残る方法である。

よって、スラントした板材を使うことで角度を変更することにした。これで角度は変わるし、バルクヘッドへの接触面が増えるので強度も増すだろうとの予想だった。


一番左が、最初の「当て板、もといスタビライザー」で、中央のものがスラントした板である。素材はポリプロピレンで、原型はダイソーで購入したヘラであるが、結論から言うと角度が足りないのか効果はなかった。
そこで、さらにスラント角の大きな板を使ってみたのが右側のもの。原型はダイソーで購入した地震対策グッズである。クラッチケーブルに掛かるストレスは弱く、クラッチペダルがスムースに動作することは確認できた。しかし、これも「コキコキ病」には効果はなかった。そのうえ、これだけの厚みの板材をクラッチケーブル取付部に挟むとほとんどボルトにナットが掛からず、締めこんで行けばボルトを舐める可能性が高く、ナットがいつか脱落する危険があった。


角度法はクラッチケーブルのバルクヘッドへのストレスを減らすことで「コキコキ病」を治す方法であるが、結局、私の個体では効果がなかった。よって、クラッチケーブル取付ボルトが生えているステーとバルクヘッドのスポット溶接に問題があると仮説を立てた。


そしてついに、バルクヘッドに穴をあけて、バルクヘッドとクラッチケーブル取付ステーをボルトとナットで締結することにした。ここに穴を開けるのは勇気が必要だったが、これで治れば誰かの役に立つだろうとのモチベーションだけでチャレンジしてみた。

結果は「まったく」効果がなかった。「まったく」だ。穴の位置が悪いのかもしれないと思ったが、さらに穴を開ける元気は持ち合わせていなかった。







30分ほど、フットスペースに頭を突っ込んで、クラッチペダルを手で押したり離したりして穴を開けたことを後悔していたが、力の掛かり方を色々と想像してみたところ、こんな結論に達した。

「これってこのステーがボルトの頭に押されてバルクヘッドと擦れてるんじゃね?」

※クリックすると大きな画像になります。






摺動部へのストレス軽減には潤滑油の塗布を試す価値が大いにあるということで、呉工業のCRC-556をクラッチケーブル取付ステーとバルクヘッドの間に噴いてみた。

塗布直後は「コキコキ」言っていたが、しばらくすると音が消えた・・・。








※この部分にCRC-556を吹いてから二か月以上経過していますが、異音は再発していません。ただし、サンプル数が私の個体だけなので、例によって「今は反省している」になる可能性があります。

【2010年7月4日追記】
再発しました。CRC-556の塗布後、しばらくペダルをコキコキしてたら音が消えたので、少しドライブに出かけたら返って音が酷くなりました・・・orz。
Posted at 2009/12/06 22:37:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2009年11月29日 イイね!

カバー・カムシャフトハウジング

プラグカバー

クリックで大きな画像を見ることができます。

F6Aエンジンのカムシャフトハウジングにあるカバーです。
一般的には「プラグカバー」と言った方が通りがいいようです。

スズキ部品番号:11170-80F00

カムシャフトハウジングカバーシールの張り替えの時に、サイズを計測してみました。

FRPなり、カーボンなり、アルミなり、ステンなり、パイン材なりの半端な材料が手元にあって、「これでプラグカバー作れないかな?」と思った時に、わざわざシートを外してメンテハッチを開いて、カバーにアクセスする為の各種配管を外して確認するのも面倒な時にでもご利用ください。

265mm × 86mm以上のサイズがあれば作成する為の第一関門突破です。

なお、ねじ穴や細かい形状の加工は、この図の寸法は利用せずに現物合わせでお願いいたします。
計測物は熱で歪んでいましたし、1mm以下は計測できていません。また記載ミスもあるかもしれません。

個人的にはAZ-1/CARAにとって、このカバーは必須だと思っていますので、作るより純正品を利用した方がいいと思います。

カムシャフトハウジングの側面からプラグコードが進入しますが、その部分をふさげないですし、ただの板では、オイル交換時にオイルフィラーから漏れたオイルの侵入を防げないです。一度中に入ってしまうとヘッドを外さない限りきれいにすることはできないと思います。
この辺りをクリアできれば作るのもいいかもしれません。
Posted at 2009/11/29 22:06:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2009年11月15日 イイね!

プッシュンRのオーバーホール

冷間時からのエンジンの始動後の走行時に音がしなくなったので、呉工業のドライファーストルブを吹いて凌いていましたが、だいぶ汚れていたのでオーバーホールしました。

TAKE OFFからスプリング、ピストン、ヘキサゴンレンチ、パーツクリーナーがセットになったオーバホールキットが販売されていますが、ピストン部へのオイル潤滑は不要とのことでしたので、分解して汚れを落としてみました。


大気解放されるファンネルの外径は39.75mmでした。「何か」の参考にしてください。写真に細いゴムパイプが付いたままですが、固着していてドライバーでコジってみてもペンチで回してみても外せませんでした。









本体の分解は、3mmのヘキサゴンレンチで4つのボルトを外すだけで分解できます。この4つのボルトで止まっているヘッド部分は、バネの力が掛っていますので、4本を均等に緩めて行き、最後はフタを押さえ付けてボルトを外します。









これが全パーツです。左からシリンダ本体、シリンダヘッド、バルブスプリングリテーナー、バルブスプリング、ピストンです。

パーツクリーナーですべてのパーツを洗浄します。パーツクリーナーを直接吹きかけてバシャバシャとやると無駄も多いので、一通り吹きかけたあとはウエスで汚れを拭き取っていきます。







こちらが洗浄後のピストン表面です。写真写りが悪いので分かりにくいですが、艶の無い部分が傷です。オーバーホールキットにもピストンが付いているくらいですから、シリンダとピストンでは真鍮製のピストンの方が材質の硬度は低くく、摩耗するようになっていると思います。








こちらも写真写りが悪いですが、洗浄後のシリンダー内部です。かなり傷だらけになっていました。横着してドライファーストルブで誤魔化していた結果がこれです。ブースト漏れするかもしれません。

汚れがすべて落ちましたら分解手順と逆に組んでいけばOKです。






ブローオフバルブを外したついでに、一緒に外したゴムホース類を呉工業のラバープロテクタントで汚れを落としました。

オーバーホール後は、エンジン始動直後でも音がするようになりました。幸いなことにブースト漏れはしてないようです。

【2012年7月4日】
またエンジン始動直後からしばらく音がしなくなったので清掃しました。
ピストンやシリンダ内の傷は増えていました。
Posted at 2009/11/15 23:09:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ

プロフィール

「@HighMACS 今回、何が悔やまれるかと言えばこのストッパーを使ってればガラスは割れなかったはずな点。何のために作ったんだ(笑)」
何シテル?   09/30 23:21
<<<WARNIG>>> [Restricted Area] It is unlawful to enter this area without permi...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/11 >>

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      

リンク・クリップ

Lindbergh 
カテゴリ:クルマ情報関連
2008/01/21 23:55:36
 
Car Magazine 
カテゴリ:クルマ情報関連
2008/01/21 23:50:43
 
BBC - Top Gear 
カテゴリ:クルマ情報関連
2008/01/21 23:44:29
 

愛車一覧

スズキ キャラ はいまく号 (スズキ キャラ)
初年度検査:1995年3月(平成7年式) 2000年8月購入 車体番号 PG6SS-1 ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation