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2009年04月25日 イイね!

ドアモールディング交換

古いドアモールの取り外しは、マニュアルではカッター等でガラスに傷をつけないように切断せよとのことでしたが、「一部の再利用」を目論んでいるので引っ張って外すことにしました。この時、ルーフカバー(通称ちょんまげ)が邪魔になるので外すのがいいです。

ルーフカバーの取り外しは、車外側の作業と車内側からの作業が必要があります。まずは車外からアンテナを外してください。アンテナは1本、アンテナ基部は2本のネジで止まっています。アンテナを完全に外すにはフィーダー線も外す必要があります。今回はルーフカバーが少しずれてくれればいいので、外さなくてOKです。


つぎに車内側からルームランプを外します。レンズは爪ではめ込んであるタイプなので、力を入れて取る必要があります。マイナスドライバーに布を巻く等して丁寧に外します。ルームランプ基部はプラスネジで止まっています。なお、このルームランプ基部の素材が経年劣化で弱くなっていますので優しく取り扱った方がいいと思います。










ルームランプが外れたら、ルームランプから後ろ方向にある天井の内張り(ルーフライニング)を止めているクリップを外します。内張りを完全に外した方が、内張りが折れたりしないのでお勧めですが、なかなか面倒なので各自のご判断で、内張りの裏の穴までアクセスできるところまで外します。


内張りの裏の穴(天井の穴)にはルーフカバーを止めている爪が二か所から飛び出ています。これら爪をペンチ等で挟んで、爪を閉じるようにして上へ押し上げます。これでルーフカバーは外れます。












ルーフカバーが外れたらドアミラー側からモールは剥いて行きますが、経年劣化でドアモールがプラスチックの棒のように硬くなっているのと、シーラーでモールは取り付けてあるので、内張りはがし用のリムーバーで少しづつガラスから外します。なお、正しい施工で取り付けられたモールはガラス部分には接着されていないのでリムーバーを当てても大丈夫です。









モールが完全に外れましたら、ガラス部分についているゴミやシーラーをカッターなどで除去します。この時、ガラス側はモールが被る部分だけを除去します。ガラス自体がシーラーで取り付けてある為、完全に除去しようとするとガラスを接着しているシーラーにまで影響がでます。ドア鋼板側のシーラーは、モールが正しい位置に収まらないくらいに飛び出しているような場合を除いて、「除去しない」方がいいと思います。ゴミを取り除いたらガラス部分を脱脂します。私はたまたま手元にあったアセトンを含ませたウエスで拭き取りました。


いよいよモールの取り付けですが、一旦、仮取り付けを行って、モールの張り具合や取り付け後の収まり具合を掴むといいと思います。マニュアルによると、モールに塗面用プライマーを塗布し、SRシール(スズキ品番:99000-34130)をミラーベースとドアガーニッシュに塗布することで取り付けると書いてあり、ガラス部分には塗布しないのですが、これでは収縮するとドア前部のコーナー部から外れてしまうのは明白なので、今回は全周に渡って接着剤を塗布することにしました。利用した接着剤はSRシールではなく、セメダインのスーパーXの黒を使いました。接着剤を塗布するのはガラス側の溝ですが、この溝より接着剤の口の方が大きいので、口の方をペンチ等で少し潰すと塗布しやすくなります。また、取り付けの際には接着剤がはみ出すこともありますが、はみ出した接着剤は翌日以降に、接着材に付属するPP製のヘラで取り除き、取りきれないカスは指で擦り落とすことができます。なお、モール全周に渡って接着してもモールの収縮は避けられないので、再度モールを交換する場合には除去するのに苦労する可能性があります。



モールの取り付け手順は、マニュアルによると、ルーフ奥(ルーフパネルと並行になる部分)の両方のガラスの角からモール中央へ向かって引っ張りながら取り付け、残りの部分はガラスルーフ角から手前方向に引っ張りながら取り付けろとの指示です。しかし、ルーフ奥とリア側(ドアガーニッシュ側)は指示通りでOKですが、フロント側(ミラーベース側)は、天井側は手前に引っ張って、ミラーベース側からドアのコーナー部へ向かって引っ張ることで、ドアのコーナー部に余裕ができ、ここから外れるまでの時間稼ぎができると思います。なお、収縮は避けられないので引っ張る事に固執する必要はなく、均等にテンションが掛るのがベストだと思います。取り付けが終わったらよくモールを叩いてしっかりとガラスにはめ込んでテープ等で止めて一晩置いておけば完了です。

取り付け後のドア・コーナー部分です。今回はこの部分も接着剤で取り付けてあります。モールの収縮は避けられませんので、接着することでどういう結果になるでしょうか。












短くなっていたミラーベース部分も正常な状態になりました。















冒頭で「一部の再利用」と書きましたが、何に使うのかといえば、この交換したモールが収縮してコーナー部や先端部から切れだしたら、今回外した古モールをからその縮んだ分を切り出して埋め合わせようと思っています。ただし、今回新品のモールを触って解ったのですが、ずいぶんとやわらかく、劣化したものは明らかに物性が変わってしまっています。この再利用方法での延命はとりあえずの応急処置といった感じになりそうです。欠品になったらそういうことも言ってられないとは思いますが・・・。



【2011年8月追記】
2009年4月に交換して、およそ2年で目に解る程に収縮しています。ここは接着剤を使いましたが、2年間の風雨の前には無力なようです。とりあえずミラーベースから天井に向かって寄せて上げて様子を見ます。











該当パーツレビューはこちら⇒(ドアモール)
Posted at 2009/04/25 21:46:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2009年04月25日 イイね!

