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2016年07月23日

マツダ アクセラ(セダン) 15S PROACTIVE 試乗 (後)

試乗後、1.5L PROACTIVEを見積もりしてもらったところ、総額260万円弱(ディーラーオプション+メンテパックなど込みで280万円強!!)でした。

このお値段に対して、良いところ・残念なところを。

■良いところ

アクセラ

1.5Lクラスにして高い質感、高いクラフトマンシップを味わえるところ。
・さすがこのお値段だけに、足回りは国産車のなかでも優良レベル。
セダンとしての全うな造り。剛性感の高さ、前後荷重バランス感の高さ。スポーティにもジェントルにもドライブできる懐の深さ。
・大人4人がしっかりと座れ、快適にドライブできる絶妙なパッケージング。
充実した安全装備。もちろん6エアバッグも装備。

■残念なところ

アクセラ 

・値段の高さ。
普通の1.5Lとは「中身が違う」にしても、300万円に届きそうな総額になると、熱狂的マツダフリークでなければ競合他車も俄然検討対象となるでしょう。
・抑え切れてないロードノイズ
静粛性は高いクルマですが、上記の総額のクルマにしてはロードノイズの遮音性が若干悪い気がします。タイヤの銘柄のせいとも思います。
・息苦しくなるブランド志向
デザインレベルは高いのだけれど・・・あまりに「ブランド志向」が全面に出過ぎていて、日々生活を共にするには内外装デザインが先鋭過ぎ、気軽に乗れない”息苦しさ”を若干感じます。好みの問題かな。
・痛し痒しの「G-ベクタリングコントロール」
最初の感動が過ぎると、このGVC、その介入が邪魔に感じてきました。自分のステアリング操作に対してのクルマの挙動をいちいち添削されて矯正されている様に感じられるのです(正にそういうデバイスなのだけれど)。運転好きな人ほど気になるように思います。逆に運転に興味のない人には「何が良いのか判らない」類の装備になってしまう可能性もありますよね。
マツダの”名物”テストドライバー、虫谷氏の理想とするクルマの挙動を遂に具現化させたデバイスではありますが、なかなかアピールのシドコロが難しい気がしました。
話しを元に戻して、自分的には可能であれば、このデバイスのオフスイッチが欲しいですね。

ここが辛抱のしどころ! それとアレを発売して!

アクセラ

マツダの”名物”常務、大明神こと藤原清志氏が、「値引き営業からの方針転換」を日経ビジネスで唱えていましたが、今回の見積もりでも「車両本体から値引きは一切出来ません」と強気の一言。値引き合戦から撤退しても、若干の値引きはしていると思ったのですが、思い切った策に打って出たものです。

ただ直近では売り上げ減が顕著になってきとか心配なニュースも。

たしかに現状のマツダは、車種のラインアップに偏りがある気がしますし、上記の息苦しいほどのデザイン路線など、ブランド向上策として納得はできますが、どちらかというと、マツダの経営実体より小さいメーカー向けの手法なのではないでしょうか。個人的にはロータスとかポルシェみたいなメーカーをイメージします。今のマツダは、より小さいメーカーへ規模縮小を自ら進んで図っているようにさえ思えてしまいます。(その意味では業績が下がるのはある意味必然?)

つまり、バブル期に「身の丈に合わない」多チャンネル化戦略が失敗したマツダですが、今の戦略も別の意味での「身の丈に合わない」戦略となってしまっていると感じます。マツダさん、戦略の振れ幅が極端なのは、企業風土なのでしょうかね(^^;;

アクセラ

とはいえ、またも値引き戦略に転換しては身もフタもありません。もう少しラインアップをバランスするなど、基本的には今の戦略を堅持しつつも若干のアレンジを加えていくような施策が必要な気がします。例えば日産から次期セレナをOEMして、ビアンテとして販売(逆プレマシー戦略)するとか(実際検討されてたりして。)

個人的には初代アテンザが発売になった頃の「zoom-zoom」初期の頃のカラーでも十分ブランド価値を上げられると思うのですけどね。あと、マツダさん、ガソリン車のCX-3、出しませんか?(実はこれが書きたかっただけだったり(^^;

最後は脱線しまくりでしたが、アクセラ、国産車にあって得難い一台であることは変わりません。ぜひ一度試乗されることをお勧めします。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2016/07/23 18:45:59

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この記事へのコメント

2016年7月23日 21:20
こんばんは(^ ^)

前後編の詳細なインプレ素晴らしかったです。

>気軽に乗れない息苦しさ

この表現がとてもしっくりきました(笑)
全くもって同意です。

ラインナップについてもなとりさんのおっしゃる通りだと思います。
個人的には、ベリーサをもう一度作って欲しいです。
コメントへの返答
2016年7月24日 7:17
おはようございます。

>前後編の詳細なインプレ素晴らしかったです。

ありがとうございます。アクセラ、見所多いクルマです。そうなると書きたいことで一杯でどうしても長くなってしまいました。

>個人的には、ベリーサをもう一度作って欲しいです。

ベリーサ、良いクルマでしたよね。2代目デミオ譲りの優秀なパッケージング、高品質な仕立てetc。。。スプ購入時には安全装備が貧弱で検討対象外だったのですが、購入直後に充実されました(苦笑)。 タイミングによっては、今頃愛車はベリーサだったかもしれません(^^;
2016年7月29日 15:39
はじめまして、お邪魔します。
詳細コラムありがとうございます。
同じ様な心境なので一種の安心感が芽生えます(^ ^)
GVCも試乗しましたが同感です。
さらに300に近くは確かに高価!ヽ(´o`;
プレミアブランド路線なのでしょうがないですね。

CX-3についても、お隣アメリカではスカイアクティブG 2.0が200ドルからと、かなりお買い得羨ましいです。10月にはGVCがつくとか。

最後に、復活の呪文を唱えるなら私は『ランティス』です!16インチは衝撃だったなー
コメントへの返答
2016年7月30日 6:30
おはようございます。コメントありがとうございます! (返信遅くなりスミマセン)

>プレミアブランド路線なのでしょうがないですね。

経営戦略として納得はできるんですが、若干の違和感を感じるのも正直なところです。「こっちは社員にオマンマ食わせてがなきゃならないんだ、外野が気楽に文句言うな」と藤原大明神には一蹴されそうですが(^^;;

CX-3がUSで、そんなお安く乗れるなんて、羨ましいですねぇ。市場状況が逆転してしまったんですねぇ(哀)

ランティス! 良いクルマでした! ランティスはクルマそのものももちろん、その広報戦略も良かったと思います。

そしてランティスもベリーサも、栗栖邦彦氏のデザイン、という共通点(^^) 一応まだマツダのデザイン部に所属されているのかな。 前田育男氏の最近のデザイン路線は素晴らしくカッコいいし、説得力あるし、肯定派ではあるのですが、もう少し別の個性も見てみたい。そんなとき、栗栖氏はうってつけのように思います。再起用に期待したいところです。


プロフィール

「デリカミニのCMがコミカル調なのが残念(^^; アウトドアをカッコよくフィーチャーした感じでは「スかしてる」とか「身近じゃない」とか不評なのかしらん。個人的には「乗って、みら~じゅ!」の再来に思えます。心配(^^;」
何シテル?   05/04 17:24
なとりです。よろしくお願いします。 クルマの話大好きです。暇さえあれば試乗に行って研究してます。 写真はそのうちに(^^;
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