
久々の「乗ろう!」シリーズ、
今回は←これに乗ります。
ANAのB747-400DはJA8957、
通称「ピカチュウジャンボ」(以降チュウ様)
と呼ばれる、おなじみの飛行機です。
鮮やかな黄色い塗装とポケモンのマーキングが特徴の「チュウ様」、
実は予定通りに事が進めば来月末には退役を迎える事となりそうなんです。
でも来月後半ともなれば、また出張生活が再開されるだろうし、
恐らく最後は見届けられない可能性が高いと容易に想像出来る事から、
今回、フライト予定が事前に公示されていた8月24日の便に絞り4レグ搭乗に挑戦です。
4レグの内訳は、羽田→那覇→中部→那覇→羽田と言うもの。
ANAの飛行機に搭乗するのは、実は約2年ぶり。
当時はANA側でも、747搭乗限定でマイル修行を行っていた最中の事でした。
その頃「チュウ様」に1日4回搭乗した事もあった為、この手の荒行、実は今回が2度目。
さてさて、一体どんな展開となるのでしょうか・・・。
まず1レグ目、ANA125便は沖縄那覇行き。
4レグする時は出発が早い事が多く、家から当日移動では間に合わない為、
今回も当然気合の前泊です。
この便ではB747の最大の特徴でもあるアッパーデッキを選択。
窓側の席も何とか無事に確保出来ました。
混んでいる便だっただけに、何ともラッキー。
この辺りに座ったのは、
この時以来だな・・・。
普通席のヘッドレストカバーにはポケモンのキャラが描かれています。
そうそう2階席と言えば・・・。
JALのツアーで言えば秘境席。
階段を上ってつき当たりにある日本の747にしかない2つの座席、
ここにも是非いつか座ってみたい。
でも景色を楽しむには、ちと微妙か!?
久々の747に気分は最高潮!!
油断すると興奮し過ぎでぶっ倒れて、今回の旅が台無しに成りかねないので要注意。
それでは、いよいよ出発です。
う~む。
離陸時の圧倒的な加速感と、CF6エンジンが奏でる金属的なエンジン音は
やっぱり何度聞いても堪りまへん!
これを聞いたり感じるだけでも、747に乗る価値はあるなと僕はいつも思います。
でもアッパーは意外と静かなのもこの機の特徴であったりします。
外を見ると・・・。
紀伊半島に差し掛かり、左に旋回中の図。
実は747のアッパーって物凄く不格好な丸い空間の中に席があるので、
下の方を見るのは大の苦手、
ギリギリ翼も見える席だったんですが、肝心のレジが見えず少し残念。
昨日の本州上空の天候は景色を楽しむには最悪、絶好の雲の観察日和に認定させて頂きます。
富士の姿も近くでは拝めずとても残念。
今年の夏って空も地上も含めて、富士山本当に見えないんだよな・・・。
周りに座っている幼児達の囁きを、若干不快に感じつつも
沖縄が近付くにつれ、ようやく青空が広がり始めテンションも段々アップ。
そんな中、1レグ目が無事終了し那覇~に到着。
ジンちゃんもお出迎えです。
ANAの便に乗って沖縄に来るのは確か今年初めてだな・・・。
あっ、何年かぶりに乗る訳だから当然か。
と単純な疑問にも妙に納得するアホな僕。(汗)
意外と早く到着したので、暫くの間撮影に勤しみます。
今回は「乗り」が主なので、撮影はお散歩カメラで。
南国の青空によく映える黄色過ぎる程の黄色って感じですね。
時は過ぎ続いて2レグ目、ANA302便は名古屋セントレア行き。
この便では・・・
出ました艦長席。
詳しくは
前回搭乗時の物語を見てね~。
やっぱ「古代、波動砲発射用意!!!」と呟きたくなった、
いやと言うかちょっと呟いたか。(笑)
んでもって前にある大型スクリーン、まさか今回も奴が出て来たりしないだろうな。
・・・。(汗)
見なかった事にしよう。幸い目が合ってなかったから大丈夫っしょ~。(笑)
艦長は外の景色を楽しむなんて以ての外、ひたすら読書に勤しみます。(横に窓ないしね)
機内を散策。
カーテンには↓こんな物が使われています。
これを見た人は大抵「可愛い~!!」と雄たけびを上げて通過します。
確かに可愛らしいカーテンですね。
突然ですが、セントレア到着。
乗り継ぎの手続きをして搭乗口に向かうと、「チュウ様」最後の飛来と言う事で、
ピカチュウの着ぐるみを着たANAの社員と、これからこの便に搭乗する人達との
撮影会が催されていたりして、早くもお祭り騒ぎの様相。
出発までその様子を観察してました。
セントレア、
熱いッす。
そして、そろそろ疲れも出て来る3レグ目、ANA307便は再び沖縄那覇行き。
ここから本格的に出発の遅れが生じ始めました。
何せ搭乗者のほんとんどが、沖縄旅行を楽しもうとしているお子ちゃま連れの御家族達、
彼らを優先的に搭乗させる事にした為、大渋滞の搭乗口、
ステータスカード所持者ですら直ぐには乗れない状況が続きます。
まあまあ仕方ね~ッすネ。
無事に搭乗終えても、なかなか出発しやせん。
予約の段階からキャンセル待ちになってた便なので、恐らく満席だったんだろうな。
そろそろ年が明けるんじゃないかと心配し始めた頃、ようやくプッシュバック開始!(笑)
おお~!先程搭乗口付近に居たANAの職員さん達が総出で地上に出て手を振っています。
退役機に乗ったり、それに絡むツアーに参加すると、必ずと言っていい程見掛けるこの光景、
やっぱ何度経験しても込み上げて来るものがありますね。
この時乗客の誰かが
「うっわ、スッゲ~!!」と声をあげました。
実は出発を見届ける為、展望デッキは黒山の人だかり、確かにスッゲ~!!