ドアモール

「ドアモール」と言うとすべてのオーナーが「ああ・・・」と呆れ顔になるAZ-1/CARA。ガルウィングドアはこのクルマのもっとも特徴的な部分であり、このクルマに乗りたいと思う人はこういうドアのクルマを所有したいというモチベーションがあるのも事実である。そういう意味でガルウィングドアはこのクルマの花の部分でもあるわけだが、その花にも実はトゲがあるのである。

このドアモールは、ゴムとかポリ塩化ビニルのようなモノでできているが、時間と共にその全長が著しく縮んでしまうという宿命を背負っている。縮むことによってまず最初にドア前部の天井部分と窓部分の境目辺りのカーブしている部分からこのモールが外れることで収縮に気づく。そのままさらに時間が経過すると今度はドア前部のミラーベース先端に引っ掛けてあるブロックの継ぎ目から切れる。そしてさらに時間が経過すると天井部分のコーナー部分に継ぎ目があるがここからモールが切れてしまう。縮んでしまうのはこういった素材の宿命であり、切れてしまうのは元々別体部品をあとから接合している為に非常に弱い部分の為に仕方のない部分ではある。収縮は部分的に発生するわけではなく、全体に渡って発生する為(均等に収縮する為)、仮にある経過時間において1cm辺りに0.1mm収縮すると仮定すると、全長が50cmの部分は5mmの収縮だが、100cmの時は10mmとなるので、長い辺ほど収縮が顕著である。


■ルーフガラスとサイドガラスの接合部分辺りで、最初に外れる部分である。写真ではズレはわずかだが、下の写真のミラーベース部分側をこちら側に寄せることで余裕を作りだしているのでこの程度となっている。ミラーベース部分を切断しない場合はここは完全に外れてしまう。










■ミラーベース部分である。先端にドアモールをガラスの角に引っ掛けるパーツが付いているが、そこから破断してしまう。約15年で40mm以上収縮しているのがわかる。













■フロント側のルーフコーナー部分である。コーナーパーツから完全に破断してしまっていて、モールが外側に反りだしているのがわかる。これがフロントウィンドウの淵に当たり、ドアの開け閉めの度に「ギギギッー」と異音がしていた。











■リア側のルーフコーナー部分である。こちらは片方だけが破断している。コーナーパーツの中は空洞なのが見て取れる。モールの上からコーナーパーツが覆いかぶさっていたのがわかるが、見ての通り、モールとコーナーパーツは材質が異なるようなので、時間とともに切れてしまうようだ。













たかがドアモールであるが、この手のものは通常、すべてのクルマ毎の専用品であり、ダイスと呼ばれる金型を起こし、トコロテンのような押し出し成形によって作られている。またモール先端やコーナーの別体パーツにも金型があり、さらに接合する為の金型(治具?)を起こして手作業で接合しているはずなので、見た目以上に手間が掛っていて高価である。よって、代替品は今のところ見つかっていない。


このドアのガラスの淵にあるモールは、キャノピーのガラスtoガラスを実現するには一見、不要なものであるが、なぜモールが必要なのかはドアの構造によるものと思われる。クルマのドアはプレス鋼板を重ね合わせる構造が主だが、鋼板の切り口は重ね合わせる部分を抱きかかえるように折り曲げてあったりする。しかし、AZ-1/CARAのガルウィングドアは重ね合わせてスポット溶接してある構造の為、その切り口は剥き出しとなっていて、重ね合わせもピッタリではなく、ところどころに隙間のある構造だ。この構造の為に重ね合わせの隙間から水の流入によるサビや、ドアに手を掛けた際に剥き出しの切り口で手を切ったりしないように鋼板の切り口をカバーをしているのがこの「ドアモール」である。なお、このパーツはウェザーストリップとしての役目はなく、雨水の侵入や風切り音の低減機能はボディ側のオープニングトリムのみに頼っている。


取り付けは鋼板へ直接取り付けられているわけではなく、ドアガラスを淵を挟み込む部分と鋼板の切り口を覆う部分からなっていて、その断面は「E」の文字のようになっている。よって、ドアを錆びさせない為にもケガをしない為にもドアモールを取り付けないという選択肢はないことになる。もし別のモノで代替する場合はガラスでなく、ドア鋼板側の挟み込むような形状のものがいいと思われる。

■ドアモール断面実測図

※注意:寸法はノギスで測ったものの、左の内訳寸法の合計と右の高さの値が合っていません。
Posted at 2009/04/25 20:58:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | キーワード | クルマ

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