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イイね!
2011年06月10日

突然1990年のルマン24時間を振り返る。

突然1990年のルマン24時間を振り返る。 タイトルの通りです。
今日はマニアックな話題で勝負します。
興味のない方は高速でスルー願います。(笑)
今週末はいよいよルマン24時間耐久レースが開催されます。
日本のワークスチームが撤退してから
かなりの年月が経過していますが、
今年はLMP1クラスにトヨタエンジン、LMP2クラスには
ニッサン、ホンダエンジンがプライベートチームに供給される様で、
LMP1クラスはともかくLMP2クラスでは
クラス優勝を争うバトルが見られるかも知れません。
肝心の日本人ドライバーは中野信治ただ一人の参戦、
当然ながらテレビ中継もありませんし寂しい限りです。
そんな中、先日←このDVDを購入しました。






今までありそうでなかった1990年ルマン24時間耐久レースの模様を収めた代物。
1990年と言えばルマンが一番華やかに感じていた時期で、ニッサンが日本車史上初めて
ポールポジションを獲得した事から僕の中では、今までのルマンの中で
一番ワクワクしたし印象に残っているレースでもあります。
勿論翌年のマツダの総合優勝も印象深いですが・・・。

この年ニッサンから参戦したマシンはワークス5台にサテライト2台の合計7台。
ワークス参戦した5台のマシン達が↓これ。




ニスモから参戦のR90CP。


NME(ヨーロッパチーム)から参戦したR90CK。


NPTI(アメリカチーム)から参戦した同じくR90CK。


更にサテライトチームのクラージュコンペティション(フランス)。


チームルマン。
ティノラスカラーが超渋い!


因みにサテライトチームに供給されたマシンは型落ちのR89C。(R90V)


数だけなら他チームを完全に圧倒する戦力で、
当時のニッサンの本気度は凄まじいものを感じました。

↓これは先に触れたポールポジションを獲得したR90CKのミニカー。


白いミラー、ウインドウの白いステッカーが特徴。
実際には本戦では走らなかったTカーで、予選用のスペシャルエンジンが搭載され、
最高出力1200馬力を誇るこのマシンがアタックした際にはそれまでトップだった
ブルンポルシェから6秒ものマージンを奪う3分27秒02を記録。
圧倒的なタイム差でポールポジションを獲得した訳です。



これらの様子を新聞や当時テレビ中継していたTV朝日のニュースなんかで
報道されているのを目の当たりにしていた僕は興奮度も否応なしにMAX!
本番への期待もおのずと高まりました。


少し脱線。
↓画像は当時NMEのスタッフが着用していたウエア類(支給品)で苦労して集めた品々。




丈の長いタイプ(上段2つ)と短いタイプ(下段左)が存在し、
一般的には左側の青ベースが主流でしたが、一部のクルーは赤ベースを
着用していました。色の違いにどんな意味があったかは未だに不明・・・。

因みに上の画像にない、赤ベースで丈の短いタイプも後日入手。


とにかく真っ赤。(汗)

これらのウエアには、当時NME監督であった生沢氏の影響があった模様。
(集合写真最前列右から3人目)


で、元に戻ってレース当日、↓これはフォーメーションラップがスタートしたところです。


ここだけDVDから拝借・・・。

でも予選の華やかさから一転、実に呆気ない終焉に向けてのスタートとなりました。
まずはNMEからエントリーしていた25号車、フォーメーションラップ中にブレーキが抜け
減速する為にシフトダウンしていた矢先、ギアボックスが破損してしまうと言うトラブルが発生!
何とピットに戻る事すら出来ないまま、1周もせずに敢えなくリタイア!!!
スタート後には全参加車中、一番最初にトラブル発生でピットインしたのがNPTIの84号車、
当時生中継を見ていて正に「そんな馬鹿な~!」って感じでした。
その後も序盤、数時間は先頭を走行していたNMEの24号車が鈴木亜久里の駆るトヨタと激突、
先頭争いから脱落し最終的にはミッショントラブルでリタイア。
夜が明ける頃、新たに先頭争いに加わっていたNPTIの83号車がガソリンタンクからの
油リークでリタイアと言う結果に。僕は83号車に相当期待していたので、本当に残念だったな。

レースはいつの間にかジャガーがリードする全く詰らない展開に変化していました。(涙)


残る2台のうちニスモの23号車はレース開始後に先頭集団がピットインしているさなかに
先頭を走って以降、あまり目立つところなく淡々とレースを進行していましたが、
いよいよ表彰台が狙える位置までやって来た矢先、これまたミッショントラブルで後退、
これでこの年のニッサンのルマンは完全に終了って感じでした。

最終的には完走を果たした23号車が最高位の5位、84号車が17位、
そしてサテライトチームのクラージュが22位と言う結果に。

正に惨敗でした。テレビ中継を寝ずに見ていた僕もどっと疲れた記憶が思い出されます。


後に読んだ書物によると、当時のニッサンチームは同じマシンを使用するのに
情報の共有化や作戦面もばらばら、1機だけだった予選用のスペシャルエンジンの存在、
挙句の果てにはヨーロッパチームとアメリカチームで殴り合いの喧嘩が勃発する等、
戦う前からそれもままならない状況だった様です。
ジャガーのトムウォーキンショー、プジョーのジャントッドの様なカリスマ指揮官が
居なかったと言うのもチーム間にまとまりがなかった原因だったのかも・・・。
ニッサンの勝利ではなく自分達の勝利を目指してしまったんですね。

でも悪い面が全て出尽くし機も熟した翌1991年、体制も一新したニッサンが
もしもルマンに出場していたら、果たしてマツダは歴史通りに優勝出来たのか否か???
と言うのが、今でも僕の中でのレース界に於ける究極のIFになっています。(笑)

こんなマニアックな思い出が改めて甦って来たこのDVD、
なかなか見応えもあって楽しかったです。
他に92年、93年のルマンのDVDを一緒に購入したので、こちらも見るのが楽しみ。
Cカー好きの方、是非!

そんな訳で今年のルマンはどんなドラマが見られるのでしょう?
こちらも楽しみですね。
ブログ一覧 | DVD | 日記
Posted at 2011/06/10 20:51:07

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この記事へのコメント

2011年6月10日 21:05
ワタシも買わなきゃ。。
コメントへの返答
2011年6月11日 23:24
今晩は。
今回発売されたのは3種類の様ですよ。
2011年6月10日 22:03
あの頃のCカーがやっぱり一番かっこいいですわ!
テレビ朝日でも,ばっちり生中継?して徹夜して見るのが毎年の恒例行事でした.
GTカーに変わった年からなんかつまらなくなって見なくなってしまいましたが・・・

そういえば、NHKのBSでもWSPC(古!!)を放送していましたよね。
S-VHSに遺産が残っています(^_^;)
コメントへの返答
2011年6月12日 17:24
今晩は。
当時は毎年6月が楽しみでした。
昼間ず~と寝て夜に備えたり、
滅茶苦茶濃いコーヒー飲んで眠気を
飛ばしたり・・・見ている僕もある意味
耐久レースでした。(笑)

BSのWSPCも見てましたよ。
当時、我が家はBSが映らなかったので、
知り合いに毎回録画を依頼してました。
2011年6月11日 0:01
こんばんは♪

あや~、シルクカットジャガー懐かしすぎます!
メンズティノラスカラーのマシンもあったんですか。。。

あの当時の日本勢の勢いって、バブル景気の後押しもあったんでしょうね。

数年前に童夢が自社製シャシーで頑張っていた頃は私的にルマンが熱かったんですが。。。
コメントへの返答
2011年6月11日 23:32
今晩は。
当時はジャガーが強くなって来て
このカラーリングが憎らしかったです。(笑)
ティノラスはこの年、チームルマンの
スポンサーをやってましたね。
実車も結構格好良かったですよ。

そうなんですね、正にバブル絶頂期で
日本企業のスポンサーがいろんなマシンに
見られました。
今は風前の灯ですが・・・。
2011年6月11日 13:48
こんばんは。

Cカーの時代って懐かしいデスねぇー。
排気量は各社お任せで燃料規制で縛るってレギュレーションが楽しかったなぁ。

ルマンの24時間ドラマ、毎年イロイロな事が起きますネ!

コメントへの返答
2011年6月11日 23:39
今晩は。
このルールって以前のブログにも
紹介しましたけど、本当に絶妙ですよね。
どんなエンジン使ってもいいと言うのが
いろんなメーカー色を出せるポイントでも
ありますし。
今の技術でこのレギュレーションでレースを
したら、面白いと思うんですけどね・・・。

今年も始まりましたね。
アウディーがリードです。
2011年6月11日 20:14
こんにちは

トリコロールカラー勢ぞろい!

このDVDはルマンだけに24Hrですか?


冗談はさて置き、
この年は私もライブで見ていました。
予選でのPP獲得に期待を寄せ、TVの前でがっかりした記憶があります。
そしてその後、シルクカット・ジャガーの疾走に感心した次第です。
そーいえばトム・ウォーキンショーは昨年亡くなられていたんですね。

ル・マンにはなかなかご縁が無かったNISSANも次の年のデイトナ24では見事!優勝しましたね。
バンクを疾走するトリコロールカラーCカーや300ZXの姿を思い出します。
コメントへの返答
2011年6月11日 23:43
今晩は。
この5台+1台のワークスカーは
何としても集めたかったんです~。

おお~、同じ境遇の方がいらっしゃる。(笑)
速さではターボ車には敵いませんでしたが、
気付いたらジャガーって感じでしたよね。
それがまた憎らしくて・・・。

やっぱり91年にルマンに再チャレンジして
欲しかったな~。
2022年11月25日 7:40
おはようございます
お邪魔いたします

1990年のルマン
確かに翌91年とくらべれば歴史的にあまりお話に登ってきませんね
ですが私にとっては初めて中継を見たルマンであり
それを録画し繰り返し見たルマンなので思い出深いです
日産がよくも悪くも目立っていましたね
後の書物を見ながら録画を見直して検証したものです

仲間割れの日産
度胸のないトヨタ
熟成不足のマツダ

と言うのが私の印象です
(それもしかし書物による情報なので事実は当事者のみぞ知るですが)
この結果を経て、最初に成果を出したのがマツダで
トヨタはとても長い時間を経て今、開花していますね
日産が再び本気でやるルマンを見てみたいものです

補足ですが
翌1991年のJSPC,3メーカーみんな光っていましたよ!
日本3メーカー参加の幻の91年ルマンも見てみたいですね!
コメントへの返答
2022年11月25日 20:34
初めまして今晩は。
色々とお詳しいんですね。
距離によって使用出来る燃料量が
決まっていると言う条件下で、
どんなエンジンを使ってもOKと言う
グループCのレギュレーションは、
今でも絶妙だったと思っています。
当時、何回か観戦にも行きましたが、
圧倒的なスピードと車種によって、
色んな音色を奏でるエンジン音は
忘れられません。



プロフィール

アウディライフも2ndシーズンへ突入。 今度はネズミ色の相棒と共にします! その他基本乗り物は何でも好き、 更には写真撮影も好きなオヤジです。 どうぞよ...
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