↑これは乗り込んだ直後の画像なんで、実際はこんな比ではなかったです。
デッキに行った訳ではない為、その実態は分かりませんが、
恐らく787が初めて飛来した時と同じ様な状況になっていたのではないかと予想。
丁度、出発便渋滞と到着便の連続着陸が重なり、なかなか離陸出来なかったのは
「チュウ様」も名残惜しい~と感じたからなのかな・・・。
さあ、こんな光景を目の当たりにし、注目されているその便に搭乗出来ている事に感謝しつつ
セントレアを離陸~。
この便では、思い切って隣が居ない一番前の席を選択。
前には大型スクリーンとレドームあるのみ、天井も思い切り絞り込まれてますね。
そして後ろからの強烈な視線も若干気になります。(笑)
着陸の時、ちょっと怖かったのは内緒・・・。
ここも他の例に漏れず、外の景色が見難い。
2レグ目の出発時にはピーカンだった那覇空港は、周辺に雨雲が立ち込め
雨が降ったり止んだりの天候に変化しておりました。
さっきここに居たの何時間前だったっけ?と言う訳で那覇に戻って来やした。
最後の搭乗手続きを終え(結局管理区域から一歩も出ずな旅)、
いよいよ4レグ目、ANA134便は東京羽田行き。
「チュウ様」、よ~く見ると塗装もかなり疲れてますね。
最終レグは無難にプレミアの最後列窓側を選択。
やっぱこの辺りが一番落ち着く~。窓との距離も近いしね。
ん!?その窓の向こうには↓こんな注意書きが。
もし残された時間で747の扉を開ける機会がある方、参考にして頂ければ幸いです。(笑)
そっして30分近い遅れの中、テイクオ~フ!
離陸した直後から怒涛の夕焼け雲の脇を通過して行きまっす。
その後は夕闇に包まれたフライトだった為、たまたま居合わせた隣の席の男性の方と
暫し飛行機談義を交わしながら羽田に到着。
あ~あ、とうとう楽しみにしていた夏のイベントのひとつが、また終わってしまいました。
今回、僕がやってる事の趣旨をご存じのCAさんから、4レグ目のフライト中に頂いた
「お疲れではありませんか?」と言うお心遣いに対し、
「今日は747に乗ってテンション上がってるので全く大丈夫ですが、
明日は祭りの後の腑抜け状態と疲れでぐったりかも・・・。」と話した僕。
今、正に
その状態です。(笑)
フライト中に機長さんの挨拶でも触れられていましたが、
この「ピカチュウジャンボ」は来月末で退役、また残り3機の機体に関しても
3月末までには退役するとの事。
747までもが日本の空を飛ばなくなると、本当に個性的な飛行機が居なくなってしまいますね。
あと何回乗れるか分からないけど、また機会を設け絶対に乗りに行きたいもんです。
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おまけ画像。
搭乗前のタッチ。
食事
JALのファーストの食事って時間で区切って、基本メニューが3種類だけなんですが、
昼間の中途半端な時間に乗ると、お腹も減っていないのにちょっとヘビーな食事に
なってしまうんですね。ANAのプレミアの場合、その時間帯が少し細かく設定されていて
中途半端な時間帯には軽めの食事を提供出来る様にアレンジされている事が印象に残りました。
また「食事」の時間帯に提供されるメニューも出発空港によって違いがある様です。
今回はその「食事」の時間帯の出発が両方とも那覇だったので、同じメニューで提供されてます。
因みに「ち~らし~♪寿司」ですね。
今回久々にANAに乗ってみたんですが、空の上でお互い同じ様な事をやっているのに
サービス面にもいろいろ違いがあって、面白かったですね。
ANAのサービスは、どの便のどのクルーに当たっても非常にシステマチックで、
全く同じ様に事を運んで行きます。
今回「4レグやってるお客人が居るぜ!」(僕の事です)と言う事をクルーが変わっても
しっかり引継ぎされていた事にはちょっと驚きました。
JALのそれにはクルーごとの差が結構あったりします。
まあどちらがいい!と言う判断は難しいですが、会社のカラーの違いなんでしょうね・・・。
そして戦利品1
戦利品2
最後だから・・・と言う事ではないでしょうが、有難く頂戴して来ました。
ここまで無事に読破された方、お疲れ様でございやした・・・。